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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全910件 621~640 32/46ページ
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物語の構成もすばらしく、読み始めてすぐに引き込まれていきました。 一気に読めてすごく面白かったです。 本を読んだ後、映画も気になって観に行ってしまいました。 | ||||
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大好きな作品です。登場人物ひとりひとりを愛おしく感じました。みんな必死で生きている。 ただ、告白は告白であって事実ではないと私は思っている。だから最後の彼女の告白もどこまでが本当だかはわからない。 わからなくてもいいと思う。そういいたかった気持ちを聞けたことで私は満足だから。告白ってしているうちに自己陶酔 とかするでしょ。気持ちも状況によってころころ変わるしね。だからそれぞれの告白を文字通り受け取っちゃいけないと 私は思っている。 読んで気分が悪くなる人がいるようだけれど、私はちょっと違った。すごく哀しいけど、救いはあった。希望も見えたよ。 復讐って自分でしちゃうと自分がいつまでも解放されないんだよね。それも承知の上なのかもしれないね、森口さんは。 それはそれで彼女の生き方だから尊重したいと思うけど、ずっといつまでもしんどいだろうな。 とにかく面白い作品でした。読んで不愉快になる人は、なぜそうなるのか考えてみると、自分の考えや生き方が見えてくる かもしれません。合わせ鏡のようにね。 | ||||
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結局出てくるみんな五十歩百歩の悪さだと思うけど、グラフとかで表すとするなら誰がいちばん悪いんだろうと思いました。 それでいて被害者でもあるんですよね。加害者でもありますけど。 読後感が最悪だとか言われてるようでしたが、私にとっては悪くはありませんでした。 あまり深く考えないで読むのにはいいと思います。 深く考えて読むと、設定に無理を感じるところが端々にあるのでしらけてしまいます。 | ||||
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WEBサイトの立ち読みのページを見て即購入しました。 基本立ち読みページのような感覚で話が進んでいくので、 そこで気になった方であれば、楽しめるかと思います。 第1章のつかみは抜群で、普段小説を全く読まない私ですが、 先が気になり一気に読み終えました。各章ごとに主だった 登場人物の視点でストーリーが描かれており、始めは落胆した のですが、すぐに気にならなくなりました。 とある人物の視点から見ると、ある人物は醜く、歪んだ性格に 見えるが、実際の当人視点から見るとマトモに感じてしまうような話の 持っていき方。しかし「やはり人は皆心を持っている人間美しい」 というような臭いテーマでもありません。 最後は上記した、マトモに感じてしまうような私の甘ったるい感性を 全て壊してくれるような気持ちの良い、子を殺された親としての当然で最高の 復讐が見物だと思います。恐らく私が各章で抱いた感情は、全て著者の狙い通り で、この狙いにハマった人は皆楽しめるのではないかと思います。 | ||||
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すごく面白くて、一気に読みました。モノローグ形式の文章は、クセになります。野次馬精神で。 読み終わって、「裁くこと」と「教えること」について考えさせられました。 人間がある人間のすべてを理解することは絶対にできない。本当の「告白」は神のみぞ知る。だからこそ、人が人を裁くことは、本当は、できない。 しかし、人は聖人ではない。裁くことができないとなると、自分の手が汚れること覚悟で復讐に向かう。そうやって立ち向かうことはすごく原始的な怒りや憎しみの、ある意味正統的な解消法だと思うけど、この復讐は連鎖する。そうすると、この小説のように、とことん救いがない方へ向かっていく。 だから、人間は裁きを法制度として取り入れた。人は人を裁けないけど、法という奇妙な装置で裁くことはやっぱり必要だと私は思った。 そして、「教えること」。学校ってすごく特殊な場で教師と生徒ってよくよく考えると奇妙な関係。でも、そういう場を作って奇妙な関係を作り出さないと、教育は成り立たない。なぜなら、人が人に意図的に教えることは、本当は、できない。人が人から教わることはできたとしても。 「裁き」も「教え」も人が人にできることを越えているのかもしれない。世の中は奇妙で不自然なことで、保たれていることが多い。でも、それは人間の知恵が生み出したベターな方法だと思った。 | ||||
