世界を巻き込む、自意識と恋。 中萱梓。

京都左京区のマンション。空き巣に入った泥棒カップルは、痴話ゲンカ真っ最中だった。

改築工事を繰り返す“横浜駅”が、ついに自己増殖を開始。

推理作家・有栖川有栖は、盟友の犯罪学者・火村英生を、敬意を持ってこう呼ぶ。「臨床犯罪学者」と。

考古学者のルカが姿を消した。

昭和30年、春。新任教師の明子は三重県伊賀の山里にある分校に赴任した。

麻布警察署刑事課二係は、管轄内の重要犯罪を隠蔽することを目的に組織された。

東京は下町。昭和の雰囲気が残る三ノ輪に、評判の食堂がある。

多忙を極める平賀とロベルトは、ハイチでの公務後に1週間の休暇を取るようサウロから厳命される。

目に見えない物を“視る”力を持った探偵・日暮旅人の物語、番外編の第2弾。旅人を『アニキ』と慕うユキジ。

「私の中のなにかが、リセットを使いたくないと考えている」相麻菫が死んで二週間。中学二年の夏の残骸が香る季節。

兵庫県芦屋市。

夏休みを持て余していた御城彼方は、水脈や真夜と一緒に湘南の海に出かける。

12月25日未明、都心の病院で大量殺人が発生との報が入った。死傷者多数で院内は停電。

西新宿のビル街から外れた一角の“烏の森”には、事情を抱えた者たちが身を寄せる下宿・「鳩屋敷」がある。

鈴虫鳴く秋から冬に移ろう祇園。桃枝骨董店がたたずむ路地裏にも小さな事件が。

「探しに行こうよ、タイムカプセル!」考古学者である父の「遺跡ねつ造」事件で、同じ考古学者となる夢を砕かれた青年・英一。

武家の身分を捨て、自身番の書役となった喜三次が、いよいよ魚竹に入ることになり……人生の岐路に立った喜三次の心中は? 江戸市井の悲喜こもごもを描き出す、シリーズ最高潮の一冊!

