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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全910件 561~580 29/46ページ
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私はとても楽しく読めました。復讐したいという気持ちや他人をバカにする気持ちや自己顕示意欲息子だけは信じたい気持ちとか、リアルだったと思います。多分不愉快になった人は他者否定の言葉がたくさん出てくるのでまるで自分が否定されてるように思ってしまったのかな。小説なんて嘘でできててもっと酷いものは山ほどある。エンターテイメントとしてありがとうの星5つ。星一つにする人は多分性格がいいんだろうなぁ…あと本屋大賞はとなり町戦争とかラノベか?っていう駄作もたまに出るので、本屋大賞=曲者と捕らえたらいいかも。 | ||||
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映画の評判が一部でよさそうなので、15歳の息子が買って読んだものを借りた。 多くの指摘があるように、1章の語り口にはやや新鮮なものを感じたが、そこまでの作品である。 最大の欠点はHIVの感染に関する根本的な認識の誤りがあることだ。 血液を飲んでも感染はしないことくらい調べてから書くべき。 ここで物語のリアリティが一気になくなってしまう。 その後のAIDSに関わる表現も幼稚で読むに耐えない。 女子高生のケータイ小説ってこういうのでしょうか。 他にもご都合主義的な設定が多く、突っ込みどころ満載であるが、 それは単に作者が稚拙なだけと理解しよう。 | ||||
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辛口コメント続きのようですが、個人的に1〜5章はとても面白かったですでも、結末(6章)は腑に落ちませんでしたこれから無差別多数の人間を巻き添えに死んで復讐しようとしてる人が、替わりにその復讐相手を殺してしまったところで苦しんだりするのでしょうか復讐が愛情の裏返しだったとしても他の章は、共感したり、共感出来ないまでもある程度は気持ちを理解出来ましたが、結末は『で?』というだけの感想原作が面白かったら映画も観に行こうと思っていましたが、行くことはなさそうですでも、桐野夏生のグロテスクはかなり陰惨な印象を受け(夜中に読むのは自主規制し)ましたが、私はこの作品には他の方が書かれているような陰惨さは感じず、普通に読めました | ||||
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この作品の面白さは、つまり週刊誌の犯人手記や家族や周辺の人物の手記を読むような面白さだと思う。 さらに少年犯罪に対する厳罰化の風潮にも乗っかって、事件を単純化、矮小化したいというゴシップ欲を満足させてくれる。 私がこの本を手に取ったのは、映画の予告編で第二章の部分の映像に惹かれたからで、法的根拠も公正さも持たない、集団ヒステリー的な私刑の怖さを描いているのだろうと期待したから。そういう意味では期待はずれでした。 犯罪を犯した少年達を実際に取材して、人間の心理を深く考察したような本ではない。 多角的に描いているように見えて、作者の立ち位置は女教師に固定されているので、全ての要素が薄い。 読み物としては面白いけれど、あまり高い評価を与えるのは躊躇われる。 凶悪な少年犯罪が起こるたびに、原因究明がどうの、心の闇がこうのと言われて人々の中に溜まってゆくフラストレーション、「そんな奴、死刑にしちゃえばいいのに!甘ったれやがって!」という気持ちを代弁したような本なので。 ただ、この作品を読んだほとんどの人がこの本の結論に距離を保って内容を評価しているので、そんなに問題視しなくてもいいのかな。 原作を読んだら映画を観に行くつもりだったけど、観なくてもいいかーと思った。 | ||||
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いろいろと話題になることが多いが、まず、文章の荒さが気になった。 主観が固定されるはずの構成なのに、度々、他人の心理描写が見られた。 また、教育現場に深くかかわる者の意見としては、この暗い学校の雰囲気、どうしょうもない教師・生徒たちの描写は、内容を強調させるためと はいえ、少々やりすぎで現実性に乏しく感じた。 ただ、一気に読破できたことから、内容は秀逸だったと思う。特に落ちのつけ方よかったと自分は思う。 | ||||
