空から彼女が落ちてくる。受け止めようとして――俺は死んだ。

バブルのあぶく銭を掴み、順風満帆に過ごしてきたはずだった。

売れない小説家・大菅賢は、担当編集者を口論の末に殺してしまい、逃亡する。

狂乱し鬼と化す女。名桜を愛でる老貴族を襲った災難。

家裁調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプらしい。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。

陸軍士官学校の厳しい訓練をくぐりぬけた者のみに授与される、貴重な卒業記念リングが古道具屋で売られていた。

母校の指輪をめぐる謎を辿ると、アメリカの暗部に存在する大掛かりな薬物ルートが浮かび上がる。

名古屋のテレビ塔が爆破され、あのテロ組織がカジノの地下から犯行声明を出した。

永禄三年五月十九日(1560年6月12日)。「海道一の弓取り」こと今川義元が、天下に号令せんと東進を開始。

恐怖、また来る。デビュー作(日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』)、戦慄の舞台裏。

新本格30周年を迎えて、群雄割拠、活況を呈するシーンから、目利きが選んだ、時代を担う超豪華実力派5人の饗宴、珠玉のアンソロジー。

総理がらみの疑惑の渦中にある代議士の孫が誘拐された! 犯人の要求は前代未聞――「罪の自白」。

十津川警部の右腕亀井刑事は、休日に大の鉄道ファンである息子健一と、「スーパービュー踊り子号」で伊豆に向かうが、事件解決の疲れでたちまち眠ってしまう。

戦後復興の礎を志す物理波矢多は灯台守の職に就くが、またも怪異に見舞われる。森と海に挟まれた地で彼を惑わす奇妙な物語とは。

一揆から三年、豊後羽根藩の欅屋敷で孤児を見守る女・楓の許に、謎の男・草薙小平太が訪れる。

東京湾に浮かぶ天然ガス掘削プラットフォーム“エレファント”。大型台風が迫る中、作業員の転落死亡事故が発生。

警視総監直属の極秘捜査官加納卓也にテレビ局報道記者殺害事件の捜査指令が下る。

昨年、夫の孝之が事故死した。まるで二年前に他界した義母佳子の魂の緒に搦め捕られたように。

因縁めいたつながりのある人々が集った“高原ホテル”。法廷で決定的な証言をし無罪をもたらした女性と結婚した千葉。

緻密な伏線と論理展開の妙、愛すべきキャラクターなどで読者を魅了する、ミステリ界の魔術師・泡坂妻夫。

婚期を過ぎて母とつましく暮らす市子のもとに、二十五年前に音信を絶った徒兄の圭吉が訪ねて来た。

大学で法制史を教える山根辰雄は、古書店で集めた本に、同じ蔵書印があることに気付く。

一九九五年三月二十日、丸の内で起こった無差別乱射事件。

夜叉萬と綽名される北町奉行所の隠密廻り方同心・萬七蔵。

帝国オロンドリアを二分した大乱。

本が売れず極貧一人暮らし。

世界最悪の犯罪街で、一人の少女を巡る《愉快な誘拐劇》が始まる――。 「ねえ、ラルフ。

正月を迎えた江戸。

恐怖、興奮、驚嘆、感動！　バリ島で暮らす作家／映画評論家・友成純一が、現地のＤＶＤやシネコンで見まくった、インドネシア映画ワンダーランド。

クリーンに謎を解くキリコが 目的地も告げず家を出た――!? キリコはミニのフレアにハイヒールで、軽快に掃除をしながら事件を解決する名探偵だ。

高部研一は一般家庭出身だが、歌舞伎好きが高じて子役のオーディションに合格。

京都の小さな町で、遺書らしきメモとともに34歳の女性・小倉由那の遺体が発見された。

