定廻り同心・寺坂の町廻りに同行した政次らは、呉服店松坂屋で不審な男女ふたり組に遭遇した。

代々、使譯(通訳)を務める“あずみ”一族の子・針は、祖父から、那国が漢に使者を遣わして「金印」を授かったときの話を聞く。

漢へ赴いた針のひ孫の炎女は、弥摩大国の巫女となり、まだ幼い女王の日御子に漢字や中国の歴史を教える。

警視庁捜査一課の美女刑事、江仁熊氷見子30歳。

撲殺された美術品ディーラーの持ち物だった黄金製の箱に残されていたのは、パガニーニ宛の古い手紙だった。

天領の豊後日田で、私塾・咸宜園を主宰する広瀬淡窓と、家業を継いだ弟・久兵衛。

16歳のくノ一蛍は、松永弾正久秀と一進一退の攻防を繰り広げる織田信長の配下・筒井順慶の城に潜入する。

事情も話さず家を出た妻を江戸に求める青柳新八郎は、「よろず相談承り」を世過ぎに、厄介事を上手くさばいている。

公金横領の汚名を晴らし、高瀬川のほとりに居酒屋・尾張屋を開いた元尾張藩士の宗因。店の評判もよく繁盛していた。

テニスの最高峰・ウィンブルドン決勝。

突如として世界に出現した謎の領域“エリアX”。そこでは生態系が異様な変化を遂げ、拡大を続けていた。

両親の破産で一家離散となった淳は、浅草の元名探偵・成瀬老人宅の居候となる。

旧幕臣の娘である去場安は、岩倉使節団の留学生として渡米した。

取調べ中、呪術医オマルに暴力を振るい、休暇を取らされていたカタルーニャ州警察のエクトル・サルガド。

安曇野署刑事・道原伝吉が、世界遺産にもなった三保の松原へ! 蝶ヶ岳の登山道で不審な男性死体が発見された! 男は三日前にパーティーに出たきり行方不明となり、捜索願が出されていた。

兄妹になった零崎人識と無桐伊織は、人類最強の請負人・哀川潤を勝算を持って襲撃した結果、彼女の『仕事』に巻き込まれる羽目に!

死んだ人間みたいな目をした少年と、顔面刺青の殺人鬼――。

都内の暴力団が殲滅、偶然居た刑事2人も重傷を負う事件発生。それが東京中をパニックに陥れる夜の前触れだった。

立場茶屋おりきの常連客・吉野屋幸右衛門は、三十年ぶりに腹違いの弟・勝彦と深川で再会を果たした。

風間健介は急逝した父の遺志を継ぎ、広告カメラマンから山岳写真家へと転身した。

伊賀国でくノ一として修業を積んできた16歳の蛍。千利休から戦国最大の悪漢・松永久秀を探る命を受け、父とともに旅に出る。

超人気シリーズが、書き下ろし長編小説に! 髪結いの伊三次と芸者のお文。

出羽国島中藩の藩士を二人、新たな門弟として迎えた矢先、道場破りと思しき三人の武士に立ち合いを挑まれた彦四郎。

斬殺した遺体の顔に不可解な傷を残す連続猟奇殺人が発生中の都下で、警官が何者かに射殺された。

雪深いホテル。古いダンスホール…地方でくすぶる従業員カザマは、梅毒と噂される盲目の老嬢ミツコに出会う。

江戸後期、白黒騒動が激化する小倉藩。

陸奥国平山藩をあとにしてからというもの、いまだ行方が知れずにいる妻を探すため、昼夜を分かたず、江戸の町を歩く青柳新八郎。

京・高瀬川のほとりに立つ旅籠の柏屋は、主の惣左衛門と伊勢夫婦に加え、父親が濡れ衣をきせられて逐電、母親も非業の死をとげ、惣左衛門の養女となった娘・お鶴が切り盛りしている。

