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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全910件 741~760 38/46ページ
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デビュー作だそうですが なんというか、迫力があります。 一言でいうなら独善的で視野狭窄な様をうまく描いている感じ。 時々、気になるいけてない表現とかあるんですが そんなことはどうでもいいくらい ねっこのところが素晴らしい作品です。 つい主人公に肩入れしたくなるんですが ふと気がつくとみんな独善的で(笑) 文字では表わされていない 教室の雰囲気とか 委員長もすでに殺されてたりとか あとから知らされて 驚くスタイル。 あとだしあとだしでおどろかしてくれます。 ラストも読後はいまいちかなっと思いましたが それしかないような気もしました。 さすが、受賞作。 | ||||
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暇つぶしにはなるが、得るものは少ない。 はじめの三割あたりは、胸糞が悪くなるような少年の『悪』と教師の『リンチ』を描いていて、期待感があったが、 少年の犯罪動機をマザーコンプレックスに収斂させていくのと並行して、白けていった。 日本人の描く悪というのは、所詮この程度なのだろうか。 実在の犯罪者をモデルにしたハリウッド映画等では、 純粋な悪に理由や動機など説明可能なものはないということが繰り返し描かれている。 それらに比べると、ぬるい感じは否めない。 結局、この作品は、 「青臭い中学生を、中途半端な女教育者が本気で叩きのめす様子が、エスカレートしたレベルで描かれている」 というだけの話である。 純文学に通じるような深みは一切ないのはもちろん、エンターテインメント小説としても中途半端。 ワールドレベルの純粋悪と復讐の物語に慣れた現代の鑑賞者にとっては、 うんざりするようなローカルな世界の小競り合いが描かれているようにしか感じないのではないか。 どこを取っても突き抜けている感じがなく、非日常性に乏しいのだ。 個人的に、中学生というのは自意識は肥大してバランスを失い、とても醜いものだと思うが、 醜かった自分と同級生の低レベルなやりとり、たかが中学生にタイタイになって叩きのめしにくる糞教師など、 うんざりな「かつての日常」を思い出して、読後感もすこぶる悪かった。 「エンターテインメント小説」にしては、取り上げている題材が重過ぎる、というのも難点だ。 では、純文学にまたがるジャンルレスな小説として見れるか、といっても…疑問である。 芥川の「藪の中」と同じ手法をとりながら、単純な着地点を拵え、事件の物語性は単相的な次元に留まっている。 そもそも、『悪』とそれに連なる『不幸』『被害者の苦しみ』には着地点というものがないのである。 突き詰めれば突き詰めるほど、憎む対象は溶解していって、怒りはその標的をひとつずつ失っていくものではないか。 わざわざ「オチ」をつけるあたり、エンターテインメント小説というカテゴリに自己限定しているようで、いかにも浅い。 これだけ重い題材を選んだのなら、どういう分野の作家であろうと、相応に深めるべきだと思う。 ましてや、実際にあった少年の凶悪事件を所々で参照するなら、「人間存在としての根源的な悪を問う」みたいな レベルまで作品を深める責任みたいなものさえ発生するだろう。 この作品が「本屋賞」に留まったのも、そのバランスの悪さにあると思う。 随分酷評したが、文章や構成は上手い。暇つぶしにはなったので、星二つ。 追記 単行本レビューの星一つの評価の方々が書いていることは、大体わたしの思うところと一致する。 こういう作品は、世に出してはならんと強く思う。作者よりも、出版社・編集者や選考者の良識が問われる。 軽々しく実際の事件を題材に使っているのがけしからん。関係者を傷つけるのは間違いない。 なんやらの色紙に作者が「因果はめぐる」と書いているのをみたが、 まさしく、そうだろう。 真摯に人生の苦しみに立ち向かう人間の尊厳や文学そのものに対する冒涜のつけはどこかで払わなくてはならない。 | ||||
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以前から気になっていたところ、文庫化されていたので思わず買ってしまったのですが、ちょっと後悔…。久しぶりにここまで後味の悪い本に出会いました。ちゃんと単行本のレビューを確認してから読めば良かった。映画化されるということですが、私は多分観ることはないでしょう。 | ||||
