前作『六の宮の姫君』で着手した卒業論文を書き上げ、巣立ちの時を迎えたヒロインは、出版社の編集者として社会人生活のスタートを切る。

最終学年を迎えた「私」は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。

体育会系な文芸編集者の娘&定年間際の高校国語教師の父が挑むのは、出版界に秘められた《日常の謎》! □「応募してませんよ、わたしは」 新人賞最終選考に残った候補者からの思いがけない一言は?(夢の風車) □「実は、扱いに困っている手紙がありましてね」 あ

時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行く――。

人生の大切なことは、本とお酒に教わった―日々読み、日々飲み、本創りのために、好奇心を力に突き進む女性文芸編集者・小酒井都。

病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。

こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。

女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。

士族出身の上流家庭・花村家にやってきた若い女性運転手。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

昭和初期の帝都を舞台に、令嬢と女性運転手が不思議に挑むベッキーさんシリーズ第二弾。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

帝都に忍び寄る不穏な足音。ルンペン、ブッポウソウ、ドッペルゲンガー…。

南町奉行所の定町廻り同心・玉島千蔭は、猿若町の中村座から三階役者が首を吊ったと知らせを受ける。

元銀幕の大スター・片桐大三郎(現芸能プロ社長)の趣味は、犯罪捜査に首を突っ込むこと。

埼玉県の片田舎・神室町に幼稚園教諭として赴任した喜多嶋凛。

ミステリー作家・有栖川有栖が挑むまったく新しい大阪の怪談。

コーヒーの香りとともに蘇る、学生時代の思い出とほろ苦い暗号。いまは亡き夫が、俳句と和菓子に隠した想い。

魔犬の呪いで妹を失った三きょうだいは、ママと一緒にパパが残してくれた別荘に移り住む。

恋人の命を奪ったK2。男は過去に立ち向かうため、この山へ還ってきた。

元刑事で、今はしがない私立探偵である茜沢圭は、末期癌に冒された老人から、35年前に生き別れになった息子を捜し出すよう依頼される。

エベレスト山頂近くにアメリカの人工衛星が墜落!雪崩に襲われた登山家の真木郷司は九死に一生を得るが、親友のフランス人が行方不明に。

9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮し。毎日を、とても大事に、楽しく積み重ねています。

昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。

デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられた過去を持つ。

都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。本音を明かさず、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。

“光の山”が人生を奇跡に変えた!決死の生還を果たした男を待っていた思いもかけぬ殺人容疑―NZ随一の名峰アスパイアリングに鎮魂と再生への祈りが谺する。

母と娘。二種類の女性。

名作には、こんなにも尽きせぬ謎があったとは！ホームズの相棒ワトソンの知られざるミドルネーム。

爽快感200％、とってもキュートな青春小説！！ オカマと同棲して気楽な日々を過ごす「ぼく」のビデオ日記に残された映像とは……。

ある夏の夜、酔って遅く帰ってきた姉から、失恋の顛末を聞かされる。

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。

あなたに、いつか「恩返し」をしたかった──「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」わたしは恋人に人生初のおねだりをした。

世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられた山がある。

勤め先の二階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所。

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。

小説誌編集者・田川美希は本にまつわる謎にてんてこ舞いの日々だ。

果てしない未来と、果てしない不安。甘いお菓子が、必要だ。

電車で遭遇した目を見張るように美しい女。電話ボックスで見かけた甘い香りを残した女。

おそうじ上手は謎解き上手―― 読めば元気になれる大人気ミステリ〈清掃人探偵・キリコ〉シリーズ第5弾! キリコは、オフィスや学校、病院に派遣される清掃作業員。

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。

日常の謎の名手・北村薫による自選集!表題作「遠い唇」のその後とは――? コーヒーの香りで思い出す学生時代。

「通過したつらい日々は、つらかったと認めればいい。たいへんだったと口に出せばいい。

19歳でデビューした覆面作家の正体は、大富豪のご令嬢・新妻千秋。

遠く、近く、求めあう二つの魂。想いはきっと、時を超える。

あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。

猟銃を持った殺人犯(黒のキング)が、妻・友貴子(白のクイーン)を人質に我が家に立てこもる。

離婚した杉村三郎は私立探偵事務所を設立。

あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。

県内有数の進学校・橘第一高校の入試前日。