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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全910件 761~780 39/46ページ
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皆さんがレヴューに書いているように,好き嫌いのはっきり分かれる作品だと思います. あり得ない設定だとか現実味を帯びていないなどと,この作品を批判する気持ちも わからなくはないですが,細部の不備を批判しだしたらキリがないでしょう. 故に,私が星5つを付けたということは,自分の好みに合っていたということです. 正直言って,ページを捲る手が止まらなかったです. 普段,小説のディテールが気になり,読むのが非常に遅い自分でも一気読みしてしまい, 1日で読了してしまいました.こんな経験は初めてです. 1章はやや退屈でした. 1章が衝撃的なラストで締めくられ,1章だけでも立派な面白い短編だ,などといった 書評を読んだことがありますが,むしろ1章はその後の章の予備知識であり,伏線でしかありません. 確かに,読中感・読後感はあまりよいものではないですが,それ以上に現代社会の抱える問題を 自覚的に提起しており,倫理観とは?愛とは?裁きとは?悪とは?親子とは?才能とは? と様々なことを考えさせられる奥の深い作品に仕上がっていると思います. ちょっと大人の道徳をしたい人にはお勧め. | ||||
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現代社会の中で、どうしても生まれてきてしまう 反省しない犯罪者たち。 宮部みゆきのように、そういう犯罪者達とどうやって戦っていくのか、 またそういう社会の中で、どのように生きていくのかを 悩みながら模索していく姿勢は大切ですが、 時には(悪い意味での)ハリウッド映画のように、勧善懲悪で バッサリと切りつけるような気分も味わいたくなってしまう。 悲しみ深く、憤りをぶつける相手は法に奪われ、 犯罪者ばかりが(時には)大弁護団を味方につけてその「人権」を 守られるような様子を見ていると、欲求不満はたまっていきます。 仇討や、刑としての拷問を復活させよ!!という論者も日本に一人いますが・・・ 仇討というキーワードでは 『アヒルと鴨のコインロッカー』 アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫) や最近(2009年9月)公開された映画 クリント・イーストウッドの 『グラン・トリノ』 を思い出しました。 | ||||
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読んでいる最中は内容の暗さ、不快感、人物設定/人間関係の薄っぺらなところ、現実味のなさ、本屋大賞であることの不可思議すべてが不快でとにかく早く読み終えてしまおうと一気に読みました(気に入った本はゆっくりと味わうように読むようにしています)。 読後にレビューを見ても概ね☆1つ〜2つの人と同意見で、逆に☆4〜5の人の意見は???でした。 ただ昨今の少年事件(大人も?)で理解不可能な、もしくは浅はかに感じる犯人の人物像/コメントが理解できないように、実はこの作品も作者の力量のなさが、人物を薄っぺらにしているのではなく現実に事件を起こす人物・状況に(あえて)迫った表現になっているかもしれないと思い直しています。 まあ、内容が不快であることには変わりありませんし、人にも勧めることはありませんが・・・ | ||||
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今年の本屋大賞を取った話題の書。以前から本屋で平積み されていてずーっと気になっていましたが、受賞で最後の 一押しされて購入しました。同じような人も多いのでは? 結果は、まずまず。インパクトのある導入部から始まり、 テンポ良い展開に引き込まれて、最後まで一気に読ませて くれます。6つの章に分かれた話が複層的な構成となっており、 本書がデビュー作とは信じられないくらい、非常に精巧な ひとつの物語が語られます(逆に、デビュー作だからこと ここまで時間をかけて練られているのかもしれませんが。) ちょっと出来過ぎな話という感じもしますが、楽しめる本 です。 | ||||
