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終りなき夜に生れつく
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【この小説が収録されている参考書籍】
終りなき夜に生れつくの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 41~60 3/4ページ
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図書館で読みまた読みたくなり購入。長編ですが一気に読みました。 | ||||
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流石はクリスティ本人がお気に入りにしていた作品であった。 この小説で用いられているようなトリックは一瞬の驚きを与える効果が強いし、クリスティ本人によって書かれたある作品でもそのようなものであった。 しかし、『終わりなき夜に生れつく』では、むしろ自然な物語の流れの中で真相が明らかにされる。 これは、推理小説特有のトリックそのものが与える面白さよりも、一般小説としての面白さである物語性を重視したためであろう。 そのためか、某作品と比べても犯人の心理描写や作者が好む設定であろうロマンス・狂気がより濃厚に描かれていた。 現代では読者もトリックに対する知識が豊富になっているため、ただの驚きだけでは満足しにくくなっている。(あ、これですかという感覚) 正直言って、同作者の某作品を読んでいたこともあって、これを読んでいても私は騙されなかった。 しかし、それでも読後の満足感を得られたことには高い評価を送らずにはいられない。 Endless Nightとは何を意味しているのかを考えつつ、是非楽しんで頂きたい作品である。 | ||||
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クリスティーの、新しいタイプの人間を予知する、先見力のような感覚には、 驚かされる。他人を傷つけても、何の罪悪感も感じないという、サイコパスという 恐るべき新タイプの人間を、この中ではクリスティーは、おそらく呪われし宿命に生まれた者という赴きの、文学的な色彩を添えて、そういう形で表現している。 これにより、この作品はミステリーというより「春にして君を離れ」や「愛の旋律」などのノンシリーズのように、一つの文学作品となっていると思う。ポアロシリーズの中の某作品と共通するものを、感じる箇所もあるが、上記の要素により、異なった作品に仕上がっていると思う。 甘やかな喜びに生れついた者と終りなき夜に生れついた者、 いわばけして出会ってはいけない者同士が、出会ってしまった悲劇という事か。 幸せな若い恋人達の姿の背後に、絶えずジプシーが丘の不吉な伝説が、不安を投げかけているかのような描写が、巧みである。また、物語中の全てのピースの破片が、ラストで一つの形に見事に収斂していく手法は、さすがである。冒頭の印象的な、まさに、自分だけの唯一無二の夢の家に、憑かれたが如き青年の描写も、後で考えれば、ああそうだったのか!と腑に落ちる仕掛けになっている。 | ||||
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謎が解き明かされてみると、なんと悲しい話だと思う。 「春にして君を離れ」は何度も読み返したい傑作だと思うが、この作品は読後に悲しみしか残らない救いのない物語。 ストーリーテラーとしての力は認めるが、あまり悲しいのでもう二度と読み返さないと思う。 妻が、新婚の夫に、「まるで心から愛しているような目でなぜ私を見つめるの」と尋ねるシーンがあった。 夫が見る幻の中の妻が、夫を通り越して彼方を見つめているシーンがあった。 その二つが悲しく美しく心に残る。 | ||||
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アガサクリスティーの作品の中では珍しいテイストであり、最も詩情のある作品だと思います。 狂気的な結末ですが、本文に出てくる歌と交えて主人公が本当の愛に気づかされるのは、なんとも胸を打ちます。 ミステリであり、ロマンチックな一冊です。 | ||||
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クリスティにその親しみ易さゆえにコージーミステリ的なイメージを抱いている人にこそ読んで欲しい隠れた傑作。(コージー派を軽んじている訳ではない、念の為) ダークでロマンティックで怖ろしく残酷な物語。 ポアロもミス・マープルも出てこないが故に、心理描写の巧みさと騙しのテクニックの冴えがさらに味わえる。 トマス・H・クックなどのファンにも薦めたい一冊。 | ||||