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ごく普通の、地味で、まじめで、ささやかな女性の心の奥底に潜む、きわめて陰湿な獰猛さをバーンと突きつけられたような衝撃でした。 愛娘があんなことになれば、実行する/しない、は別にして、そうしたいという衝動は芽生えてしかるべきだと思います。 評価については賛否両論あるみたいだし、全編を通してすごいというわけではないのですが、作品の芯の部分に、私は徹底したリアリティを感じました。 | ||||
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内容を一言でいえば、中学校と生徒や教師の家庭を舞台とした殺戮の応酬を描いたもの。 意外性のある展開を次々に繰り出すプロットは、ミステリ・エンターテイメントとしては最高に面白い。 しかし、このすっきりしない読後感は、繰り返される殺人の無意味さと、救いのない結末ゆえか。個々の殺しには、それぞれ手を下した犯人の心理が十分に描きこまれており、必然性は十分に感じられるが、その奥に何らかの意味を浮き立たせることはない。もとより、殺人に何かの意味を持たせることこそが無意味かもしれないが。 例えれば、登場人物の心理まで展開に組み入れられて入念に作り込まれた戦闘テレビゲームをやっているような感覚か。 ゲームをやっている(=文章を読んでいる)あいだは楽しいし時間を忘れるが、ゲームオーバー(=読み終わった)後は、そこには何も残らない。 | ||||
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各登場人物の独白形式で章立てされている小説。 一行目から、その後の何となく不吉な展開が察せられるほどの書き出し。 やはり不気味な丁寧語で語られる、教師の独白部分が最も秀逸。斬新という印象はここから来ているのだろう。 ラストは救いようがない、誰も救われない、でも少しスッとしてしまったのも事実。 なお、小説は純粋なエンターテイメントであると割り切って読むべきであり、後味の悪さを理由に低評価にするべきではないと思う。むしろ、行間を読み取る力が衰え、また低刺激では飽き足らなくなってしまった我々が、このような小説を生み出す土台になっているのではないだろうか。自戒の念も籠めて。 | ||||
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最初の書き出しで、以前読んだ、同じ設定の小説を思い出してしまいました。 そちらも、なんとも救いの無い小説でしたが、主人公の亡くしてしまった自分の子どもに対する愛情は感じられたし、こんなのありえないでしょ!と思わせながらも、「作り事」の中で「楽しませる」ものがありました。 しかし、この作品にはそのどちらもないし、作中に出てくる事件や登場人物なども、「ああ、あの・・」と思わせますが、当事者の方々に了承は取ってあるのでしょうか。 興味本位で読者の関心を引くために使ってあるような気がして、不愉快でした。 全編通じてまるで、露悪なワイドショーのインタビューを見せられているような感じで、気分が悪くなりました。エンディングも余韻を残すというより放り投げ。 こちらのレビューを見て、本屋大賞作と知り、驚きました。 殺人、いじめ、を前面に押し出して興味本位で手に取られ、たくさん売れれば、大賞を取れるんでしょうかしら。 残念な感じがします。 | ||||
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なぜ本屋さんがそんなに売りたいのだろうか、そんな興味から手にした一冊。 ある中学校教師の娘である幼子が、近くで飼われている犬に餌をやるためプ−ルに忍び込み転落死。 この出来事をめぐって、お話が展開する。 辞職を決意した主人公の女性教師が生徒たちに語りかける衝撃的な事実。 「なぜ?」「どういうこと?」・・・えも言えぬ暗闇の世界に引き込まれていく。 ここでは、猟奇的な殺人事件だけでなく、 HIV感染、いじめ、ひきこもり、児童虐待、シングルマザ−、思春期、心の病・・・など、 現代の家庭や学校、地域社会で生起している様々な事象が取り上げられている。 それだけに読み手は、現代を映す鏡のような世界だと感じる。 小説の中の出来事に、その原因と責任を追及して何の意味があるのか、 そんな声が聞こえてきそうだが、かといって、ただ読んで面白かったで終わっては、いささか物足りない。 「面白いが、この陰鬱さはどうも・・・」と感じられる方もいらっしゃると思うので、 読後に生じたもやもや感を、少しでも解きほぐしておくことをおすすめしたい。 まず、この小説に込めた著者の問題意識・基調テ−マは何か? 私なりの受け止めは、<人間の倫理観>である。 また、なぜこんな悲劇的な展開になったのか? 最も著者が訴えたいメッセ−ジは、女性教師が愛した世直しやんちゃ先生、 そしてもう一人、殺された女子生徒の言葉としてにちゃんと語らせている。 小説は「本当の復讐と更生の第一歩」と結ばれているが、 読者それぞれの価値観と想像力で思索をめぐらせるきっかけを与えることこそ、 著者が求めていることではないだろうか。 「いちばん売りたい本」、それは「読んでいろいろ考えてほしい本」なのである。 | ||||
