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風の歌を聴け



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風の歌を聴けの評価: 4.06/5点 レビュー 370件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全370件 121~140 7/19ページ
No.250:
(5pt)

村上春樹の原点、ここにあり

出色の青春小説といっていいだろう。
「青春」の定義は曖昧だが、『<夢・野心を持ち、疲れを
知らぬ>若い時代』と、辞書にあるのであながち
間違いでもないだろう。
「青春」というと恥ずかしげな印象だが、愛だの恋だの
スポーツだのという内容ではもちろん、ない。
むしろ対極にあるのではないか。
なぜなら、以降の作品に付いて回る「死」が色濃く
出ているし、女の子は出てくるが彼女たちは名前もない。

はじめから最後までとことん乾いた文体。
日本が舞台ながら、この国特有のじめっとした
感覚がまったくない。
外国が舞台なんじゃないかと、錯覚に陥る。
軽快でスマートな文体、しかし奥行きもある。

ウイットとユーモアに富んだ会話や文章、
形容詞などは既に「村上春樹」的である。
例えば「僕は21歳になる。まだ充分に若くはあるが、
以前ほど若くはない。もしそれが気にいらなければ、
日曜の朝にエンパイア・ステート・ビルの屋上から
飛び下りる意外に手はない。」など。

村上作品ではなんらかの比喩的な人物がよく
登場する。
指が4本の女の子、他作品では耳のモデルをしている
女の子、「羊」、性同一性障害の司書など挙げれば
キリがない。
メタファーだって少なくない。

すらーっと読んでしまうと、すぐに終わってしまうで
あろう本作品。じっくりと読んでもらいたい。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.249:
(5pt)

何も起こらない、でも

数ある村上春樹の作品のなかで、やっぱりこの『風の歌を聴け』が一番好きな作品です。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.248:
(4pt)

文学史に残る一冊

日本の小説は二葉亭四迷の「浮雲」以来、文体の革新、創造の歴史でもある。その文脈で言えば村上春樹は、大江健三郎以来の日本語の新しい文体をもった作家として、この作品とともに日本の文学史に位置付けられると思う。
英米文学の翻訳調のその文体で描かれる戦後の米国文化の影響を強く受けて価値観を形成した世代の心象風景は、どこか空虚でありながら自己主張を恥じない、従来の日本的な小説作法からすると、とくに私小説の伝統的価値観からすると、嘘の多い、軽薄な作品ということになるのではないだろうか。
すぐれた作家はその生きる時代雰囲気を描きだすものだ。村上春樹もその時代の断片を見事に捉えているからこそ、多くの読者の共感を得たのに違いない。
歴史的な価値は認めつつも、あまり好きになれないので四つ星。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.247:
(5pt)

原石の村上春樹

村上春樹の後の作品に見られる魅力が高密度の原石のように散りばめられています。また、ずば抜けた比喩表現とユーモアは、このデビュー作で十分楽しむことができます。今回、30代を過ぎて読み直してみて、20代前半ではよく分からなかった部分がたくさんあったことが分かり、自分のその頃の稚拙さを感じました。これから先、40代になって読み直すと、また違った感想を持つのかも知れません。村上春樹の作品が好きな方であれば、一読の価値はあると思います。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.246:
(5pt)

初めて自分で買った小説

雑誌で好きな女優がこの小説を紹介していて、村上春樹という作家の存在を知り、デビュー作「風の歌を聴け」を買って読みました。
中学生の頃のことです。
Tシャツの絵が載っていたり、文章の感じとか、国語の教科書に載っている小説とは違うな、と思ったのが最初の感想です。
それに、ビールやフライドポテトが美味しそう、と思いました。
色々と衝撃を受けた作品です。
今でもたまに読み返しています。
自分の中では大好きな作品の一つです。
当時好きだった女の子にオススメしたのに、「こんな20代はいないよ」と言われてしまいましたが・・・。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.245:
(1pt)