国会議事堂、爆破か!? テロ組織との死闘、開幕! 怒濤の警察アクション! 東京都心が厳戒態勢に。

東日新聞四日市支局長の水死体が発見され警察は事故死と判断した。新人時代に同じ支局だった同期三人が真相を探ると。

かつての仲間も容赦しない。

「一家が惨殺されるという放火殺人事件が発生しました」同僚と北海道旅行を楽しんでいた妹は、遺体の安置してある病院に急いで向かった。

いつも優しくて、穏やかな「理想のおばあちゃん」(マジカルグランマ) は、もう、うんざり。

高学歴ながら昭和の魅力の虜となり、 昭和の雑貨店「夢見堂」で住み込みのバイトを始めた日下昭子。

許嫁の弓江が攫われた。目撃者の話によると、敵は南禅寺の近くを根城にしているらしい。

研究第一の理系女子が帰ってきた! 留学帰りの研究者・友永久理子と同棲を始めた保険調査員の江崎は、結婚に向けて着々と準備を進めていくが、二人の生活には様々な問題が……。

恐怖は、気配を消して近づいてくる。 〈あらすじ〉1978年、ハロウィンの夜。

今、新たな潮流として注目を浴びている華文（中国語）ミステリ。

雑木林の小径を抜けて、肖像画のモデルとなった少女が山荘を訪れる。

「簡単なことだ。あたしを殺せばよろしい」と騎士団長は言った。

おしゃれして、好きなインテリアで部屋を飾って、(ブラックだけど)アパレル勤務 みきは憧れの〈女子的生活〉を謳歌していたが、ある日、マンションの部屋の前に不審な男が。

老後の準備を考え始めた千賀子は、ふと一人娘の将来が心配になる。２８歳独身、彼氏の気配なし。

「ここじゃないどこか」に行きたい幼なじみのワタルとタカトは、5年前に地元の島にできた総合カジノ施設「レイ・ランド」の恩恵など受けることすらなく、ヤクザの下働きをするチンピラ。

都知事、狙撃―。新国立競技場で起きた事件は日本を震撼させた。

緑川光毅は中学3年生。受験生なりに楽しく学校生活を謳歌していた。

常識では解決できない事件に、必ず現れる二人―。都内の私立高校で、男子生徒の西条文弥が教師の中大路力也を刺す事件が起きた。

海賊たちはなぜ貨物船を沈没させたのか?貨物船の積み荷はなんだったのか?そもそも襲撃者たちははたして“海賊”なのか?そして船の墓場の正体は?オースチンたちはロシア人科学者ルスカヤの協力を得て謎の真相に近づいていく。

東大西洋のアゾレス諸島へ向けて航海中、NUMA(国立海中海洋機関)のカート・オースチンは黒煙を上げる貨物船を発見。

宗教象徴学者ラングドンは、スペインのグッゲンハイム美術館を訪れていた。

ラングドンと逃げるアンブラは、スペイン国王太子フリアンの婚約者だった。

“われわれはどこから来て、どこへ行くのか”カーシュが解き明かした、人類の起源と運命に迫る真実とは何か。

法務部員として大東映画・東京撮影所に勤務することになった妻木悠人。

学園祭間近の大学。しかし放火事件が頻発し、現場には必ず、鉢割れの黒猫の幽霊がいるという噂が。

夏休みを満喫していた俺を襲った、奇妙な違和感。その原因は朝比奈さんからの涙混じりの電話によって判明する。

文化祭初日、底と間が抜け気味な自主製作映画上映の裏でバニー姿の涼宮ハルヒは講堂で熱唱していた。

鷹橋川で発見されたミイラ化した遺体の上半身と、それに合致する巨大な魚の下半身。

ヒトと僅かに異なる存在、妖人。ＳＮＳで妖人差別発言を繰り返していた男が殺された。

西丸書院番組頭を務める立原家の娘、志津乃には、決して忘れることのできない男がいた。

日常の謎も文豪の謎もコタツ探偵が名推理!父と娘の名探偵コンビ日常と本の謎に挑む!お父さんの推理が冴える8篇!

