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風の歌を聴け



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風の歌を聴けの評価: 4.06/5点 レビュー 370件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全370件 321~340 17/19ページ
No.50:
(2pt)

私にはピンときませんでした。

とても不思議な小説だと思いました。読後に「で?」と問いただしたくなるような、捉えどころのないお話です。私は、この小説には中身がないと感じました。会話はクールでお洒落なのは理解できるのですが、そこに何も意味を見出せません。そして、そのカッコのつけ方が私にはピンときませんでした。たとえば地元のバーで酒を飲むシーンが度々出てきますが、私の感性では逆にダサいと感じてしまいます。この作品の登場人物には、心がないようでした。それは、表面的なものばかりを描きすぎたために、内面を描くことが疎かになった結果だと思います。表面的なものでキャラクターを説明するのではなく、もっと内面を説明することでキャラクターに厚みを持たせるような手法の方がよかったんじゃないかなと思います。そうすれば、80年代生まれの私にも、この小説に共感できる余地があったんじゃないかなと思いました。この小説を評価できるかできないかは、舞台である70年代の空気に共感できるかできないかだと思います。70年代のカッコのつけ方に共感できる人が読めば、この作品の評価は高くなるのだと思います。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.49:
(4pt)

純文学

真の純文学って、案外こういうものなのかもしれない、と思った作品です。時代を感じさせられました。ああ、今とは違うんだなって。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.48:
(5pt)

とても素敵な作品です。

村上春樹の作品を読んで、最後まで面白かったと思った唯一の作品がこれです。村上春樹の世界が苦手と言う人にもお薦めです。無駄がなく、必要なことだけを語られていているので、さらりと読みやすく、且つ何かが心に残ります。特別に何かが起こるタイプの小説ではありませんが、1970年代の青春を、あたかも自分の記憶の一部として感じることができるのではないかと思います。仕事や人間関係や恋愛や、日常の雑務に少し疲れたときに音楽を聴くような気持ちで読むことができる、そんな小説です。基本的に村上春樹の作品は悪くない、と思っているのですが、彼の作品では、登場人物は皆同じ語り口調。しかも不自然で気障。普段はこれにやられて導入部分の素晴らしさの余韻もむなしく、途中で興ざめな想い味わっていたのですが、この作品ではそれも大きな問題ではありません。文中に挿入される他作品の引用も絶妙です。こんな素敵な作品を書くことのできる人だったのだと、とても感動しました。できればまた、書いて欲しいなと思います。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
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No.47:
(5pt)

ヒルトンが二塁打を打った時、『そうだ、小説を書こう』と思った

村上春樹氏はある春の昼下がりに神宮球場にヤクルト-広島戦を見に行き、外野席に寝ころんでビールを飲んでいて、ヒルトンが二塁打を打った時、『そうだ、小説を書こう』と思ったそうである。そして書き上げた小説が本作『風の歌を聴け』だ。このあたりのことは、氏のエッセイ『やがて哀しき外国語』の『ロールキャベツを遠くに離れて』に詳しく出てくる。二塁打の飛び方とか、太陽の光とかではなく卒業後7年の歳月とハード・ワークが必要だったんだと解説されている(●^o^●)。29才の時のデビュー作は、『人生で必要なことは店で学んだ』氏の創造への欲求の結晶体である。ほとんど日本文学に触れなかった氏の作風は、氏の中で生まれ、氏のハードワークとともに氏の中で熟成されてきた『世界』だった。そしてそれは世界中探しても何処にもない場所だ。彼の『世界』。それは見事なくらいイマジネーションだけで構築されている。そして本作はほんの入り口で、奥は果てしなく深いのだ。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
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No.46:
(5pt)

処女作には全てが含まれる

 「処女作にはその作家の全てが含まれる」とは誰が言ったか忘れたが この村上春樹の処女作にその格言が適用できるかどうか? 僕がこの作品を読んでいた1980年半ばに 今日の村上の作品を想像出来たかというと 否としか言い様が無い。賭けてもよいが 村上自身 想像していなかったと思う。但し 20年以上経った今日 「その後の村上」をリアルタイムで読んできた読者として 再度本作を読んでみると やはり 「全て」とは言わないまでも 「かなり」が含まれてきたことに驚く。 冒頭ハートフィールドという架空の作家の作品を さも実現するかのように紹介しつつ 一気に物語に引き込む「語り部」としての才能。(当時は このハートフィールド探しが行われたという。皆一杯くったわけだ) 一見軽い都会小説のような趣ながら 「人と人とのdis-communication」を通常低音とさせている「苦味」。 いくつかのエピソードの結末や意味を読者に最後にポンと任せてしまい 村上自身は口を閉ざしてしまう「不条理さ」 まさしく全て今日の村上文学ではないかと感嘆する。そう考えると やはり格言は正しいのかな。
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No.45:
(5pt)

村上春樹流、若き日のひと夏の思い出

さら~っとしていて、さら~っと読める本です。ぽかぽかとした陽気の暇な日曜日とかに読めばいい休日が過ごせる本です。「村上春樹流、若き日のひと夏の思い出」をノスタルジックに描いた小説です。きっと誰もが通過するであろう、青春の日々において不器用で清純な若者たちの自然な毎日の出来事を難しい言葉を使わず、フランクに分かりやすく、軽いタッチで描いた作品。デビュー作ということですが、もうすでに村上ワールドの巧妙な風景描写は健在で、目を瞑るとその情景が浮かんできます。きっとこの本はストーリーうんぬんよりも、その文章を感じる本なのかなと思いました。かといってストーリーもそこそこしっかりしているので読み終わった後のほろ苦さやノスタルジックに浸る感情は与えてもらえます。
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No.44:
(5pt)

