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ねじれた家
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ねじれた家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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某作家の某有名作品と同じプロットを使っている本作品なのだが、私はその某作品よりも同じ探偵の一番初めの作品の方が圧倒的に面白いと感じた。 理由として、その某作品はインパクトこそあるもののミステリとしてどう?と聞かれるとイマイチと私は感じてしまう部分があるからだ。 何度か読んでみるとかなりこじつけに近い部分が多い気がした。 それに引き換え「ねじれた家」はこじつけっぽい部分や、インパクトで勝負といったものを感じなかったので、私としてはこちらの作品の方が好き。 クリスティ独自の人物描写は相変わらず健在。 まぁ、同じプロットを使っているので賛否はわかれるところでしょうが・・・。 | ||||
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かなりひねくれた家で 行われる殺人事件。 誰が殺してもわからないように見えますが 犯罪の性質上、勘の鋭い人には 必然的に犯人は絞られてくるはずでしょう。 ただし伏線が張られていて 絞られた犯人の方向を 別の方向に向けさせてしまうのには 多少厄介かな。 しかしこの事件の真相を知ると 恐ろしいと同時に 同情もしたくなってしまいました。 そう、犯人はねじれた家の まさに「犠牲者」なのですから。 名探偵は出てこないので 物足りなく感じてしまうかも… | ||||
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かなりひねくれた家で 行われる殺人事件。 誰が殺してもわからないように見えますが 犯罪の性質上、勘の鋭い人には 必然的に犯人は絞られてくるはずでしょう。 ただし伏線が張られていて 絞られた犯人の方向を 別の方向に向けさせてしまうのには 多少厄介かな。 しかしこの事件の真相を知ると 恐ろしいと同時に 同情もしたくなってしまいました。 そう、犯人はねじれた家の まさに「犠牲者」なのですから。 名探偵は出てこないので 物足りなく感じてしまうかも… | ||||
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本書は、名家の娘との婚約。 家のことを話さずに婚約しようとしう話は、個人主義の時代の賜物だろうか。 富豪の性格を引き継いだのは、ジョセフィンだと思った。 てきぱきしていて、情報の裏を取る。 経営者には必須の能力のように思えた。 正確な情報、行動力、どれをとってもすばらしい。 跡継ぎの可能性については、まったく想像外。 犯人もまったく想像外。 後妻の役割が、いま一歩、薄い気がしたのはなぜだろう。 それに大して、アリスタイドの義姉の役割の大きさに驚いた。 ps. 探偵物、捜索物を読んでいると、似た設定、似た展開のものが多いことに気がつく。 SFでも同様のことがあるが、SFの場合には名前、時代を容易に変更できるので、自分では気がつかないことも多い。 アガサクリスティは、全部Reviewを記録して、比較してみることにしようと思った。 | ||||
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本書は、名家の娘との婚約。 家のことを話さずに婚約しようとしう話は、個人主義の時代の賜物だろうか。 富豪の性格を引き継いだのは、ジョセフィンだと思った。 てきぱきしていて、情報の裏を取る。 経営者には必須の能力のように思えた。 正確な情報、行動力、どれをとってもすばらしい。 跡継ぎの可能性については、まったく想像外。 犯人もまったく想像外。 後妻の役割が、いま一歩、薄い気がしたのはなぜだろう。 それに大して、アリスタイドの義姉の役割の大きさに驚いた。 ps.探偵物、捜索物を読んでいると、似た設定、似た展開のものが多いことに気がつく。 SFでも同様のことがあるが、SFの場合には名前、時代を容易に変更できるので、自分では気がつかないことも多い。 アガサクリスティは、全部Reviewを記録して、比較してみることにしようと思った。 | ||||
