■スポンサードリンク


風の歌を聴け



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

風の歌を聴けの評価: 4.06/5点 レビュー 370件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全370件 221~240 12/19ページ
No.150:
(5pt)

何もかもが少しずつ、けれどとり返しのつかぬくらい昔とは違っていた。

タイトルは作品の引用です。その通り、登場人物は皆ゆっくりと変わっていきます。というか出会いと別れが描かれています。まず登場人物を借りて、作者の所信表明から始まります。そして最後に架空の作家で終わります。3ページくらい読めば軽快にとんとん進みます。途中セックスのことや自殺のこと、いろいろ出てきますが、高校生の読書感想文に向いていると思います。というより高校生時代に読んでおくと面白いです。軽さの中に深く突き刺さる箇所がいくつもあります。その箇所はご自由に感じ、楽しめば、繰り返し読みたくなります。
 もしかしたら物語に出てくる「カルフォルニア・ガールズ」を一度聴いてみるとと、レビューを見るより役に立つかも…です。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.149:
(2pt)

何だったんだろう…

若いころ読んだときは、こういう乾いた感じの文体の小説があるんだなあ、と思って(大した読書経験もなく)感じ入っていたのだった。
 今二十年近くたって読むと、残念ながら、気だるさを漂わしている登場人物が思わせぶりで、発している科白の意味が漠然としすぎて不明でどうもなじめなかった。そんな中、あるDJの独白があるが、それだけが小説全体の救いになっているように思える。その場面を際立たせるために、倦怠感の充満した日常描写を前後に書き連ねたのだろうか。まさか、そうではないだろう。
 自分で発する言葉たちがうまく自分の気持ちを表現しきっていないことへのもどかしさ、やるせなさみたいなものを、これでもかこれでもかと提示され続けているようでどうも鼻白んでしまった。そんな思いは私にだって、少なからずあるのだが、とにかく一体何が一番不満なんだ、この人たちは。発行当時の時代の空気が(若い人たちにとって)こういう風だったのだろうか。どうも、さっぱり女性にもてない私には登場人物がすかして見えてしょうがなかった。放蕩息子の戯言なんか、知りたくもないのだった。「海辺のカフカ」は面白かったのだが…。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.148:
(3pt)

これ単品では評価しづらい作品。

本作の内容を述べようものなら、
「長期休業中の大学生『僕』とその友人で大学中退者『鼠』のぐだぐだ、および『僕』の思い出語りを描いた作品」
とでも言うよりない。物語の起承転結もない。

だが本作と世界観を同じくする後続作品『鼠シリーズ』と併せて読むと、登場人物の変化が伺えて、面白く読めると思う。
少なくとも本作だけでは『僕』も『鼠』も気障なモラトリアム青年にしか見えない。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.147:
(5pt)

阪神間、特に芦屋の文学

村上春樹の小説では最初の3部作が1番好きだ。特にこのデビュー作は単行本第一刷が出た時からの大ファン。

舞台は抽象化され、特定の土地から切り離された作品だが、私は著者の出身地である芦屋の空気を強く感じる。六甲山系から芦屋川が市街地を貫いて海に注ぎ、その川辺に松が枝を広げた公園やテニス・コートがある。そして70年代初頭までは堤防の外は海。山から海へ川に沿って清冽な風が吹く。本作のハートを掴むためには、この風に吹かれ、風の歌を聴く体験が必要だと思うし、そのような体験を持つ人なら共感するsomethingがある。

細雪の世界から約30年後に生まれた芦屋の文学。同郷の者として繰り返し愛読したい。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.146:
(5pt)

村上氏の若き日の世界の捉え方が反映された短編小説です。

私は、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」以降リアルタイムで呼んでいる村上春樹ファンです。本書は、初めて読んだ大学4年生以降、折にふれ、読み返していますので、10回は読んでいると思います。本書の良いところは、カートボネガットばりのユーモアが随所にちりばめられてて肩から力を抜くことができることと、現在の村上氏の長編からは想像もつかないほど短い小説なので、ほんの2時間程度で読み終えることができることでしょうか。特に、夏の熱い日に読むと、クーラーの効いた部屋でビールとピーナッツが恋しくなります。J'sバーを夢想しますね。1Q84の「僕」まで一貫してつながっているような印象を受ける「僕」と僕の分身として「羊をめぐる冒険」で葬られる「ねずみ」とのペアマッチ、「他人なんか関係ない」という青年期にありがちな虚無的、刹那的感覚。ドライで、少し翻訳調の文体で書かれた物語を読むことは、既に自分の中からは失って久しい感覚を呼び起こさせます。最近のヘビーな「生と死」でがんじがらめになっている村上ワールドとはひと味違う旧き村上ワールドを味わってみませんか。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.145:
(3pt)

村上春樹さんを知るために読みました

1Q84, ノルウェイの森、海辺のカフカと読んできて、楽しかったので、読みました。すばらしい作品を書く村上春樹さんのデビュー作ってどんなの?という気持ちです。その後の作品につながる材料や雰囲気を感じました。その意味で興味深かったです。しかし、それだけでした。私には、この作品単独での楽しさや面白さは分かりませんでした。他の作品も読んでみます。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.144:
(5pt)

素晴らしい!!