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正直言って、こんなに圧倒された小説は初めてです!私の場合、大学の課題をすることも忘れ、没頭し2日で読みました!ここまで人の心の汚い部分を「率直に」書ける湊さんが凄いです。愛する人を奪われた悲しみって測り知れないものだって思うと同時に、自分が今どれだけ幸せな環境にいるか、いい人に巡り逢えているかを逆に感謝する気持ちが起きました!この小説の登場人物は主人公以外、どこかフラストレーションを吐き出す場所を間違えているような感覚に襲われます。そして悲しみから憎しみという負のスパイラルってこんなに人を駄目にするんだなって思いました。現代社会を生きる人、全員に読んでほしいです!「面白い」をはるかに越えています。 | ||||
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確かに、ぞくぞくする内容ではあったし、 読みだしたら、最後まで気になって読んでしまう本ではあると思う。 登場人物の視点を変えることによって、いかに状況が違ってみえるのか というような書き方は面白いと言えるかもしれない。 しかし皆さんがおっしゃっているように、 最初に少し書いただけで、 エイズ患者などへ、いろいろな面で配慮が足りないと思う。 誤解を招くことばかりが書いてある。 この作者は一体何を伝えたかったのだろうか。 最初は命の尊さを説いている本だと思ったが、 最後まで読んでそう感じる人はいないだろう。 わたしは、作者がわざと必要以上に 残酷に、どこまでも暗く、この作品を完成させようとしているように思えた。 第一、この作者が一般に顔を出していることに驚いた。 そして、改めてこの本は命の尊さを説いた本ではないと確信した。 この作品の内容から考えて、作者が顔を出すとは思えなかったから・・。 わたしはこの本を読んで 本の内容に憧れる愚かな少年少女が現れるのではないだろうか、という不安すら感じた。 また、この作品を読んで読後感の悪さを感じない人、単に面白いと感じる人は恐ろしいと思う。 確かにすごい作品かもしれないが、名作ではないと思う。 中途半端な気持ちで、小中高生に絶対に読んでほしくない。 | ||||
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確かに第一章の語りは大変引きつけられる物がある。これからどうなるんだろうと言う興味が湧くが、そのあとの展開は同じことの繰り返しが書かれていて、飛ばし読みしてしまうほどだ。結末も想像出来るので、レビューの中でびっくりするような結末というのを見て、こちらがビックリした。 | ||||
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映画の宣伝を見て気になり、思わず読んでみました。本を読むのは遅いほうなのですが、すらすらすらすらページが進み、あっという間に読み切ってしまいました。感想を一言で言うなら「後味がめちゃ悪い」ですが、「読んでる途中ですらゾッとしてるのに、なぜか次を読んでしまう」強烈な印象を受けました。(今私は高校なのですが)少し前に患っていた中二病の頃の心情を思い出して、心苦しくなりました。犯人Bの母がうちの母とすごく被ります。しかも犯人Bと私の思考パターンが似ている気がします(後半はさすがに理解しかねますが…)なんというか、登場人物がリアルだなと思いました。 | ||||
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物事を一面から見ない方が良いんじゃないの?という提案が分かり易くて良かった。全員不幸という設定も潔い。どんよりとした読後感を、くどくど分析するよりも、単純におもしろかったとしたい。 | ||||
