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風の歌を聴け



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風の歌を聴けの評価: 4.06/5点 レビュー 370件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全370件 141~160 8/19ページ
No.230:
(5pt)

文体の心地よさ + 後段で明かされる事実で前段を読み解く面白さ

この文章は一体何を意味するんだろう? と一読しただけでは疑問に思うが、再読してモチーフが見えてきた。九本指の女が子供を堕ろしたことが後のほうで明かされ、前段の行動の謎(一週間ほど「旅行」に行くというのは、堕胎手術を受けることを意味する)が解けるという構成になっている。彼女はその深い心の傷をかかえながら、「僕」の部屋に半ばアクシデント的に転がり込んでしまい、「僕」と淡いやり取りをする。「僕」への好意も多少なりとも芽生えるものの、それが深い傷の裏返しなのかどうか判然としない。堕胎という「死」と呼応するように、以前付き合った彼女の死などのエピソードが盛り込まれている。つまり堕胎というモチーフに沿って、以前付き合った三人の彼女の話や、産道の暗喩(火星)の話などが配置してある。

会話、音楽、ビールなどを組み合わせてスタイリッシュに書いている。文章はリーダブルで心地よい。でも心地よさの中に悲しみが隠されており、作品の奥は深い。村上春樹自身、「どれだけスタイリッシュに小説を書いていこうと前もって決心していても、書いているうちに内部から否応なく湧き出てくるものというのはやはりあるんですよね。それが設定されたスタイルを内側から突き崩していく。それこそが小説の与える基本的なスリルです」と『若い読者のための短編小説案内』で述べているが、このデビュー作で見事にそれを実現している。

また、エッセイ『職業としての小説家』で、このデビュー作『風の歌を聴け』は、当初書いたものに納得できず、冒頭一章分ほどを英語で書いてみてそれを再度日本語に翻訳した――「翻訳といっても、がちがちの直訳ではなく、どちらかといえば自由な「移植」に近いものです。するとそこに必然的に、新しい日本語の文体が浮かび上がってきます。それは僕自身の独自の文体でもあります。僕が自分の手で見つけた文体です。(中略)とにかく僕はそうやって新しく獲得した文体を使って、既に書き上げていた「あまり面白くない」小説を、頭から尻尾までそっくり書き直しました。小説の筋そのものはだいたい同じです。でも表現方法はまったく違います。それが今ある『風の歌を聴け』という作品です」(同書)と、この作品が生まれた経緯を紹介している。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.229:
(4pt)

風のように色あせない本

こちらがいまは押しも押されもせぬ大作家である村上春樹の処女作であり、青春三部作とも言われる内の第一作でもある。ここではこれから村上春樹をあるいはこの本を読もうかどうかまずはレビューを見てみようという方々に向けて書こうと思います。
まずはじめにこの作品をオススメするかと問われれば答えはNOです。ストーリーは希釈を誤ったカルピスのように夏のノスタルジーな風景と状況の描写がソリッドな語り口で延々と綴られる「ぼく」の日常である。突拍子もないことが自然に起こり、かと思えば場面や時間軸がいきなり飛び越えて、行ったり来たりの意味ありげな文章の羅列を2時間ほど脳に叩きつけられた頃にはこの風に吹きつけられてただただ立ち尽くしていることでしょう。
評価の基準をエンターテイメントに依るならこの作品の価値はきっと常に地面スレスレをさまようはずです。ですがあらためて、しかし想像するよりもっとフランクに文学性というものに目を向ければこの本の良さを感じていただける思います。この本の全ては感じです。筆者はおそらくこの本に記された隠喩やテーマや筆者の主張なんかが風の歌にかき消されるようにさらさらと読み進められることこそを望んでいるのでしょう。なので難しく考えず、ただただ村上春樹の文章が織りなす人生的浮遊感、潔いまでの諦観を楽しみましょう。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.228:
(5pt)

