キャサリンはマルベリー作戦の関係者に接近、入手した極秘情報を本国に送る。

第二次大戦も終盤を迎えようという1944年。

大阪で会社員の男性が、水上温泉で美貌の人妻が同じ日に刺殺された。

北海道、井戸無村。そこでは生物農薬として使っていたてんとう虫が異常繁殖を始め、川魚を集団で襲うという怪現象が起きていた。

泥棒稼業もすっかりご無沙汰、私は古本屋の主人としてまっとうな暮らしをしていた。

出雲に嫁いだ一人娘の雪路を連れ戻してほしい―一匹狼の調査員・岩波惇哉の許に、松平と名乗る男から依頼があった。

甲府有数の名士・八田家の当主が癌の告知を苦にして自殺を遂げた。

35億円の遺産をめぐるトラブル!?大手レストラン経営者・松岡宗太郎が殺された!弁護士の日高は、殴られて気絶する直前、現場で犯人を見たといい、宗太郎の養子・信夫だったと断言。

新宿中央公園で、元歌手のホステス・立科由里が殺された!ネックチェーンを身につけて…。

一九九三年から約三年間、激しい腰痛のため、死まで考えた作家の衝撃の闘病記。

渋谷・公園通り。風俗最先端の街に通う映写技師オヌマには、5年間にわたるスパイ私塾訓練生の過去があった。

「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。

ニュートンの密室と題された巨大なる黄金のモニュメント。

「童話の眠れる茨姫は、王子様のキスによって百年の呪いが解け、幸福になった。

「ある人物を、殺してもらいたい」。菊池隆友と鳩子の若夫婦は、突然の話に言葉を失った。

コスモス、無残。…アノ裏ニハキット墓地ガアリマス。

私立探偵・朝岡彩子の住むマンションの屋上から男が墜落するのが目撃された。

“せどり”(背取、競取)とは、古書業界の用語で、掘り出し物を探しては、安く買ったその本を他の古書店に高く転売することを業とする人を言う。

電話ボックスで珍妙な行為にふける男を見かけたOLは…。

この短編集には、ありとあらゆる種類のバクチが登場する。ギャンブラー必読の面白危険本。

恋人・矢代昭との別れを決意した松葉絵里子は、矢代を忘れるために、街で声をかけてきた鮫島邦夫の誘いにのり一夜をラブホテルですごした。

屋根裏部屋の武者人形。それが持つ剣に血が噴き出した時、家族が死ぬ。

業界初(?)の「ひとり雑誌」形式で世間を「あ~っ?」と言わせた話題の短編集「小説たけまる増刊号」が、なんと今度は驚きの「個人文庫」になって帰ってきた―。

逃亡者としてシャム(タイ)に渡りながらも、アユタヤでソンタム王の信頼を得て貴族待遇の親衛隊長、日本人町の頭領の地位に昇りつめた山田長政。

署長室の壁一面を覆う、切断された女性の死体の写真。

どしゃ降りの雨の夜。

越後湯沢のリゾート・マンションで芸妓・由美の絞死体が発見された。新潟県警は、部屋の所有者・沢木を容疑者として逮捕する。

京都・嵯峨野にある「嵯峨荘」に大学時代の同級生六人が集まった。卒業するさい資金を出し合い、経営している民宿である。

思慮深かった中学二年の息子・優馬がマンションから飛び降り、自殺を遂げた。

都内のマンションで不可解な転落死事件が発生した。

門限はなんと六時!超厳格教育で育てられた箱入り娘のハコちゃんこと浜口美緒。

雪洞でビバークしていたら、天井にアイゼンが見えた。

息子を呼びもどしてほしいという、富豪グリーンリーフの頼みを引き受け、トム・リプリーはイタリアへ旅立った。

新宿中央公園で、帝都大学の教授・吉井原義が刺殺された!医学界のリーダーがなぜ!?ルポライター・相馬研一郎は、吉井の研究室を去った男を追う。

烈強各国がひしめく1923年の上海。上海に渡り15年の紅真吾は、32回目の誕生日を間近に、貿易公司の倒産を決意した。

単車で転んで彼女にケガさせた。でも、彼女の白い肌もBMWも俺には同じ位愛しくて。

東京に住む男の大学生が熱病に冒され、やがて国際伝染病に指定された致死率70パーセントのエボラ出血熱の真性患者と判明する。

「私、人殺しなの…」幼い頃の罪の記憶を抱えたふたりの女性は、日常の狭間に見え隠れする愛と生命の尊さを通じて再生してゆく。

北アルプスの白馬岳から唐松岳に縦走中、不帰ノ嶮という難所で滑落死した青年・笹村雪彦。

憧れの日本で竹林の中にある草庵の一室を借りて探偵事務所を開業したトウキョー・サム。

北海道のハメット大学日本校に入学した従弟の柏木太陽に誘われ、タロット探偵日美子は、友人四人と札幌へ飛んだ。

ミステリー作家ポールは悲劇の人だった。少年の頃、事故で両親をなくし、その直後、目の前で姉を惨殺されたのだ。

九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。

仲間になれば、日本のためになり金が入る仕事がある。誘いにのった元刑事小山が、ある男の尾行先・美女高原で殺された。

「行ってくる。

高校1年の沢柳有貴は、母・智春と2人暮らし。智春は、3年前、殺人の濡れ衣を着せられ、自殺を図り、記憶喪失となっている。

CIAの美しい女性職員ニエマと再会した男は、初めて本名を名乗った。ジョン・マディーナ。

