「それ」は、日本の小さな町で始まった。変異に気づいたのはたった一人の男の子。

早瀬の旧家、東屋敷の一人娘が殺害された。敬次郎の呪いの罠を疑う当主は汐路に調査を依頼する。

汐路のいとこ兄妹が命を落としてから数ヶ月、町を呪った近江敬次郎の復讐はまだ終わっていない―。

憎い……憎い……。この恨み、晴らさずにはおくものか……。

予測不能な神業トリックを暴くのは、犯罪資料館の美人館長・緋色冴子。驚愕の推理力で、助手の聡と難事件に挑む。

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。

家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。

死者の魂を送る「ツゲサン」を継いだ柊一。京都の大学生、沙織。

法律事務所で働く風町サエは、安売りピザで大儲けし、今や芸能界を牛耳る男からの依頼で、ある調査を始める。

ゲーム制作会社で働く汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。

「……り……に、毒を」被害者は奇妙な言葉を遺して死んだ。毒物の正体は不明。

弁護士事務所で働く風町サエは、殺人罪で服役経験を持つシングルマザー。十六歳で不登校の息子がいる。

連続殺人に挑むのはミステリー読みのプロたち――。

「警察官僚はいっぱいいるけど、二度も警察署長をする者なんて、そうそういないぞ」。

山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

広島市内の大学に通う観音崎栞は、実家のある宮島に戻っていた。

橋岡恒彦は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とは電話詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。

お隣り、伊達町の副町長に、総務省から出向してきた官僚葉山怜亜が就任した。

ベータ基板が盗まれた!?ありえないほどの高得点を打ち立て続けるプレイヤー?発売後に見つかったプログラムの改竄…。

柚木加奈子11歳、あの柚木草平のひとり娘が、殺人事件に巻き込まれた!?　親友とともに通う進学塾の先生が惨殺。

愛媛県南予町の町役場職員・沢井結衣は、窓際部署と噂される“推進室”に異動した。

なぜ父は幼い自分を捨てて失踪し、死んでしまったのか―。

嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。

炎の密室で愛が生む残虐なトリック!三つ子の巫女が揃い、秘祭が復活するとき、残虐で奇怪な事件がふたたび―伝奇本格ミステリの邪道にして王道!

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。

大阪南部を走る路面電車、通称・阪堺(はんかい)電車。

警視庁の特別捜査対策室五係と、民間の「怪譚社」を舞台に全五話の連作短篇。

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。

元銀幕の大スター・片桐大三郎(現芸能プロ社長)の趣味は、犯罪捜査に首を突っ込むこと。

警視庁捜査二課主任代理、郷間彩香。三十二歳、独身、彼氏なし。

三重県立伊賀野高校の放送部に所属する、伊賀ももと上野あおは共にミステリが大好き。

メディアはおろか関係者の前にも一切姿を見せない現代美術家・川田無名。

新たにオープンする「東京青山美術館」の目玉のひとつ、葛飾北斎の肉筆画に贋作疑惑が浮上した。

「結婚式が自己顕示欲にまみれたただのフェスティバルだとしたら、お葬式こそが人生最大の愛のイベントである」葬送儀礼の研究のため、全国を巡り実地調査を続ける鬼木場あまね。

元陸自のパイロット・新居見充は平成南海トラフ大地震で家族を亡くした喪失感とともに生きていた。

この本を読んではいけない―奇妙な警告文の挟まれた古書がオカルト雑誌の編集部に持ち込まれた。

最後の最後まで結末が分からない、哀感漂う傑作推理小説! 東京の片隅、あるアパートの一室で身寄りのない男が死んだ。

三雲華(みくも・はな)は恋人の桜庭和馬(さくらば・かずま)の家に挨拶に行くこととなった。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

大銀行の地下金庫から、トンネルを掘って金貨を盗み出そうとした「赤毛組合」事件。

国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。

にぎやかなキャラクター達の織りなす楽しさ、軽妙さに加え、恐ろしい妖の要素で背筋がぞくっともさせられる、「明治・妖モダン」シリーズ絶好調の第2弾! 明治21年の東京・銀座。

超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

究極のバイオハザードと――怒涛のどんでん返し! ! メフィスト賞出身作家・周木律の新境地&渾身、一気読みホラーミステリー誕生。

ゲーム会社を辞め、引き籠っていた史親の部屋からの出火で家と主を失った秋山家。

千葉県警捜査二課係長の結城は贈収賄事件の内偵中に妻を失った上に、いわれなき告発によって、捜査の指揮権をも奪われてしまう。

自殺する理由がない男女が、次々と飛び降りる屋上がある。

都内の中学校で、三年生の佐田が同級生の石村を刺す事件が起きた。

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。

世田谷署の刑事・樋口彰は、争い事が嫌いで、誰かとぶつならないように一歩いているところがある。

東京吉祥寺に住む若夫婦が営みの最中に手斧で惨殺された。

銃撃を受けて負傷した警視庁捜査一課の鬼警部補・須藤友三は、リハビリも兼ねて、容疑者のペットを保護する警視庁総務部総務課“動植物管理係”に配属された。

天才的技倆を持った漫画家と彼女を潰しにかかる出版社の辣腕営業部長、もとは同人誌で合作していた二人が不幸な結末を迎える「禁断の筋書」、ヤクザが仲間割れのあげく相討ちしたように偽装された殺害現場に佇んでいた栗山比奈が目撃証言を拒む理由とは……「少女の沈黙」、息