何度も何度も読み返したくなる作品。デビュー作とは思えない。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.143:
(4pt)

読む順番は重要。本書は最初に読もう。

『羊をめぐる冒険』を読んだ後に、本書を読んで「しまった」と思いました。僕と鼠との関係ってこんなところから始まったんだということに気付かされて、知っていれば『羊〜』ももっと深い面白さが得られたのにというか、それが後で分かったというか。いずれにしても、3部作になっているので、最初に読んだ方が良いでしょう。内容は難解です。話は飛ぶし、どの彼女のことを説明しているのかと思ったり、なぜか小指が無い彼女はいなくなってしまうし、鼠は本を書くし。。。1回では全部を理解するのは無理がありますね。でも、村上春樹の本の中では、比較感としては、他の本に比べてサラッとした感じ、決して爽やかということではないのですが、若さを読後に感じる作品です。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.142:
(3pt)

鬱になります

村上春樹の文の特徴である、「軽さの中の奥深さ」「読みやすいけど読みにくい」たくさんの解釈ができて一回読んでも彼の文章は理解できない。そんな謎を解きながら読んでいく。また、主人公「僕」の他人を気にせずに自由気ままな生活を送るところに憧れを感じてしまう。村上春樹氏の本は好きで何冊か持っています。しかし、最近、彼の本を何度も読み返せば読み返すほど鬱状態になります話の展開の暗さ、出会う人との不遇などこの本を読んでいるとどこか孤独感に苛まれます。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.141:
(5pt)

村上春樹の作品群における「胎児」

さわやかで繊細で、とてもはかない。
そんな叙情に満ちた作品。
このテイストはこの作者の核となって、その後に生み出された作品に長いこと影を落とし続けたと思う。
村上春樹の作品群にあっては、「胎児」のような存在感を持つ作品だと思います。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.140:
(5pt)

カリフォルニア・ガールな本

本の中に出てくるビーチボーイズの「カリフォルニア・ガール」
この曲のイメージと内容がよくあっている。
今の村上春樹の作品に比べて、筋肉質な文体であり読むのに時間がかかった。
読み終わると満足感がかなりあった。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.139:
(1pt)

物語が見えてこない

私には意味不明でした。
何の秩序もなく文章を並べているだけではないのか。
所々目をひかれるフレーズがあるものの、物語とまったくつながってこない。
つながりが見えてこない。物語が見えてこない。
すらすら読めたが、なにもわからなかった。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.138:
(1pt)

盛り上がりがなく退屈な小説

村上春樹が話題になっているので、海辺のカフカの後に読みました。はっきり言ってまったく面白くありません。海辺のカフカは最後、謎がほとんど解決されず、モヤモヤが残りますが、物語のテンポは素晴らしく一気に読んでしまいました。しかし、この作品はバーでの会話をダラダラ書いたまったく面白くない小説でした。本当に時間の無駄でした。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.137:
(3pt)

啓発的で軽快な青春小説

ある大学生のひと夏を、リリカルかつ感情超越的な筆致で描いた中編小説。
最初に読んだときはよく理解できなかったが、その後読み返してみると、なかなか興味深い内容だった。
登場人物がみな腹話術の人形のような感じで、根っこのところでは作者の人格を反映したり、哲学を代弁しているように思われる。
筋書き自体にそれほどのインパクトはないが、一般に否定的に捉えられがちな自己への愛情を、ある点で肯定的かつ美学的に表現しているところに新鮮味が感じられる。
根源的な自己愛を見極め、自己欺瞞を断ち切るということを一つのテーマとして受け取ることも可能と思う(それを単なる甘えでしかないと切り捨てることも可能だが)。
後年の作品と比較すると文体の客観性がいささか希薄と言えなくもないが(ワープロではなく手書きということもあろうか)、瑞々しい感性を言葉に繋ぎ止めるセンスには卓越したものがある。
万人に受け入れられる作品とは思わないが、作者が満を持してこの小説を書き上げ、発表したことは、世界の読書家にとってささやかな収穫であった。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.136:
(4pt)

