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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全910件 641~660 33/46ページ
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この作品、何が凄いかというと、復讐の方法だと思います。娘を殺された先生は、周りの人の被害(犯人以外の)、迷惑を考えず、その復讐を実行します。慈悲もクソもありません。やられたらやり返す。ただ、犯人Aは、目的の為ならば周りの人を省みないような子供だった。結局は犯人と同じ事をしているのではないか?そんな事を思いましたが、この小説においては、逆に倫理感を持ち出す方が下世話な気すらします。特に世に何かを問うわけでもなく、ただ、復讐を果たす小説だと思います。 | ||||
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最近のワイドショーを賑わすニュースの稚拙さを、その背丈に合わせて淡々と表現している。そのため、嫌悪感を抱いてしまいながらも、するすると読み進めることができた。言葉遣いや、中途半端な心の病みと偏りを巧みに表した作品だ。 | ||||
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第一章はまさに告白。女教師の流れのある告白にどんどんのめり込んで行きました。第二章もまぁまぁ。その後がわかって、なるほどって感じ。第三章からは、流し読みでした。さーっと読めばわかる感じ。だんだん読むのがめんどくさくなってきて、「とっとと結末教えてくれる?」って感じです。会話と語りで構成されてて、最後まで語り手達の「告白」を読んでる感じ。個性的だし、なかなか面白いと思ったけど、、、。飽きますね。 | ||||
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人間のどろどろした感情はリアルな部分があるけど 話の展開はありえないというか現実的でない突拍子のなさを感じるところもあります。 一番面白かったのは先生の語りである第一章。 二章からはちょっと奇想天外ぶりが目立ってきて 最後あたりの話の展開はやや強引な感じがしてしまう。 でも最後まで一気に読ませてしまうおもしろさがあります。 | ||||
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各章ごとに、視点を変えて書いている本です。 たとえば第一章は森口という女性の先生が生徒に向けて語る手法になっており、淡々と語りが続きます。難しい用語はあえて使わず、語り部(各章ごとの視点の主人公)に合わせているので、とても読みやすいです。 感想:面白い……けれども、サスペンスとしてはどうでしょうか? 途中どころか最初でネタバレ。犯人がすぐにわかってしまいます。これはわざとわかるように書いているのでしょうが、読む方にとっては「犯人捜し」以外のものを求めなくてはならない。それを補う意味で、この「各章ごとに視点を変えて書く」という展開は良い。それで(作品として)救われた、という感じです。 皆さんのレビューを読んでもっとどろっどろの読後感を想像していたのですが、私は全く大丈夫……というか、もの足りませんでした。やるならもっと徹底的に報復してほしかったです。これは書き方が一人称であるための限界…だからでしょうか? 違う気がしますね。 本屋大賞・エンターテイメント・映画化。ということで興味を持った方は読んでみるのもありかな。 もっと本格的なサスペンスや猟奇殺人を求めている人には物足りないと思います。 (横溝正史・江戸川乱歩・松本清張…が好きな私には、あっさりしすぎていました) 淡泊なサスペンスタッチのものが好きな方や、 サスペンスとしてではなく、エンターテイメントして読むのなら良本でしょう。 | ||||
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文字通り「告白」で小説ではない。ただ延々とした告白があるだけ。 登場人物のからみがあるわけでもなく、小説として成立していない。 それでも異様な静けさが漂う一章は抜群に面白いと思う。 でもそれ以降は同じような事が続くだけで段々とその設定の無理さ が際立ってくるだけで疑問が残るだけだ。 決定的なのは「ありえない」と思えることが多すぎること。語り方にしても 状況にしても、まず想像してありえないとしか思えない無理が多すぎる。 別にリアリティを持たせなくても、それを本当と思わせるだけの力があれば 現実よりも面白いものが生み出せるはずなのに、これは無理な語り方で それをできずにいる。小説としての文章ではないので、幼稚さが見えるのも 残念だった。 | ||||
