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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全910件 521~540 27/46ページ
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映画化された話題作。映画は見ていないのではっきり言えないが、森口悠子役の松たか子はなかなかのはまり役では、と思った。 タイトル通り、すべての章がある事件の関係者の『告白』で構成されている(いわゆる地の文が全くない)文体はかなり新鮮で面白かった。 ネタばれになりかねないので小説の中身については書かないが、最後まで一切の救いなく終わるラストといい、実験的な文体といい、少なくとも僕には買って読む価値のある本のように思えた。 | ||||
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文章がどうとか構成がどうとか難しいことは抜きにして、これほど夢中で読んだ本は最近ない。最初少し読めばあとは坂道を転げるように最後まで読んでしまう。私は、飲み会前のバスの中で暇つぶしとして読んでいたのだが、飲み会をほっといて読み続けようかと思ったほどだ。読み終わったあともすぐにもう一回読み直した。すべてが衝撃的でなぜ!なぜ!とページをめくる手が止まらない。 | ||||
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こんな本がなぜ売れるのか。読後、すっかり厭世的になってしまった。たしかに文章構成の巧みさ、とかストーリーの斬新さ、とかそういうテクニカルな部分に関してはなかなかなのかもしれない。しかしあまりに著者にモラルが欠けていると思う。いじめ、殺人、HIVなど深刻なテーマを扱う者として、それらの問題に真剣に向き合ったのだろうか。到底そうは思えない。物語の盛り上がりを煽るために軽々しい態度で扱っていることが許せない。この著者の本と本屋大賞は二度と読まない。 | ||||
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話題になったし、TVですごく怖くて面白いと言っていたので期待して読んだけれど 私としてはう〜ん・・・・ 読みやすいとは思うけれど、他の方もおっしゃってる 回想シーンがしつこくてドキドキ感が損なわれて、途中で飽きました。 怖いと思えなかったし・・・ 期待していただけに、読み終わって面白かった〜!とはならない作品でした。 いい作品は時が経ってからまた読みたくなるけれど、これは読まないコーナー行きです。 映画はよく出来てるようですので、見ようと思います。 | ||||
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とても読みやすい文章でした。 日記のような文章スタイルは退屈するのではと思いましたが、物語にどんどん引き込まれて一気に読み終えました。 第一章だけで終わっておけばよかったという意見もあるようですが、私はその後どうなったかを単純に知りたかったので、続きがあって良かったと思います。 主人公の怖いくらいの冷静さと、己が手を汚さずに復讐を成し遂げる狡猾さはとても面白いキャラクターでした。 物語も人間の自己中心さと不条理で埋め尽くされていますが、一貫してダークな作品に徹しているのが逆に魅力的でした。実際、主人公はラストでも復讐に徹底しているのが良かった。 読後感は確かに悪いけど、必ずしもそれが評価には比例するわけではないと思いました。 ただ、少年Bの引きこもり生活の描写や、少年Aの発明品はリアルさに欠け、ちょっと安っぽいなと思っていまいました。 | ||||
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2009年の本屋大賞受賞作ですが、映画が好評なようでまた話題になっています。 2年前にこの作品を読んだとき映画に向いているなと思いましたが、やはりという感じです。 現代社会が舞台であり、独特の湿度感、暗さを持つこの作品は邦画の得意分野とマッチしていると思います。 母子家庭で子供を育てた女教師が、娘を殺害した相手を追い詰め、復讐するというあらすじですが、 この作品の評価を一気に押し上げたのが、第一章の女教師の”告白”シーンです。 いきなり淡々と冷静に、論理的に自分の教え子達に向かって、娘の殺害、犯人について告白していく シーンは多くのミステリーを読んできた私も度肝を抜かれました。これは楽しませてもらえそうだと。 その後の章では事件の当事者、関係者の視点で事件について語られていくという構成ですが、 徐々に女教師が犯人を追い詰めている事を背後に感じさせる筆力は新人とは思えない完成度です。 そしてラスト、女教師の復讐は意外な形で成就します。残るのは重く鈍い読後感だけです。 ハッピーエンドにせよ、勧善懲悪にせよ、この作品のようなラストにせよ、ミステリーの王道が 人の心にインパクトを与えることだとすれば、この作品はやはり成功したと言えるのだと思います。 | ||||