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読んだ後に感じたのは二言。「気持ち悪い」と、「うすら寒い」。 故に、読み返す気にはなりません。色んな意味でお腹いっぱいになります。 の割に星4つつけたのは、とりあえず筆力は新人の域を超えてると思ったのがあります。 ただし、最初の元教師の演説は長すぎ。何が言いたいんだかまったくわからない。要するに、娘を殺した二人の少年への復讐の前フリってことでいいんでしょうか。 にしても、血を採るってこっそりできるもんでしょうか?医療関係者でもあるまいに。 登場人物たちの、自分と執着する相手以外誰も見えてない描写がホラー。特に病的に感じたのは直樹の母親と修哉ですけど。でも1番異常だと思ったのは、息子たちのその異常にノータッチな父親たちだったり。でも、最終章で修哉の母親がどんな反応だったのかは知りたかった。 ただ、元教師の心情には共感できます。罪もない愛する娘を憂さ晴らし(&逆恨み)に殺されたら、ああいう精神になっても無理ないと思う。むしろ彼女は冷静な方だったと思います。 ちなみに、星4つにしたもうひとつの理由は、視点の転換によるその病み具合がそこそこリアルだったからです。 でも、誰かにこの本を紹介するとしたら、こう言っときますね。「読んだ後にどんな気分になっても、責任とらないよ」って。 | ||||
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本書を単なるミステリーとして読むと、異常な子供、執拗なまでの担任の復讐ばかりが表立ってしまい、確かに「本屋大賞としては?」と首をかしげる方が多いのでしょうね。 でも、私が本書を読んでまず思ったのは、現代の抱える家族の希薄さ、親の愛情のあり方でした。 思うようにならない生活に、息子に手を上げ、自分の欲求が叶うと、その場限りの無責任な愛情を残して去っていく修哉の母。母に会いたい、認められたいとそれだけを考え犯行に至る修哉の哀しみは、同じ子供を持つ母として胸を締め付けられました。 また、修哉とともに犯人とされる直樹も、子育てに無関心の父、異常なまでに直樹を溺愛する母に育てられている。その生い立ちを知るにつけ、自分の子さえよければ、という価値観で学校にクレームを言い立てる姿はやはり異常といえるでしょう。 事件そのものは、現実的ではないかもしれませんが、修哉や直樹のような母を持つ子供たちは回りにいくらでもいる。そして彼らは、そんな母であっても常に慕い続け、矛先は向けないのです。 本書のラストはそんな現代の母に対する制裁と言えるのではないか、深く考えさせられた次第。 | ||||
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後味の悪さはなかったです。 確かに最初から面白く、引き込まれました。心理描写は「すごい」というより「よくできている」と思いました。「AがこうだからBはこうした」「BがこうだからAはこうした」といった、まるで数学のようです。読んでいくにつれ、それが段々と分かっていくので、終始飽きなかったです。 ただ、全く感情移入できない人物もいました。上村君の母親やウェルテル先生などです(笑)。「キャラ設定として割り切れ」ということですかね〜。 「作者が伝えたかったこと」については今のところ浮かびません。あくまで「読ませる」ということに重点が置かれている気がします。しかし、ここまで暗い話だと、「人間としての善悪」については考えざるを得ないです。 最初から最後までノンストップでどっぷり浸かってしまい、「作者は何を伝えたかったんだろう」と考えているところです。 | ||||
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最初に話されるじわじわとした、なんだかぬめっとした印象の文章。これがすべてかな。その際にある伏線を次の章からじわじわ進めていく・・・・読み物としてはとてもおもしろかったです。ただ、2章以降あそこまで長くはいらなかったかな。犯人の告白と被害者の告白くらいで、後は、ニュアンスに任せてもいいのでは。ちょっと間延びした感じはありました。 ただ、おすすめはともかく、最後まで読み切ったのは、久しぶりでしたので、楽しませてもらいました。 | ||||
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小説であれノンフィクションであれ、本の読み始めにはミソギとも言うべき準備期間を必要とする。この本が何を言おうとしているのか、登場人物は誰で、どんな役割なのか。それらをまんべんなく記憶して、初めて物語に入っていくことができる。要するに、どんな本でも、読み始めは苦痛なのだ。 この本にはそれがなかった。1ページ目から面白い。アクセル全開である。そしてトップスピードのまま、ラストまで駆け抜ける(古い)。 これは技術か、幻術か。こんな本があっていいのか。新人だとか本屋大賞だとか、あらゆる形容詞を取っ払っても万人に勧められる。このレビューの満足度、5点じゃ足らんぞ。 | ||||