将軍家綱のお髷番にして寵臣深室賢治郎は 館林徳川家の黒鍬者に襲われるが、返り討ち に。

松前藩の若君に見初められ、側室に望まれた茜。一方、絵師になるべく修業中の伊与太は、葛飾北斎と出会い―。

頻発する不祥事に対応するため警察トップが採用したのは、アメリカから来た第三者機関「リスクヘッジ社」だった。

手足がひょろりと長く、吹けば飛ぶような体躯の御薬園同心、水上草介。名は体とついた綽名が「水草どの」。

ひょんなことから、三億円を盗み、分け合うことになった男女五人。共犯関係の彼らは、しかし互いの名前さえ知らない―。

仏滞在中の黒猫は、恩師の依頼でイタリアにある〈遡行する塔〉の調査に向かう。一方、付き人は学会参加のため渡英することに。

【全3巻で放つスリラー巨篇 完結! 】 〈サラセン〉のテロ計画は、ついにその準備を終え、実行の日が迫っていた。

道案内殺しの河童の六を追って梅雨の相州路を下る十兵衛だが、鳴らない鐘に気を取られて、取り逃がす。

拝み屋を営む著者が、これまで一度も最後まで語ることも記録に残すことも許されなかった、忌まわしき怪異譚をここに開陳。

銃撃戦で相棒を失い自らも重傷を負った刑事スコット。心の傷を抱えた彼が出会った新たな相棒はシェパードのマギー。

四国の森の奥深く、時の権力から独立した一つのユートピアがつくり出される。

警察組織に紛れ込んだ「潜入者」の罠にかかり、公安を追われた元エース。

妾屋を支配下に入れて復権を狙う吉原惣名主。欲に駆られたその姿は、まさに悪鬼。

株式公開を目指せ、その後で株を売れ。かつての地上げと同じ方程式がそこにある―。

ツタンカーメンに魅了され、翻弄された人々の人間ドラマと、死後3000年を経て発掘された少年王がたどった奇妙なる運命。

本所五間堀の「鳳来堂」は、父親が営んでいた古道具屋を、息子の長五郎が居酒見世として再開した“夜鳴きめし屋”。

“サラセン”の存在とそのテロ計画は、アメリカ政府の知るところとなった。

2013年7月の1巻目刊行以来、「心から泣いて笑った」「今まで出会った小説でナンバー1です」と読者の大反響を得ている『本所おけら長屋』シリーズ。

平凡な会社員鈴井伸夫のもとに、幼なじみと称する女が現れた。

青柳新八郎は失踪した妻の志野を探すため弟に家督を譲り、陸奥国平山藩から江戸へ出てきた。

“原発ゼロ”を日本政府が表明したことから、パク・ギムル国連事務総長は、高速増殖炉“もんじゅ”貯蔵のプルトニウムの国連管理を提唱し、常任理事会はこれを承認した。

相次ぐ死。危険な香りを纏う謎の男。

うら若き未亡人のジョーンは、幼い息子を養うため少々怪しげなバーで働いている。

三代将軍家光の正室の実弟で、今は公家から旗本となった鷹司松平信平は、将軍家綱の命を受け、最愛の松姫を江戸に残して京へ向かう。

あなたが殺したのですか―?強盗殺人で二十三年の刑期を勤め、仮出所した久保島。

写真家志望の大学生・相羽慎吾。卒業制作間近、彼女の夏美と出かけた山里で、古びたよろず屋「たけ屋」を見付ける。

御広敷に務める伊賀者が大奥で何者かに襲われた。

78万年ぶりに地磁気が急減衰、地球は強烈な宇宙放射線にさらされ始める。

俺の指先が、いつ機械仕掛けの人形に魂を吹き込んだのだろう。

アメリカの諜報組織に属する十万人以上の諜報員を日夜監視する極秘機関。

生者の、半生者の、蘇生者の、死なざる者の、そして死者の都パラディス。退廃と背徳の都の墓地に眠る死者の物語8編を収録。

外国人憎しの異人斬りが横行する幕末、世界を相手にしたロシアの革命家、バクーニンが横浜に現れた。

橋の下で見つかった男の屍体の中から瑠璃が見つかった。

昭和歌謡を流す純喫茶「昭和堂」のオーナー・霧子は、四十路の美しい女性だが、金にはがめつく、性格はだらしない。

頭取命令で経営再建中の帝国航空を任された半沢は、500億円もの債権放棄を要求する政府の再生タスクフォースと激突する。

