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終決者たち



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【この小説が収録されている参考書籍】
終決者たち(上) (講談社文庫)
終決者たち(下) (講談社文庫)

終決者たちの評価: 8.00/10点 レビュー 3件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

LAPDに帰ってきたボッシュが生き生きしている

ハリー・ボッシュ・シリーズの第11作。3年ぶりに私立探偵からロス市警に戻ったハリーが17年前の未解決事件に取り組み、様々な困難に見舞われながらもきちんと真相を解明する正統派警察ミステリーである。
ロス市警に復帰し、未解決事件班に配属されたボッシュに与えられたのは、17年前の少女殺害事件だった。技術の進化により新たなDNAが見つかったという。これを手掛かりに捜査を進めようとしたボッシュと相棒のライダー刑事のコンビは、最初の捜査がずさんで、しかも途中から捜査の方向性が変わってしまっていたことに気が付いた。警察上層部の意向によって事件の背景が解明されないままになってしまったのではないか、疑問を持ったボッシュはマスコミを使った、おとり捜査に近い手段を強行したのだが、望んでいた結果を得ることができなかった。プレッシャーに押しつぶされそうになったボッシュは、徹底的に捜査資料を再検討することで解決への道筋を見つけようとする…。
ボッシュにはやはり私立探偵より刑事が似合う。地道な聞き込み、証拠の再検討、人間関係への深い洞察など、派手ではないが綿密な捜査がリアルな緊迫感を生み出し、最後までサスペンスを高めていく。
ボッシュ・シリーズ第三幕の開幕を告げる傑作であり、シリーズ・ファンは必読。シリーズ未読であっても十分に楽しめるので、警察ミステリーファンならどなたにもおススメしたい。

iisan
927253Y1

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