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告白



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【この小説が収録されている参考書籍】
告白
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白の評価: 3.62/5点 レビュー 910件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全910件 701~720 36/46ページ
No.210:
(5pt)

怖くて切ない・・・

ひとつの事件に関して
一人ひとりが「告白」していくなかで
それぞれの思いや事実に食い違いが生じていくのが
衝撃的だった。
告白していく人の立場によって感じ方が変わっていく。
すべての行動、考え方が切なくも怖かった。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.209:
(5pt)

みんな自分の事しか考えていない

単行本は「教え子に愛娘を殺された女教師が裁きを法に任せることなく取った復讐の手段とは?」のような紹介文で話題になっていた。
本屋大賞にも選ばれていたし、文庫本になったので早速読んでみた。
この手の題材の作品から、何かを教えられようとか考えさせられようとか思って読み始めたが、実際にはただただミステリーとしての面白さだけで読み終えた。
この本は、何かを教えられるとか考えさせられるとかいう本ではなく、「ああ、こんなに人の心の闇やゆがみやいびつさだけをを前面に出して文章にできるんだぁ」という事を発見する本だと思う。
一人称で実際の事件や実在の人物を折り込みながら進んでいく文章展開は角田光代のスタイルにも似ている。
物語は、五つの「告白」から成り立っているが、一人ひとりが皆、自己中心で自分の事しか見えていない。
娘を殺されてしまった女教師にさえ同情する事は難しい。
それぞれの登場人物が自分さえ良ければと策略を巡らし、次々と起きるどんでん返しで覆され裏切られていく。
救いようも無くエゴと人間らしさを感じさせない無機質が交差していく。
これだけグロテスクで救いようがないのに、すらすらと読めてしまうのは無駄をそぎ落とした話し言葉の一人称の故か。
現代社会の病んだ心を見事に描き切っている。
この作品の凄い所は、感動や教訓等や最後に取ってつけた様なハッピーエンドを狙わず、終始一貫して人間の心の闇に巣食う病み、悪意、甘え、自己中心を描き切った所ではないかと思う。
読後はたっぷりダークになれる。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.208:
(5pt)

この作品の最も優れている点

この作品の最も優れているところは、賢い人間が一人も出てこないところだと思う。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.207:
(2pt)

人それぞれ

小説の好みは人それぞれだし,育ってきた環境が違うのだから,共感するポイントも違います. この小説は私の好みではありませんでした. 心理描写が原因だと思います. 人間の心とはこんな単純で大雑把か?それぞれの人物の葛藤や,徐々に変化していく感情の変化が細かく描写されておらず,私の期待とははずれていました. そのためか,人間臭さを感じられず,共感したり,リアリティを感じて恐くなったりすることもなく,自己中心的な登場人物に腹立だしささえ感じられませんでした. 最後まで入り込めないまま,無理やり異常さを表現したくて爆弾で無差別殺人+復讐でジ・エンドといった感じ. これは,一人の人物に絞らず複数の人物の視点から事件を描いているので,細かな心理描写が省かれてしまっているのでしょう. しかし,物事を深く考えずに決断してしまうことも登場人物の生い立ちや過去の経験がそうさせている,と著者は伝えたかったのかもしれません. 捉え方はいろいろですからね. でも第一章と三章は心理描写も含めて,楽しく読みました. 言いだすときりがないくらい細かな不満があるのですが,きりがないのでこんな感想で終わらせておきます.
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.206:
(5pt)

一石を投じる意味で☆5

友達に借りて読みました。ラストの感想が気になり調べたら余りにも叩かれていたので一石を投じる意味で一つ。まず第一にHIVの話ですが、別に差別や偏見を持たせる内容でもないし私的には可。“HIV患者は人に血を飲ませて感染させる”とでも?阿呆らしい。コレで偏見を持つならハナからその人には偏見がある。次に、第一章からの失速。確かに第一章が一番面白いのは論を待たないが、後の部分も一つの解決を提示する話だし、蛇足と迄は言えないだろう。反省もせずに自家撞着に自家中毒を繰り返す少年Aを真の意味で裁くには、確かにあのラストも必要かと。本屋大賞としての是非を問う意見も有りますが、本屋大賞は自ら謳うように“全国の書店員が選んだ、今一番売りたい本”。少し違うけど、「強い奴が勝つのではない、勝ったものが強いんだ」的な考えで良いと思う。私自体は読んで素直に良いと思ったわけだが、過去のレビューが俄批評家気取りで好き勝手に書き散らされていたので一つ。まあこの意見も私の独断と偏見に基づく俄批評家気取りなモノですが。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.205:
(3pt)