巨額の投資詐欺容疑で逮捕された著名な銀行家ウィリアム・フォン・ベッカーが拘置所で死んだ。

無理心中と思われた三鷹のスポーツライター殺害事件から浮かび上がった、河口湖とカーリングに絡む不可解な事実。

日本の野にオオカミを放て! 一大プロジェクトが始まる! 絶滅したオオカミを外国から移入し健全な生態系を取り戻す試験放獣プロジェクトが始まった。

敵は七人の魔女、待ち構えるのは英国海軍。

一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。

島津勢の猛攻に耐え、駆けつけた秀吉に「その剛勇鎮西一」と誉め称えられた立花宗茂は、九州探題大友家の元家臣であったが、秀吉によって筑後柳川十三万石の大名に取り立てられた。

安芸津藩の改易で浪人となり、江戸で渡り用人として糊口を凌ぐ片桐弦一郎。

燦、助けてくれ。頼む、燦。

将軍吉宗の寵姫・竹姫の代参の警固を無事に果たした御広敷用人の水城聡四郎。

人を守るとはどういうことなのか? 知力、体力、先読み能力。

たんぽぽ探偵事務所(略してタンタン)の翔太とマリンは、横浜・馬場道で亡くなった女性の第一発見者となる。

新入生の三重子が立ち上げた謎の部活〈総理大臣暗殺クラブ〉。メンバーは一風変わった者ばかり。

時は戦国時代末期。越中を支配する佐々成政は、天下取り目前の羽柴秀吉の野望を挫くため、孤軍奮闘していた。

江戸時代中期、徳川政権の盤石を割って王政復古を唱える尊王思想の先駆者・山県大弐。

悩みを抱えたスーパー・モデルが、ある雪の日に高級住宅街のバルコニーから墜落死した。

関係者を次々に訪れて話を聞くストライク。少しずつ少しずつ、証言の矛盾が明らかとなる。

デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。

北町奉行所定廻り同心・井原伊十郎は、江戸の町を騒がす女盗賊『ほたる火』を追っていた。

品川宿の立場茶屋おりきでは、久々に七海堂のご隠居らの三婆の宴が催された。

かつて高額な報酬に惹かれ、セルビア民兵組織リーダーの生体肝移植を成功させたことがある高名な外科医ハモンドの前に、リーダーの娘が現れた。

リーダーの元情婦、民兵組織の元側近、捜査官。会計係を探しているのは、ハモンドだけではなかった。

五万石の姫・琴と婚約し、異例の若さで加賀藩江戸留守居役に抜擢された数馬への風当たりは強い。

少子化対策のため「抽選見合い結婚法」が施行されることになった。

義父・藤兵衛から道場を譲り受け、立派な道場主たらんとする責任感が重圧となってのしかかる千坂彦四郎。

義父・藤兵衛から道場を譲り受け、立派な道場主たらんとする責任感が重圧となってのしかかる千坂彦四郎。

千住宿で舟運業者の寄合が押しこみに遭ったという噂が流れた。だが道中支配の勘定所に届け出はない。

清張賞受賞作の姉妹編、あさがお同心再び登場! 植木職人の殺害と大地震直後に続く付け火。

大坂に到着した俊介らが真っ先に向かったのは、名医が営む診療所。

「天下に、その名をとどろかすのだ！！」「嘘」と「真実」の間隙を衝く、寄想天外、抱腹絶倒の物語。

黒猫と付き人がバレエ『ジゼル』を鑑賞中、ダンサーが倒れるハプニングが発生した。

1914年、大西洋で豪華客船が爆発。

築地本願寺脇の水路に紫水晶の観音像を抱いた女の死体があがった。

なんだって、あの遠藤が出社拒否!?笑って怒って、感動の空港物語。

元傭兵で数々の死線を潜りぬけてきた工藤兵悟は、ボディーガードとして要人の命を守ってきた。

武州壬生を訪れた十兵衛は、旧知の町奉行が理不尽な「敵討ち」により落命したと知る。

札幌にある、小さな花屋「花工房ノンノ」――ノンノはアイヌ語で花という意味――でアルバイトをしている大学生の山下純平は3歳の頃、母親と一緒にガス中毒事故に巻き込まれ、母親を亡くしている。