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各章ばらばらの視点で描かれることで、じわじわ浮かび上がる事件の詳細。 裏の裏まで見えてきたところで、どの登場人物にも感情移入できない、 一種の不安定さを感じました。 それが面白かった。 読後感の悪さを少し感じた。 しかし、 親にとって子供とはかけがえのないものであること。 誰よりも何よりも自分よりも大事であること。 この気持ちの大きさを理解できるかできないかで、 ラストが納得できるかできないか、変わってくるのではないかと思います。 | ||||
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どうやら、最初に雑誌に掲載されたらしい第一章は本当に素晴らしく面白い。 教壇に立つ教師の語りから始まり、自分の生い立ち、未婚の母となり育ててきた娘の死。その真相と、それにまつわる悪意。 冷静な口調と、入念な論理で、逃げ場なく責めてこられる。迫力あるわあ。モノローグで構成されてるので、目の前でこんな事言われたらたまらんな。最後に明かされる真相とオチも強烈ですぱっと終わる。 ただし、それ以降は。うーん。 第一章で展開された教師の復讐劇を、違う人間からの視点で様々に語られていく「藪の中」的展開になるのだ。まあ、これはこれで面白いんだが、全体に蛇足なんだよな。すぱっと終わった物語に、続編をつけられている様で。 あれだ。『猿の惑星』、あのすぱっと終わった作品に延々と続編がついていく感じ。あれに近いな。 ありきたりの善意や、正義感を突き放して、冷笑するような鋭い人間観。それはクールで魅力的だ。しかし、第一章での教師の価値観、復讐の方法が一番クールで、これ以降の語りがどうしても一章をうわまらないのだ。最後まで読みきると作中の全ての人間が、教師の手のひらで踊らされた様な印象を受けてしまう。 そして、第一章である意味「気高く」感じられた教師の価値観が、章が進むにつれて、否定していた筈の単純な復讐、個人による処罰になっていく。何と言うか、作者自身の手で前半の良さを貶めてしまった様に感じる。 後味が悪い、というレビューが多いのも、このクールな人間観が恐い、というよりもその構造上のミスによるものではないかなあ。 | ||||
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電車4時間の相方に。明日発売の村上さんのまえに、と色々なうたい文句が盛りだくさんの本書を今日読みました。 まあ、娯楽としてはん〜、いんじゃない?って思いました。本屋大賞の意義がよくわからないから、その賞ウンヌンカンヌンはノーコメントにします。 店員が薦めたいかどうかの基準はさておき、少し前の「黒令水」に文構成が似てるなあと思ったのは私だけですか? | ||||
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後味悪いですが、いろいろ考えさせられる本であることは確か。 こういう復讐の連鎖が、たとえばパレスチナで起こっていることなんだろうと自分は思ってしまいました。 惜しいのは、水死体でないのはちょっと調べればすぐわかるはずでは?ということ、 教師ならエイズがあのような手段では感染しないと知ってるはずでは???と疑問に思ったり、 細部の詰めに甘さを感じたところでしょうか。 | ||||
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本屋大賞って「これ、みんなにもっと読んでもらいたい」と本屋さんが思う本にあげる賞だと思ってた。この本について多くの書店員さんがそう思ったのか? おもしろいと言えなくもないが、人の悪意の面をかき立てるのがすぐれた小説なのか? 「そして粛正の扉を」という小説を思い出したのは私だけ? 上記のような理由から賞賛できません。 | ||||
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世評を二分する作品なので、興味を持って読んだが、これは酷かった。単に登場人物達のエゴが延々と描かれているだけ。第一章で、女性教師が「(娘の)愛美は事故ではなく、このクラスの生徒に殺された」と告発する所から物語は始まり、以下、章毎に関係者の「告白」が続くと言う構成。 だが、ある章の記述が後続の伏線になっているとか、ミステリ的なアイデアがある訳ではなく、自己保身の塊のような人物の醜悪な姿がこれでもかと描かれるだけ。通常、第一章を発端に、事件の謎を初めとする物語の求心性が高まって行く筈なのに、読み進むに連れ、逆に気持ちが萎えて行くだけ。当初は少年犯罪に対する問い掛けでもするのかと思ったが、そうではなく、自己中心型の人間のコレクションをしているのだ。 尚、作中では「HIV感染=死」であるかのように扱っているが、誤解を招く表現なので、この部分だけでも訂正した方が良いだろう。 | ||||