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他のレビューにもあるように、後読感がすっきり爽やかなんてわけではありません。しかしそれも「この本らしさ」だと思いますし、僕はそれで良かったと思います。この本は何人かの視点から構成されています。その視点の人物達に自ら感情移入しきって読む、というよりかは、一連の事件の全体像を、どこか上の方から眺めているような気分でした。星を5つにしなかったのは、話にもう少し転がりがあればな、と思ったからで。それでも十分に楽しめましたし、僕なりに得たものもあります。 | ||||
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告白する人物が変わる度に物語の真相が明らかになっていき、 登場人物の視点が異なると、こうも物事の捉え方が変わるのかと感心しました。 語り口調で文章が書いてあるので読みやすく新鮮。 映画で言うと、バンテージ・ポイントという作品に似ていました。 別の視点から何回も同じシーンを繰り返し、謎が解けるサスペンス。 とにかく先の展開が気になって一気に読んでしまうタイプの小説でした。 ミステリじゃないと言っている人がいますが、 そんな事を言ったら2009年このミスNo1もミステリじゃなくただの逃走劇ですな。 | ||||
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読んでいていだんだん気分が悪くなる小説。織り込まれているエピソードも全くリアリティーが無いので、作者自体がが変質者のように思える。こんなものが大賞ですか?もっと世に出るべきものが他にあると思います。そういうものを世に出していくのが本屋さんの使命だと思います。未読の方へ、貴重なお金を出して嫌な気分になる必要はありません。私はブックオフに売るのも恥ずかしいのでゴミにしました。 | ||||
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悪意をとりあげた作品として面白く読んだ。けれども、絶賛されるほどの作家であるんだろうか??? 改めて聞くが、伊坂幸太郎や道尾秀介、或いは「傍聞き」の長岡よりも力量にある作家なのか? どうもどこか「ヤラセ」っぽく、本屋大賞の価値が下がった気がする。 この作品は、前担任のことを現担任が知らない中学という、現実にはありえない設定をしているので、そういうファンタジ―としてしか読めないわけで。するとサスペンスは低下するよね。 ミステリーとしての設定では評価は0に近い。それを称賛するミステリー評論家なるものには???である。鮎川哲也大師匠に聞いてみたいものである。 本屋大賞の価値があるかないか?全国の本や店員の知的なレベルはどんなもんか、図るためにも一読は奨めたい。そして、議論すべきではないか。 | ||||
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普段は自己啓発本などを中心に読んでいるのですが、 本屋さんに行った時にかなり推しているのをみて衝動買いしてしまいました。 結果、読んでよかったと思います。 映画などでも最近よく観られるようになった、 一つの出来事に対して様々な視点を用いて新しい発見が物語を進めていきます。 ただ重い話なので好みは分かれるかもです。 | ||||
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文学や文化を感じたい人ならNGでしょうが、私のようにスッキリとしたエンターテイメントだけを求めるタイプにウケたと思います。 映画で言うとセブンや24なんかが好きな人にオススメですね。 逆にアルマゲドンみたいにメッセージ性が強いものは反対方向かなと思います。 他のレビューにありましたが、作中の病気やいじめに深く突っこんでも仕方ないように思います。 24でのジャックの違法性を追求する人はいません。 作中で好きなのは1章の「聖職者」と母親目線の「慈愛者」でした。 | ||||
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本屋大賞に選ばれた受賞シーンをテレビで見て、新聞広告も見て、平積みされた本の帯に目がいき、本屋で手にとってしまった。一部の方が書いているとおり、出だしは順調にミステリーの世界に入っていくが、「世直し・・・先生」とか今までの少年事件を持ち出してストーリーの寓話にリアリティさを混ぜようととしている点に愕然。やっぱり?。少年やその母親の心理描写も既読した本にいくつも出てくるように新鮮さも感じられず、終盤の展開もなぜここまで広げるのか、何を伝えたいのか、最後に苦痛を感じた。広告に騙されたと感じた。そして・・読まなきゃ良かったと後悔した。 もう新人の受賞作品の購入は、アマゾンのレビューをしっかり読んでからにします。 | ||||
