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そして誰もいなくなった
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【この小説が収録されている参考書籍】
そして誰もいなくなったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全409件 361~380 19/21ページ
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孤島に集められた11人の人間たちがマザーグースの歌に乗って次々と殺され、最後の1人も殺されるが、その最後の1人は連続殺人事件の真の犯人ではない(!)。 こんな素晴らしいアイデアを持ったミステリがあると聞いたのは40年前。当時そのミステリを必死に探したものだ。実際読んでみて全体構想は評判通りだったが、実装に難点があるという印象だった。本作は元々「アクロイド」がアンフェアである、という批判に答えるために書かれたようで、真犯人を含む登場人物の"心理の表層化"を随所に織り込むという新機軸を盛り込んでいる。この手法自身は斬新で素晴らしい。しかし、その"心理"の取り上げ方が作者に都合良過ぎる、真犯人の計画が杜撰過ぎる、結果として真犯人が容易に分かってしまう等の欠点がある。 同時期にクィーンが同じ構想のミステリを執筆していたが、本作の発表により断念した経緯がある。クィーンの実装も読みたかった。本格ミステリの黄金期を代表する両者の同一テーマでの競作。想像しただけでワクワクする。何しろ構想は途轍もなく素晴らしいのだから。 | ||||
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クリスティーのマスターピース中のマスターピース。 まず マザーグースから題材を採っていることだけで 格調が がらりと高くなる。実際 マザーグースは 残忍な詩集であることは 読んでみれば 一目瞭然だ。日本では 北原白秋が訳したものが角川文庫から出ている。 次に トリックであるが これは もう皆さんご存知の通りである。クリスティーの場合には やはりトリックが独創的であることが クリスティーのクリスティー足るゆえんである。 最後に 登場人物の「設計」の見事さである。各人の掘り下げがしっかりしており 上質の文学作品に仕立てあがっている点が素晴らしい。これがあるので 謎解き小説でありながら 何度も読んでしまう。犯人が分かっていても 繰り返し読める探偵小説は クリスティー以外には 中々無いものだ。 | ||||
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この作品をモチーフにしたレプリカは数知れず。 近代ミステリの発展の一つの系譜です。 この作品がなかったらば、どうなっていたことか。 少なくとも、ミステリ好きの人間の人生の何分の一かは、つまらないもになっていたことだろう。 とにかく、読まなきゃいけない、つべこべいわず。 | ||||
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この話は孤島で人が一人ずつ殺されていく、というものなので 「よくある設定だな」と思う方がいるかもしれませんが、そんじょそこらの小説とは比べ物になりません。 それほどのものなのです。 読んでこの面白さに触れてみてください。 | ||||
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アガサの中ではダントツの最高傑作でしょう。 設定もタイトルにもかなりワクワクさせられる。そして読み終わった後の「そうだったのか」感は、アガサの作品の中でも最高だと思う。 単調なミステリーや、捜査物は苦手だという方にも、この作品は読めるはず。次々に容疑者が殺されていくのは、かなりの恐怖。 この話は、誰が読んでも驚嘆するだろう。それが、今現在でも読み続けられている理由だろう。そういうわけで、迷わず星五つ。 | ||||
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アガサの代表作ともいえる本作品は、プロットがみごとで思わず唸ってしまう。 島に閉ざされた10人が1人1人殺され、最後に「そして誰もいなくなった」となるのだが、これは読んでいる者への恐怖心を煽るのに十分である。 半世紀前以上に作られたものだが、全く色あせることなく尚輝き続けているのがすばらしい。 | ||||