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娘が読んでいたので、何気なく読んでしまいました。小説の世界はあくまで空想社会でどんな事を表現しようと何を主張しようと基本的にはかまわないのですが、この小説の読後感の悪さは何とも言えないものがあります。全く救いがない、最終章では特に最後もこれかよという止めが待っています。気分を前向きにしたい時はこのような本を読まないことをお勧めします。得るものはない。書店の店員は何を考えてこの作品を勧めるのか理解できません。今後この作者の作品を読むこともないと思います。 | ||||
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書店員さんが「コレ面白い! 私が見つけたの!!」ってな感じで 人に勧めたくなる気分はよくわかる。実際、面白いし。 でもなぁ、本屋大賞でなくてもいいんじゃないか、と。 読後になーんの感慨も、教訓も得ない本なのだ。面白いんだけど。 つまり、東京から大阪まで新幹線で行くときに、 「話題だし読んどくか」ってな気分で読み進め、 「はー面白かった!」って網棚に捨てていく本なんだなぁ。 何度も言うけど、 面白いんだよ(笑)。 | ||||
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いろいろな意見があると思います。 よく本屋さんで自前のキャッチ(?)で ひらずみ本の”お勧め”がありますが 結構、はずれはないように思ってます。 本好きの人らしい、くすぐられコメント が好きです。 本屋大賞もその延長で考えてます。 文章なり、が完成されたものを推薦する より”気に入った”の度合い評価です。 この本はストーリー展開がなかなかな ものです。 文章よりは”読者心への攻め方”です。 いままであまり本を読んでない人へも 「ぜひ!」と勧められる、ある意味” みんなに読んでもらいたい小説”へ、 結果として昇華させる可能性を評価す べきだと思います。 そういった意味で素直に面白いし、 ぐいぐい、とまではいかないまでも ひきづられる仕上がりだと思いますよ。 | ||||
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エンタテイメントとしてなら面白いのだろう。 でも内容は薄いように感じるかな。 なんか読んだ後、映画でブラピが主演だった。【セブン】を見たあとと同じ気持ちになった。まぁ、世にも奇妙な物語っぽい感じもする | ||||
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本書、読み終えた感触はまさに「むっ〜考えますな」でした。家族で読み語り合う本だと思います。結論はそれからでも遅くない。by 日暮告白 | ||||
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学校という閉鎖的な環境で起こった事件。 女教師の語りから物語は幕開けます。 被害者の母・犯罪者の少年・少年の母・同級生などの 視点からの章構成になっており、 それぞれの主観のもと物語は進んでいきます。 自分が感じたことを一言で言うならば、主要登場人物が皆 人間のもつ悪感情な部分を増長しているかのような人格に思えたところ。 皆、自分の都合のいいように解釈し、他人のことは考えない。 自分の信じたことに(悪い意味で)思いっきり突っ走っています。 読んでいて、「え〜!?」と思うことが、しばしばありました。 現実にこんな人間ばかりがいたとしたら、 きっと 世の中事件や犯罪だらけで大変でしょう。 なので、あくまで、小説の中のお話ということで 読み進めていけばいいのではないかと・・・。 最初は独特の長い文に、読むのがためらわれましたが、 次第に引き込まれていくので、私は気になりませんでした。 読了後に思ったのは、 犯罪者になってしまう要因は、 この本の中では 親の育て方につきる。家族環境につきる。 ってことなのかな・・?? 加害者のどちらの少年も、家族 特に母との関わりが根底にあって 今ある自分になっている。 それにしても、 被害者の母である女教師の (少年達をゆっくりとじわじわ追い詰めていく) 一貫して極めて冷静な態度にうすら寒い空気を感じたのは、 私だけではないと思う・・・。 | ||||
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