青春という時代のしじま

ハートフィールドのSF作品「火星の井戸」の中で、宇宙をさまよう地球人である主人公がもはや肉体を捨て風となった火星人の最後の声を引用したシーンがある。
青年は火星の井戸をさまよい眠り、抜け出てみると年老いた太陽が中空に弱々しく漂っている。青年は火星の井戸の中で15億年を浪費してしまったのだ。火星人の声は安らかでどこか達観した隠者のようでもある。15億年という月日に一体彼は何を学んだのか
そう風に聞かれるくだりがある。風は15億年の達観をまとっていたのだろう。青年は何も学ばなかった。そして最後に自殺する。
風の歌、その風の歌を題にしたこの小説には静かな宇宙の中空に漂うようなしじまがある。小説の主人公はたった十数日で獣じみた子供という時代を終える。しかし子供という時代の最後の濃密な時間が、この小説に流れる。無茶をやらかしても誰にも怒られないで、誤ればそれで済んだ時代…。この小説の時間は火星人のいう15億年よりも、大切な時間だろうと僕は思う。もう過ぎ去ってしまったら永久に帰ってこない。しかしそれがいつなのかぼくたちにはわからない。この大学の夏休みに帰省で帰ってきた港町は、この十数日間はすべてここに出てくる登場人物のためだけにあるのだ。それを掬い取ったのがこのウォッカにも似たこの小説なのだ。愛すべきこの小説を僕は最初に読んだ時の感動は、もう二度と味わえないのだ。なんと悲しむべきか!
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.227:
(5pt)

中学生のころに読んで、村上春樹にはまりました!

なつかしい1冊です!
中学生のころに読みました!
村上春樹の独特の文体。独特の世界観。独特の男性・女性像。
そのどれもにはまりました!
「あるいはそうかもしれない」
村上春樹が好きなら、一回は口ずさんだでしょう。
私も一時期はまりました。
こればっかり言っていました。
友達との会話でも。
相当うざいやつだったでしょうね!
最近の本は読んでいませんが、この本はまた読み直したいなと思いました。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.226:
(2pt)

私にはいまいち

文章は個性的ですが、物語はまた読みたくなるものではなかったです。好き嫌いがあるのでしょう、参考にはなりました。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.225:
(5pt)

鼠三部作の一作目・・・

トルーマンカポーティの「Shut a Final Door」の最終行「Think of nothing things,think of wind」から取られたとか・・・読み応えがあると思いました。 おすすめです。
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4061163671
No.224:
(1pt)

カバー汚れあり、残念でした。

これまで購入した【コンデション 良い】のものと比較して悪すぎ。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.223:
(1pt)

ハルキストにはなれない、いやならない

軽い、底知れぬ軽さと、甘いだけの青春群像。 本の厚さと同じように薄かった。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.222:
(4pt)

小説家・村上春樹のルーツを訪ねて。

「職業としての小説家」を読んで以来、ハルキワールドを走ることが楽しくなってきた。 続いて、「走ることについて語るときに僕の語ること」「村上さんのところ」を読んでみた。 そして、36年前の処女作を手に取った。 読後感は1枚のアルバムを聴いたような心地いいものだった。 ワープロで英語打ちしてから日本語に逆翻訳するという手法で書かれたそうですね(「職業としての小説家」より)。 当時、この作品そのものが新しい風だったんだろうなぁ。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.221:
(5pt)

独創的な手法に溢れる小説―昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか


 この小説は、言わずと知れた村上春樹さんが30歳の1979年に、「群像」新人文学賞を受賞したデビュー作だ。不佞ながらも、私は、個人的に関心を持っている、作家にしろ、学者にしろ、第一作目というものに、いつも注目している。そこには、荒削り、生馴、掘り下げ不足などといった他者からの批判が付きまとうかもしれないけれど、若さゆえ、未熟ゆえの初々しさを含んだ、抑えても抑えきれないエッセンスの迸りみたいなものが充盈していることを否定できないからだ。ここで、村上さんが小説を書き出した(小説家としての第一歩を踏み出した)経緯について、少し見てみよう。

 村上さんは、『職業としての小説家』(2015年スイッチ・パブリッシング)の中の「小説家になった頃」で述べている。この処女作の発端は、デビュー前年(1978年)4月の神宮球場で行われた「ヤクルト対広島戦」におけるepiphany(エピファニー)にあったらしい。1回の裏、ヤクルトのバッター、ヒルトンがレフト方向にツーベースヒットを打った。このとき、「そうだ、僕にも小説が書けるかもしれない」というepiphanyを感じた。そこから、小説を「音楽を演奏している」ような感覚で執筆し、「言語(日本語)の持つ可能性を思いつく限りの方法」で試してみたりして生まれたのが、この作品だ。

 本編は「原稿用紙にして二百枚弱の短い小説」である。そして、上述の「言語の持つ可能性を思いつく限りの方法」として、文章を英文に「翻訳」し、それをまた、日本語に「翻訳」するという手法を採っている。それは「よく訓練された犬のようにレコードを抱えて帰ってきた」「それはまるで安定の悪いテーブルに薄いグラスをそっと載せるようなしゃべり方だった」「ベッドに戻った時には彼女の体は缶詰の鮭みたいにすっかり冷えきっていた」「砂漠のような沈黙の乾きの中に僕の言葉はあっという間もなく飲み込まれ、苦々しさだけが口に残った」といった比喩や表現に出ていると思う。