江戸一番の人気者は、大泥棒“鼠”か、はたまた与力“鬼万”か。巷で話題、奉行所の名与力、“鬼の万治郎”。

リバーサイドの瀟洒なマンション、「サンクレール」。

ある夏の終わり。

世界で一番清潔で規律正しい場所、東京。

「売られた喧嘩は買う。わしの流儀や」建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。

新大陸に到着した早々、難事件を次々解決したヴィクトリカと一弥。開業したグレイウルフ探偵社には早速、依頼人が殺到。

米、露、仏、韓、日…ワールドクラスの不良たちと、究極の秀才たちが集まる「私立新宿歌舞伎町学園」。

売れないミステリー作家・三浦に、明日書房の高橋社長から「ベストセラーを出しませんか」と依頼が来る。

売れないミステリー作家・三浦に、明日書房の高橋社長から「ベストセラーを出しませんか」と依頼が来る。

神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。

十七歳の日登志は死のうと決めた。だが、まさかのひったくりに遭い、練炭と遺書入りの鞄を盗まれてしまう。

私立大学で教授を務める私が、病死した妻の葬儀を終えて帰宅した夜の10時過ぎ、自宅のインターホンが鳴った。

様々な事情の人間の澱が集まる街イタギリ。

いい事続きの1日だった僕。ついダンスのステップを踏みながらバーへ入ると、彼はいつもの席に座っていた。

東京都庁の地下に設置された“都民相談室”に勤務する七曲風馬は、元劇団俳優の新米警察官。

「何故、衣更月を執事にしたと思う?」真一郎から衣更月に投げられたひとつの問いかけ。

参加者全員に死相が浮かぶ、バスツアーの行方は!? シリーズ第6弾!! 黒術師を崇拝する者たちがいる。

大手メーカーの正社員の座を捨て、独立を決意した貝原。始めたのはカフェ兼酒場、スペイン風のバル。

刀が落ち目の時代、刀の周りが騒がしい。

私たちの中にアンドロイドがいると仮定しましょう。もっとも人間からかけ離れているのは、だれ?―二年前の初夏、中学校の屋上。

傍若無人な黒衣の妖怪博士・絶対城の活躍を描く伝奇譚、第9弾! 絶対城を頼り四十四番資料室を訪れた、「狐憑き」に悩む女子学生、葛木葉子。

紅染まる遠野に恋の季節が訪れる! 座敷童子コンビが贈る平成あやかし譚。 季節は秋。

繰り返す時を駆ける青春エンターテイメント 高校1年の少年、望月譲はある日、自分がいつの間にか入学式の日に《戻っている》ことに気がついた。

*この作品は電撃文庫『僕らはどこにも開かない』を再構築。大幅に加筆改稿し装丁を一新したものです。

トリックと幻想は紙一重。

住田航は温海警察署の刑事課の組織暴力団担当の刑事。

犬の最期を看取る「老犬ホーム」で働くことになった智美。

偽名を使い、多数の人を殺めてきた腕利きの榎波は、暴力団員が起こした動物惨殺事件を見逃すことが出来なかった。

バーチャワールドという新感覚のゲームに挑む賢治や敏晃ら高校生5人組。

男子高生の刺死体が、青山の路上で発見された。被害者は近隣の名門校に通う17歳、原田聡吾。

少女はなぜ4階のこの教室から飛び降りなければならなかったのか?撮影不可能な映像はいつどうやって撮られたのか?タイムリミットは一晩。

こよみちゃんと、菜の花が有名な福島潟で初デート!その日に向け、いろいろ頭を悩ませる、大学生の森司。

思い出に浸って生きる男・佐々野は写真の中に入る能力を持っていたが、赤い目をした女の子によってその力を封じられていた。

冥官・小野篁が京都の一角に「からくさ図書館」を構えてから一年。“偽書”を紐とき“道なし”を天道へ導く。

ある山間の寒村に伝わる風習。この村では、死者からくりぬいた顔を地蔵にはめ込んで弔う。

表御番医師、奥右筆、目付、小納戸――江戸の「役職」を描く書き下ろし作 役目を減らすことは、役人の席を奪うこと。

亭主の勇次が忽然と姿を消し、実家の口入れ屋「きまり屋」に出戻ったおふく。

失踪した少女を巡り、罪悪感を抱え続ける人々。痴情のもつれで殺人まで行き着いたスナックママ。

全身に“脳瘤”と呼ばれる“顔”が発症する奇病“人瘤病”が蔓延した日本。

コーヒーの香りとともに蘇る、学生時代の思い出とほろ苦い暗号。いまは亡き夫が、俳句と和菓子に隠した想い。

鮮やかな犯行のあとには、必ず闇の悪事が暴かれる!新時代の鼠小僧か、はたまた単なる盗人か!?正体不明の謎の窃盗犯―その名は“山猫”。

大手総合商社に届いた、謎の脅迫状。 犯人の要求は現金10億円。

神奈川県の閑静な住宅街で起きた一家惨殺事件。

東京で美大生をしている風哩は、八年前に「お山」で従兄が惨殺された事件の記憶がない。

圧倒的な評価を集めた、第36回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作!! 二〇二〇年、人工知能と恋愛ができる人気アプリに携わる有能な研究者の工藤は、優秀さゆえに予想できてしまう自らの限界に虚しさを覚えていた。

悲哀にみちた人間ドラマ。温かな余韻が残るラスト。

真実を引き受ける覚悟はあるか―姉を殺したのは実の父かもしれないと疑う、地回りの親分山越の娘、お夏。

ハネムーンから戻って来たばかりの保科伸子を待っていたのは、父親からの突然の告白だった。

かつて極秘機関に属し、国家の指令で人間を“消して”いた加瀬。ある任務が原因で組織を離脱し、監視を受けながら暮らしている。

横浜の馬車道で探偵事務所を始めた皆藤と山南。

閉じ込められた!島津今日子がひとり目覚めると、そこは永遠にループする「無限階段」でできた異世界だった。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