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さすがクリスティ自身がベストテンに選ぶ作品だと思う。「終わりなき夜に生まれつく」という作中詩も心を打つ。クリスティにはサスペンスの中で、宝石のような言葉が次々に出てくるが、この作品でも、脇役の建築家がぼそっと語る言葉など、もし主人公に届いていれば、と思う。『無実はさいなむ』『ゼロ時間へ』の心理描写の素晴らしさと共に、いつまでも心に残る作品となるだろう。 | ||||
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世評があまり高くない本作であるが、私は好きだ。 何といっても、独特の雰囲気が著者の他の作品と違う。 著者には珍しい、ホラータッチ。 まるで、手塚治虫が描いたホラー漫画を読むような、何と言って良いか、著者は一生懸命なのだから、読者としてそれを分かってあげなくちゃ、怖がってあげなくちゃ、といった感じなのである。 そして、著者はもちろん本作をミステリとして書いている。 だが、純然たるミステリとして読むと、本作はどうしても評価が低くなるようだ。 それは、謎の提出がストレートじゃなかったり、謎の解明のロジックが低調だったりという、ミステリ読みには不満な点が多いからだろう。 そして、本作を読むのが著者ファンだから、いつもと違う作風にびっくりしてしまうせいだろう。 しかし、この独特の妙な、不安を掻き立てるような雰囲気と文体、そして著者のチャレンジ心は、評価に値する。 そして、本作を無心で読んだら、その面白さがわかるはずだ。 トリック?いろいろ言われているけど、別にいいんじゃない。 本作はトリックではなく、その雰囲気を楽しみ、それに酔う作品なのである。 | ||||
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...というギャグを本書のタイトルから思いついた。名古屋のファンに捧げたい。 本書について、ミステリー・ファンなら某有名作品の焼き直しと批判するだろう。さらに、その某有名作品をアンフェアと批判する人なら本書についても同様のはず。 一方、ミステリーというジャンルにとらわれなければ、印象的な作品との思いを抱く人が多いだろう。 それらの長短を取り混ぜて星3つとしたが、アンフェアという点に関しては、私は某作品も本書も少しもアンフェアとは思わない。 | ||||
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...というギャグを本書のタイトルから思いついた。名古屋のファンに捧げたい。 本書について、ミステリー・ファンなら某有名作品の焼き直しと批判するだろう。さらに、その某有名作品をアンフェアと批判する人なら本書についても同様のはず。 一方、ミステリーというジャンルにとらわれなければ、印象的な作品との思いを抱く人が多いだろう。 それらの長短を取り混ぜて星3つとしたが、アンフェアという点に関しては、私は某作品も本書も少しもアンフェアとは思わない。 | ||||
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勿論殺人事件なのだけど、 設定がロマンチック。 私が感じるだけかも知れませんが・・・ クリスティ作品の中で 私が好きな順位をつけるとしたら 5番以内に入れるなあ。 なんか絵が浮かぶんですよね・・・ (妄想逞しいけど) トリックは有名作品と 被ってる気もするけど。 | ||||
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勿論殺人事件なのだけど、 設定がロマンチック。 私が感じるだけかも知れませんが・・・ クリスティ作品の中で 私が好きな順位をつけるとしたら 5番以内に入れるなあ。 なんか絵が浮かぶんですよね・・・ (妄想逞しいけど) トリックは有名作品と 被ってる気もするけど。 | ||||
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アガサクリスティの作品だと気がつかずに読んでいました。 てっきり弾性が書いたものだと思って読み進んでいました。 途中で、表紙を見て、アガサクリスティだと気がついたときには、 すでに筋書きに嵌ってしまっていました。 たしかに、よく考えてみれば、第一部の男性の表現に現実味がない。 ここで気がつくべきだった。 マープル、ポアロ以外のものでは、自分ではベストだと思いました。 | ||||
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アガサクリスティの作品だと気がつかずに読んでいました。 てっきり弾性が書いたものだと思って読み進んでいました。 途中で、表紙を見て、アガサクリスティだと気がついたときには、 すでに筋書きに嵌ってしまっていました。 たしかに、よく考えてみれば、第一部の男性の表現に現実味がない。 ここで気がつくべきだった。 マープル、ポアロ以外のものでは、自分ではベストだと思いました。 | ||||