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昨日、本を買って、一気に読み切りました。 第一章、森口悠子先生の『告白』、独白は、章の最後、独白が終わるまで、その教室にいて、独白を実際に聴き入っている様な錯覚、臨場感、緊張感を覚えました。 本を構成する六章それぞれに、事件の当事者、関係者の告白が述べられていますが、第三章以外は、独善的で身勝手、そして躊躇のない行動をひたすら肯定しながら語る独白には、思量深さや迷いが微塵もなく、暴走列車の如く、破滅へ一気に進んでいく恐ろしさを覚えました。 そして、物語のエンド、救済はなされず、最悪なシナリオで物語の幕が降りました。 何気ない日常の風景、どこにもいる登場人物・・・、告白がなければ、事件は時間の経過と、新しい事件の発生と共に、いつのまにか闇の彼方に忘れ去られてしまう事を、私たちはこれまの現実社会であった過去の重大事件、猟奇事件で何度も経験しています(忘れ去っています)。 湊かなえさんの本は、この『告白』が初めてでしたが、日常に潜む狂気を題材にして、問題提起され、深遠な議論が沸き上がることを狙っておられるのではないかと感じます。 実際に、中高生のロングホームルームやタウンミーティングで話し合う、良いテーマではないではないかと思います。 昨今は、コミュニケーション至上主義といわれるほど、コミュニケーションの大事さが声だかに叫ばれ、誰もが実践しているものの、実際は、携帯メールがその実態を明らかにしているように、本質は、稚拙で身勝手、一方的な、およそ相互理解を前提とするコミニュケーションからかけ離れたツールに成り果ててしまっていると思います。 その恐ろしさ、それがこの本で描かれている恐ろしさの本質だと感じています。 | ||||
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映画化を機に妹が興味を持ち購入したのを、高校の担任がこの本を好きなのもあり、読ませて貰ったが面白かった。皆が皆、自分勝手で勘違いをしている。ある人は殺された愛娘の為に。ある人は自分を捨てた母を後悔させる為に。またある人は、初恋の人の為に。色々な所で絡み合い、その結果救いようが無い結末になっていく。あの時ああしていれば、キチンと言っていれば、様々な所でこんな事を思わされる。結末は既視感がある気もするが良かった。中高生にも読んでほしい本です。 | ||||
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一章読むごとにひたすら心に喪失感と虚無感が残ります。底なしに暗い話で、軽く欝になれます。壊れてゆく登場人物たちの姿にひたすらため息をつきながらも、パンドラの箱を開けたくなるような好奇心をくすぐられ、最後まで読み進めてしまう感じ。ストーリーの人を引き込む力はとにかく凄いです。面白い。救いとか感動とかが一切ないのでスイーツ(笑)みたいな話が好きな人には向かないと思います。私は凄く好き。 | ||||
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先生だって人間。可愛い我が子を殺されて復讐心が芽生えても不思議じゃない。 むしろ簡単に許してしまうほうが変だろう。 教師だから復讐心がないなんて思っちゃいけない。 ましてやこれは小説。ミステリー。現実の話ではない。 小説として、ミステリーとしてはぐいぐい読めた。 これがノンフィクションならそりゃ後味悪い。でもこれはフィクションだから。 最後に皆丸く収まっておしまい、が好きな人は嫌なんだろう。 小説を現実として意識しすぎてしまう人には向かない。 色々突っ込みどころがあるかもしれないが、そのへんは小説と思えば別になんてことはない。 自分はそこまでミステリーにリアリティを求めないから。 個人的には大変面白かった(笑えるという面白さでは勿論ない)。 ただ、読後、これは現実ではないんだから。ミステリーなんだからと言い聞かせて納得してから現実に戻った。 個人的には次回の作品にも期待したい。 | ||||
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救いのない本を読み続けたせいか、感覚が鈍っているようだ。常識とはとてもかけ離れているらしいレビューとなるかもしれない。第一章は誰もがいうように素晴らしい出来だった。森口の口から語られ、牛乳の話からアダルトビデオやポシェットの話、犯人を暗に告白していき、牛乳に戻り、AIDS。そして一年間ありがとう、という口語のまま終わる。その潔さに感服いたした。この時点では★5。ただ、それ以降が、たまにとってつけたようなものが出てくるため、★−2。読後感の悪さは何故か覚えなかった。ちなみに映画も見てみた。第一章の良さはほぼそのままに、松たか子が熱演。で、それ以降は少年少女某母親の告白が続くわけだが、小説よりか良くなっていた。なにより風景を差し込んだ演出が支えていた。「どっかーんって」の最後の最後に「なーんてね」といったのは、本当に爆発してあえて茶化したのか、爆発していないから(森口悠子が配線を切ったから)なのか映像的に考えられる。そこが唯一の救いかもしれない。ただ、森口悠子はそんな生温い憎悪を持ってはいないだろうが。起きたてにつきよくわからないものを書いてしまった。 | ||||
