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風の歌を聴け
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風の歌を聴けの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全370件 61~80 4/19ページ
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何か特別な事件とかが起こるわけじゃないのに、どんどん引き込まれていきます。その作家のことを知りたければ処女作読めということで読んでみました。どこか懐かしい、なんか甘酸っぱい何とも言えない読後感があります。私は好きです。 | ||||
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私は村上春樹さんの本をほとんど読んでいます。風の歌を聴けは群像新人賞を受賞した、彼のデビュー作。帯で、吉村さんも、出色の新人だと書評しています。最初読んだ時は、こんなものかな、と思いましたが、何度読み返しても、色褪せません。昨日は1979年のを読み返しました。野球のページからで、息もぴったり。今回も最後まで読めませんでした。一生かけてでも、全部、読み返す所存です。 | ||||
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20代の頃、村上春樹の小説に出会った。 “海辺のカフカ”だ。その後“世界の終わりとハードボイルドワンダーランド”を読み、このデビュー作品にたどり着いた。 何度も繰り返し読んだ事を記憶している。 この小説の何が自分のこころにハマったのだろう? 特に物語性といったものはなく、その後の村上作品と比べてもテーマは稚拙だし、まだ文体も確立していない。 文章は断片的で、根底にはもの哀しさが流れ、そしてどこにもたどり着くことはない。 だけどこの小説には何かひどく心を打つものがある。もしかしたら20代の私はその“何か”をつかむ為にこの小説を読み続けていたのかもしれない。 20年ぶりくらいに改めて読んでみた。 やはり、“何か”心を打つものを感じた。 おそらく、いずれまた私はこの小説に帰ってくる。 そしてまた、自分に心の中に“何か”を発見するだろう。 | ||||
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文庫版はあるけど、いつでも読めるようkindle版を購入。 読むのは二度目、当然ストーリーは忘れていた。 村上春樹の本を読み終わった後には必ず余韻が残る。 読みやすいのだけれど、たまに何かが引っかかる。 経験したことがあるようだけれどしていない。 「誰もが知っていることを小説に書いて、いったい何の意味がある?」 やっぱり、デビュー作には作家の本質を語る一言があった。 | ||||
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デビュー作。作者は自身で低評価。しかし、始まりはここから。 生と死の、人間の、精神の、自身を捜す物語の始まり。 | ||||
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綺麗でした。 | ||||
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村上春樹のデビュー作。 村上さんの作品は分かりやすくはないけれど、とても心地良い。すごく芸術的だと思う。 (冒頭で本作は芸術じゃないと書いているが、返ってものすごく芸術的なんじゃないかと。) 自分の内面を表現する、その表現物と受け手が共鳴する、それが芸術だ。現代芸術は難しいけれど、村上作品の難しさにはそれと同じものを感じる。 ただ、ひとつだけ私に分かるのは、村上さんの文章にはただの言葉の羅列と感じるものは一切ない、ということだ。 飄々としたセリフや気障っぽい言い回しの中にも、人間の苦悩と生々しさを感じる。そして物語の奥には人としての尊厳を感じる。だから、こんなにも影響を受けるのだと思う。 村上春樹の作風は、本文中で鼠が言うこの一文に表されるのではないだろうか。 「文章を書くたびにね、俺はその夏の午後と木の生い繁った古墳を思い出すんだ。そしてこう思う。蝉や蛙や蜘蛛や、そして夏草や風のために何かが書けたらどんなに素敵だろうってね」 私が愛する村上さんの比喩表現には、自然の要素が多分に含まれている。 そして、村上さんの作品を読み終わった後は必ず、読む前の自分と違う位置に立つ自分を感じるのだ。 | ||||
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難しいけど、そろそろ真面目に文学しようかなと思わせてくれた小説でした。 恥ずかしながら流行している本を読むことに気が引けて村上さんの本を避けていましたが…なんてくだらない意地を張っていたんだと後悔してます。 動物をモチーフにした軽快な文章の中で、辻褄が合うような合わないような感じで進む人間模様。 何度も読み返して、新しい発見ができる小説です。対比や比喩が散りばめられていて、濃密です。いつになったら、村上さんの意図が掴めるんだろう… | ||||
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何度かたまに読み返しますが、大学時代の淡い青春を思い出します。 誰にでも経験がある、通り過ぎて行く友人や彼女。 バカバカしい事でさえ懐かしく思う。 ノスタルジーに浸りたい時に読むと良いかも知れない。 | ||||
