彼がいなければ、ホームズもポワロも金田一も生まれなかった――世界初の推理小説「モルグ街の殺人」。

いがみあう新聞社同士の奇妙な論争を描く「Xだらけの社説」。大言壮語が嵩(こう)じて地獄の門が開く「悪魔に首を賭けるな」。

■黒猫の真の恐怖がよみがえる。眩惑へと誘う、ポーの決定訳 怪奇趣味の奥に仕掛けられた真の狙いとは。

アメリカ最大の文豪であり、怪奇と幻想、狂気と理性の中に美を追求したポオ。彼は類なき短編の名手である。

陰鬱な屋敷に旧友を訪ねた私。神経を病んで衰弱した友と過ごすうち、恐るべき事件は起こる…。

19世紀前半のアメリカで、推理小説やホラー小説などの新たな分野を切り拓いた孤高の作家、エドガー・アラン・ポー。

平凡なセールスマンのグレゴール・ザムザは、気がかりな夢からさめたある朝、一匹の巨大な褐色の毒虫へと変わった自分を発見する。

日本における本格探偵小説を確立したばかりではなく、恐怖小説とでも呼ぶべき芸術小説をも創り出した乱歩の初期を代表する傑作9編を収める。

見るも無残に顔が潰れた死体、変転してゆく事件像(『石榴』)。

外務省書記官夫人である佳子は、美しく才能豊かな女流作家としても知られていた。そんな佳子の元へある日長文の手紙が届く。

ホームズ物語は、月刊誌『ストランド』に短編が掲載されはじめてから爆発的な人気を得た。

密室状態での恋人の死に始まり、その調査を依頼した素人探偵まで、衆人環視のもとで殺された蓑浦は、彼に不思議な友情を捧げる親友諸戸とともに、事件の真相を追って南紀の孤島へ向かうことになった。

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。

妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。

時子の夫は、奇跡的に命が助かった元軍人。

幻想と怪奇の作家ラヴクラフト。

英国カンブリア州に点在するストーンサークルで次々と焼死体が発見された。

鋭敏な推理力を持つ引退した俳優ドルリー・レーンは、ニューヨークの路面電車で起きた殺人事件への捜査協力を依頼される。

注意することだ―ポアロのもとに届けられた挑戦状。その予告通り、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。

『最後の事件』と呼ばれるホームズとモリアーティの対決から5日後、現場を訪れた2人の男―ピンカートン探偵社調査員のチェイスとスコットランド・ヤードのジョーンズ警部。

近いうちにこの切っ先が、私の手の内で何人かの血を吸うであろう……。

とある村で、〈魔女〉の死体が見つかる。彼女は村の女たちに薬草を処方し、堕胎もしてやっていた。

ヴェトナムの戦場を肌で感じ生と死の異相を鋭く凝視した『輝ける闇』。

美術商・稲垣平造が女事務員募集の広告を出した。その広告にひかれて稲垣のもとを訪れた里見芳枝は、その日から消息を絶った。

全身が粟立つ、恐怖世界の万華鏡! あっしの洋行の土産話ですか。何なら御勘弁願いたいもんで。

宇野久美子はアパートを引き払い、和歌山に帰ると周りに告げていた。しかし、それは自身をこの世から消し去る演出だった。

ニューヨーク湾に浮かんだ死体は、行方不明だった大富豪ハッター家の当主ヨークのものだった。

ある年のハロウィーン前夜、ジムとウィル、13歳の2人の少年は、一夜のうちに永久に子供ではなくなった。

ロンドンの美術商がアメリカで凄絶な事件に巻き込まれた。からくもイギリスに戻るが、新妻を迎えた家に忍び寄る不審な男の影。

D坂の古本屋の細君が殺された!その死体には生傷がたくさんあった!D坂のカフェー白梅軒で知り合いになったわたしと明智小五郎は、犯人さがしに懸命になった。

【オールタイム不可能犯罪ミステリ・ランキング第1位! 】 ロンドンの町に静かに雪が降り積もる夜、グリモー教授のもとを、コートと帽子で身を包み、仮面をつけた長身の謎の男が訪れる。

ニューヨークとフィラデルフィアの中間にあるトレントンという町で、一人の男が殺された。

ポオの衣鉢をつぐ幻想文学の第一人者、SFの抒情詩人ブラッドベリの名声を確立した処女短編集「闇のカーニバル」全編に、新たに五つの新作を加えた珠玉の作品集。

書簡体形式を用いた独自の文体で読者を幻惑させる、唯一無二の怪奇探偵小説の名手・夢野久作。

白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面面は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。

社交界の花形で、腕に黒いトカゲの刺青をしたその女は、実は「黒トカゲ」と呼ばれる暗黒街の女王、恐るべき女賊であった。

昭和十年一月、書下し自費出版。狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成する。

ホームズとワトスンが初めて会い、ベイカー街221Bに共同で部屋を借りた、記念すべき第一作。

優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。

独立記念日を迎え、祝賀ムードのシンフルの湿地で爆発事故が発生。

19世紀末、グラスゴー。異端の科学者バクスターは驚異の手術に成功する。

エラリイに匿名の手紙が届く。

第二次世界大戦下のロンドン。金庫破りのエリーは陸軍のラムゼイ少佐に捕まってしまう。

謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。

屋上の絞首台に吊された藁製の縛り首の女―小説家ストラットン主催の“殺人者と犠牲者”パーティの悪趣味な余興だ。

全身の細胞がうめき声をあげる。怪奇・幻想世界への禁断の誘い。

エラリー・クイーン国名シリーズ〈プラス〉最終巻、57年ぶり新訳で登場! エラリー・クイーン国名シリーズ〈プラス〉最終巻は、ニューヨーク中心部にある日本風邸宅が舞台。

英国のEU離脱で沸く2016年。バッキンガム宮殿の屋内プールで王室家政婦ミセス・ハリスが不慮の死を遂げる。

好古趣味と巧みな恐怖演出で近代怪奇小説の礎を築いたＭ・Ｒ・ジェイムズ。

13億円は私のもの? 気づけば大騒ぎの中心に! 売れないファッション・モデルとして貧乏生活を送るサト子。

犯罪学の講師になったエラリーが、学生たちと推理を競う「アフリカ旅商人の冒険」、サーカスの美姫殺しを扱った「首吊りアクロバットの冒険」、切れ味鋭いダイイングメッセージもの「ガラスの丸天井付き時計の冒険」、『不思議の国のアリス』の登場人物に扮した人々が集う屋敷

大病院の創設者である老婦人が、手術直前に絞殺された。エラリーの鋭敏なる頭脳は真犯人を指摘できるのか。

私の父は、52歳で離婚し、ニューアークの家で、ひとり孤独に死んでいった。