鉛を飲み込んだような

幼児が殺害された事件を取り巻く関係者が、それぞれ独白するという形式の小説です。平易な言葉遣いでテンポも良く、一気に読むことができると思います。
それぞれの独白から語っている人物の人となりが描かれますが、いずれの登場人物も一言でいえば救いのない人たちで、呆れるほど自己中心的かつ異様にひねくれているようです。ものを書くことは、その人の内面を見せることにつながり、謂わば人前で裸になることに近いという考え方があるようですが、そういった考え方がある中でこのような作品を世に出した筆者の勇気には感心するところがあります。
残念ながら私には読後の清涼感といったものは微塵も感じられず、タイトルのような感想となりました。
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4575236284
No.204:
(5pt)

中3からしてみれば

この作品はいいと思います!この作品では、登場人物の考え方や見方がそれぞれあります。私はあまり自分の考え方というものが何だかまだはっきりしていないからこの作品はいいと思えるんだと思いますが、考えがはっきりしている人にはイライラしたり、「は?」となったりがあるかもしれません。自分の考え方と違っていたらイラッとくるのでしょうか。批判レビューがかなり多い気がしますね。違っていたらすいません。今、中学生をしている人には少しでも読んでもらいたい作品です。私的には最高の作品です。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.203:
(4pt)

「母性の対立」「裁き」、そして「大人と子供」

通常小説の映画化はほとんどの場合駄作に終わるが、この小説は映画化するとさらに面白いかもしれない。小説としての情報量は決して多くなく、舞台も限られており、映像で見せる内面描写により本質を描くことができるテーマだと思うからだ。
ミステリーにジャンル分けされるようだが、ストーリー自体はわかりやすい。この本のポイントは展開ではなくキャラクターの心理描写の相対性にあるように思う。
テーマとしては幾つか見受けられる。
「母性の対立」、「裁き」、そして「大人と子供」。
「母性の対立」とは、登場する中学1年生男子2名が与えられた母性と、主人公の女性教師が娘に与えた母性の対立。「裁き」とは、「人が人を裁くことができるのか」という深遠なテーマであり、そこに対する各キャラクターの認識と行動。(ドストエフスキーやトルストイが物語で登場する辺りも象徴的である)「大人と子供」とは、上記2つのテーマに対して、深遠なあまり踏み込むことができず混沌を招く「大人」と、その境界を、無垢に残酷に軽々と超えてしまう「子供」の対照的な描写。
敢えて生半可な社会学的判断をするとすれば、この物語で起こったものの根幹は、「父性の不在」であるようにも思う。各人は思うがままに自らが与えられた母性を利用し、正義感を信奉し、「裁き」というオブラートに包まれた犯罪的行為に走っている。そして物語は(とても短いながらも)、唯一の父性の象徴であったキャラクターが命を失ったところから「本当の破綻」への道を歩み始める。しかし、著者が母性と父性のテーマを描きたかったのかどうかはわからない。想像するのみである。
読後感が良いかといえば決してそうではないが、テーマを中心として際立つ登場人物の視点が利己的でありながら共感できる面もあり、微妙な距離感で迫ってくる不思議な小説でもある。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.202:
(5pt)

だから、バッサリ...と終わる。

前置きかと思うホームルームの場面から、唐突に物語が始まる。
起こった出来事、事実は、明らかになる。
この事実をめぐって、いろいろな人間の 内面の「語り」が進む。
彼らは、いったい誰に向かって 語っているのだろうか?
全編、登場人物の こころの闇の「語り」が進んでいく。
起こった事実は まちがいなく『ひとつ』 なのだ。
起こった【時】の それぞれの こころの内は、『ひとつ』だけなのだ。
ところが、経過する時間が、「いま」の状況に合わせて、あの【時】を
自分に都合のよいように脚色してしまう。
だから、動機が紐解かれることは、ない。
たとえ、作者自身が筆を進めていっても...行き着くところは、ない。
だから、バッサリ...と終わる。
気づいてしまったこの苦しみが、永遠に続かないように...
読者にも、作者にも、...そして なにより 彼らにも。
そしていま、無性に観たいんです、...『羅生門』を。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.201:
(3pt)

後味の悪さがずっと残る

内容は簡単でスラスラ読めるが後味が悪い。
理由は、教師も生徒もみんな悪い面しか書いていない。そして何よりHIVを細菌兵器のように扱っているところが非常に著者の人格を落としている。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.200:
(4pt)

今作を表する相応しい言葉は”良作””問題作””衝撃作”?