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ねじれた男が、お金を残して死にました ねじれた家族は、殺したのはお前と疑心暗鬼となりました ねじれた家でねじれた家族は今でも暮らしています・・・・ 一癖もふた癖もある一族で起きる家庭内殺人モノというと、「犬神家の一族」「グリーン家殺人事件」」「Yの悲劇」を思い浮かべるかもしれない。しかし、味わいはちょっと違う。「グリーン家」は、まだしも「犬神家」「ハッター家」はホントに家族が憎しみ合っていたが、「リオニデス家」の面々は別に憎しみ合っている訳ではない。その実、家族を愛してやまない人々なのだ。だた、愛しかたがちょっと変わっているだけ・・・むしろ、愛いしすぎて、依存しぎて、ねじれた家族になっている面々なのだ。むしろ、自分にはクリスティが言うほど「ねじれた面々」とは思えない。ある意味、わたしやあなたにもある人間性を象徴している・・・いうなら「あなたに似た人」ともいえる。それだけにこの話は悲しい。読み終えた人は、衝撃を受けるだろう。 この話のメイントリックがあまりに有名な某古典的名作と同じであるために、それだけダメ・・・などという人がおられるが、なんとももったいのない(悪く言えば心が狭い)意見だと思う。ミステリの命は「トリック」ではあるが、むしろ、「トリック」の使い方、演出の仕方こそが重要。ポアロやマープルといった名探偵を持ってこなかったところにクリスティの作家の腕がある。ど真ん中の本格にしなかった分、トリックが生きてきている。そういう点を評価すべきだ。ようするに、作家が素材をどう料理するのかを味わうべきである。トリック、トリックと大騒ぎするのは、「日本料理」と「フランス料理」どっちがいいかとか、「クラシック」と「ロック」どっちが音楽性が高いか・・などを議論するようなもので・・・意味がない訳ではないけど、偏向的な意見に陥りやすいのではないだろうか?かの某作が傑作のようにこれもまた傑作なのである。 | ||||
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ねじれた男が、お金を残して死にました ねじれた家族は、殺したのはお前と疑心暗鬼となりました ねじれた家でねじれた家族は今でも暮らしています・・・・ 一癖もふた癖もある一族で起きる家庭内殺人モノというと、「犬神家の一族」「グリーン家殺人事件」」「Yの悲劇」を思い浮かべるかもしれない。しかし、味わいはちょっと違う。「グリーン家」は、まだしも「犬神家」「ハッター家」はホントに家族が憎しみ合っていたが、「リオニデス家」の面々は別に憎しみ合っている訳ではない。その実、家族を愛してやまない人々なのだ。だた、愛しかたがちょっと変わっているだけ・・・むしろ、愛いしすぎて、依存しぎて、ねじれた家族になっている面々なのだ。むしろ、自分にはクリスティが言うほど「ねじれた面々」とは思えない。ある意味、わたしやあなたにもある人間性を象徴している・・・いうなら「あなたに似た人」ともいえる。それだけにこの話は悲しい。読み終えた人は、衝撃を受けるだろう。 この話のメイントリックがあまりに有名な某古典的名作と同じであるために、それだけダメ・・・などという人がおられるが、なんとももったいのない(悪く言えば心が狭い)意見だと思う。ミステリの命は「トリック」ではあるが、むしろ、「トリック」の使い方、演出の仕方こそが重要。ポアロやマープルといった名探偵を持ってこなかったところにクリスティの作家の腕がある。ど真ん中の本格にしなかった分、トリックが生きてきている。そういう点を評価すべきだ。ようするに、作家が素材をどう料理するのかを味わうべきである。トリック、トリックと大騒ぎするのは、「日本料理」と「フランス料理」どっちがいいかとか、「クラシック」と「ロック」どっちが音楽性が高いか・・などを議論するようなもので・・・意味がない訳ではないけど、偏向的な意見に陥りやすいのではないだろうか?かの某作が傑作のようにこれもまた傑作なのである。 | ||||
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「ねじれた家」は、アガサが、その自伝の中で、「自作の探偵小説の中で、わたしがもっとも満足している二作のうちの一つ」として挙げている作品である。アガサは、別の機会に、自推の言葉として、「探求するに興味深い家族を見つけました」とのコメントを寄せており、どうやら、人間観察眼に秀でたアガサが、実在の家族のエピソードをもとに、話をふくらませて書いた作品でもあるようだ。 釣合いをまったく無視して、豪華に金をかけて造られた奇妙にねじれた家、そんな家に住む心のねじれた大金持ちの老人が、ある日、毒殺される。内部情報を手に入れるために、ロンドン警視庁の副総監の息子であり、老人の孫娘の恋人でもある青年が乗り込んだねじれた家には、それぞれが違ったタイプのねじれた心を持った家族が住んでいた…。 こんなあらすじを読むと、お互いが敵ででもあるかのように憎みあっている家族の中で、起こるべくして起きた単純な殺人事件の物語にも見えるのだが、アガサが最も愛着を示していた作品だけに、一筋縄では行かない。 「ねじれた家」では、ひとりひとりではまっすぐに立っていられず、家族がお互いに愛しあいすぎ、愛情がもつれあったような形で、曲がったり絡みあったりして暮らしているのだ。老人は老人のやり方で家族を愛し、家族もそんな老人を慕い、愛しながらも、それぞれの立場で、嫉妬と不満をつのらせ、あるいは、苦しみもがき、心がねじれているのだ。 この作品は、名探偵や名刑事の名推理も全くないまま、孫娘の恋人が語り部となり、事件の展開と心のねじれた家族の内面が丹念に描写され、事件の意外な真相は、意外な形で明らかにされるという、一風、変わったミステリなのだが、読み応えは十分だ。読者間での一般的な評価では、必ずしも高い部類の作品ではないようだが、傑作である。 | ||||
