架空の青春の記憶を植えつけられた青年は、その夏、実在しないはずの幼馴染と出会う。これは、始まる前に終わっていた恋の物語。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。

賢者の円卓。通称「ＰＯＲＴ」の頂点に君臨した男、ユーリイ。

未知を愛した青年、人間を信じた怪物。 魔術が終わる時代に、ふたりは戦場で出会った。

十八、終わる夏。

卒業単位欲しさに訪れた研究室で俺を迎えたのは、目鼻立ちは整っているが、異様なまでに不機嫌な少女だった。

ーー決して解かれえぬ謎と共に炎に包まれ、この世から消え去った「大樹館」。

「このクラスには『いじめ』がありました。

やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。

最愛の人の死には三億円の価値がある――。壮絶で切ない最後の夏が始まる。

救急医・武田のもとに搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。

親友に告白されたい。そして失恋させたい。

数百年続く、凄惨なる呪いの戦い――。至高の恐怖と異形の謎に挑め。

「神」とまで呼ばれた天才少女はなぜ、自身の手がける舞台の上演中に死んだのか？ 女子生徒だけの演劇学校に入学した結城さやかは、劇作家を目指している。

令和最注目の作家・斜線堂有紀が描く、推し(アイドル)の恋。

いま、もっとも注目されるミステリ作家による短編集。

アイドル事務所のユニバースに所属するデビュー前の青年、通称「リトル」。

とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。

なぜ少女は最愛の先生を殺さなければならなかったのか? 突如失踪した人気小説家・遥川悠真。

うだるような真夏日、ひとりの女性が駅のホームに飛び込んだ。そこに、なぜか母親を名乗る二人の女性が現れる。

――みんな誰かを殺したいほど羨ましい。 美しい少女・蛍が線路に身を投じる。

真実を見抜き、罪を償わせる。 たった、それだけ。

ストーカー被害に遭っていたらしい後輩の萌香が刺殺体で発見された。

横浜で探偵業を営む遠刈田蘭平のもとに、一風変わった依頼が舞い込んだ。

学生時代に一度だけ公募型アンソロジーに採用され、ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。

「私が犯人です！」「俺が犯人だ！」、全員犯人です！ 社長室で社長が殺された。

「死ぬくらいなら、僕にならない?」――生きることに絶望した立井潤貴は、自殺寸前で彼に救われ、それ以来〈高木健介〉として生きるように。

カメラマンの新夏は啓久と交際5年。

「君を、私の専属カメラマンに任命します!」クラスの人気者・香織の一言で、輝彦の穏やかな日常は終わりを告げた。

「私の目を、最後まで見つめていて」 そう告げた『道連れの魔女』リリィがヒースクリフの瞳を見ながら絶命すると、二人は1日前に戻っていた。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

ああもう、本当に、世界が滅びるなんて最高だ。

小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。

続々重版『今夜、世界からこの恋が消えても』著者が贈る感動ラブストーリー 田舎町で祖父母と三人暮らし。

わたしたちは、いつまで人間でいられるのか? 新しい暗号通貨、分断のないSNS、超小型人工衛星…… 宮内悠介が迫る、8つのテクノロジーの新時代!

「ウラシマトンネルって、知ってる?そこに入れば欲しいものがなんでも手に入るんだけど、その代わりに年を取っちゃうの―」。

昼と夜で、一つの身体を共有する茜と咲子。

――恋愛感情がない。性欲がない。

名だたる文豪たちが描く耽美と幻想の玉手匣。 ああおいしい。

こうなることを知っていたら、わたしは探偵をやめていただろうか。

『曾根崎心中』『国性爺合戦』など、 数多の名作を生んだ日本史上最高のストーリーテラー・近松門左衛門 創作に生涯を賭した感動の物語。

妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。

「変な怪談を聞きに行きませんか？」会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントで、とある怪談を聞いた日を境に高山カレンの日常は怪現象に蝕まれることとなる。

40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。

『今すぐ人生がどうにかなってもいい人募集中!』web発・日常侵食ホラー 実母のせいで貯金も住処も失ったタカヒロは、住み込みでマンションの一室を管理する仕事の求人を見つける。

フリージャーナリストとしての活躍の道が拓けずくすぶっていた寿美佳(すみか)は、摂氏六十度を軽く超える砂漠の地で、鉱石を運ぶトラックに乗っていた。

「お探し物は、本ですか？仕事ですか？人生ですか？」。仕事や人生に行き詰まりを感じている５人が訪れた、町の小さな図書室。

激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化

弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった。彼は車で何度も轢き殺されたという。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

なぜ少年はテロリストになったのか――衝撃と感動が迫りくる慟哭ミステリー 「すべて、吹き飛んでしまえ」 突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。

幼児なみの知能のため、みんなからバカにされてきたチャーリイ・ゴードン。