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第一章の「聖職者」だけにしておけば良かったという方の意見に賛成。この章だけなら、十分に面白いし、文学的価値もあると思う。ものすごく暗いが・・・。 教え子に娘を殺された女教師のやり場のない怒りと現実感を喪失して冷えきってしまった心の様相を上手く表現していて、何ともいえない恐ろしさを感じる。 それが、読み進めるに従って、どんどん現実離れしていくのが残念。せめて、少年Bの告白くらいまでにしておけば、長めの現代版「薮の中」という感じだったのでは? 思春期の子供たちの心理描写や、その母親の葛藤など、とてもよく描けていると思った。 しかし、最後の少年A、そして森口先生の告白は、この小説の核心部分となっているにもかかわらず、蛇足という印象。 いきなりこの小説をB級ミステリーに落としてしまった感がある。 ただ、その現実味の無さが、この小説の暗さを少し弱めているともいえる。 感情移入が出来ないので、読後感も、そう後を引かない。 まあ、文学作品としては?だが、映画やテレビドラマになれば面白いかも知れない。 | ||||
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ひとつの事件に直接的、間接的に関わりを持った人物達のさまざまな心の葛藤を見事に表現していて その文章力は秀逸だと思います。 ただ、これを小説(フィクション)と割り切って読めば、確かにとても精巧に作られた作品と言えますが、 作者がどういった思いで、この小説を世に出したかったのかは甚だ疑問です。 なぜ、少年を「愚かな犯罪者」と結論付けさせる要素を小説に盛り込む必要があったのか? 断罪者としての先生の正当性を煽ってはいないか? 少年犯罪というデリケートな社会問題を題材にしたこの作品。 話題性を狙っての、今時のテレビドラマにありがちな安易な発想や思いで生まれた作品では決してない事を祈ります。 | ||||
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原作が気に入った小説が映画化され、映画を観ると 大概の場合、僕はがっかりしてしまいます。 原作の世界観が忠実に描かれていなかったり、大事なシーンが抜けていたりと。 この作品は本も映画も大ヒットしており、 僕は原作→映画の順番で鑑賞しましたが、どちらも秀逸でした。 きっとこの作品は映画→原作で鑑賞しても十分楽しめると思います。 ストーリーの細かい部分や登場人物の心情については 既にたくさんの面白いレビューがあるので、 僕が一読者として感想を述べたいのは 映画になっても破綻しない、優れた作品だということです。 他の方のレビューにもありますが、続編があるのか?という気にさせる結末です。 続編があると仮定すると、どういう設定になるのかな?と読んだ後に考えさせられました。 | ||||
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『ミステリー入門書』であると私は思いました。 この作品自体、理解しやすい文体、テーマ、展開でありとても読みやすいです。 しかし、内容自体はミステリーとしては平凡であり特筆すべき表現もありません。 ですから私の評価は☆☆☆です。 また私の知人の評価を統合してみますと、 ミステリーをよく読む方は評価は低く、ミステリーを読まれない方は評価が高いように感じました。 以上のことからこの本は『ミステリー入門書』であると私は思いました。 | ||||
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第一章から最後まで、2時間くらいで読んでしまいました。それだけ読みやすいし、自分の中では面白かった。 それぞれの話し手が、それぞれの欲望を正当化し、「自分はまったく悪くない」というスタンスで書かれています。私は各章の話し手一人一人に共感するものがありました。少し残念なのは先の展開が読みやすいというところでした。 道徳とか倫理を深く考えず、目には目を、歯には歯をみたいな復讐劇(重力ピエロとか?)が好きな人には爽快で、楽しく読めるのではないでしょうか? | ||||