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各章で独白する登場人物の全てが自分勝手な理屈で他人を攻撃し、傷つけ殺す。読者が素直に共感できるような人物は最後まで登場せず、救いのない悲惨な結末を迎える。(途中「まとも」に思える人物の独白も、別人物の独白によってその嘘に気づかされる)どうしようもないほどの人間の身勝手と悪意に満ちた物語でありながら、エンターテイメント的に一気に読み切ることができるのは、その徹底した善意の排除によってリアリティが希薄になり、フィクションとしての割り切りが可能だからだと思える。語り部の視点により事実を違えて見せる手法は芥川竜之介の「藪の中」からあるものでそれ自体に新味は無いけれど、語り部のつく嘘やごまかしを読むほどに具体的に浮かび上がらせる仕掛けは秀逸。 | ||||
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娘を殺された中学教師の独白から始まります。 それも犯人は、自分のクラスの中学生2人なのです。 TSUTAYAのフリーペーパーで、見かけて、 「なに、この題材!」ということで、本を思わず探しました。 2008年8月に出版されていたので、すでに文庫本化していたのです。 当時知らなかったですよ。 2009年「第六回本屋大賞」を受賞し、 2008年には、文春のミステリーベスト10の第一位です。 わかります。 そうそう、ミステリー部門なのですが、正確にいうと、 「ミステリー」は犯人が謎で探していくのです。 犯人が分かっていて、それをどう突き止めていくのかというのは、 「サスペンス」です。 そういう意味では、この本は、サスペンスです。 それに突き止めるというより、犯人を追い詰めると言ったほうがいいでしょう。 作家の湊さん、わたしと同郷の広島ということで、 そこでもよけにシンパシーを感じたのですが、 とにかく「筆力」がすごいです。 最初の教師の独白は、まさに、文字の羅列です。 あえて行間がないのです。それを意図的に書いています。 そして語りの迫力。 小説なのに、見えてくるんです。 そして章ごとに、語り部が変わってきて、事実は一つなのに、 語り部の主観によって、事実が歪んで見えてくるのです。 そして、どこまでが真実で、どこかまでが虚構なのか、全くわからなくなってくるのです。 ぐいぐいと引き込んでいきます。 そして、現実の少年犯罪をちりばめながら物語が進むので、 フィクションとは思えなくなるのです。 すごいですよ。 今度、話題の中島監督のもと、松たか子さん主演で映画化です。 これも見逃せませんよ。 ひさびさに小説に浸りました。 | ||||
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この小説には、読ませる力があります。 一ページ目を開いて、書き出しから少し読んで読み手は読み続けるかどうかを判断します。 映画化で話題のこの作品は、読ませる小説になっていると思いました。 強引に感じられるほど前半部に力が注ぎ込まれ、やや前傾姿勢になっているといえるかもしれません。 内容については触れないほうが良いと思いますのでこれ以上は差し控えますが、それでも 読み手としては、最後の最後まで読みきりたいと思わせる小説です。 中学生の母親の描写が特に良かったです。 ただし、映画予告編や広告のイメージとは、印象が異なりました。 ミステリーの要素はそれ程強くありません。 | ||||
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映画が気になって読みました。 命の大切さがどうかとか、母の愛がどうだとか、復讐の是非とか、教訓めいたことは一つも感じませんでしたが、読んだ本から無理やりなにか教訓を得ようとするのもナンセンスかな、と思います。単純に続きが気になってあっというまに読める娯楽作でした。 ご都合主義的な人物設定や過度に偶然が重なりすぎる状況なども、逆に丁度よくリアリティを削いでくれるので、良くも悪くも漫画的で、ドロドロした展開が受け入れやすく・・・というか読みやすくなっていると思います。 技術とか技量とかを考えると稚拙なのかもしれませんが、なんとなく迫力があって納得させられてしまう勢いがあるお話でした。ラストでスカッとしてしまったのは、たんに私の性格が悪いせいでしょうか・・・。 でも、リアリティがないと先述しましたが、ああいう馬鹿な中学生、実は結構いそう・・・。ああいうの中二病っていうんだろうな。 | ||||