小説家、芥川龍之介。東方と西方の物語と伝承と信仰に魅せられた男。

本格ミステリの魅力的な要素のひとつ、密室トリック。

長閑な夏の昼下がり、田舎の名士の屋敷、赤い館で銃声が轟いた。死んだのは、15年ぶりに館の主マークを訪ねてきた兄。

チェルノブイリ原発事故から1年―1987年(昭和62年)4月、東洋新聞の記者・土井垣侑が特派員としてモスクワに降り立った。

オフィスとクインテットの死闘の末、両陣営は多数負傷者を出し、ウフコックはハンターに拉致されてしまう。

ITベンチャーの雄・仲井啓介が、自社システムの試験中、予期せぬ誤作動によって爆死した。

シアトル近郊のレブンワースは、ドイツのバイエルン地方に似た風景が広がる、ビールで有名な小さな町。

出発から十億年以上、もはや故郷の存続も定かでないまま任務を続けるワームホール構築船と、直径2億kmの巨大宇宙生命体との皮肉な邂逅を描くヒューゴー賞受賞作「島」、かの有名な物語が驚愕の一人称で語り直される「遊星からの物体Xの回想」、意識を与えられた軍用ドロー

殺された鈴木の祖父で、名家の当主義麿が綴ったノートを託された浅見は、事件の核心に迫る記述に引き込まれていく。

世界的に有名な京都・伏見稲荷大社の千本鳥居に吊された四人の遺体。

春夏秋冬と不審死が発覚!四人の人物がいずれも“完全犯罪完全指南”という裏ファイルに従い、物的証拠を残さずに遺恨ある相手を殺害したのだ。

1カ月後にプロポーズを計画していたぼくの前から、愛するレイラは忽然と消えた―。

銀座の雑居ビルの屋上から男が落ちてきた。死んだのは大手商社の社員。

授業中のなにげない発言が招いた恐ろしい罠。

「北町奉行の行列を襲う」。政争に敗れた元筆頭与力の凶行。

売れないシナリオライターだった大多の毎日は、人気女優あやめの主演ドラマを手掛けることで、一転する。

人生の塩辛いところばかり舐めようとして生きるため「ソルティ」と呼ばれている若月真一郎。

昭和二〇年春、噺家の信吉は、生活苦から、家族のために盗みの計画を立てる。

灯火管制により、漆黒に包まれる夜の東京。

十津川警部に辞表を提出して失踪した田中刑事。

人はウソをつく時、視線を外したり、つい早口になったりしませんか？　それは、緊張、不安、警戒、恐怖といった心理によって引き起こされる生理的な反応、万人に共通するクセのようなものだ。

都内でIT関係者を狙った連続毒殺事件が発生。警視庁捜査一課殺人班・入間祐希は新興IT企業のCEO佐伯亨に目をつける。

全世界の人々を熱狂させる欧州サッカー。その闇を抉り出す迫真のミステリー――。

比嘉姉妹シリーズが話題沸騰! 新時代を切り開く、最恐本格ミステリ! 【初読はミステリ、二度目はホラー。

友人と旅行代理店を経営している四十二歳の鞠子は、十一歳も年下の男と付き合っているが結婚する気はない。

大学生の陽輝の下に、ずっと連絡のとれなくなっていた兄から、突然荷物が届いた。

新聞記者出身の人気テレビコメンテーター・滝沢修也が何者かに惨殺された。

上流域での豪雨で荒川の決壊が懸念される真夏の金曜日、千葉と埼玉で竜巻が発生、変電所を襲った。

介護職に就く夏目健人は元フリーター。

日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作家によるアンソロジー第二弾!海野碧、両角長彦、石川渓月、川中大樹、前川裕の五名が「街」をテーマに競作。

江戸は根津宮永町にある「鯖猫長屋」の朝は、今日も賑やかだ。長屋の面々を“仕切って”いるのは、鯖縞模様の三毛猫サバ。

ここカスミシティでは、若者たちは株式会社のように自分をRELEASEという市場に上場し、時価が付けられる。

奇跡の出会いから生まれた、夢と現実が交差する不思議な日々。

宇野警部と恋人の女子大生・夕子がレストランで食事をしていると、一家皆殺しの犯人がすぐそばの席に! 名コンビが活躍する全五篇。

上高地で有馬英継の刺殺体が発見された。安曇野で農業を営む二十歳の青年だ。

青森県不老不死温泉、波打ち際の露天風呂で女性の変死体が発見された。

娘の命が惜しければ、おまえがいま乗っている飛行機を落とせ。