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映画化されて話題になっていたので読んでみた。各章ごとにそれぞれの登場人物が話をしたり語ったりするという「告白」手法で書かれている。同じ事実に対してそれぞれ捉え方が違っていることがわかり、そうだったのかと気づかされることがある。この意味ではおもしろいとも感じるのだが、物語としてはどの登場人物にも共感を覚えることができず、非常に後味の悪い作品だった。 この作品の中にも引用されているように、現実には未成年による殺人事件(K市児童殺傷事件、T市一家五人殺害事件など)が発生しており、これらに影響されたものと思われるが、自分勝手な理由で殺人を犯すことも仕方がない、その人にとっては当然の選択だ、などと感じさせるところが怖いと思う。 | ||||
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周りからみたらごく普通の子。でも猟奇殺人を犯す 思春期の深い心の闇がよく描かれているとおもう。 初めがダラダラと登場人物とかの説明じゃないから、 あきずに冒頭から一気に読めて面白かった。 | ||||
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あっという間に読んでしまいました。 特に、女教師が登場する、最初と最後の章がよかったです。 「こんな風にとらえて欲しい」という様な余地を与えず、全て的確かつ無駄のない騙りは素晴らしかったです。 サスペンス的な要素や構成・専門的な知識がどうか、という事はあまり重要ではなく、法で裁けない少年に対して、どうやって裁きを与えるか、そこが著者の見て欲しいところなのかな?と思いました。 苦しい展開ではありましたが、常識的な大人の判断でない結末もよかったです◎ 人を殺すなんて、責任がとれる事ではありませんが、何歳であっても自分の行動に責任はとるべきだと思うので。 好みによるとも思いますが、特に中学生や高校生はこの小説に嫌気が差すのではないかと。けれど、中学生や高校生にこそ、読んで欲しい作品です。 | ||||
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主な登場人物は全員稚拙でエゴイスト。主人公と思われる女性もそんな感じで、復讐劇だけどその復讐に、というより復讐方法に共感出来なかった。悪者に対する復讐で爽快になるのではなく、あまりのネチっこい復讐方法と言い回しに嫌悪感。主要人物性格屈折した奴ばかりだし。この著者にとってはこんな風に世の中の人々が見えるのか?著者の性格も、きっと粘着質なんだろうなぁと邪推してしまうような内容で、とにかくひたすら陰鬱。自分は書店の人間ですが、書店員皆がこの作品を年のベストに選んだと思って欲しくないです。読むなら買わずに借りて、嫌な気分にならないようにサラッと読むのを薦めます。この設定で東野圭吾辺りに書いて貰えばもっといい作品になったろうに | ||||
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映画化されるというので関心を持ち、読んでみた。 映画の予告編はとても悪意と狂気に満ちていたので、内心期待を抱きつつも、 邦画にありがちなスレた少年少女を描いたもので、 仕上がりは他の同系統の作品と大差ないものと思っていた。 実際本書をひらいてみると、担任教師の演説からはじまり、 その内容もどこかしら狂気性を帯びていたので、またか、という率直な感想を抱いたが、 読み進むにしたがって、この小説の登場人物は、自分の欲望、 なにが足りないのかをちゃんと知っていて、 しかもそれを充たす行動に移すだけの度胸を持っている、 とても「人間らしい」人間であるという印象を受けた。 「人間らしさ」を描いたものではあるが、 当然ながら人間にとってもっともおそろしのもまた「人間」である、 という部分も余すことなく描いてある。 真相を様々な視点で展開していくため、 視点が変わるごとに新事実が浮上してくるという面白い構造になっている。 構成力もさることながら、描写力、人間を描き切る洞察力に並々ならぬ力を感じた。 | ||||
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