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あと、読後は洋画の『フォーン・ブース』を思い出しました。 評判の一冊だったので期待して読みましたが、 読後感はイマイチです。 前評判が高かっただけに、ちょっと物足りないかったです。 物語の中盤に、中学生の母親と女子中学生がそれぞれ、 「何か」について告白する場面があります。 特に母親が「何か」を告白する場面は、 角田光代さんの『対岸の彼女』と似た雰囲気がありました。 女性が内面を独白する、みたいな。 個人見解です。 読者に想像力を要求してくる本なので、 なんとなく読むのが面倒になってきて、 最終章から1つ前の章は少し飛ばし読みしました。 告白、というだけに、愚痴を聞いているような印象もあってです。 文庫では、巻末に本を映画化した中島哲也監督のインタビューが収録されています。 監督の本に対する感想は別にして、 映画自体は面白そうな映像になるんじゃないかなって インタビューを読んで思いました(思う壺ですね私)。 多くの映画化作品は、本の面白さを決して超えられないと思うことが多いですが、 『告白』については、映画の方が純粋に楽しめるかもしれないなーって、 レザボアドッグスやパルプフィクションみたいな作りかなって、 勝手にインタビューを読んで想像しました。 『告白』の本については、 面白いかどうかって基準で私は★2つ。 僭越ながら、友達には違う本を薦めます。 | ||||
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映画を先に見ていたため内容は知っていました。その割には面白い。スラスラ読めたのは筆力があるからだと思います。 章が変わると視点も変わっていきます。そのため事件の見方が章ごと変わり、登場人物が多面的に見える。 救いがないので、読後感は悪いです。 妙な気持ち悪さが残ってしまい、あまり他人に勧めようとは思わない作品。 | ||||
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映画の宣伝もあって、気になってた本でした。 読んでいくうちに引き込まれていく自分があるけど、最後まで読んでみると「うまげな話」でまとまった感じでした。 ここが、星一つ減ですね! 物語(?)自体は、とっても面白い構造になってますが『登場人物すべてが【孤独】』すぎます。 読む価値は充分にありますが、後で後味がちょっと悪くしっくり来ない部分もあります。 でも、☆4つ!お薦めです♪ | ||||
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周りの評判、映画化、本屋大賞などに釣られて購入してみた。 第一章、先生の告白が終わった時に、自分の中でも話は完結してしまった。 読むのをやめようかと思ったが、それでも私を読了へと導いてくれたのは、 乗りかかった船ということ、きっと面白くなるだろう、という期待感だ。 期待はずれでがっかりだ、つまらない、 というのが素直な感想である。 登場人物は目の前の出来事を淡々と語る。 ただの状況説明、一個人のブログをぼうっと眺めるかのように読み進めた。 悲惨な話なのは分かるが、その心情模写は3日も立てば忘れてしまいそうなくらい薄っぺらい。 共感できる部分も少ない。当然、感情移入はできない。 逆に反感や不愉快さを覚えたが、そんな気持ちを修復してくれる魔法の言葉はなかった。 とても残念だ。 肝心の文章も好きにはなれなかった。 思わず息をのんでしまうような豊かな比喩表現などは見当たらない。 小説を読むときの大きな楽しみ、好きな部分ではないだろうか。 少し勉強すれば、書けてしまうような文章のような気がしてならない。 映画化されたようだが、こちらのほうが面白いのではないか? 役者は口をそろえて「原作は素晴らしい作品」と語っているのか? 本屋大賞とはなんなのか? 彼女の著書本を読むことは今後ないと思うが ちょっとした疑問と、ちょっとした好奇心を与えてくれたことに感謝する。 | ||||