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子供を亡くした先生がその悲しみを押し殺して淡々と語っている様子に引き込まれました。「誰にどうやって殺されたのか」という問題提起があり、それに引っ張られてあっという間に読了しました。 先生の語る言葉は、事件と無関係の生徒にとっては週刊誌のゴシップくらいの興味しかないでしょう。でも当事者にとっては呪いの言葉になり、その言葉から次々に起きる生徒たちの心情の変化が興味深かったです。 血液の入った牛乳を飲んだらどうなるのか。。。。。調べれば(調べなくても)わかることですが、根拠のない健康食品情報に踊らされる大人がいるのと同様で、「大丈夫」とはっきり否定できるほどの知性を持ち合わせていない子供もいるはずです。そういうことを作者はよくわかっていると思いました。教室で同じ制服を着て同じように勉強している中学生、でも家庭に帰ればそれぞれに全く違う環境で学校とは全く違う一面を持って生活している。ちょっと突飛な感じもするけれど、もしかしらたこんな危うい子供もいるかもしれない。中学生の子供を持たない私は自分の中学生のときのことを思い出しながらそんな風に感じました。 面白い小説だけれど、読み終わった後に心が晴れやかになることはなかったので☆4つです。 | ||||
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子供じみた大人vs大人ぶった子供。 ひとつの復讐から憎悪が連鎖し拡大していく様は非常にスリリングで一気に読了した。 唯一残念だったのは独白形式とはいえ個々のキャラクターに主張させすぎたことによって、 それぞれに「作者そのものの意思」が投影されすぎてしまった感があり、書き分けが出来てないと感じた部分があったことくらい。 処女作であれば仕方ないところ? 突き放した文体は嫌いではないけど若干2Ch脳な印象も受けた。 もしこれが敢えてそうしているのだとしたら凄い才能だと思うがラッキーパンチな可能性も。次回作に期待大です。 | ||||
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まず読み進めるうちに「父親」がいないことに気づいた。いや、「父親」は出てくるのだが、その存在が消されているのだ。ということはこの作品は「母子もの」なのだろうが、最後まで読むと本筋に関わる登場人物に「まともな大人」がいないことに気づく。「まともな大人の出てこない母子もの」ってやっぱり異様で、読後感はそのまんま「異様」であった。 一種の「ホラー小説」として割りきって読んでしまえばいいんだろうが、あらためて映画を観なくてもいいかなというのが感想。 | ||||
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本屋大賞2009に選ばれ、さらに、映画化もされて有名になった小説。 あるクラスの担任の娘が、そのクラスの学生の殺された、そして、その担任が復讐を企てるという設定は面白い。しかし、犯人の学生が自分がエイズと勘違いして発狂したり、担任が犯人の母親の職場に爆弾をしかけたりと、ちょっと現実離れしたストーリー展開で若干しらけた。まぁ、読みやすいし普通に面白いとは思う。 | ||||
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全く面白くない。文章がヘタだ。箇条書きの文章を読まされているようで、一文が長すぎるし、説明文が多すぎる。登場人物が語っているはずなのに、頭にその声が聞こえてこない。私は、没頭して読めなかった。あまりにも面白くないから、途中で何度も止まった。なんとか最後まで読み終えたけれど、もう一度読む気はない。暇潰しに買った本だが、後悔した。こんな退屈な本が、本当に賞をとったのか?。 | ||||