結果から言うと

『おもしろい』 脱字も含めて。笑 何だか浅いようで深いようで チグハグな文章が印象的でした。 気付かされた事がありました。 人が作り出した時間という概念。 宇宙が生まれ宇宙が死ぬまでの間でちっぽけに存在する地球、月、空から海、ブラジルから日本に存在する時間。朝が来て夜が来る。時差ボケなど。 宇宙からすれば そこの生物と呼ばれる固体が勝手に時間というサークルを作りだした。 本来ならば時間も年号グラフのように線上に伸びて何万、何億、何兆時間と続いている。 ただそれは地球の中で勝手に推測され勝手にそう決めつけられてその遺伝子の一部に埋め込 まれた時間という概念。 でも、考えてみればやっぱり一本の線上を僕らはなぞるように生きてるんだよな。 この考え方は、仕事や勉強にも必要になるはず。既成概念を壊す意識は、普段から物事をこういう考え方や捉え方をしなければ身につきにくいと思う。 今、あたりまえに勉強しているモノやあたりまえにやっている仕事の内容は自分自身を含めた周りの人達みんながそうだと思い込んで既成概念をつくりあげて真実や本来重要視するモノを隠しているかもしれません。 その既成概念を取っ払う事で 教科書にある間違いや企業や国の発展など大切なモノに気付けるんじゃないでしょうか。 話しが膨らみすぎました。笑 本の感想に戻ります 自伝小説なのか話の内容は昭和半ばくらい?ビールや汚いバーやジュークボックスなど雰囲気を作り出すものが沢山でてくる。古い感じで僕は割と好きな雰囲気でした。 鼠という男 何処かに居る 様な気がする。笑 4本指の女も 読んでく内に 彼女の魅力に 僕が惹かれて いった。笑 この二人 好きだな。 文章はそう長くないと思うので一日で読めてしまう人も居ると思う。 何度か読み返すとまた違う表情が見えてくるはず。 とても良い本だ。 素敵な本です。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.135:
(4pt)

原点

●1回目
1970年の夏、海辺の街に帰省した主人公は、友人である鼠とビールを飲み、解放した女の子と親しくなって、けだるい日々を過ごす。
著者のデビュー作であり、随所に原点となる事柄が散見されます。
まだ氏の世界が完成されていない感はありますが 、それを除いても読む価値があると思われます。
「あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんな風にして生きている。」
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ●2回目
「そりゃそうさ。みんないつかは死ぬ。でもね、それまでに50年は生きなきゃならんし、いろんなことを考えながら50年生きるのは、はっきり言って何にも考えずに5千年生きるよりずっと疲れる。そうだろ?」
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.134:
(5pt)

僕にとってのベスト

素敵な友人。格好良すぎる台詞。魅力的な音楽。ビールと煙草。女の子。最高ですね。さぁ、ビールとサンドイッチ もしくはフライドポテトの準備を。ホットケーキとコカコーラでも可です。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.133:
(5pt)

世界に誇る村上文学の始まり

「本読み始めたいんだけど、どんな本がいいかな。」
「う〜ん、そうだねえ、やっぱり村上春樹なんじゃない。」
ありきたりかもしれないが村上春樹をオススメした。
それも『風の歌を聴け』だ。
いわずとしれた彼のデビュー作。
私は大学生の時にハードカバーで読んだ。
何を隠そう我が家にはこの『風の歌を聴け』が3冊もあるのだ。
ハードカバー1冊と文庫本2冊。
いま手元に文庫の初版本がある。
すでに黄ばんでいるが、
読んだ当時に鉛筆で引いた線がいたるところにある。
ちょっと気恥ずかしい気もするが、
当時の初々しい気持ちが蘇ってくる。
佐々木マキさんのカバー装画もばっちり小説の雰囲気を伝えている。
冒頭の文。
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
もうここでやられてしまう。
なんてクールなんだ。
あれから何年が経ったのだろう。
いまだに彼の小説を読み続けている。
この春には『1Q84』の3巻目が発売される。
今から楽しみでしょうがない。
でも、まずは『風の歌を聴け』を私はオススメしたい。
わずか150ページほどの小説に、
その後に繋がる彼のすべてが詰まっていると思うから。
世界に誇る村上文学はここから始まったのだ。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.132:
(4pt)

村上春樹氏の初期の代表作

ファンタジーの世界であり、鼠の意味がよくわからなかった。チーズはどこに行った等の何か象徴のような気がする。昔の童話のノスタルジーを感じさせてくれました。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.131:
(1pt)

いま読むと

違う感想があるかもしれないが、当時はまったくつまらなく感じた。文体はチャンドラーもどきで、内容が薄くて、読んだ後は損した気分だった。
その後、海外の作家の短編集を翻訳しているのを読んで、そちらのほうがおもしろいな、と思った。
この本以外にも何冊か読んだが、内容はどうしても思いだせない。
その印象が強いため、現在も村上春樹作品は、どうも読む気がしない。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!