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そして誰もいなくなった
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【この小説が収録されている参考書籍】
そして誰もいなくなったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全409件 321~340 17/21ページ
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悪いけど自分はアガサクリスティーは嫌いである。なのでどれを読んでもさっぱり良さが分からない。 多分その理由は、自分が書き手の側から思考をしていくという推理スタイルをとっているせいなのだろう。多分それは推理のスタイルからは邪道なのだろうが、そういう考え方しか出来なくなってしまっているのだから仕方ない。よって、そんな自分が一番重視するのは推理小説中の伏線の巧拙である。犯人が当たろうと、はずれようと、正直そんな事はどうでも良い。難易度の高い作品の犯人を当てられればそれはそれで嬉しいが、それよりも伏線を嗅ぎ分けられたどうか、自慢できるか出来ないかの分かれ道だと思っている。だからこそ泡坂妻夫の「11枚のトランプ」のように簡単な犯人を当てても、その伏線にあっと言わされる事になるのだ。 長々と書いてきたが、要するにクリスティーは伏線などほとんど張ったためしはない。本作で犯人を推理するための手がかりを三つ上げてあるが、「おい、お前こんなんで推理しろと本気で思っているのか?」と思ってしまう代物だ。どう考えても、動機以外は伏線としてはカスでしょう?その動機にしても相当に弱い。おまけに島全員が死んでいる、となると答えは一つしかない。しかし伏線がヘボすぎて、書こうと思えば10通りの解決編が出来てしまいそうなくらいだ。 レイモンド・チャンドラーだったか、クリスティーを評した言葉で「彼女はクッキーでも焼くみたいに書いてしまっている」と言っているが、当に至言と言わざるを得ない。 一応辛抱して、「ABC殺人事件」他いくつか読んだけど、評価は変わらず。 「女に推理小説は書けん」という偏見(?)元になってしまった作品。 | ||||
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ポアロがいないので犯人の探索作業が素人同士の疑心暗鬼のなかで行われる。ポアロのような鋭い専門的な探索ではないが、疑心暗鬼の状況の中でお互いに疑い合う状況が緊迫感を生み出しむしろ面白い。 | ||||
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とても細かく分けられた段落が次々とつながって話は進んでいき、 その効果もあってか、次が気になり、途中でやめることが難しい。 誰が犯人か、その動機は、という肝心なところを推測させ終わる小説が多いけれど、 これは読み終えてもすっきりでした。 そして読み終えてからももう一度読み返してもまた楽しめる作品だと感じます。 夜、一人になれる環境で読むことをおすすめします。 | ||||
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本格ミステリに傾倒していた頃に読んだので、このトリックには正直納得出来ませんでした。 作者と対決するべく、誰が犯人なのか、あらゆる可能性を考えながら読み進めていたので 真相が明かされたときのアンフェア感と失望はかなり大きいものでした。 トリックの再現性には疑問符が付くし、だから残された現場状況からは犯人の推測くらい出来るんじゃないか とも思うし、読者への手がかりは全て与えられていると言い難いし・・・。 犯人の自白を待たなければ本当に解決できなかったのだろうか??(動機は分からなかったと思うが・・・。) と、やや消化不良感の残る終わりでした。 とは言え、サスペンス小説としては出来栄えの恐ろしく高い傑作だと思います。 | ||||
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俊才クリスティーの作品群の中でも、特に先鋭的な作風だろう。いわゆるクローズド・サークルと呼ばれる外界との往来を遮断された 閉鎖空間において物語りは進行します。 やはり一番の特徴は、その舞台を活かしたサスペンス性の強さでしょう。今の今まで生命に満ち溢れ躍動していた肉体が、次の瞬間には ただの物体として転がっているのです。そして残された人間の中で深まる疑心暗鬼に懊悩。 また童謡をモチーフにすることによって生じるある種の外連味が、ひとつひとつの凶行を強く印象付けて鮮やかだし、それ故に最後まで 読み手の興味も拡散しません。 私的な感想を述べるとするならば、本作からはクリスティーの得も言われぬユーモアを感じてしまう。それは、作者が読者に挑戦する 純粋なパズルゲームや、フェア・アンフェアの物議を醸し出すトリック云々を越えて、読者の皆さんも作中人物が体験することになる スリルをいっしょに愉しんで下さいと言わんばかりなのだ。。そんな意図が底流に流れているからこそ新しい形となった気がする。 醜悪極まりない物語りを、誰もが共有できる愛すべき娯楽に変えてしまう。。そんな芸術的快作だ。 | ||||