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まさに「どっかーん」という内容でした。一人娘を殺された復讐をする女教師。復讐される子どもたち、まわりの人間。一人娘を殺されたことは本当につらいと思うけれど、それでこんな復讐をするだろうという気持ちがどうしてもありました。実際、作中ではさらにひどい復讐をしていきます。それがいっそすがすがしくもありました。ラストは本当に驚きの展開。まさしく「どっかーん」。ただあまりにも読みやすく、すらすら読めたのは、よくもあり、悪くもあり。1時間ほどで読めてしまったので、読み応えという点ではあまりなかったかも。 | ||||
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これはあくまでも小説なので、話の筋がご都合主義的になってもなんら気になりません。 現実離れしている設定を楽しむというのも小説の楽しさの一つです。 そういう意味ではあっさり読めて普通にエンターテイメントとして楽しみました。 現実の犯罪だって私にはリアリティーがありません。現実だって十分薄っぺらい理由の犯罪がたくさん あります。そういう意味では逆説的にこの小説がリアリティーを持つことができると思います。 そもそも殺人なんて救いがないのです。 あと、HIVに対しての取り扱いですがこの病気の取り扱いに対して憤りを感じている方こそが特別視 している方のように感じます。 作者は偏見に満ち溢れた集団の愚かさと怖さを書いてあると思います。B組のクラスの反応を読んで そのように感じました。 このような荒唐無稽な作り話でいちいち影響を受け偏見を持つのである方がいるのであれば、その貧相な 感覚こそが問題の本質です。話の内容ではありません。 少なくとも偽善的でもないし、お涙頂戴でもない。 評価が分かれていますが、この小説を「倫理的にない」と突っぱねてしまうことこそ私は怖いです。 | ||||
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映画化にもなり話題性になっている作品なので購入しました。 一気に読めました。これがデビュー作とは思えないくらい、正直文句なしに面白い作品でした!! 女性教師の復讐劇といってしまえばそれだけかもしれませんが、壮絶な母と子供のお話でもあります。 子供を持つ私としては、子供にとっての母親の重要性、13歳という思春期の難しさ、など いろいろ考えさせられる作品でした。子供たちにも読んでほしい作品です。 ストーリーテラーとしても面白く、先が全然読めない展開の作品です! 値段の価値は十分にありますね。読んだほうがいいと思います!! | ||||
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わかりやすくて面白い。 でも読まなきゃよかった。 気持ち悪いと思いつつ一気に読んでしまったことが悔しい。 どの人物も自分の思いだけに囚われていて、誰一人同じ方向を向いていない。 一人の女の子の死でつながっている人物たちなのに、誰一人女の子に気持ちが向いていない。 人物たちが自分の思いを語るほど、女の子の死が軽んじられてゆく。 人物たちのさみしさ、親子関係の歪み、エゴ、自己肯定感の弱さがリアルに描かれるほど、 女の子がそれをあぶりだすための道具になってゆく。 殺された女の子と同じ年頃の娘を持つものとして、どうしてもそこが絶えがたかった。 最後はこれでどうだ!復讐どーん!!みたいなおわりかた。 誰も罪を償うことなく終わり、殺された女の子は最後まで報われない。 | ||||
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他にもやらなければいけないことがあったのに 読むのを止められず、半日で一気に読んでしまった。 こんな小説は久しぶりだった。 よくドラマでもう少しで復讐を遂げそうな犯人に 刑事達が「そんなことしても○○ちゃんは喜ばない」などと語りかけ、 犯人が泣き崩れ、からんと武器が落ちて逮捕。 こんなお決まりの場面があるが、そんな展開に飽きていた私には満足なラストだった。 なにか世間で事件が起こると、 その家庭の事情やどんな事件だったのか 好奇心で知りたくなってしまうが、 その種の好奇心のみでページをめくっていれば 一気に読み終わってしまう。 | ||||
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映画(未見ですが)の評判を聞き、文庫本を購入した。引き込まれて一気に読んだ。主要な登場人物は少なく、構造がわかりやすく、一息で読むことができる。 教師と生徒、というよりは母子関係の物語だ。 事件を起こした二人の少年はいずれも、一見正反対の母親との間に問題を抱えている。 Aは、自分の存在によって母親がキャリアを中断したことに責任を感じるとともに、自分を虐待して出て行った母親に振り向いてもらいたい一心で事件を起こす。 Bの母親は、自分の狭い経験のなかで作り上げた「正しい母親」であることに固執し、Bは、その母親の「自慢の息子」ではなくなってしまうことへの恐れから事件を起こす。 