小学生の青斗が住む海沿いの田舎町には、ひとつの伝説があった。

鎌倉の老舗不動産、その御曹司とのお見合いを仕組まれた清花。

十八歳の冬、僕は失うことができるすべてのものを失った。両親、家、金、友情、すべてを。

東京の片隅にある小さな神社で、管理人として細々と暮らしている青年・和己。

東大卒キャリアとして出世街道を歩んでいた道定聡警部は、部下の不祥事により突如、経験のない捜査現場の前線に配属された。

神話の島・姫島の取材中に、浅見が出会った理知的な美女・中瀬古朝子。

「ええな、抜け駆けと裏切りはなしやぞ」便利屋を生業とする長尾のもとに、ある社長令嬢の不輪現場を隠し撮りしたビデオが持ち込まれた。

世界一キュートで博覧強記な名探偵、でも相棒の一弥に迷惑かけまくり…のヴィクトリカがニューヨークにやってきた!禁酒法下の街にはジャズの音色が響き、危険な銃声も轟く。

大手商社の若手・薮内之宏は、零細コンサル会社に飛ばされた。

府中刑務所から、1週間後に出所するはずの模範囚・鹿島が脱走。刑務所長を殴り倒し、拳銃を奪って行方をくらました。

2010年春、東北の港町・仙河海市の美術館で働く笑子は、教育者の両親を持ち、優等生を演じてきたため、心身に不調をきたすほどだった。

心霊スポットと噂される古民家を訪れた刑事課長の一ノ瀬は、取材に来ていた美人リポーターとともに、白骨死体を発見した。

見聞きしたことを絶対に忘れない能力を持つ高校生・浅井ケイ。世界を三日巻き戻す能力・リセットを持つ少女・春埼美空。

東京都の果ての美しい島。少女、椰々子は、死者を通し預言を聞く力を持ち、不吉だと疎まれている。

京都の上賀茂にある高校に編入し、祇園の祖母宅から学校に通い始めた小春。

政府に暗殺者として育て上げられたオーファンXことエヴァン。

あやかしの箱の封を解いてから、九十九家兄妹に寄り添ってきた2体のあやかしがいる。

小説家になるという夢を叶えた妹。その事実は俺の存在意義を揺らがせた。

あるSNSの書き込みが話題になっている。一人の高校生・大村音彦が、何人もの中学生を支配し、恐喝した。

突然の眠りを経て、異形の力を発現させる病"スノウホワイト・シンドローム"。

東京のベッドタウンに住み、建築デザインの仕事をしている石川一登と校正者の妻・貴代美。

とある弁護士事務所に勤める花織は、先生に寄せられる依頼を盗み聞きしては、“おしゃべりする猫”のスコティと噂話に花を咲かせていた。

中学3年生の築舘凛は、4歳のときに両親が離婚して以来、新聞記者の母・深雪との母子家庭。

法に護られた高齢者と、死にものぐるいで働く若年層に分断された社会。若者は圧倒的な劣勢で。

息子を殺したのは、私ですか? 同じ名前の男の子を育てる3人の母親たち。 愛する我が子に手をあげたのは誰か――。

塾には通いながらも不登校を続ける、高校生の遙。母親が教師をしている高校から遠ざかる遙には、学校へ行けない理由があった。

大手建設会社に勤める水原は、政商の孫娘と婚約しながら、結婚を餌にホステスの瑞枝を利用し、出世の道を歩んでいた。

柴山祐希、高校2年生。

ケニアで発生した殺人カビ。ほどなくして、防疫に従事するエミリーのもとに向井という日本人からオレンジカビの論文が届く。

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。