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これぞ村上春樹のクラシック、村上春樹のすべてが詰まってます。 | ||||
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はじめて読んだのは学生の時で、有名だけど読んだことがなかったので一度読んでみようと思ったのがこの作品でした。 当時思ったのは、とにかくビールとポテトが美味しそう❗でした笑 それから何度も読み返してます。 僕の中で一番好きな村上作品です。 | ||||
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まだ二十代だった頃に読んで以来、紐解いてみたものの当時もそうだったように この物語って何を読者に語りかけてるの?という疑問は氷解することはなかった。 ただし、舞台が1970年というのがなんとも懐かしい。主人公が帰省したひと夏を 描いているが、興味をそそったのは海辺の町ってどこだろう・・・といった程度で ストーリー性はほとんど感じない駄作。 性懲りもなく次作「1973年のピンボール」も読み返してみようと思う。 昔読んだ時は、途中でうんざりした思い出しかないが。 | ||||
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すばらしい! | ||||
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村上春樹さんのデビュー作をついに読みました! 村上春樹さんの作品は1Q84、ノルウェイの森などを読みましたが、この作品はそれらとはまた少し違ったテイストの作品でした。 ストーリーとしては、主人公が実家に帰省している時に起こるちょっとした出来事を主人公の視点で描く、というシンプルな構成。シンプルだからこそ作家の独特な文章使いがより分かります。 感想です。村上春樹さんは独特な大学生を描くのがとても上手で、こんな奴いるか?と思いつつ、つい感情移入してしまうところがあります。また、主人公や登場人物の女の子、そして鼠の過去が明かされていく部分は、人にはそれぞれ何かを抱えているのだなと感じられました。 色んなシーンがありましたが、特に気に入ったのは人間はなぜ死ぬのか?という話題について主人公と女の子が話すシーン。まさかの返しは流石村上春樹作品だと思いました。あとは、一気に読んでしまえるところは、やはり引き込む力があるのだなと思わせられました。2時間くらいで読める作品なので、村上春樹が読みたい!という方にはおすすめです。 レビュー初投稿なので、少し読みづらかったかもしれませんが、読んでくれた方には感謝です! | ||||
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2019年ノーベル文学賞の発表が近いので、期待を込めてこのデビュー作を書きました。 想えば、2012年あたりから毎年、世界中の人間が村上さんの受賞を今か今かと手に汗握って待ちわびていますね。 (ちなみに2012年の受賞者はマジックリアリズムの名手、莫言。その二年前はこれもマジックリアリズムの巨匠バリガス・リョサ・・・) 1979年『群像』に発表のハルキ・ムラカミのデビュー作、この『風の歌を聴け』はこんなふうにはじまります。 〈完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。〉 印象的な、どことなく翻訳めいた乾いた言い回し。 じつはこれ、村上さん曰く、日本語で書いていてもしっくりこなかったので、1度英語で綴ったものをあらためて日本語に訳し直したからだとか。 ストーリーは、村上春樹さんを思わせる大学生の『僕』を主人公に、『鼠』という由来のわからないあだ名を持つ友人、バーで泥酔していたレコード店の店員の若い女性との、どこか乾いた微妙な距離感の人間関係を『僕』の回想として淡々と描くというもの。 ストーリーらしいストーリーはなく、ただ、僕と鼠が行きつけのバーでビールを飲み、ジョークを交わし、車で名前も知らない女の子を迎えに行き、神戸を思わせる街の港でタバコを吸う。 そして不意に、女が泣く。 150ページの中編ということもあり、こういった平凡な日常を回想しただけの作風なので、ここが好き嫌いの別れるところだと思います。 もっとも、この物語の特徴はまさにその「物語がない」ことによって、主人公の「僕」がその若さですでに「生きる意味」を見失っていることにあるのだとわたしは思いました。 そしてそれは「鼠」も「彼女」も、また主人公の自殺した三人目の恋人もまったくおなじ。 戦後の一大イベントだった〈東京オリンピック〉も〈学生運動〉も終わったあと、彼らに残されたものは物質的な豊かさだけで、人生に意味を見いだせるようなものは何もない。 ディープな人間関係もなく、さらにはお互いの名前さえ知らず、ラストシーン近くで「彼女」は港でタバコを手にしながら、 「一人でじっとしてるとね、いろいろな人が私に話しかけてくるのが聞こえるの。・・・知っている人や知らない人、お父さん、お母さん、学校の先生、いろんな人よ。/大抵は嫌なことばかりよ。お前なんか死んでしまえとか」 と告白する。 誰が味方で、誰が敵か判らない、そのような人間関係の中で、ギリギリの状態で、ただ堪えるように彼らは生きている。 また「鼠」も、主人公に「世の中にはどうしようもないこともある」といい、 「例えば虫歯さ。(略)そうするとね、自分自身に対してひどく腹が立ち始めるんだ。