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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全910件 861~880 44/46ページ
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マンガの原作だったらよかったのではないでしょうか。 (為念。マンガを卑下しているのではありません) オチの部分なんか特に。 中途半端なリアルさ故に、登場人物の行動と理屈に感情移入しずらかったです。 整合性に欠ける部分も散見されます。 それなりに読ませるのですが、小説としては軽い。 軽くて素晴らしい小説もあるのですが、……なんというのでしょう、その軽さと内容が伴っていないのです。 次回作品に期待します。 | ||||
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学校に連れ込んだ自分の子供が死体で発見される。当初は事故だと思われたが、実は殺人事件であり、その犯人の二人は自分が担任を勤めているクラスにいる。衝撃の告白から始まる物語は章ごとに語り手が変わり、様々な側面から事件の真実が明らかなっていく展開に引き込まれて一気に読んだ。犯人にとって何が一番苦痛かを考え込んだ復讐や、少年たちが殺人を起こすまでに形成された心の闇が分かりやすく描かれていて読みやすかった。個人的には2章で描かれていた事件後のクラスの様子が一番印象に残った。一人は不登校に、もう一人は何事もなかったかのように学校に来る。その二人の状況が同級生の視点から描かれているのだが、学校での様子や担任教師の言動が実にリアルだった。 | ||||
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なかなか面白かった。内容は重く陰湿な部分があるけど、深みがない。もう少し人物描写がはっきりすると良かったかな。推理小説っていうのはこんなものなのかな。 | ||||
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真っ二つに分かれてますよね、この方の批評。でもこれがデビュー作ですよね確か。それでこの内容と終わらせ方は中々だと思います。序盤、「あ、唯一まともな子だな」と思ったのもつかの間。この作品の中でまとも?というか健康的な精神の持ち主がいないと思います。読後感・・・予想していた後味の悪さではなく、むしろこの感じ、私は好きです。若竹七海さんの作品が好きな方は、この作品をそんなに嫌いではないはず。次作が出たら、私は迷わず買います。しかしながらほんの少しだけ、一人よがりな感じも否めないので星4つで。 | ||||
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まず、読後感。僕には痛烈なブラックユーモアでした。このようなセンスは国産ミステリにはなかなか育ちにくいタイプのものではないでしょうか。 一章、二章あたりまではイマイチでした。題材からして、物語の底には、社会性のある人間ドラマが横たわっているのかな、と思っていたのですがそうではなく、逆に奇をてらったアイディアだけの軽薄さも感じました。ところが三章のラストでジャンル小説としてのミステリが立ち上がってくる。 なるほど、多感な少年少女を視点人物として、心の寒くなるような内省が綴られていることから、読者の神経を逆なでする物語ではあるのですが、それらはあくまで周到に組み立てられた虚構の話。客観的な視点が皆無なのは全体としてゲーム性、パズル性を志向している現われです。トリック、道具立ての稚拙さ、時に非論理的な登場人物の行動様式、それらもまた計算でしょう。 確かに文学の香り高い文体ではないし、人物造形も類型的であったりと、技巧としては平均点ですが、時に鋭い人間観察力の指摘もあったりする。著者の力量はまだ測りかねますが、この作品はやはり2008年のミステリ作品として、ひとつ目立った輝きは放っていると思います。 | ||||
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話題の書。曰く、新人らしからぬとか、いつもの業界常套句と話半分に割り引いて読み出しましたが、本格的にズッコケました。 冒頭の「牛乳混入」は相手が子供で心理責めを狙ったにしても、自分の子供をいきなり奪われた母親教師が考え付くこととして猛烈に不自然だし、ミッションインポッシブルなみのラストも「リベンジ」としてそうくるか?と意外性よりは唐突すぎる感じ。 話全体にリアリティーを欠くのは人物描写が甘いからでは?イジケ虫秀才少年くんの屈折にしてもここまで屈折するバックグラウンドじゃないだろう、とある意味ツッコミどころ満載。 正直、新人らしい、新人なりの出来、と感じましたが偉そうですみません。 | ||||
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頭からいきなり怖かった。予想だにしなかった恐怖。それも小学生が絡んでいるとは・・・。本書はホラーではないが、すでにホラーのレベルまでたっしているのでは?と感じた。舞台は小学校・中学校と続いていくが、子供を話しに巻き込むのはいかがなものか?と思うくらいおどろおどろしいストーリであった。 確かに著者には小説を書く力量を感じます。次回は深くて良いので、明るい話をお願いしたいです。 | ||||