 これらの言い回しの巧拙については、私は別に文章の専門家でもないので差し控えたい。ただ、本書を耽読する中で、印象深い表現だな、と私は感じている。谷崎潤一郎は『文章讀本』で、文章を「眼で理解する」ばかりでなく「耳で理解する」ことの重要性を訴えているが(それが「分からせる」ことと「長く記憶させる」ことに繋がる)、明治以降、「翻訳文」に慣れ親しんできた日本人には、存外、村上さんの独創的な表意も咀嚼可能かもしれない。それはさておき、本編は一種の“青春小説”として受け止められるけれども、「昼の光」と「夜の闇の深さ」の連接が、少し見えづらい気がした。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.220:
(5pt)

何度でも騙されたい

私がこの『風の歌を聴け』を初めて読んだ時分には、この作品は海外で翻訳出版されてはいなかった。村上春樹氏自身がそれを許していなかったからだという。日本語を使う日本人としてこんなにラッキーな事はないとさえ思わされた。
『風の歌を聴け』は村上春樹氏デビュー作であるが、すでに氏らしい洗練された文体からどこか異国のような情緒と言うべきか村上春樹世界が感じられる。発表当時村上春樹の異国的、特に米文学的文章は斬新でありそのためもあり芥川賞の受賞は無かったが、確かにその文章はのちの作家たちのみならず読者にまで影響を与えたはずだ。
村上春樹は誰でも理解しやすい単語たちをあえて使って書いているが、文章のレベルになると理解しずらくなる。それは日本語が出鱈目だからというわけではない。注意力が必要とされるようになるということだ。その文章が連なって出来上がる一つの物語は、さらに注意力読解力が必要とされるものとなる。つまり村上春樹の小説は簡単な言葉の難解な物語ということだ。最初は簡単な言葉で構成されるため誰にでも受け入れやすいものとして多くの人が手に取り読み始めるわけだが、物語全体となると難解なため人によっては受け入れられないものとなってしまっている。
『風の歌を聴け』について戻ろう。この物語の構造についてに書いてもいいが、ここではこの作品の魅力を伝えることが目的であるため避けることにする。多くの人はこの物語を読んで喪失を感じる。しかも漠然とした喪失虚しさである。そこで読者はこう思う「この小説は自分の中にしまってあった喪失虚しさを呼び起こした」と。だが違う。そうじゃない。実際にそうだという方もいるかもしれないが。私が思うにこの物語は人の喪失虚しさの感情を呼び起こすのではなく、読者の中に喪失虚しさという感情を芽生えさせるものであると。言えば、読者の中にそれまで無かった感情を芽生えさせ、且つその感情があたかも昔から自分の中にあったものだと勘違いさせる力がこの小説にはある。洗練された文体によって無理に共感させられてるとさえ言えると思う。だから多くの人がこの小説に共感し自分の物語として大事に読んでいるのだ。
私にとってこの小説の魅力は語るに尽きないが、もう一つだけ。この小説にはデレク・ハートフィールドなる作家が主人公の語りの中で登場するが、デレク・ハートフィールドは現実には存在しない。しかし、なんの情報もなくこの物語を読んだ人たちの多くはデレク・ハートフィールドが実際に存在する作家だと思い彼の作品を本屋で探すのである。これは本当にすごいことで、小説を読む際に人はその物語をフィクションとして読む。登場人物も架空の存在として受け入れるはずであるが、デレク・ハートフィールドに、限って実在の人物と思い込んでしまうのだ。そして騙されたと気付いた時に心地好い驚愕を受けるのである。デレク・ハートフィールドが実在しなくて残念という人には個人的に似ているとおもっているレイ・ブラットベリという作家をおすすめしたい。レイ・ブラットベリは実在した作家であり、暗めのファンタジー作品を多く残している。
感情も登場人物にも気付かず騙されるこの『風の歌を聴け』であるが、こんな小説になら騙されたままでいいとさえ思える。また、この小説は他の村上春樹作品と違いファンタジー要素がほとんどないため村上春樹の小説をまだ読んだことない人には読みやすいはずだ。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.219:
(5pt)

青春

村上春樹の文芸書はノルウェーの森以来、二冊目。 随筆は走ることについて…と職業としての…の二冊。 悩んで恋をした青春時代を思い出します。 あの頃は人生の意味なんんかも斜に構えて考えていたなぁと。 懐かしかったです!
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.218:
(2pt)