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文長が美しく、ストーリーが緻密で、トリックがビックリ。まさに傑作。 読んでいないと言う事が、損な事だと思わせる作品。 | ||||
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SFやミステリーは若いときは読んでも社会人になり、まして結婚して家族ができるとなかなか読まなくなるし、古典的名作は学生時代に読んだはずと思い込んでいて、読んでも最近流行りの作品に手がいってしまいがちだ。しかしその名作の結末を思い出そうと思っても、意外と思い出せなかったりする。実はルネ・クネール監督で映画化された作品を昔見ていて、それを観て読んだ気になっていたようだ。しかしこの映画と原作の結末は違っていることを最近知って、やはり原作を読まねばと思い、手に採った次第。 この作品を若いときに読むのと、ある程度社会的な経験をつんだ壮年期以降に読むのではかなり印象が違うだろう。今の私にはこの犯罪を計画して実行できるのが誰なのかすぐ予想できて、実際その人が犯人だったが、それでもこのストーリーのテンポの良さと手頃な長さから一気に読めた。一部細工が苦しいかな?と思うところもあったが、全体に良くできた名作とあらためて思った。しかし映画の終わり方もしゃれていて、これは好みの問題か? 活字が大きくて読みやすく、表紙の絵がなかなかいい。 | ||||
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ただでさえ、あまり本が好きでない自分でも、あっという間に全部読み終えてしまった…。 冗談抜きで凄い…。 レビューも、私はいつも★1つで愚痴を描いて終わらせているが、この本は★5つにしました。 ホント、凄い作品だった。 | ||||
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近年、良質な海外ミステリーの翻訳が進まず国内に紹介されない状況を嘆く書評家が多く、 年末の様々なベストテンでも特定の作品に人気と評価が集中する傾向は、タマ(数的)問題があるかと思います。 「ミレニアム(3部作)」も「ソウル・コレクター」も面白いのですが、 スティーグ・ラーソンやジェフリー・ディーヴァーだけに飽き足らない読者も多いかと思います。 本作は、ミステリーの古典的名作! 女王アガサ・クリスティーの最高傑作!との誉れ高い作品です。 早川書房のクリスティー文庫はトール・サイズで格段に読みやすくなりました。 巻末の解説で作家・赤川次郎さんが、面白く読める条件のひとつとして 「一晩で一気に読み切れる長さ」を挙げられていることに賛同します。 | ||||
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タイトルと同じように最後には誰もいなくなるの?と思うと殺されて人数が少なくなる度に緊張感がどんどん高まって一気に読み切ってしまいました。話のテンポが良くとても読みやすいです。現代の作品に影響を与えてるミステリーの原点とも言える名作中の名作です。少しアンフェアと思ったのは私だけ? | ||||
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A・クリスティーの作品はこれが2度目です。 ん〜、今回もそのトリックにしてやられました^^。 罪と罰、アガサの信念がここに描かれているのでしょうね。 非常に興味深かったです。 精密に計算されたトリックに、脱帽。 素晴らしい作品は時空を超えるんですね。 I love it! | ||||
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実は、私は昔、《アガサ・クリスティ》の愛読者だったことがあります。最近は、あまり読まなくなってしまったのですが、アガサ・クリスティの《娯楽作品》としての面白さは、天下一品という感じです。この作品は、そんなアガサ・クリスティの、あまりにも有名な最高傑作であり、《読まないと損する》くらいの逸品です。初心者からマニアまで、全ての読書家にオススメします。 | ||||
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「外国文学」と聞くと私的にはどこかとっつきにくいイメージがあったのですが、これはスルスル読めました。 そして気がついたら本の中の世界へと感情移入している、そんな作品です。 十人の主要人物はそれぞれ個性のある人物ばかりですが素直に死を恐れたり我が身を護るためなら手段を厭わないあたりが人間臭く、 そういう心情がところどころに書かれていて最初から最後まで夢中になってしまいました。 誤訳かと思われる箇所もあって、いわゆる「訳者泣かせの本」ですが 物語での矛盾点や引っかかる所はちゃんと1つ1つ解決してくれている良心的な一冊です。 あとこれは偶然だと思いますが、序盤から終盤まで物語の鍵となる「インディアンの古い童謡」の全文が ちょうど50ページに書かれていて何度も読み直す機会があるので、これも良心なのではと勝手に思ってます | ||||