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「ねじれた家」は、アガサが、その自伝の中で、「自作の探偵小説の中で、わたしがもっとも満足している二作のうちの一つ」として挙げている作品である。アガサは、別の機会に、自推の言葉として、「探求するに興味深い家族を見つけました」とのコメントを寄せており、どうやら、人間観察眼に秀でたアガサが、実在の家族のエピソードをもとに、話をふくらませて書いた作品でもあるようだ。 釣合いをまったく無視して、豪華に金をかけて造られた奇妙にねじれた家、そんな家に住む心のねじれた大金持ちの老人が、ある日、毒殺される。内部情報を手に入れるために、ロンドン警視庁の副総監の息子であり、老人の孫娘の恋人でもある青年が乗り込んだねじれた家には、それぞれが違ったタイプのねじれた心を持った家族が住んでいた…。 こんなあらすじを読むと、お互いが敵ででもあるかのように憎みあっている家族の中で、起こるべくして起きた単純な殺人事件の物語にも見えるのだが、アガサが最も愛着を示していた作品だけに、一筋縄では行かない。 「ねじれた家」では、ひとりひとりではまっすぐに立っていられず、家族がお互いに愛しあいすぎ、愛情がもつれあったような形で、曲がったり絡みあったりして暮らしているのだ。老人は老人のやり方で家族を愛し、家族もそんな老人を慕い、愛しながらも、それぞれの立場で、嫉妬と不満をつのらせ、あるいは、苦しみもがき、心がねじれているのだ。 この作品は、名探偵や名刑事の名推理も全くないまま、孫娘の恋人が語り部となり、事件の展開と心のねじれた家族の内面が丹念に描写され、事件の意外な真相は、意外な形で明らかにされるという、一風、変わったミステリなのだが、読み応えは十分だ。読者間での一般的な評価では、必ずしも高い部類の作品ではないようだが、傑作である。 | ||||
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(;'Д`)ハァハァ 訳がいいのか、読みやすい。そして面白い。『遺伝』の恐ろしさ…。 | ||||
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(;'Д`)ハァハァ 訳がいいのか、読みやすい。 そして面白い。 『遺伝』の恐ろしさ…。 | ||||
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クリスティの作品中本人がかなり気に入っていたというのをどこかで読んだので、ポアロ、マープルなどおなじみのシリーズものではありませんが読んでみました。タイトルどおり、ねじれた家に住むねじれた家族の思惑が入り組み、最初はわけがわかりません。徐々にほぐれてはいくのですが、解決の直前までねじれっぱなしで混乱しました。推理小説の定石に収まらないというか、最後まで犯人も、その動機も、どうしてそこまで真相が明らかにならないかもわからないので私は一気に読みました。読後やっぱりクリスティにやられたな。と思えたので私としてはこの「やられた感」に星4つです。探偵役と一家の孫娘の恋愛がわりとあっさりしているのでちょっと物足りなかったので5つにはしませんでした。 | ||||
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クリスティの作品中本人がかなり気に入っていたというのをどこかで読んだので、ポアロ、マープルなどおなじみのシリーズものではありませんが読んでみました。 タイトルどおり、ねじれた家に住むねじれた家族の思惑が入り組み、最初はわけがわかりません。徐々にほぐれてはいくのですが、解決の直前までねじれっぱなしで混乱しました。推理小説の定石に収まらないというか、最後まで犯人も、その動機も、どうしてそこまで真相が明らかにならないかもわからないので私は一気に読みました。 読後やっぱりクリスティにやられたな。と思えたので私としてはこの「やられた感」に星4つです。 探偵役と一家の孫娘の恋愛がわりとあっさりしているのでちょっと物足りなかったので5つにはしませんでした。 | ||||