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最高かつ最低の読後感。しかし間違いなく傑作でした。 各章それぞれ登場人物五人の告白で構成されているのですが、そのやたらと一方的な、しかもあり得ない長さの独白文が、五人各々の病的な指向性を効果的に増幅させています。また、そこに浮かび上がってくる各自の異様な家族偏愛と一方通行ぶりが、最近の社会の空気感を感じさせます。 第一章の衝撃。第五〜六章の加速感。ラストのショック。お見事でした。最後に本を閉じた時は、正直、気持ち悪くなりました。 ただ、少年の凶悪犯罪やそれに対する裁きなど重いテーマを扱っているわりには、作品のエンターテイメント性が非常に濃く、その点に少し違和感を覚えました。 | ||||
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冒頭の「愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたからです」(24頁)との衝撃的なセリフで起爆する物語は、構成の妙と特異な人物造型で一気に読ませる。思わず自分の周囲の外界を忘れて引き込まれてしまう面白さという点では、本年のエンターテインメント系文芸における最大収穫の一。 しかし、主人公たる聖職者(森口悠子)や渡辺修哉母子の行為や内面は、有体に云えば異常者のそれであり、個人的には読後舌がざらつくような後味の悪さが尾を引いた。この点をどう評価するかで、評価は分かれよう。 なお、「アダルトビデオのモザイク消し」だが、一般販売作品はモザイクをかけた映像(=既に映像信号自体にモザイクが組み込まれた状態)そのものを再録画して販売に供している以上、それを取り除くことはできない(以上余談)。 | ||||
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駄文だと思う。とても人様にお薦めできる作品ではない。 何故か?文学になっていないからだ。文学とは何?最低条件として、素材との一定の距離感が存在することだ。だからこそ読者は読むことを楽しみ味わうことができる。素材そのものを丸ごとどうぞと出されても生臭いだけだ。「20世紀の幽霊たち」(ジョー・ヒル)を読んでほしい。素材はホラーだ。しかし作家の精神は、素材と絶妙な距離を保ちつつ、読者と会話するかのような文となっている。これが文学としての醍醐味だろう。 本書にそのような世界を微塵もうかがうことはできない。登場人物のことごとくが恨みがましいのは、それでよし。しかしそれは素材に過ぎない。 確かに、告白という形式をとっため、素材そのものが読者に投げ出されるという結果となる面は否定できない。しかし、それでもなお文学たりえるにはしっかりとした作家と素材との距離感がたち現れることが必須だと思う。 ミステリとはいえ、基本は文学ではないか。 | ||||
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帯の書評を読む限り、ここで買わずに帰れるか!みたいな感じで本屋の前で悶々と悩んでましたが、結局買わず、図書館で予約しました。 買わなくてよかった。確かに1章だけならまさに「告白」。その内容にぶっ飛びましたが、 明らかにそれ以上を狙ったラストまでの突っ走りは、鼻白んでしまい台無しでした。 ある女性執筆家のコメント。 「かつてこれほど生理的嫌悪感を刺激する紅白の組み合わせがあっただろうか」 まさにその通りであります。 | ||||
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こんなにグングン引っ張られて本を読んだのは久しぶりです。 終業式のホームルームの時間に担任の教師が自分の娘がクラスの生徒に殺されたと告白する衝撃の第一章から始まり、 次章からかかわった人たちの告白が続き物語が展開します。 いじめや子供の事件など、最近のいやな世相を背景にしており、 心を引き締めて読まねばならなかったですが、フィクションのミステリーとしてはとても良く出来ています。 ラストの展開も私としては納得できました。 とても話題になったので、そのうちに映画化されるんでしょうが、 この小説の映像化はとても難しいと思いますし、なって欲しくないと思います。 湊さんの次回作がとても楽しみです。 | ||||
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娘が買って来て、まだ読む気がおこらないからと、 居間に置いてあったこの本をベットに持ち込みました。 第一章「聖職者」を読んで、その後味の悪さに、 翌朝、娘に当分読まないほうがいいよと伝えました。 毒薬でも少しずつ飲めば良薬になるかと、一日一章づつ読みました。 第六章のラストが、救いがないとか書評に載っていましたが、 6日目にそこに辿りつきました。 私はむしろ爽快に感じてしまいました。 これこそ聖職者の行為ではないかと思えてきました。 読み急いで、のめり込んでしまうと、不快になるかもしれません。 教師は何を壊したかったのか、そのことを冷静に捉えるためにも、 寝酒のウイスキーをチビリチビリと飲むように、 ゆっくり読むことをお薦めします。 主人公のみならず、作者までも非難するような論調もありますが、 聖職者は自壊への道筋を作ったに過ぎないのではないでしょうか。 娘を失ったシングルマザーの私憤が、 「父なき社会・時代」で公憤になったのです。 「大人が登場してない」というレビューもありましたが、 大人がいないのが問題なのです。 後日談 父親の忠告を聞かず、娘は二日で読み切ったようですが、 教師の行為は支持してます。 酒の強さと気の強さは、母親譲りのようです。 | ||||