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導入部分が大事でありますが、それにあたる第一章は構成、内容が素晴らしく感じました。モノローグ調で語られており、起承転結もきちんとなっており、ラストは森口先生の残忍さにゾッとしました。淡々とした語り口調の背後に、巨大な憎悪を感じ取れました。登場人物は主人公含め皆カスですが、その根源である、自己中心さなどはどの人間にもある部分であり、それがやや顕著になったのかなと思います。ただ渡辺くん達があまりに簡単に殺人を遂行するのには違和感がありました。母を求め殺人を犯す渡辺くんですが、殺人をする事で母が離れていくとは思わなかったのでしょうか?直くんも考えが浅はかでしたし、作者さんには心の葛藤とか書いて欲しかったです。浅はかと言えば、作品にHIVなどが入ると必ず『作者はHIV=死と思いこんでる、間違いだ、ぷー』みたいに怒り出す方がいますが、HIV=死ではないと言うのはあくまで医学的な事です。現実、HIVにかかって『大丈夫だ、死なない』と楽観的に感じる人は殆どおらず、作中ではHIVで実際に死ぬ人物がいる事や対象が中学生である事から、彼らが死を感じるのは当然であります。情報化の進んだ世の中で、小説でHIV=死と扱ったとしても、みんな充分に刷り込まれているから心配しなくて大丈夫だと思いますよwそれに治療出来てるのは未だ先進国ばかり。平和ボケした頭で簡単に治療出来ると抜かすのは浅はかです。 | ||||
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著者が登場人物に語らせる断片には所々でひきつけられる。 物語とは,ミステリの筋立てとは、あまり関係のない断片である。 例えば,登場人物のモデルとなっているヤンキー先生の嘘クサさを指摘するところ。 『世界に一つだけの花』の歌詞の説教クサさはうんざりだと指摘するところ。 しかし、その好ましさに、引きずられて読んでいくと次第に嫌な気持ちになってゆく。 登場人物が嫌なやつばかりなのだ。私は誰に感情移入すればいいのだ。 そして次に,小説の構造自体に腹がたってくる。 ミステリはどんでん返しがあればそれだけでいいのか。 どんでん返しが描きたくて,ミステリを書いているのか。 飲んだ牛乳に入っている血液のHIVウィルスは、消化器にはいる。 HIVウィルスは消化器に入っても感染しないのである。 こんなインターネットですぐ分かる知識を, 登場人物たちは何故入手できなかったのだろう。 作者のご都合主義と取材不足の結果であろう。 | ||||
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数年ぶりに小説を読んだ。大変面白い作品だった。 ここのレビューを見て、意外と評会が低いことに少々驚いている。 悪い評価をつけた方の読後感の多くは、「後味が悪い」ということに集約されるだろうか。 しかしこの作品の良さはストーリーの展開だけでなく、それぞれの登場人物の内面を、それぞれの言葉で語らせたところにある様に思う。 最近は珍しくもなくなった猟奇殺人や少年犯罪。 そのような罪を犯す者、その周りの人間達の思考が、見事にえぐりだされている。 同じ言葉や体験が、受け取る人によってこうも違う意味を持つのかということが分かる。 身近な人間に対して殺意を抱いたことのある者は、案外多いのではないかと、私は考えている。 しかし「殺したい」と思うほどの燃えるような感情の対象も、俯瞰してみればまた違ったものに映るのである。 | ||||
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中学生が大人へと成長する過程で、まだ無知でありながらも自己を主張したい、でもなかなかうまくいかない、というジレンマの中で様々な問題をかかえながら、自分の立場を確保したいがため、ほんの紙一重の考えの甘さと運の悪さから大きな事件を起こすまで発展してしまう。 そこには人の命を軽んじる未熟さが潜んでいてそんな日常の怖さがうまく描かれている。 また、母親の立場からは、きれいごとなど言っていられない怒りがたんたんと書かれており、 結論があそこまでにならざるを得ない悔しい気持ちも人間の正直な気持ちだろうと思う。 日本国民に対する非難もほんの一行で書かれていて、読み応えのある非常に計算された作品である。 | ||||
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親として読み始めは不吉で怖い、できれば知りたくない「現実」を突きつけられた思いでした。 それでも一気に読み進められたのは、全体を通して流れる「緊張感」にあったような気がします。 「復讐」「絶望」とどうしようもないネガティブなものが根底にあり、確かに深いメッセージ性はないと思いますが、異常な少年犯罪がニュースで流れる昨今、単なるエンターテイメントとは言えないほど考えさせられるものがありました。 | ||||
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