それぞれの立場からの日記や手紙によって物語を構成するという手法は、珍しいものではないが、一見単純に終わりそうな物語の途中途中に新たな告白を登場させることで、私たち読者を物語の中に引き込むうえでは非常に効果的だ。上手い人だと思った。 しかし、リアルさに欠けるのだ。それぞれの手紙や手記も、作者(湊かなえさん)が全部一人で書いたものなのだという当たり前の事実を意識してしまう。文体や癖に、それぞれのキャラクターが生かされていない。さらに、もっと悪いことに、登場人物がみんなあまりに冷静で優秀すぎる。発明コンテストで入賞する少年が優秀で冷静なのはよいとしても、支離滅裂な告白を続けるBの母親でさえ、日記の文章には乱れがなく、さらには、娘を亡くした女教師の最後の行動も(これは誰への復讐なのか? 無関係の人が死んでいるとすればなおさら)、効率的すぎてリアりティを感じない。 ドラマや映画での映像にしたときの効果を最初から意識して書いているのではないかという気がした。 | ||||
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分かりやすく言えば、1人の母が「毒をもって毒を制す」で悪に立ち向かうストーリー。 ただ、この小説で母が使った毒は半端な毒ではなく、まさに我が身も滅ぼす猛毒であった。 世の中の偽善者にはまず真似出来ない、とてつもない覚悟と代償無しには為し遂げられない復讐劇だ。 世の中には法で裁けない悪が存在し、それを裁くには自らも法を犯し、人としての道徳を捨てなくてはならない。 それをこの小説は明確に書いている。 同時に、この事を書き切る為に、作者も偽善心を捨て去ったのだろう。 今までの小説家はこの「偽善心」が邪魔し、同様なテーマを扱った小説も陳腐な内容に終わっていた。 この小説では実に論理的にこの「偽善心」を完全否定し、それがこの小説のカタルシスに繋がっている。 作者同様に読者も「偽善心」を捨て去って倫理的に読み解くことが出来れば、 ドロドロと真っ黒な内容にも関わらず読み終わった後には爽快感さえ味わえる。 また、各キャラクターはデフォルメを効かせながらも、リアルな造形を保っている。 それぞれのキャラクターに現実の子供の抱える「悪の種」が植えつけてある。 物語の中でそれぞれの持つ種が芽を出し、子供達を狂わせ苦しませている。 これは物語の重要な要素となるので、この「悪の種」を現実の事件や子供の言動と照らし合わせて読めば、 よりこの小説を楽しむことが出来ると思う。 同じようなテーマの小説は数あれど、ここまで雑音に惑わされずテーマを書き切った物語は初めて読んだ。 もしかしたら、この小説が今度の小説界になんらかの変化をもたらす可能性すらもある。 問題作ではあるが「バトルロワイヤル」などの様なやんちゃな問題児でなく、 授業内容を批判し先生を困惑させる優等生のような作品だ。 多少、人は選べど文句なしの傑作である。 | ||||
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まず私とこの本の出会いについて。表紙からしてインパクトがありました。発売日当時はやくもこの湊かなえの本を手にとった。しかも新人作家だという。 面白そうで迷わず購入した。家にかえってさっそく読みましたがハマりました。ページがすすむ、気がつけば全部読みおわった。本当に引き込まれました。 これは実写化されるだろうと思ったら案の定映画化されました。 湊かなえがもと高校教師なだけにリアルに子供たちの闇を描いている。 さすがだと思いました。 女性が書いた作品だなんて思えないくらいインパクトのある作品だと思います。 | ||||
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読後感がいいとは言えませんが、世の中ってそんな不条理なもの。 すっきり解決できる問題ばかりではない…というか、解決できないことのほうが多いのでは。 そんな人間の負の感情を、リアルに表現しているところが素晴らしいと思います。 復讐に命をかける人ばかりではないにしても、子どもを殺された親の、ひとつのあり方だと感じました。 きれいごとを削いだところが★4つです。 | ||||
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特に第1章が秀逸。 目には目を。 聖職者だろうが、中学生だろうが、人間に変わりはない。 主人公の意地の悪さと本音が気持ち良いほど自分にフィットした。 美月や、少年Aの件についてはやや蛇足感があったが、 最後は鳥肌が立った。 悪は悪であり、また復讐も悪である。 | ||||
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