原作タイトルではありませんが、
正直な思いを告白すると、良いとも
悪いとも言えず非常に感想の表現が難しい。
なにが正しくて
なにが間違っているのか
なにが正義で
なにが悪なのか
白色だと思っていたものが黒色にみえ
黒色だと思っていたものが白色にみえる。
既成の価値観に当てはめられず、
なにがなにやらわからなくて混乱している。
ラストに断末魔の叫び声が
聞えてきたような気がしたのは、私だけかな?
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)Amazon書評・レビュー:告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)より
457551344X
No.199:
(1pt)

つくりばなし

本屋大賞ってどんなものなのか興味があって読みましたが、一章から最後の章に向けて失速していくので、途中で読むのを投げ出したくなった。最後まで読みましたが、読まなくてもよかったです。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.198:
(1pt)

不愉快でした

読んでいてこんなに不愉快だった本はこれまでありませんでした。はじめての星1つといたします。
ある事件に関わった人々の主観的な告白が順にでてくるという構成になっています。
そこに作者の考えや視点は明示されてはいません。しかし、これは悲惨な事実をつきつけて読者に判断をゆだねるといったドキュメンタリーではないのです。ですから、こういうものを創作したというところに作者の意図があるはずです。
少年の事件やいじめがあきらかに現実をモデルにしているのに対し、娘を殺された女性教師の言動はオリジナルであり、そこにこそ作者の思いがこめられていると思われます。
それは、人を殺すことで目立とうとする少年に対する、またそれを騒ぎ立てることで彼らを調子にのらせているマスコミその他の人々に対する怒り、といったものでしょうか。
そうした考え方自体はめずらしくありませんが、それを娘を殺された女性にやらせているというところに、作者のずるさを感じました。
告白者それぞれが他人を非難して自己を正当化しようとすることに辟易しますが、やはり一番酷いのは森口先生であり、それを創作した作者である、と思いました。
こうした作品を作ること自体、森口先生の非難する「目立つことが動機の犯罪」と重なるものがあるのではないでしょうか。
この本を買ってしまい、売り上げに貢献してしまったことを後悔しています。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.197:
(3pt)

現実逃避小説

読者に人間の心理描写を読ませたいのなら読みやすい小説。しかし、人が人を殺したい動機やそれに伴う登場人物の行動、感情、娘を殺された母親がとる行動は全く現実身がないように感じた。著者は少しでもリアリティのある人間の感情や現実的な行動を読者に伝えたかったのか、それとも物語として読みやすい人間像を読者のために作り上げて読者が問題提起しやすい行動や心理を登場人物に盛り込ませたのか…どちらにしてもしなくても伝わりにくい。あまりにもリアリティがなさすぎて感情移入しにくいし登場人物に人間臭い魅力もない。冷酷な自分勝手な殺人者である人間を描きたかったの?何を伝えたいのか私には伝わらなかった
ただ読みやすさは認める。構成力もあるから、読んでいて楽しい。
中身はあまりないです。感情は揺さ振られませんでした。
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4575236284
No.196:
(5pt)

一気に読んでしまいました

ハードカバーの発売時から気にはなっていたのですが、文庫化されたということで読んでみました。
第一章の女性教師の淡々とした語り口に少々ぞっとしながら読んでいましたが、その中に出てくる何気ない事柄や人物が、後に復讐という名のパズルをじわじわと形成していくのですね。
事件やその後に関しては、犯人やその周りの人たちの目からも語られるのですが、それを読みながら考えたことは、人から羨ましがられたり愛されたりしている人でも、そうでない人と同様に心の闇や孤独を抱えていること。そして、1つの事実が、それぞれの人物の思い込みという名の歪んだスキーマによって、自分に都合の良い解釈をされてしまうこと。
読み直すと新たな発見があるし、全ての事実が明らかになっていない分、読者の想像に委ねられている部分もあります。
この小説がどのような解釈・手法によって映画化されるのか楽しみです。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.195:
(5pt)

