オススメ?ダメダメ? 推理小説(ミステリ)について読書管理や感想を書いていく書評サイトです。 はじめての方はこちらからどうぞ。 サイトの要望はこちらからどうぞ。
2026年度雑誌ランキング
会員機能
その他
テスト稼働中自由に遊んでみてください!
【ジョン・ディクスン・カー】
【この小説が収録されている参考書籍】
【この小説が載っている参考書籍】
三つの棺の評価:
6.25/10点 レビュー 4件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点6.25pt
絞込み:
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
さすがの新訳
昔読んで正直トリックがあまり理解できず。ならば新訳でと思い、再読。こんなストーリーだった?と思うことばかりで、もうホントに昔読んだ記憶は忘却の彼方。新作を読んだ気分でした。記憶力が悪いのもいいものです^_^。カーの作品の中でも、この作品の評価は不朽の名作とのこと。有名な密室講義では、いろんな作家の密室ものを自分なりの考えで解説していますし、トリックも素晴らしいとは思いますが、怪奇的な要素はなく、ある意味オーソドックス過ぎて、個人的には、この作品の評価はあまり高くはありません。でもさすがの新訳と感じました。
タイトルで期待しましたが。
あまり面白くありませんでした。
人を選ぶ傑作?
カーのベストを挙げよと云われたら『火刑法廷』か本作かというくらい評価の高い作品だが、私個人の評価はさほどでもない。本作はカーが密室物の大家としての名を確固たる物とした作品と云われている。それは2つの密室殺人が盛り込まれ、そのどれもが不可能性が高く、さらにとどめは有名なフェル博士による密室講義が挿入されていることによるからだろう。特に後者は世の本格ミステリファンの密室好きの琴線に触れ、後年多くの作家がこの講義を下地に改訂作業を行っている。第1のはグリモー教授の部屋での密室殺人。犯人と思われた謎の男ピーター・フレイは銃声が聞こえてすぐさま駆けつけたにもかかわらず、姿を消していた。第2の棺は街の袋小路で起きたそのピーター・フレイ殺害。雪の降り積もる中、しかも袋小路の只中で残されていたのは被害者のみの足跡。しかし不思議なことにこの事件は同時間に行われていた。ピーター・フレイはなぜ同じ時間に全く離れた場所に存在できたのか?この非常に魅力的な謎が解明されるが、一読した後では十分に理解できないだろう。それはあまりに複雑すぎ、さらに危ういまでに偶然が作用しており、しかもこれらの不可能状況が実に微妙なバランスの上で成り立っていることが解るからだ。カーが本作に密室講義を盛り込んだことからも本作を彼の数ある密室殺人物の集大成と捕らえていたのは間違いなく、本書に盛り込まれたトリックはそれまでカーが使っていたあらゆる物を盛り込み、実現させている。しかしそれは解るのだが、盛り込みすぎて実にギリギリのところで成り立っているとしか思えず、読んだ後は「こんなに上手く行くのかな」と首を傾げてしまった。もう一方の特徴、密室講義は読む価値ありだ。これは1935年当時、既に数多創作された密室を類別し、整理して非常に参考になり、また読みやすい。ただその性質上、他作家の密室物の真相を暴いている(作品名は出されていない)のは致し方ないところ。個人的に面白かったのはフェル博士が「我々は小説内の登場人物なのだから・・・」云々とメタ的発言をするところだ。力作であるのには間違いなく、こういうトリックの応酬が好きな人には堪らない1冊だと思うが、私としては張り切りすぎて、やりすぎだという苦笑を禁じえなかったのである。
歴史に名を残した密室講義
物語自体は現代で読めば今さら感がある見なれたトリックで面白さを感じられなかった。ただ、作中にある密室講義は読書の価値あり。世の中の密室トリックが講義内の定義に分類されてしまうわけだが、その分類から脱却する為に多くの作家が頭を悩ませる切っ掛けになるなど、作中に登場する密室講義が歴史に名を残す事になった事は確かだと思う。
昔読んで正直トリックがあまり理解できず。ならば新訳でと思い、再読。こんなストーリーだった?と思うことばかりで、もうホントに昔読んだ記憶は忘却の彼方。新作を読んだ気分でした。記憶力が悪いのもいいものです^_^。カーの作品の中でも、この作品の評価は不朽の名作とのこと。有名な密室講義では、いろんな作家の密室ものを自分なりの考えで解説していますし、トリックも素晴らしいとは思いますが、怪奇的な要素はなく、ある意味オーソドックス過ぎて、個人的には、この作品の評価はあまり高くはありません。でもさすがの新訳と感じました。