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本屋大賞受賞、映画化決定、という肩書きにつられ、また最初の数ページの面白さにつられ購入しました。他の方々がレビューでお書きの通り、読後感最悪です。むしろ、「最悪」すらも残りません。結局何がいいたかったのか、作者の方の意図がわかりません。この手の話だと、「命、死とは何か」「人間の本質」…など 心に疑問を投げ掛ける作品が多いのですが、最後まで何も感じることがなく、結末を迎えてしまったことが残念です。期待し過ぎた部分もあるかもしれませんが…ブックオフに売りに行ってきます。。 | ||||
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話題の一冊、映画のCMもバンバン流れており、 それこそまさに購入動機でした。 ○○○がこう行動した。 そうしたら□□□はこう思い、こう行動した。 という小説の見慣れた繰り返しではない。 その章の主人公の主観が語られるだけ。 他の主人公と現象は同じ、しかし印象は違ったり。 読み進めることで、各主人公の主観が連なり、 結果、小説「告白」として客観になっていきました。 十分楽しい時間を過ごせます。 が、ラストにはあまり期待されない方が。。。 ぜひ、ご一読を。 | ||||
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本屋大賞で気にはなっていたのですが、今回の映画化の宣伝にやられて購入しました。 ん〜、エンターテイメントですね… 映画で楽しんだ方のが良いのではないでしょうか。 確かに人間の弱さや暗さ、生きる事への苦悩などなど、それなりに盛り込んでありますが、何にせよ設定が突拍子なさすぎる… 人間の日常的な苦悩を描いた傑作はいくらでもある。 この本は“暗い話題でいかに衝撃的におもしろく読ませるか”という点では非常にすぐれているが、そこに重きをおいてしまった為に、軽い。 最初から映画にする為に書いたのでは?と思ってしまう。 これまでの本屋大賞にあった甘酸っぱい青春ものの方がよっぽど心の糧になる。 | ||||
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最近、伊坂幸太郎や森見登美彦などを読み漁ってしまって、なんとな〜く本屋さんを探していて、本屋大賞(過去のですが)のオビと映画化の告知で目立っていたのがコレでした。 なんとなく手に取ったのですが、内容が予想以上に面白かったです。 いうなれば、芥川龍之介の「藪の中」形式です。 フラットな文章なのに、ぐいぐい引き込まれてしまいました。 ミステリー好きにはいいと思います。 最後には賛否両論あると思いますが、私は好きでした。 ただ、コレを映画化するのは、なかなか難しそうですが… | ||||
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全編通してのテーマは母親の子供に対する愛とかかな、、 第一章では我が子を生徒に殺された女性教師がとんでもない復讐をするという全体の導入になる。 第一章だけで短編として非常に優秀な作品としても読める。ここでは我が子を殺された母親の狂気が よく描かれている。 続く少年Aの話では復讐を受け精神が不安定になっていく少年Aを心配する母親の 内面、そしてここでも子を思うがゆえの狂気が伺える。 最後、少年Bの話でも少年Bを歪ませたものが母親の愛情への飢えであったことが明かされている。 レビューの中には第一章だけで十分という声が多かったけど私自身の意見としては最終章まで書くことで 作者が本当に書きたかったテーマっていうのがはっきりと見えてきた気がする。まあ、最後はなげっぱなしな 感じはしたけど、、 あとは思春期の子供たちの精神がいかに不安定であるのかという描写もリアリティーあってよかった。 大体の中学生ってのはあんな感じだと思う。中二病ってやつだね。でも結局それも愛情が欲しいことへの 裏返しなんだってことが分かると思う。 ただ皆さん言われてるように救いがなさ過ぎるってのも事実。ハッピーエンドとまではいかなくても もう少し上手くまとめられてたらまた評価も違ってきたのかなぁ。 ただこれを読んで私は親に電話してやろうってぐらいの気持ちにはなったからまったく時間の無駄ってほど ひどい作品ではないと思うよ。是非思春期まっただなかの子供たちに読んでもらって親が自分のことを どれだけ愛してくれてるのか気づいてくれるといいなと思う。 | ||||