犬吠埼東方海上で女性の漂流死体が発見され、前後して八丈富士の岩穴では女性の絞殺死体が発見される。

伝説的な文壇の長老を父に持つルーシーは、その強迫観念から自分の過去を厳重に封じ込めていた。

ルーシーの悪夢は一層エスカレートし、ついに彼女は自殺未遂を引き起した。

『殺意』は、加害者・真垣徹の独白で綴られている。内なる大輪の花に魅せられ、彼は「殺人者」になる。

歌枕の地として名高い宮城県多賀城市、末の松山で、男の死体が発見された。

大伯父の誕生日を祝うべくマドック達は英国ウェールズを訪ねた。

ここに、ある人物が、三十人を超す屈強な若者の集団である巨人軍を誘拐することを考えた。

青梅山中で虚無僧姿の死体が発見された。被害者は会社役員羽田栄三。

顔見知りの男女間でレイプは成立するのか?社員旅行の下見で田沢湖方面へ出張扱いで出かけた児玉千晶は、同行した営業課長に人けのない渓谷で乱暴された。

亜希(中3)の姉は新人モデル。

ホームズを連れ、石津と食事に出た晴美。

謎の高校生連続殺人事件に揺れる高城市。

酔っぱらって警察に現われた踊り子アルレットがしゃべったことは出たらめではなかった―彼女は自宅で絞殺死体となって発見され、彼女が殺されると予告した伯爵夫人も、同じ手口で…。

胡桃沢英介は、社長の国本外計彦の首を絞めた。

T・Hコーディネート社長の氷川呈一は、かつて裏組織の腕利きの掃除人、すなわち殺し屋だった。

海中の財宝を独占しようと企む大実業家ハルコンの真の狙いとは何か?その背景には、15世紀に端を発し、300年以上も休眠状態にあったスペインの秘密結社の存在が隠されていた。

ナンタケットの冷たい海底に沈む豪華客船、アンドレア・ドリア号の残骸。

失踪した社員・井本を捜して連れ戻せ―会社からの命令を受けた大塚は、井本の郷里へと降り立った。

短篇の名手ダールからの、楽しいエピソードがいっぱい詰まった贈り物をお届けします。

京ならではの新しい料理を生み出そうとするが、周囲に受け入れられず苦悩する板前。

家庭内暴力、援助交際、惚け老人―。それぞれに“家庭の不幸”を抱えながら、ある日偶然、同じバスに乗り合わせた3人の男。

検事・風巻やよいの前に引致されてきたのは、パートナーの石橋警部補だった。

佐々本三姉妹、最強の三女・珠美に一目惚れ、ストーカーになってしまった大学生が自殺した。

あの血みどろの逃亡劇から7年―。

本業の髪結いの傍ら、町方同心のお手先をつとめる伊三次。芸者のお文に心を残しながら、今日も江戸の町を東奔西走…。

ニューヨーク州の田舎町オーリリアスで起きた連続少女失踪事件。少女がひとり姿を消すたびに、新たな箱が届けられる。

眼窩は深く落ちくぼみ、皮膚が乾ききった三人の少女の遺体。

「探偵趣味」は、大正14(1925)年に、「探偵趣味の会」の機関誌として創刊された。

明治32年(1899年)。日本の最先端を行く、港街横浜。

他人の心を読むことのできる女性刑事・本田貴子は、その能力ゆえにさまざまな試練に直面し、刑事としての自分の資質を疑ってゆく…。

K美を殺してやりたい―出雲大社に呪いの絵馬を掲げたと思われるM銀行のOL堀井恵が殺された。

二階堂日美子は、高校時代の友人、菱田実那子から深刻な相談を受ける。

強請りに行ったバーテンの水田に逆に叩きのめされてしまったビデオカメラマン村上洋一に、水田の客だという男が仕事の話を持ち込んできた。

「1年に1200人を密室で殺す」警察に送られた前代未聞の犯罪予告が現実に。

その険しさゆえ「不帰ノ谷」の異名を持つ一ノ俣谷。

はじめまして。坂巻亜矢、十三歳。

メグレ警視のところに、見知らぬ男から電話がかかってくる。数人の男からつけ狙われ、生命が危いと告げ、助けを要請する。

経営合理化に反対の共同経営者、解雇を言い渡された社員、出版を断わられたミステリ作家…殺されたジェラードはあまりに多くの人間を敵に回していた。

伝統を誇る名門出版社「ペヴァレル出版」の社長ジェラードの死体が資料室で発見された。

「殺る前に、一つだけ面白い話を聞かせてやろうか。

「人生は謎に満ちてるのよ」―。永井夕子と宇野警部のカップルが謎に挑む「幽霊シリーズ」第12弾。

塔から飛び降りたはずの物理学者の死体が屋上で発見され、塔の下には別人が死んでいた…!?(「神なき塔」)、ノアの方舟を再現し来たるべき大洪水に備えようとした男が変死する事件の意外な真相(「ノアの最後の航海」)、死体となって見つかった後消失した当主のものと思し

京都の夏の伝統行事、大文字五山の送り火―。

マニラから日本に来て銀行員に嫁ぎ、二児の母になったマイラは、新潟へ越して初めて雪を体験する。

わたしの心臓のそばには銃弾がある。14年前、警官時代にローズという男に撃たれたときのものだ。

鎌倉・松ケ岡東慶寺。駆込寺として高名なこの寺の門前にせんべい屋がある。

1974年にヨーロッパへ取材した薔薇と香りの虚用書『薔薇幻視』『香りへの旅』を一巻に収録。

チャイコフスキーの幻想序曲“ロミオとジュリエット”が図書室から流れてくる。