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名作ということで、読んでみました。これは、僕がハヤカワの文庫では初めて読んだ作品です。最初はあまり怖くはなかったけれど、アームストロング医師やブロア警部は誰もできないはずなのに殺されていたので、これは超自然現象としか思えなくて、とても怖かったです。最後の一人が犯人だと思っていたけれど、その最後の一人もとても犯人には見えなくて、その一人が死んでそこで終わりになっていたので、「えっ?ここまで来て種明かしなし?」と思ったけれど、最後犯人の告白書ですべて明らかになったので安心しました。あの怖さにはたまりませんでしたが、犯人が分かったら「こんなやり方なら10人のだれにでもできそうだ」と思い、そこはちょっとがっかりでした。そのことで評価は4にさせていただいてますが、とてもいい作品なので、読む価値は十分にあると思います。 | ||||
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帯に「タイトルくらい誰もが一度は耳にしたことがあるはず」 とある本です。 たしかにそうです。 種も仕掛けもあるのが手品、ミステリー、事件モノ。 疑いながら読みすすめても、まんまと作者の術中にはまっています。 物語の構成も素晴らしく、謎と謎解きで楽しめます。 | ||||
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朗読CDとペーパーバックを買ってListeningとReadingにチャレンジしてたのですが、私には一寸難しく感じたので、まずは日本語で内容を理解した上で、ListeningとReadingに再チャレンジするつもりで本書をNetで購入しましたが、届いてビックリ! 本書は小説の翻訳物ではなく、戯曲版の翻訳でした。朗読もペーパーバックも小説そのものだったので・・・対訳を期待していたので再度文庫本を買い直す羽目になってしまいました。 | ||||
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このレビュータイトルの所以は本書の『邦訳』の中で訳者の誤訳によって明かされる。これは各々の登場人物の心理描写から読み取れるものだ。最も重要なことは、10人の内に『犯人がいる』のだから、その内の1人は必ず『犯罪者の心理』でなければならない。本書が三人称で書かれている以上これは守られていなければならない絶対条件だ。にも関わらず生存者全員『被害者の心理』で訳されている箇所があるのだ。ゆえにレビュータイトルの『訳者が誤訳するほどのミスリード』となる。これは訳者の力量がどうというよりアガサ女史を素直に讃えたい。それに私も友人に指摘されて初めて気付いた口なのであまり偉そうには出来ないし。一から全てを解説すると異様な長文になるためここでは以上とさせてもらう。詳しくは若島正氏による考察(Wikipediaの同書の項目のリンクから飛べる)を参照されたし。注)ただ新しい版、新装版等では該当箇所が修正されているやもしれぬので悪しからず。 | ||||
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不朽の名作で古典ですが、古典と言っても馬鹿にできません。非常に描写がうまく、本当に面白いです。とってもスリリングです。やはりアガサクリスティーの中でもオリエント急行と同じくらいはまりましたね。誰が犯人かはわかりませんでした。うまくできた内容ですね。とてもぐいぐいとひきつけられてあっという間にスラスラと読んでしまいましたね。「これが古典!?」と思うほど古典という感じが全くなく、むしろ新しいという感じがしますね。さすが不朽の名作だけあります。ミステリを読むことを始めようと思う方にはお勧めですね。 | ||||
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ミステリ小説史上もっとも偉大な作品であり、全てのミステリ小説の中で未だに頂点に君臨し続けている大傑作です。世界的な評価でも、勿論日本での評価もこの作品を超える作品はありません。全世界で1億部を超える大ベストセラーでありロングセラーです。 ミステリファンは勿論必読ですが、そうでない方も一度読む事をお勧めします。この作品はミステリファンで無くても感心させるだけの魅力があります。 | ||||
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本書は「童謡殺人もの」の代表として、また「孤島もの」代表として知られる、アガサ・クリスティーの最高傑作。 島に集まった10人の男女が童謡の歌詞どおりに順番に殺されていくというのは、今でこそ使い古された設定のように思われるが、当時としては斬新な設定であったばかりでなく、本書に関しては今読んでも少しも古びた感じがしない。 本書の後、雨後のタケノコのように似たような設定の作品が林立するが、結局本書を越える作品は未だかつて登場したことがなく、そしておそらく今後も登場することがないだろう。 | ||||
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