そしてその次には自分に対して腹を立ててない奴らに対して無性に腹が立ち始めるんだ」 とつづけ、 主人公が「でもね、よく考えてみろよ。条件はみんな同じなんだ。故障した飛行機に乗り合わせたみたいにさ。(略)みんな同じさ。(略)強い振りのできる人間が居るだけさ」 とニヒルに応じると、 「嘘だと言ってくれないか?」 と真剣に聞き返す。 お前は本気でそう思ってるのか、と問うように。 このような、高度経済成長期以降の、いわゆる物質主義的な高度消費社会を生きた当時の若者(あるいは村上春樹さん自身)の、人生に対する諦めというか、ギリギリの精神状態を描いた〈ムラカミ文学〉が世界的にベストセラーになっているということは、 もしかしたら戦後の日本人がかつて経験した、人生に対する「虚無感」が世界に広がっているのかもしれませんね。 だからムラカミ作品が心の拠り所のように愛されるのかも。 ちなみに『風の歌を聴け』の意味は、わたしは119ページの、 「俺は黙って古墳を眺め、水面を渡る風に耳を澄ませた。(略)まるですっぽりと包みこまれちまうような感覚さ。つまりね、蝉や蛙や蜘蛛や風、みんなが一体になって宇宙を流れていくんだ。」 という鼠の台詞から、 いわゆる「老荘思想」的な、この疲れるばかりの現実からの距離の置き方、あるいはそれらを受け入れることを一種の諦念としてタイトルに選んだのかなと思いました。 そういえば夏目漱石の「則天去私」もそんな感じですね。 この本を読まれたほかの皆さんはどう思われたでしょうか。とても気になります。 今年のノーベル文学賞を村上さんが受賞しているといいですね。毎年の「やれやれ」は、もうおしまい。 | ||||
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何年かぶり何度目かの読み返し。 ハードボイルドの翻訳のような文章は相変わらず読みやすく、「僕」の年寄り臭さも(こちらが歳をとったせいか)以前に増してしっくりくる。 この小説を初めて読んだのは「ピンボール」の後だったか、とにかく高校生の時。 衝撃的、という感じではなかったように思うが、嵌まり込んでしまった。 地元を離れ東京の大学へ行くと決めたのは他にも要因はあるけれど、本作の影響はかなりあったかな。 SF以外の海外小説を読み始めたのもこの頃だな、そう言えば。 村上作品は「ノルウェー」「ダンス」あたりから読むのが辛くなってきて小説以外のものしか読まなくなってしまったのだけど、デビュー作から読み直そうと思いついた。 長い道のりになりそうだけど。 どれほどかはわからないが作家が自分の人生に影響を与えたのだろうと考え、そしてその作品を全て読み直す、などと考えるのはわたしも歳をとったということだろうなあ。 | ||||
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表紙が味わい深かったです。 | ||||
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村上春樹のデビュー作である。 本作にはストーリーらしいストーリーもない。アクションも謎解きも葛藤もない。 村上春樹自身も、まだ自分が未熟だったころの作品として、翻訳を許していないという。それはもっともである。 「僕」の淡々とした日常と、断片的な挿話、そして村上春樹のあとがきで本書は構成されている――という程度でしか、説明はできない。 でも、凄まじく魅力的な小説だ。何回読んでも面白い。だから何度だって読んだ。 でも、なにが面白いのかはいまだにわからない。魅力的、としか言えない。 なにしろ、こんな小説は初めてだったから。読んでみてくれ、としか言えない。 「有名だから村上春樹の本を読んでみたい。何かオススメある?」と聞かれたらこの本は勧めないし、当然『ノルウェイの森』だって勧めない。まっとうに面白い『ダンス・ダンス・ダンス』や『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』あたりを挙げるだろう。でも、「本はよく読むんだけど、村上春樹って実は一冊も読んだことないんだ。村上春樹という作家について知ってみたい。何から読んだらいい?」と聞かれたら、間違いなく本作を推す。 なにしろ、このデビュー作に村上春樹作品の「すべて」が内包されているからだ。 ちなみに、デレク・ハートフィールドのアンサイクロペディアの記事はとても面白いので、是非一度、見てみてほしい。 | ||||
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村上春樹は好きだけど、正直この作品の良さはあまりわからなかった。 勿論、この作品が原点であり所々に村上春樹節の要素は伺える点は良かった。 | ||||
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これは村上春樹のデビュー作で、この作品はある日、神宮球場で大学野球を観戦していたときに、にわかに「小説が書きたい」と思い、少しずつ執筆していったもので、何気ない日常生活の中で作り出されたものであり、その作風は極めて自然かつ力の抜けたものとなっている。 「ビギナーズラック」というわけでもないのだろうが、後に村上の歴史的な代表作となるこの作品は、図らずも賞を取りにいったものではなく、結果的に受賞したというものなのだ。 この作品は青春時代という人生で最も楽しいはずの時間を切り取ったもので、特にメッセージ性というものがあるわけではないが、なぜか主人公と自分が重なり合う部分が感じられ、懐かしさで溢れている内容となっています。 | ||||
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