クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

英国のとある小間物屋で深夜、二重殺人が発生。店主のエミリーと、巡回中のスラッパー巡査が犠牲となった。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

イギリスの田舎町を豪雨が襲った夜、舞踏会からの帰途にあった二人の男は、急カーブの続く難所で自動車事故に遭遇した。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

外海に流されようとしていた死体は地元出身の若い新聞記者だった。

眠るようにベッドに横たわる母と二人の幼い子ども。だが喉の傷と大量の血が、彼らが殺されたことを物語っていた。

空の英雄と讃えられる伝説的な飛行士、ファーガス・オブライエンの元に、復讐を誓う脅迫状が届いた。殺害予告の日はクリスマス。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

探偵作家フィリクス・レインは、最愛の一人息子を暴走する自動車に引き逃げされた。

不穏な空気をはらんだ夏の午後、医師シャーロットの診療所にやって来た若い女。

女の子は座席で眠っていた。途中駅での停車時間にホームに降りた母親を置いて、列車は出発してしまう。

ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。

「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を」こんな奇妙な新聞広告に誘われて、依頼人が次々とパイン氏の事務所を訪れる。

キャロラス・ディーンはゴリンジャー校長 から直々に事件捜査の依頼を受ける。

ベルギーの小さな村に侵入したドイツ兵士を、謎の爆発現象で吹き飛ばしたのは聖女と評判の修道女であった。

戦死したとされていた元同僚が、突然の便りとともに帰国。

豪華家具付き、家賃は格安、そのうえ使用人は家主の負担。

サーストン家で開かれたウイークエンド・パーティーの夜、突如として起こった密室殺人事件。

ヨークヴィル大学構内でフォイル次長警視正が拾った紙片には“殺人計画"が書かれていた。決行は今夜八時。

夫を事故で喪ったアリスは、亡夫の書斎でミス・ラッシュという知らない女性の名が書かれた封筒を見つける。

甥のレイモンドを筆頭に、前警視総監や画家などさまざまな職業の人々がミス・マープルの家に集っていた。

若き女性探偵ドル・ボナーに依頼を持ちこんだのは、共同経営者シルヴィアの後見人P・L・ストーズだった。

高名な探偵小説家の邸宅で行われた推理劇。だが被害者役の人物は二発の銃声ののちに本物の死体となって発見された。

秋の夕方、小さな村をドライブしていたジェリーは、一人の若い娘に出会った。

広告主が訪れる火曜日のピム広報社は賑わしい。特に厄介なのが金曜掲載の定期広告。

だって彼は殺されたんでしょ?―アバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上、末の妹のコーラが無邪気に口にした言葉。

最高に格好いい87歳、伝説の元刑事。

騒々しかった休戦記念日の晩、ピーター卿はベローナ・クラブを訪れた。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

奇抜な言動と悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。

裁判官による説示。被告人ハリエット・ヴェインは恋人の態度に激昂、袂を分かった。

ふだんは平和なドイツの田舎町で、殺人事件発生。だが殺された食品開発技術者の周囲からは、動機も容疑者も浮かばない。

冒険好きな若夫婦のトミーとタペンスが、国際探偵事務所を開設した。

謎と笑いの被害者捜し。

「従妹のアンが行方不明になった。財産狙いで夫が殺して逃げたにちがいない」。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマ。

アガサ・クリスティと並び称される、英国ミステリ界の女王アリンガム。その名作・傑作を日本オリジナル編集で贈る短編集第二弾。

年の瀬、ピーター卿は沼沢地方の雪深い小村に迷い込んだ。

暗号法に取り組んでいた伯父の死をきっかけに、ヒロインの周囲で不可解な出来事が次々と起こる。マクロイ円熟期の暗号ミステリ。

12歳のマイロの両親が営む小さなホテル〈緑色のガラスの家(グリーングラス・ハウス)〉。

殺人の動機は伝説のストラディヴァリウス? 高級ヴァイオリン売買の知られざる内情、贋作、緊迫のオークション。

英国王子もいよいよ年貢の納め時。

アメリカ随一の女流本格作家マクロイによる、趣向と技巧を凝らす短篇集が文庫化。

ピーター・ウィムジイ卿の兄ジェラルドが殺人容疑で逮捕された。しかも、被害者は妹メアリの婚約者だという。

長編に劣らず短編においてもカーは数々の名作を書いているが、中でも「妖魔の森の家」一編は、彼の全作品を通じての白眉ともいうべき傑作である。

殺人の疑いのある死に際会した場合、検視審問を要求するべきか否か。

第四作品集に至っても、未だ驚異的なクオリティーを保ちつ<ブラウン神父>シリーズ。

実直な建築家が住むフラットの浴室に、ある朝見知らぬ男の死体が出現した。

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。

雪に閉ざされたゲストハウスに電話が入った。ロンドンで起きた殺人事件の関係で警察が向かっているという。