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クリスティーファンの方なら、ある程度のどんでん返しは予測しつつ読み進めていくのでしょうが・・・あー、しまった、またびっくりしちゃったよ。ってなります。絶対。ポアロ、マープルものではありませんが、私はクリスティー作品の中ではかなり秀逸なもののひとつだと思います。 | ||||
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クリスティーファンの方なら、ある程度のどんでん返しは予測しつつ読み進めていくのでしょうが・・・ ポアロ、マープルものではありませんが、私はクリスティー作品の中ではかなり秀逸なもののひとつだと思います。 | ||||
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最初この本を読んでいて感じるのは、何だこれはという感想だと思う。それは、この本に出てくる例えば愛想劇、殺人動機など諸問題の多さである。つまり、呼んでいる間に何がどうなっているのか本当に頭がこんがらがってくる。しかしながら、ただ一人エルキュエール・ポアロの中でだけは、これらの問題が全て整然、整理されていた。最後の解決編は本当にああそうだったのかの連続で、全てが解決されると本当に頭がスカッとし、心地よい気分になる本だと思う。この本はアガサ・クリスティのデビュー作だが、もしアガサ・クリスティを読み始めるのなら、この本は適切ではない、アガサ・クリスティのいくつかの本を読んだあとに読む事をお勧めする。これは、アガサ・クリスティが得意とする混在が事件を狂わせ、読者を狂わすものなのであり、この展開に慣れていないと読んでいくのがだるくなる可能性があるからである。慣れていれば逆にそれが楽しくなる。是非アガサ・クリスティの本を何冊目(二、三冊以降)にこの本を読んだ欲しい。 | ||||
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最初この本を読んでいて感じるのは、何だこれはという感想だと思う。それは、この本に出てくる例えば愛想劇、殺人動機など諸問題の多さである。つまり、呼んでいる間に何がどうなっているのか本当に頭がこんがらがってくる。しかしながら、ただ一人エルキュエール・ポアロの中でだけは、これらの問題が全て整然、整理されていた。最後の解決編は本当にああそうだったのかの連続で、全てが解決されると本当に頭がスカッとし、心地よい気分になる本だと思う。 この本はアガサ・クリスティのデビュー作だが、もしアガサ・クリスティを読み始めるのなら、この本は適切ではない、アガサ・クリスティのいくつかの本を読んだあとに読む事をお勧めする。これは、アガサ・クリスティが得意とする混在が事件を狂わせ、読者を狂わすものなのであり、この展開に慣れていないと読んでいくのがだるくなる可能性があるからである。慣れていれば逆にそれが楽しくなる。是非アガサ・クリスティの本を何冊目(二、三冊以降)にこの本を読んだ欲しい。 | ||||
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奇妙な一家で起こる、奇妙な殺人事件。 全てがねじれてしまった世界に起こる悲劇。 読み進んで行くうちに誰もがそのねじれにはまっていくはず。 その息苦しさの中での衝撃のラスト。 アガサ・クリスティという人の鋭さに貫かれる。 これはフェアとかアンフェアの問題ではない。 | ||||
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奇妙な一家で起こる、奇妙な殺人事件。全てがねじれてしまった世界に起こる悲劇。読み進んで行くうちに誰もがそのねじれにはまっていくはず。その息苦しさの中での衝撃のラスト。アガサ・クリスティという人の鋭さに貫かれる。これはフェアとかアンフェアの問題ではない。 | ||||
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異常な人々の集う家での殺人。実はこれも、『アクロイド殺し』『オリエント急行の殺人』ほどではないが、暗黙のタブーを破っている。同じタブーを破ったものとしてはエラリー・クイーンの『Yの悲劇』がある。クリスティーが使ったトリックの多くはその後沢山の作者に使われたが、この作品のキモは、そういえば、余り類似品を見かけない。やはり人間の良心の問題なのだろうか・・・犯人を知って「いくら小説でもこれはない」と思うか「いや、筋としてはこれでいい」と思うかは各自異なるだろう。私は、まあまあ後者だった。 | ||||
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