(短編集)

ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人



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初公開日(参考)2022年03月
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ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人 (角川文庫)

2022年03月23日 ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人 (角川文庫)

彼がいなければ、ホームズもポワロも金田一も生まれなかった――世界初の推理小説「モルグ街の殺人」。パリで起きた母娘惨殺事件の謎を名探偵デュパンが華麗に解き明かす。同じく初の暗号解読小説「黄金虫」や、最高傑作と名高い「盗まれた手紙」、死の直前に書かれた詩「アナベル・リー」など傑作を全11編収録。ポーの死の謎に迫る解説や用語集も。世紀の天才の推理と分析に圧倒される、新訳第2弾!(「BOOK」データベースより)




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No.4:
(2pt)

解説が残り3割くらい!

モルグ街の殺人がミステリーの発祥と言うことらしいので読んでみましたが、やはり古臭い言葉や翻訳の関係もあり、ストレスなく読むことは困難でした。いくつか面白い発想のお話はありました。残り3割くらいが解説で驚きました。
ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人 (角川文庫)より
4041092442
No.3:
(5pt)

あの古典ミステリーを新訳で読む 付録のポーの死因もミステリー?

『モルグ街の殺人事件』や『黄金虫』、さらには『盗まれた手紙』といえば、誰もが一度は読んだことがあるだろう。まさにミステリーの古典である。
改めて新訳を読むと、シャーロック・ホームズの原型がポーのデュパンであることがよくわかる。
ホームズのような科学捜査の色彩はそれほどでもないが、当時の様々な知見を動員した推論が展開されているのが興味深い。付録の「ポーの用語」には、ポーが用いた様々な概念や当時の学説が詳細に紹介されている。
ただ、現代の読者には推論の過程や種明かしが冗長でくどく感じるかもしれない(例えば、『黄金虫』の暗号解読や『盗まれた手紙』の人物分析など)。これはミステリーにまだなじみのない読者に丁寧にわかりやすく解説する必要があったからだろうか。
なお、巻末の「ポーの死の謎に迫る」は、それ自体がミステリーのような面白い読み物である。ポーの死因について様々な説があるとは知らなかったが、訳者の結論は脳腫瘍とのことである。

本巻には「黄金郷(エルドラド)」、「アナベル・リー」の有名な詩が収められている。訳文も工夫されているようだが、やはり詩は原文で読みたい。
ちなみに、英語版はkindleでわずか100円で全集(“Edgar Allan Poe: The Complete Tales and Poems”)が入手できた。
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No.2:
(5pt)

人間の息遣いがきこえる

新潮文庫旧版(佐々木訳)からの乗り換え。
さすが、シェイクスピアの一連の有名作を訳された先生なだけあって、訳から「人間の息遣い」が聞こえてくる。
原文の形式美を尊重したうえで、人が音読してもすらすら読めるように文章が流れ良く整えられてあるのではと思った。
クライマックスを音読してみてください、登場人物になりきったみたいな気分になれて気持ちいいから。
ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人 (角川文庫)より
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No.1:
(4pt)

とにかく訳文が現代調で、読みやすく感じました。

エドガー・アラン・ポー(1809─1849)のミステリー小説の趣(おもむき)を持つ作品をメインに収録した第2巻。先の第1巻同様、訳文が現代的で読みやすかったです。
訳文の言葉づかいが、意識的に現代調になっている点に関して、特に目を引いた文章をいくつか、その根拠として挙げておきます。

《あの目で見られると、ゾゾゾッとした。(中略)でも、私のやり口、見ててほしかったなあ。すっごく賢くやりおおせたんだから──(後略)》「告げ口心臓」より p. 80

《とは申せ、「ちくしょうめ」とか「マジかよ」とか「ありえねぇー」ぐらいの可愛いものでございましたが》「おまえが犯人だ」より p.102

《「君はこいつを本当に解いたのかい?」
「サクッとね。これより一万倍も難解なものを解いたことだってある。(後略)》「黄金虫」より p. 170

また、「詐欺(デイドリング)──精密科学としての考察」という収録作には、現代の我が国で日常的に起きている詐欺事件と通じるものがあると感じて、興味深かったです。
例えば、詐欺師の特徴のひとつとして述べたポーの次の文章など、役所や警察、個人宅の壁に貼っておいても良いのでは‥‥てなことも思ったのですが。
《利益について。詐欺師は、自らの利益に基づいて行動する。詐欺を働きたいから詐欺を働くなどという馬鹿なことはしない。目的をはっきり持ち、自分のポケットとあなたのポケットを比較する。いつも機会を窺(うかが)い、常に自分が大事で、気をつけるのは自分のことばかり。あなたには目をつける。気をつけて。》 p. 189

収録作品ならびに初出年は、次のとおり。

☠️ モルグ街の殺人(1841)
☠️ ベレニス(1835)
☠️ 告げ口心臓(1843)
☠️ 鐘の音(ね)(1849)※詩
☠️ おまえが犯人だ(1844)
☠️ 黄金郷(エルドラド)(1849)※詩
☠️ 黄金虫(1843)
☠️ 詐欺(デイドリング)──精密科学としての考察(1843)
☠️ 楕円(だえん)形の肖像画(1842)
☠️ アナベル・リー(1849)※詩
☠️ 盗まれた手紙(1844)

創元推理文庫の『ポオ小説全集』以来、久しぶりに読むポーの作品。本巻で特に面白かったのは、「おまえが犯人だ」「詐欺(デイドリング)──精密科学としての考察」と、詩作品「鐘の音(ね)」。もちろん、「モルグ街の殺人」や「黄金虫」「盗まれた手紙」は名作だと思います。ですが、話がどう転がっていくのか分かってしまっているので、今回はさほど面白味を感じませんでした。

巻末に、訳者による「作品解題」「ポーの用語」「ポーの死の謎に迫る」を掲載。それぞれに読みごたえのある充実した出来栄えで、「ポーの死の謎に迫る」などは夢中の一気読みに走ってしまいました。

なお、文庫表紙カバーの絵は、ロートレックの絵画「キャバレーのアリスティド・ブリュアン」。
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