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映画化されるということなので、手にとってみました。 第一章は非常に面白かったです。教師である主人公の一人語り方式で話が進み、 その場にいるはずの、後の章の主役となる生徒達についての事細かな描写などがないため 想像力をかきたてられるつくりになっています。 しかし後の章になると、一気に描写や説明が増え、逆にリアルさを欠いてしまいます。 人物の接点の付け方が無茶なところもあり、とってつけた感があります。 話がどんどん飛躍したり、脱線するところも細々とありました。 加害者によって被害者が新たな加害者になり別の被害者を生むという負の連鎖がテーマの作品であり そこに興味を持てれば最後まで読んで損はない作品だと思います。 | ||||
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「告白」(湊かなえ著)読む。第1章。 このパート、もともと「聖職者」という完結した短編。 第1章読み終えた時点で、物語完成度にびっくら感動したので、 一旦ここで感想文書いておこう、とか思ってしまった。。 「牛乳の話はさておき、私は今月いっぱいで教師を辞めます」 女教師が生徒たちへ別れの挨拶替わりに、ある告白を始める。 タランティーノ映画の登場人物のように流暢に延々と告白が続く。 「…1年間ありがとう。これで、終わります」 彼女が生徒たちに語りかける口語体のまま、この小説は終わる。 息もつかせぬまま60ページを読み終えた瞬間。 心の中で拍手してました、自分。 「セブン」のラストシーンに感銘したときと同じような感覚。 「オールドボーイ」の復讐劇に感じた理不尽なラストシーン。 ○鬼薔薇や○ンキー先生など実在人物をモデルにした話の中に 完全フィクションを織り交ぜ、それら世間話はパズルのピース のようにやがてひとつの残酷な現実へと繋がってゆく。 作者名知らずに読んだら筒井康隆かな?とか 勘違いしてしまいそうなスーパーブラック小説。 いや、もっと生臭いグロさを感じる。筒井作品はどこかしら カラッとした喜劇色があるが、これにはドロリとした粘質感しかない。 簡単に他人に薦められる本では無いが、少なくとも この第1章「聖職者」構成の完成度には 誰もが感服せざるを得ない切れ味がある。 というわけで、機会あれば是非、読んでみてください。 今週末映画館で観る前に第2章以降を読んでおこうか、 映画観てから読もうか、迷っております…。 というわけで2章以降は未読の非完全プレビューですが、 この第1章にはともかく圧倒されてしまいました。 | ||||
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わたしは、まだ小6の女子です。 祖母にすすめられて読んでみました。 なんなんだ・・・ 今まで読んだ事のない後味。 内容はショッキングで、小学生には早い作品かもしれません。 でも私は、青い鳥文庫(講談社で、私が好きな文庫)などにない、とてもはらはらする作品だと感じました。 すらすら読めて、3時間で読めましたが、あとにいろいろと考えた作品です。 映画は、R15+指定 なので見ることができず、すこしガッカリしましたが、わたしはおススメしたいですね。 (読書が苦手な小中学生、酷い、ショッキング系が無理な方は、やめといたほうがいいです。) | ||||
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この物語は同じ事件を主人公を変えつつ描くと言う手法で、それがあまりにも突出しているため一つ一つ違う物語と言った方が良いかも知れません。私は前章で大嫌いだった役が次の章を読み進めていくにつれ、いつのまにか心証が変わり同情さえしてしまいました。本屋大賞もうなずけます。デビューとしては最高じゃないでしょうか。一発屋にだけはならないでほしいです…この夏映画化されるらしいので、不安を抱きつつ見に行こうと思います。 | ||||
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少年法は被害者には何の役にも立ちません。 それぞれの立場からは言い分はもちろんあるでしょう。 ただ自分の娘を亡くした母であり教師である彼女の立場からは報復攻撃の敢行はむしろ賞賛に値します。 やってよいのはやられる覚悟のあるものだけ。 AとBはやったからやられたのです。 因果応報とは本来そういうことです。 | ||||
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