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近代ミステリィのお手本とも言うべきプロットに満ちていて、息をもつけないスピード感に溢れている。『ドグラ・マグラ』がずっと繋がった文章で全く息が付けないのとは反対に、簡潔に表現され区切られた短いセンテンスと章が余りに強烈で、極熱で息が付けないのだ。これがホントに1939年の作品か、という感じだ。 何しろ先駆的だ。あげてみると以下のミステリィの要素の先駆的作品と言えるだろう。 1.ドラマ仕立 2.館もの 3.童謡もの 何しろ多くの戯曲も残したクリスティはおそらくは最初にインディアンの歌からインスビレーションを得て、10人の登場人物を形成し、状況を想像し、次にプロットを考え、効果を考えて創っていった感じがする。そのプロットまでがあまりに素晴らしいが故に、『ホロー荘の殺人』のような何となく男女の恋愛心理のような心の機微溢れるフレーズを使わずにただただプロットの仕立ての生の魅力むき出しの作品にしあがったのだろう。なにしろその映像性には驚く。 | ||||
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「タイトルは聞いたことがあるけど、読んだことは無い」そんな方も多いのではないでしょうか? ぜひ購入して読んでください、損はしないはずです。きっとこの作品のもつ独特の雰囲気に 引き込まれると思いますよ。また意外に読みやすいので、何度も繰り返し読みたくなるし、 アガサ・クリスティー作品の入門書としてもいいかもしれません。 | ||||
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中学生の夏休みに,丸1日かけて夢中で「そして誰もいなくなった」を読み通しました。 あれから・・・年。 原語で読むと面白さもひとしお・・ってほどじゃなかったです。 その原因は,私の貧しい英語力にあると思われますが, 最初の70ページくらいは,場面転換と登場人物が多いためか, 消化不良気味で,やめちゃおうかと思ったほどでした。 途中から登場人物の数が絞られてきて,俄然分かりやすくなりましたが, それと同時に,子供のころの記憶がよみがえって犯人が誰だったかも思い出してしまいました。 大人になった今,改めて読んだ感想を言うと, 状況設定が無茶苦茶やんか,と思うし, こんな都合よく運ぶトリックがあるかい,と思うんですが, でも,この奇想天外な発想はアガサ・クリスティならではですし, けちを付けつつも,やっぱり中盤から後半にかけてホラーじみたドキドキ感を味わってしまったのでした。 | ||||
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有名な作品である。有名すぎて内容も先に知っていたため、今まで読んでいなかった。 人物の描き分けが巧みで、心理状態の変化も納得のいくもの。読み終わって、上手いなー、と思った。さすがはテクニシャン!! 場の盛り上がりも最高です。やっぱり原作はちゃんと読まないといけないな、と思いました。 | ||||
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アガサ・クリスティーといえば「そして誰もいなくなった」と勝手に思っていたのだが、最近やっとその作品を読む機会があった。本作が面白いのは、中心となる探偵がいないということ。つまり「この人は犯人ではない」といえる登場人物がいないのである。孤島において、ひとり、また一人と殺されていく中、各人が次第に周りの人間に対して疑心暗鬼になって行く様子、そしてタイトルの意味が分かり、すべての謎が明かされる最後の二章はまさに衝撃。外界から切り離された世界での連続殺人、というのは現在ではもうありきたりな小説のネタだろうが、本作のような結末を持ってきた着想力には感嘆せざるを得ない。ポワロ物とは違ってフランス語はほとんど出てこなかったので、ぜひ英語で一読を。 | ||||
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数十年前、中学生の頃、単行本を買って読んだ。英語に慣れるために買って読んでみたら、しっかり犯人と結末を覚えていた。それ程、印象に残ったストーリーでした。私の場合は、英語で読むと余計に登場人物を覚えられず、本の後半で、やっと人物像が記憶出来ました。英語に不慣れでも読み進められる物語進行なので、オススメです。 | ||||