面白くない

村上春樹のデビュー作ということで手に取ってみたが、全く面白くなかった。

淡々と語られるだけの薄っぺらい物語。そして、気取った会話の応酬の鼻に付きます。

読後、感想すら残らないほど薄っぺらく感じました。ハルキストには僕はなれそうにないみたいです。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.244:
(3pt)

なんとなくという印象

村上春樹さんの本を読むのは2冊目なのですが、良く分からないというのが本音です。大学生が夏休みに帰省した一コマが淡々と描かれていたり、小説を書くということのきっかけが描かれていると言えばそのとおりなのですが、読み終えたところ、良いとも悪いとも言えないという印象です。ただし、いろいろなエピソードが複々線のように折り重なっており、一つ一つのエピソードが謎のまま残ることもあり、その謎を読後に考えるというのが村上作品の楽しみのような気がします。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.243:
(2pt)

女性または若年者者向けの嗜好品

デビュー作品読んでなかったので購入。
ポップで美しい文章が特徴の筆者だが、本作品ではまだこなれていない感じで、例えば「ばかり」の濫発が気に障って読み進めるのが辛い。
陰のあるセンチメンタルでファッショナブル(存在として)な男しか出てこないのはいつも通り。冒頭部分で自ら書いている通り、ギリシア市民にしか描けない内容。地べたを這いつくばったことなどなく、少なくとも物理的な挫折と苦悩を想像でしか知らないから、どの作品にも奥行きが感じられない。繰り返しになるけど、著者の言う通りギリシア市民の娯楽。お洒落な人生論を弄んでいる。
八作品ほど読んだけど同じ印象。決してプロレタリアを賛美するつもりはないけど、もうないかな。
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4062748703
No.242:
(4pt)

嫌われそうで嫌いになれない世界観

「離婚した女の人とこれまでに話したことある?」

色んな背景を持った人との凡庸な出会いと突然の別れ。現実からちょっと離れられるような不思議な交友。
個人的には一文目ですでに村上春樹を感じられるのがすごいと思う。毎回のつかみが上手。
使いたくなる単語・セリフが多くて、何回も読み直したい作品です。
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4062748703
No.241:
(2pt)

村上春樹さん

最後まで読みましたが、うーん・・・・って感じになっちゃいました。
皆さんの評価は高かったのですけど、相性の問題もあるのかなあ。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.240:
(3pt)

10年前読んだときはカッケエ!と思ったんだけど

高校、大学のときにはじめて読んで
そのときはなんてクールな小説なんだろう!って
けっこうハマッたんですが、
今改めて読み返すと、ちょっとキザすぎて
なんだか恥ずかしくなってしまいました・・・・・・
これを読むならブローティガンを読むかな・・・・・・
なんというか、ナルシーな感じが鼻についてしまって。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.239:
(5pt)

断片的な処女作

この作品は村上春樹の処女作で、個々の文章は魅力的なのだけれど、ぶつぶつに寸断された構成になっており、一読しただけでは全体の文脈が捉えづらくなっている。

著者もその欠点は自覚しており、海外では未熟な時代の作品だから、という理由で長く出版されていなかったそうだ。
(現在は「1973年のピンボール」と合わせ、1冊になって出版されている)

各シーンは短く、飛び飛びだし、内容を理解するには読み手の側に努力が要求される。

とは言え、文章そのものは上手なので、読むのが苦になるということはない。

そのあたりの塩梅が絶妙な小説である。

処女作にはその作家の可能性がすべて提示されると言われるが、村上春樹にしてもそれは同じで、その後の作品でも主要なテーマとなる、孤独、喪失、わずかな希望といった要素はこの作品でも見受けられる。

これらのテーマがその後の作品でどのように拡張されていくことになるのか、それを知る上でも、源泉となっているこの作品を読む価値はあるだろう。

この作品を読むだけで村上春樹のすべてを知るのは無理があり、自分にテイストが合うと感じたのであれば、続けて「1973年のピンボール」と「羊をめぐる冒険」を読むことをお勧めする。