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特に、ミステリー小説ファンの方々には、強くお勧めしたい作品。 とにかく、一言で言ってしまうならば、脱帽。 私はたぶん、今後、この作家の作品を読み続けることになるだろう。 確かに、陰惨だし、救いもない。 多くの人に勧めたくなる感動的な作品、というわけでもない。 ただ、とにかくすごい。 全編が一人称で綴られているのだが、その語り手が章ごとに移り変わっていく。 一人称だから、当然、それぞれに偏った見方になっていて、それらを統合しながら読み進むうちに、事件の全体像が次第に立体的に浮かび上がってくる。 感心するのは、人間の闇の部分を、決して引きずられることなく、冷徹に描き出していること。 作者自身も、ある程度、自分の中に闇を抱えていなければ、きっと書けない内容だったと思うのだが、その闇に支配されてしまうことなく、あくまでも作者として一段高いところからそれを見つめ、深く穿ち入りながらも淡々と文字化している。 逆に怖い。 「すごい」というより「怖い」のかもしれない。 しかし、この本の中に描かれているような種類の闇は、実際にこの世に存在しているもの。 この闇に対して、光は本当にあり得るのか? いったいどんな光を、どう投げかけていけば、この闇を緩和することができるのか? そんなことも、考えてみなくてはならない。 ぞくぞくするほど面白かったが、それだけではなく、いろいろ考えさせられる。 「殺人は本当に悪なのか?」という少年の問いに、私たちは答えなくてはならないのだ。 | ||||
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この本自体は、新聞記事で知ってました。 本屋さんで見つけて、ちょっと開いただけで 先が気になって気になって仕方なくなり、 購入するしかなくなりました。 1日で読んでしまいました。 本屋さんのコメントが 「読後感は最悪!」 ・・・確かに。 救いのない物語です。 とにかく第1章が衝撃的です。 宮部みゆきとはちょっと違うけど 読ませる力はすごいです。 | ||||
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途中まではまぁまぁ引き込まれたんですが、後半はなーんだ、という感じでした。ほんとは☆三つくらいかなぁと思ったんですが、王様のブランチで〜だの新人離れした文章だのと紹介されてて期待したぶんがっかりな内容だったので一つ減らしました | ||||
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宮部みゆきや東野圭吾との違いは、とにかく読んだ後の後味の悪さ。何か、悪いものを見てしまったような嫌悪感が残った感じ。でも、この陰湿さや小説に出てくる母親や教師個々の性格のゆがみは、今の日本を象徴しているのかも知れない。新聞や雑誌で多く取り上げられていたので読んでみたが、これだけ話題になり、絶賛している人が多いことに、日本の将来への不安を感じた。 | ||||
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終業式での、女性教師の「殺人者がクラスメイトにいる」と、なんともセンセーショナルな告白から始まる物語。娘を失った女性教師の平静は、常軌を逸した憎悪に満ちている。読者ははからずも「これから怖いことがおこる」ワクワク感の渦にはまるも、次行ごとにその期待をゆうに超えてしまうおもしろさの連続。一方では、こちらの思惑を裏切る、あっけない展開であったりする。著者はその筆致が相当にすごく、読ませる技に申し分がない。 殺人犯とそれに加担した人物、母親達、熱血教師やクラス委員などが登場する。その関係は、家族やクラスメイトであったり、教師と教え子といった互いに関係性をもちあわせてはいるものの、互いの思惑が点でバラバラなのである。まとまりのない互いの関係が、悪意を助長させ、人物たちにはどこか一定の距離と虚しさが漂う。 点でバラバラな人物達でも、これほどに面白い話ができてしまうのは、著者が「自身のまなこ」と「他者のまなこ」の視点といったように、人物の背景をうまく描ききった点ではなかろうか。それは丁度、ドフトエフスキーが物語の登場人物の背景に心を配り、最も筆をさいていたように。 とにかく、面白かった。完璧だった。見事としかいいようがない。買ってよかった! | ||||
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教員を務めていた彼女とよく似た立場の自分は、 この本の内容を見て、気持ちよく読み進められるだろうかと怖かった。 しばらくためらったが、読み始めるととまらなくなった。 そしてもっと恐ろしいことに、彼女の気持ちがとてもよくわかってしまうのだ。 読後感が悪い、と書かれているレビューがたくさんあったが、 私はそのようなことはまるでなかった。 私の倫理観も狂いはじめているのか? そう考えると怖い。 こんな風に人の心を揺さぶることができる文章は、素晴らしいのでは。 | ||||
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ある事件を登場人物一人一人の立場から見ていて、人物像を掘り下げて行く感じと、他の人物ではわからなかった部分が見えて、かなり入りこみ、あっと言う間に読み終わりました。 | ||||
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