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文体のせいか、非常に恐ろしく感じました。 それと一人称がぼくのせいもあるからでしょう。 非常に文章に違和感を感じました。 そしてこの独特な雰囲気は これだけにはとどまりません。 設定も異色です。 その異色さが目立ってくるのは後半で それがわかった瞬間、拒絶反応を 起こしそうになりました。 設定は面白いですが 読後に違和感が残ったので 星は1つマイナスです。 | ||||
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文体のせいか、非常に恐ろしく感じました。 それと一人称がぼくのせいもあるからでしょう。 非常に文章に違和感を感じました。 そしてこの独特な雰囲気は これだけにはとどまりません。 設定も異色です。 その異色さが目立ってくるのは後半で それがわかった瞬間、拒絶反応を 起こしそうになりました。 設定は面白いですが 読後に違和感が残ったので 星は1つマイナスです。 | ||||
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自作のトリックの「焼き直し」と評判のよくない作品だが、そういう人は小説をゲームのようなものとしか受け止めていないのだろう。 ぼくはクリスティーに通じているわけではないから他の作品と比べるとはできないが、ストーリーの先が読めるし(もちろん、犯人もすぐにわかる)、ディテールも荒い。にもかかわらず、これだけ読ませる力量はただことではないと思う。「本格ミステリ」としての結構は悪いかもしれないが、文学作品として抜きんでているからだろう。 | ||||
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自作のトリックの「焼き直し」と評判のよくない作品だが、そういう人は小説をゲームのようなものとしか受け止めていないのだろう。 ぼくはクリスティーに通じているわけではないから他の作品と比べるとはできないが、ストーリーの先が読めるし(もちろん、犯人もすぐにわかる)、ディテールも荒い。にもかかわらず、これだけ読ませる力量はただことではないと思う。「本格ミステリ」としての結構は悪いかもしれないが、文学作品として抜きんでているからだろう。 | ||||
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クリスティ好きな方でも、評価は分かれると思います。 シリーズ物ではない、単発の作品。「ゼロ時間へ」のようなスピンオフ要素もありません。 メイン・トリックは某作と同じだし、そもそもこのプロット短編で一回書いちゃってますので、(しかもあのヒトで…)記憶力の良い方には分かっちゃう。(読後心あたりのない方は「愛の探偵たち」をどうぞ) どんでん返しのすごさ、ミステリの陶酔を期待して読むと、多分こけます。 この物語は、謎解きを楽しむためのものではないのでしょう。 ただただ切ない。そういう物語です。 切なくて哀しいです。 他の結末もあったはずなのに… それともそれはありえないものだったのでしょうか。 全ては終わりのない夜の中こだまするだけです。 クリスティの、トリック的なところでなく、メロドラマ的なところが好きな方だったらハマると思います。(そこがダメな方はダメかも) 私にとっては、クリスティ作品の中でもベストの一冊です。 | ||||
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クリスティ好きな方でも、評価は分かれると思います。 シリーズ物ではない、単発の作品。「ゼロ時間へ」のようなスピンオフ要素もありません。 メイン・トリックは某作と同じだし、そもそもこのプロット短編で一回書いちゃってますので、(しかもあのヒトで…)記憶力の良い方には分かっちゃう。(読後心あたりのない方は「愛の探偵たち」をどうぞ) どんでん返しのすごさ、ミステリの陶酔を期待して読むと、多分こけます。 この物語は、謎解きを楽しむためのものではないのでしょう。 ただただ切ない。そういう物語です。 切なくて哀しいです。 他の結末もあったはずなのに… それともそれはありえないものだったのでしょうか。 全ては終わりのない夜の中こだまするだけです。 クリスティの、トリック的なところでなく、メロドラマ的なところが好きな方だったらハマると思います。(そこがダメな方はダメかも) 私にとっては、クリスティ作品の中でもベストの一冊です。 | ||||
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