たしかにしゃれた文体だね

翻訳もののハードボイルド小説を思わせます。 下痢気味のレイモンド・チャンドラーといった感じ。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.217:
(5pt)

一抹の寂しさと爽やかさ

青春を非現実な側面から見たら、こうなるのかな? なんか、形容しがたい気分になる…としか言えないけど、 これをこうして形容するのが作家なんだろうな。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.216:
(3pt)

正直、あまり面白くない

小説があまり好きでないが、ノルウェイの森は一気に読めたので、村上春樹氏のデビュー作である本作を手に取った。 正直本作は古臭い。 読んでいて恥ずかしくなるような表現もある。 しかしながら本作に続く作品(1973年のピンボール、羊をめぐる冒険、ダンス・ダンス・ダンス)を楽しむためにはどうしても本作を読んでおかなければならない。 羊をめぐる冒険とダンス・ダンス・ダンスも一気に読んでしまったが、本作と1973年のピンボールを読んで物語の背景を理解していたからこそだ。 本作を読んで「あまり面白くないな」と感じても、次作を読むことを勧める。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.215:
(4pt)

わかった

村上春樹の小説は、アルコール度数5%のビールだ。
なんだかよくわからないけど読み進んでいるうちに気付くとほろ酔い気分になっている。そう、ほろ酔いだ。頭がボーッとしちゃってる。
不思議な感覚だ。ハッキリ言って(私は鼠じゃないが、このフレーズはよく使う)大したことは書いてないのに、酔っぱらう。確かに雰囲気小説とは言い得て妙かもしれない。私は初めて読んだ村上春樹の作品である「ノルウェイの森」は星1つと酷評した、何が言いたいのかさっぱりわからないと。ただ、あのサナトリウムの件(くだり)は夢の中のような感じがすると思った。それをファンタジーのようだと書いた。
この小説に関して言うならば、キリスト教的なものを感じた(ハッキリそういうフレーズがあった)
それが言いたかったことかどうかはわからないが。

あと何故かわからないが、クトゥルー神話っぽい感じがした。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.214:
(5pt)

いい本です

春樹の第一作、かなりの年月が過ぎた中改めて読みなおしをしました。
若かった自分と青春時代を思い出します。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.213:
(5pt)

すべてはここから始まった

あまりにも有名なセリフから始まるデビュー作。
「処女作にはすべてがある」なんて常套句を真に受けるわけでもないけれど、
やはりこの作品には「村上文学の原型」みたいなものがあると思う。
いちいち鼻につく“僕”の言葉づかいや思考も、本書から近年の「多崎つくる」まで一貫していて、これぞ春樹節という感じ。
ラジオDJのパートや、架空の小説家の設定なんかもおもしろい。
たまに、こういう「夏のノスタルジア」に浸りたくなる。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.212:
(4pt)

健全に病んでいる

10代で読んで大人の生活に憧れました。80年代のスタイリッシュな人ってこんなのかなって。30年たって再読。

生と死と、何かを完璧に表現することへの挑戦が、虚構の中で示唆されてると感じました。何も答えは出てないけど思い出は残るし、ビールはおいしかったと思う。でも思い出もそのうち消えてしまうのですね。だから何度もこの本が読みたくなるのかもしれない。

ふんだんにタバコを吸うのがなんとも昭和。タバコの味がわかる人にはこの会話の合間の喫煙の雰囲気がわかると思うけど、こういうのもだんだん理解されない感覚になってゆくのだろうな。リクエストの電話が一斉になるラジオ局。音楽が貴重だったころ。ラジオからかかる曲ひとつでとてもゴキゲンになったりしてました。今みたいにデジタルで音楽がどんどん複製される時代ではなかった。

それにしても、村上春樹の小説はいつも健全に病んでるなと思います。健全に病むってことはとても難しいことだと思うのです。病んだ心を客観的に捉えられる人は稀有です。
デレク・ハートフィールドについては、重要なネタバレを含む重要人物ですので、「読後に」ぐぐってみることをおすすめします♪読む前に調べたらつまんないですよ。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.211:
(3pt)

さらっと

初めて読んだのは高校時代
青春時代の自分は、この物語の世界に落ちるように入っていった

あるていど大人なり、色んな小説を読んだ自分
10年ぶりに読んでみると、なんだか浅い小説なんだな、と

賞味期限が短い物語は、それなりのものなんだろうと思う
村上春樹の小説は読みやすいけれど、遠藤周作が得ていないノーベル賞を与えらえるほどのものではない
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671

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