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筆力は素晴らしいと思います。多少、無理な設定はありましたが、それでも、全体的な構成力、緻密な文章力、心理描写……いずれも見事です。ということで、とりあえず、三点★です。ただ、この作品が「本屋大賞」を受賞したことは、残念でなりません。 「本が売れないといわれる時代、売り場からベストセラーを作る」……これが本屋大賞の第一コンセプトだった思います。また、「書店員自身が自分で読んで『面白かった』『お客様にも薦めたい』『自分の店で売りたい』と思った本」ということも大きなコンセプトですよね。 この『告白』は、本屋大賞以前に、十分売れていました。ほっとおいても、読者の興味は十分そそる本ですよね。でも、書店員さんというプロは、もっと違った目で本を選んでほしいと思うのです。それが「売り場からベストセラーを作る」という気概のように思います。そして、この本が「全国の書店員さんが、今年一番、読者に届けたかった本」であるということに、本当に残念な思いでいっぱいになってしまうのです。 私は「書店員さんが、ぜひ届けたいと思ったベスト1」と思って、「本屋大賞」を信じてこの本を買いました。この作品が、「江戸川乱歩賞」「山本周五郎賞」さらには、たとえ「直木賞」を取ったとしても、私は「まあ、それもありかな」と感じると思います。「その年、一番のベストセラー」だとしても、もちろん、なんの違和感もありません。 しかし、「書店員さんが読者に届けたい」という「本屋大賞」だけは、どうしても違和感があります。 残念ですね。「本屋大賞」に参加している書店員さんは、この本を多くの読者のもとに届けたいと思ったのですね……。 | ||||
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心優しい語り口調のまま残酷でグロテスクな行為を淡々と表現する。 穏やかでいながら猟奇的な言葉はショッキングホラー並み。 構成はオムニバスなんですが、一貫して後味の悪さが残ります。 その後味の悪さがまたこの作品をベストセラーにしたのだろう。 | ||||
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こんなにストーリーに引き込まれたのは久しぶりです。 章ごとに告白者が異なることによって、読み進めるごとに 事件に新しい見方が加わり、新事実が明らかになることで 読者を飽きさせないという、非常にスリリングなストーリー展開 を楽しめました。 また告白者の心理表現が緻密であり、まるで本当に彼らの秘密の話 を打ち明けられているかのように登場人物にリアリティを持たして いるのは、とても新人作家とは思えない筆力があるからこそだと思います。 被害者の母の復讐についても、やりすぎて読後感が悪いというご意見も あるようですが、私としては中途半端に終わらずにすっきりした という印象ですし、逆にきれいに終わらなかったことで、変に大衆的な 作品に仕上がっていないところも、他の小説にはない魅力を引き出している 一因なのではと思います。 作者の次回作にも期待したいと思っています。 | ||||
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第一章を読むと止まらなくなり、どんどん読み進めました。とても面白かったです。 「こんな筋書きや展開よく思いつくなー」とドキドキしながら読みましたが 心の奥底から嫌になるようなことはまったくありませんでした。 むしろ爽快でした。 第2章からは事件の背景や動機などたくさん描かれていますが どんな理由があっても、やったのはあなたです。 第1章の女教師もふくめて、そこから目をそらしていない作品です。 復讐には終わりがないことがよくわかりました。 でも、登場人物は皆、悩み苦しみ救いを求めながらも 結局憎い相手を中途半端に赦さないで憎みきる。 それだけでも爽快でした。 情とか妥協とか納得とか赦しとか、よくあるかんじで なぁなぁに終わっていくのかと思っていました。 たとえ作者の一方的な見解で作品がつづられようともいいと思います。 それに自分がはまるかはまらないかで、私ははまりました。 小説はそういうもので、みんなそうやって読むものじゃないんでしょうか。 レビューを読んでいて、皆さんそんなに本を大事にまじめに大切に読んでいるのか・・・ とびっくりしました。 本には、必ず作者の「伝えたいもの」がなくてはならないというのなら、 この作品は、私を含めたいろんな意見に 正しいものはないんだということを教えてくれているのではないかと思います。 | ||||
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