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アガサ・クリスティの作品を読むときは、読み出したら止まらないのを我慢して問題文のところを読んでから、一旦本を閉じ、ポアロと同じ条件下に自分をおき、犯人とそのトリックを見破ってやろうとするんですが、いつも彼(彼女)に一本取られてしまいます。この作品も最後近くまで一旦読んでから、もう一度最初に戻り、犯人を当てようとしましたが、全くしてやられました。しかし、それがフェアなので(アクロイド殺人事件とは違い)、かえって爽快感が残りました。全く予想もしなかった結末。そして驚くべきは作者アガサは文学(及び高等教育)を学んだわけでもないのに、このような優れた作品群を残すことができたという事実です。そこには、人間の能力への大きな期待が示されているような気がしてなりません。 | ||||
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登場人物を一覧表にして、確認しながら読むとわかりやすいかもしれません。英語はやや難しめですが、辞書なしでもいけると思います。10人の何のつながりもない人たちが島に呼び寄せられるところから話が始まります。ミステリーですから、殺人がおこります。登場人物をよーく考えると、途中で謎が解けてしまうかもしれません。それでも、最後まで飽きさせないストーリー展開です。 | ||||
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マザーグース(西洋では大変ポピュラーな童謡)の一節に沿って次々に起こる殺人。高橋留美子の有名なコミック(うる星やつら)にも使われたりと多くの人に大変影響を与えた作品です。ミステリー界の掟破りとも賞された結末です。こんなのあり?と思わせる奇抜な結末ですが最後まで飽きさせず読後感にはまた次のアガサが読みたいと思わせる傑作です。 | ||||
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インディアン島に招かれたキャラクター一人一人が、年齢や過去などに起因する独自の価値観や思考、性格をしており、次々に起こっていく事件や出来事に対するそれぞれの反応も細かく描かれている。また、人が殺されるたびに互いに疑心暗鬼になり、孤立していく所など、人間の心理をよく描いている。人が減るたびにこっちまで息が詰まりそうになり、後半になればなるほど緊張感が高まる。しかし、一気に読み終えて、ふと思い返してみると、冒頭で招待状を読むシーンが紛らわしかったと思う(読んでみればおわかりになると思うが)。 | ||||
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推理小説の流れ。犯人がいて、事件(たいていは殺人事件)を起こし、それを探偵(多くは主人公)が解決。事件の背景等が分かり、めでたしめでたし。これが一般的、と言うよりも全てだろう。だがこの作品は・・・ 完璧だ、これが完璧なミステリー小説だ。これを超える作品なんて創れるわけがない・・・ | ||||
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(;'Д`)ハァハァ マザーグースの童謡(10人のインディアン)に見立てられ・・・次から次へと消されていく・・・招待客・・・?!招待客には・・・決して裁くことの出来ぬ『罪』があった・・・。神ならぬ人間が、そんな罪を持った人間を裁いていこうとたくらんでいたのだ・・・そして・・・最後の一人となった時・・・そこには何が待っているのか・・・・?!アガサクリスティーの古典的名作である・・・?!今では手垢のついたトリックであるが・・・雰囲気が何とも言えぬ・・・おどろおどろしさを持っており今でも・・読んでいて楽しい?!最高傑作である・・・?! | ||||
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犯人はこの人かな、あの人かなと思いながら読んでいるうちに、最後に全員が殺されてしまうこの話には驚きました。島への出入りも不可能、全員が死んでいる・・。犯人はどこ?とにかく先へ先へと気持ちがあせります。そして、ラストに待っていた結末は・・。さすがアガサ!と叫びたくなる作品でした。 | ||||
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アガサ・クリスティに関する某サイトで傑作の一つとして挙がっていたので読んでみました。マザー・グースの歌に合わせて一人ひとり殺されていくわけですが、何度も歌の出ているページに戻って「次はどんな殺され方をするのか?」などと楽しみに(?)読み進みました。最後に誰もいなくなってしまい「これは完全犯罪なのか?」と思ったところで意外な犯人と結末が示され、大満足の一冊となりました。この本を読んでからアガサ・クリスティの小説にはまっています(遅すぎ?)! | ||||
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