この3作品は登場人物が同じで、ストーリーにつながりがあり、村上春樹が作家として覚醒していく過程を追うことができるので、通読すると、より理解が深められると思う。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.238:
(1pt)

ラノベかと思うほどペラっペラな文章にガッカリ

初めて村上春樹を読んでみた。これがデビュー作だとは知らずに選んでしまったが
失敗だったようだ。ハルキストなる人々が大量に存在するらしいので、かなり期待したが
あまりに薄っぺらい文章で、最後まで味のしないガムをずっと噛んでるようだった。
人物像も希薄だし、たとえ短編であってももう少し物語に膨らみが欲しい。
期待していなかった綿矢りさのデビュー作の方がはっきり言って数段おもしろかった。
とにかく村上春樹はまだこの作品しか読んでいないので、この作家を語る資格はないが
少なくとも、村上春樹をこれから初めて読んでみようとしている方には本作はお薦めしない。

最近の話題作から始めて、村上春樹が肌に合いそうだと思うなら
遡って旧作に行く方がいいかもしれない。私には合いそうにないが。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.237:
(5pt)

電子書籍になり嬉しい

通勤時間が長いため、電子書籍で通勤中に読んでいます。ちょうど読みやすい。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.236:
(5pt)

孤独感

上位に来ているいくつかのレビューに初めて読んだ年やその時の年齢が書かれていて、「ああ、やっぱりそんな風に語りたくなってしまうものなんだな」と感じました。私は…もう何時の事だったか忘れましたが、たぶん1985年頃、高校生でした。
孤独感に苦しむことは若い頃よりはるかに少なくなったけど、でも孤独感そのものは消えないんだな、というのがおじさんになってから再読しての感想です。
著名作家のデビュー作、内容については今さら語るまでもないでしょう。
多くの若い人に読んで欲しいし、おじさんになったら再読して欲しい作品です。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.235:
(5pt)

あるいは、この一冊が一番好きかもしれない!

あるいはそうかもしれない。

一時期、これが口癖で、あるいは人に嫌われていたかもしれない。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.234:
(5pt)

ついに電子化

村上春樹のデビュー作。
私が初めて読んだのは1982年夏。多分、初の文庫化で文庫版を旭川のキオスクで買った。因みに北海道に行ったのはその一度のみ。
当時はほとんどSFとか冒険小説しか読まなかったので何故この本を手にとったのかは未だに謎。
「なぁんか良いっちゃん」って友人に説明してたような記憶が有ります。
続編の「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」の三部作は私にとって永遠に村上春樹の最高傑作です。
未熟な部分含めて、当時の自分の気持ちに見事にはまってしまった。
「羊をめぐる冒険」のクライマックスが北海道なのも、これってひょっとして運命の出会い?って思った一因です。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.233:
(5pt)

良くも悪くも村上春樹

ハラハラ・ワクワクする話ではないし、ドキドキするような話でもない。一般的ではない一般人の淡々とした話が流れていくのだが、文章が気持ちよく、その流れに身を任せているとここちいい。何となく最後まで流されていってしまう(でも何も残らない)。というような印象です。学生の頃は全く村上春樹の本を読んでも楽しくなかったけど、40を過ぎてから読むと何か余裕を持って読めます。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.232:
(4pt)

不思議な空気感が好きです。

村上春樹さんの小説を読みたくなるのは
読んでいる時の不思議な空気感が好きだからです。不思議な空気感が何故あるのかわからないけどやっぱりこの物語の中にもあるんだよね
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.231:
(5pt)

読み返したい

何度か読み返したがそれでもまた何度でも読み返すだろうなと思い購入した。
僕と鼠の流動的な日常描写がとても綿密に繊細にそして丁寧に表現され、特に物語性は無いがだからこそ日常という深みにはまっていってしまう作品
ラジオのシーンは斬新だと思う
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671

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