一気に読めました

新書で買ったものの、読む前に紛失したので文庫版を待って購入。
構成が事件当事者の一人称で進められるので、だらだらした感じがなく一気に読めました。
レビューで概要を書いてる方がいますが、先入観なく読んだ方が一気に読めると思います。
内容は、ある程度先が読めるのですが(わかりやすい伏線なので)
オチで「こう来たか」と思わせるのは、最近出会ってなかったので楽しめました。
ただ、ハリウッドの大衆娯楽映画が好きな方には向かないと思います。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.194:
(4pt)

それぞれの「告白」

 「私の娘はこのクラスの生徒に殺されました」
 この言葉を映画館で見たとき、「娘を殺したのはクラスメイトなのではないかと疑う母が、犯人を探す作品なんだろうな」と思った。
 悪い言い方をすれば、「無難でありきたりな話」だと思っていた。
 しかし、イメージだけで判断してはいけないと今回ほど思ったことはない。
 物語は5人の登場人物の「告白」で構成されている。
 作品の性質上あまり深いことは書けないのだけど、読了後こんなにスッキリしなかったミステリー小説は初めてだ。
 
 自分は最近社会的背景を盛り込んだ「社会派ミステリ小説」のほうが面白いとは感じているのだがそれでも読了後はスッキリしたい。
 だからと言って詰まらなかったのかといえばそうではない。
 作者が何を伝えたいのかは一回読んだだけではよくわからないが、いろんなことを考えさせられる素晴らしい作品だったと思う。
 しかしこの作品をどう映画にするのだろうか?
 少なくともいま自分は全く想像できない。
 映像化作品が公開された場合、先に読んでしまった作品はあまり見ないほうなのだが、その意味で非常に興味がある。
 ぜひ見に行きたい
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.193:
(3pt)

衝撃的ですが・・・

以前から気になっていた作品が文庫化になったので、さっそく購入。
映画化もされるし、気になっていました。
第2章までは面白く一気に読み進めましたが、
内容が衝撃的なためか、第3章以降は段々食傷気味になってきました。
全体的にはよく考えられているし、読みやすく面白かったのですが、
しばらくたってから、読み返してみようという気持ちにはならないと思います。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.192:
(4pt)

何故イヤミスか分からない。

余りにも毀誉褒貶が激しくて手放しで褒めるのは憚られるが、私には非常に面白かった。
(『贖罪』が全く面白くなかったので、文庫になるのを待って読んだのだが。)
マスコミを賑わす教師、ドラマ、ありとあらゆるモノを俎上に載せてぶった切る出だしは、寧ろお笑いの様でやや興ざめな部分もある。
「聖なるもの」としての教師ばかりでなく、母親をもまた、断罪しているのも面白い。
心理面での展開は充分サスペンスフルであるし、整合性もあり、人物描写もこういう奴もいそうだと思わせ、非現実的とは思わない。
テーマである少年犯罪への疑問や苛立ちを、作品の中で昇華させるかのようであった。
”作品世界の中での”勧善懲悪を徹底しており、カタルシスもきっちり得られる。
寧ろイマドキ珍しいピカレスクロマン、ハードボイルドに思える。
批判を集めるHIVに関する誤解云々の部分にも、感染率の仕方や偏見の馬鹿馬鹿しさもちゃんと描かれていると思う。
(深読みすれば、恐らく批判するであろう読者もまた、作者の韜晦の的であったか。)
読後感が悪い・・・と思われる方は真面目過ぎるのかも。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284
No.191:
(3pt)

2時間ほどでさくさく読める本

スピード感があって、なかなかおもしろいストーリーでした。
この作者は、細かなディテールをくどくどと書かないのに、なぜか読んでいると、いろんな情景が浮かんできます。
文章がすっきりしています。
ストーリー展開に関しては、かなり重い内容になってます。
2時間ほどで、さくさくと読めるので、待ち合わせとか時間つぶししている時に、ちょうどよい長さの本です。
告白Amazon書評・レビュー:告白より
4575236284

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