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11枚のとらんぷ



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11枚のとらんぷの評価: 5.89/10点 レビュー 9件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.89pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

11枚のとらんぷの感想

多分再読。記憶は全く有りませんけれど、大昔泡坂作品はかなり読みましたから。Ⅰ部で事件が発生、Ⅱ部は作中作の短編集、Ⅲ部が冒頭の事件の解決篇と言う構成の長編本格ミステリーです。物語全般が「奇術」と一体となった様な作品で、正直マジックに興味が無い私は、読むのが少々キツかったですね。ただ、本格推理として良く出来ていると思います。沢山のバラまかれた伏線にきちんと気が付けば、犯行可能な犯人が1人指摘出来るのでは無いでしょうか。奇術に関するうんちくも合わせて楽しめる方には、更におススメですよ。

なおひろ
R1UV05YV
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

11枚のとらんぷの感想

物語は3部構成になっています。
第1部は、主人公が所属する奇術同好会が奇術ショーに出演する模様。
第2部は、物語の登場人物の1人が描いたトリックを題材にした作中作。
第3部は、世界中から著名なマジシャンが集まる国際奇術家会議。
このアジェンダだけ見れば「ポカ~ン」でしょう。
実際、「ポカ~ン」なわけですが・・・

第1部の最後に殺人事件が起き、第3部の最後で謎解きがなされます。
まるでコントのような失敗続きの第1部は、数多い登場人物の自己紹介的な役割も果たしています。
作者がアマチュアマジシャンという事で、ショーの裏側などが垣間見れるのは面白いと言えば面白いのですが、とにかく長く、とにかくゆるい。
「さぁ次はooooさんによるXXXXです」が登場人物分続くのですからたまりません。
ミステリを読んでいるということを忘れてしまいそうになります。
第1部の最後にやっとこ殺人事件が起き、「さぁ」となったところでの第2部。
この作中作は、いわゆる表に出なかった奇術同好会内のボツネタトリック集といったところでしょうか。そして第3部も世界マジック大会なわけです。
マジック好きにも程がある、正直な感想はキムタク的に言うなら「ちょ、待てよ」です。
実際、第2部が殺人事件の謎解きの伏線となっているというか、伏線まみれなわけですが、それに感動できるかは読み手次第ではないでしょうか。
ミステリを読んでいるんだというモチベーションを保てていればという条件付きですね。
私の場合、壁に投げつける寸前までいった、と正直告白しておきます。

で、肝心のトリックですが、
本物のマジシャン(作者)が、その手段を文章に変えて読み手に仕掛けてきたと考えていいと思います。
マジックといっても、視覚的にイメージしづらいままに読み手をごまかすような類の作品ではありません。
この作品はすっごくフェアです。誰もが納得できるはずです。
ただ「ふーん、なるほどねぇ」とか「ほぉ、たしかにね」のレベル。
まぁ、こんなにマジックマジックしてなくて普通にミステリミステリしていたら「うまいなぁ」と思えたのかも知れませんが、何れにしても驚けるものではないですね。

ただ最後まで読んでみて、高評価する人がいるのも頷ける作品。
ただ私はしない。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:
(5pt)

11枚のとらんぷの感想

伏線の張り方は見事だが、作中作で話の流れが切れてしまっているのが残念。
事件から解決までの流れを分断しないためにも、事件発生前に作中作を紹介する構成にした方が良かっただろう。

エーカー
NWKWLAAY

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