我が座右の諸

私は、村上春樹ファンだ。数ある村上作品の中で一番すきなのが、この風の歌を聴け。大学1年生の時に読んで以来、私の座右の書である。とりとめのないストーリー、漂ってくる脱力感。それでも、圧倒的な力があるのはなぜだろう。思春期独特のやり場の無い思いや、反抗心にとても心を打たれたからか、それとも文章が内容に反してとても爽やかでノスタルジックだからか。確かに、ゆるくてだるい。けれど、これを読むと、18歳のころ私が何に対して怒っていたのか、何を思っていたのか、何を夢見ていたのか、そういったところへ戻っていける。本当に本当に大好きな一冊。思春期の人たちに読んで欲しいなあ。本当に愛すべき本だよ。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.43:
(5pt)

軽くて綺麗な純文学

 「完璧な文章などと言ったものは存在しない、完璧な絶望が存在しないように」 出だしに引き込まれて一気に読んだ。ドライではあるが洗練された文章、起承転結にとらわれない作品構成。大衆文学ではまずお目にかかれない、文学という芸術「純文学」の世界を堪能することが出来る。文学作品はストーリー、主人公の魅力等で読ませるのではなく、思想、文章で読ませるべきだ。作品の良さが解らない人、好きになれない人は読まなければいい。他にも娯楽はたくさんあるのだから。テレビ、映画等容易に手に入るものはいくらでも巷にあふれている。 「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか」 つまりはそういうことだ。
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No.42:
(4pt)

「書くこと」について

「村上春樹のデビュー作」とある様に、ファンならば読む価値はあると思う。(上村春樹に興味を持ったら、お薦めしたいです)小説というより日記に近い内容で、ページ数は少なくストーリーが面白いというものではないが、その後の作品展開の要素が随所に現れている。冒頭から「完全な文章などどいったものは・・・」に始まり、まず「書くこと」について考えを述べているのも面白い。また、書き出しと最後にハートフィールドという作家が、あちこち出てきて、「書くこと」について影響を受けたことも分かるので、ファン必見の一冊だと思います。
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4062748703
No.41:
(3pt)

私には・・・。

 学校の図書館の新刊コ-ナ-で借りた。けれど、私にはあまり合わなかった。読後は何も残らない。ただアメリカの青春映画を見ているような心地良い文体。読んで得にも損にもならない。流れるような音楽を聴いているような感じだ。でも、だらだらとした文体や、年上の女性に対する感覚が、どことなく垢抜けてない。こういうのを、現代の純文学というんだ、と何となく納得。
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4062748703
No.40:
(5pt)

原点

私が高校生の頃、この本の数ページが大手予備校の模擬試験に出ました。試験そっちのけで、この文章に引き込まれてしまいました。最初から読みたくて、即効本を購入した記憶があります。独特の世界観と表現力に魅了されます。
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No.39:
(5pt)

新鮮で感覚的な小説

初めて読んで感じたことは、著者は英語を母国語としている人かアメリカ小説を読み込んだ人だろうな、ということだった。数ある村上春樹の小説の中でもこの第一作目は特に”日本的”でなく、しゃれた会話が交わされる今まで読んだことのないタイプの小説だった。作品中の主人公は「文章について多くをデレクハートフィールドに学んだ」という。この本を初めて読んだ人の中でまずこの作家の存在を疑う人はいないだろう。今では周知のこととなっているがハートフイールドは村上氏が作り上げた架空の作家なのであるが、当時は実在する作家だと信じハートフィールドの作品を書店に問い合わせる人が絶えなかったほど巧妙に架空の作家を作品中に織り込んでいたのだった。ではこのモデルは誰?ブラッドベリ?ロバートEハワード?という風にハートフイールドについてその後もちょっとした論争があったほどである。こんな風に読み手を楽しませるのと同時に数字、古典、和歌またキリスト教的記号を埋め込むのが上手な作家である。作品をストレートに読んだ後は埋め込まれた記号や数字を探し出すという楽しみも味わえるので、村上春樹の小説は二度も三度も楽しめてお得感が高い。まだ村上ワールドに足を踏み入れたことのない方には、すべての始まりである「風の歌を聴け」をおすすめします。文庫本のカバーをとって中を見たことのある人はいるでしょうか?佐々木マキさんが書かれたカバーをめくってみてください。こんなところまで楽しめちゃいます。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.38:
(5pt)

もしも、です。

もしも、あなたが「海辺のカフカ」や「アフターダーク」を読んでがっかりしたのなら、必ずこの本を読まなくてはいけません。それが唯一、村上春樹のディープな所を理解できる方法だから。
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4062748703
No.37:
(3pt)

「鼠」の読み方は「ねずみ」でいいんですよね?

軽いタッチで書かれていて興味深かったし、デビュー作ですごいと思いましたが、個人的には同じ村上春樹さんの作品なら「ノルウェイの森」のほうがお勧めです。
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4062748703
No.36:
(5pt)

ドライな文体が好きです

旅行、キャンプに行く時に村上春樹の新作が出ていたら必ず持っていきます。中でも「風の~」と「羊をめぐる冒険」は大好きな作品です。この頃の氏の作品はバーを経営されていて完全に職業作家としてではなく、(語弊があるかもしれませんが)片手間に書いてるはずです、今日はここまでみたいな感じで。だから、章立てが多いですよね。けどそこがまたいいと思います。若者の心情をうまく現せていると思います、それから比喩がとてつもなく巧くて判り易いですよね。(自分の拙文が恥ずかしい)時間つぶしに本でも買うかという時に古本屋でついつい買ってしまう本がこの本です。家に何冊あることやら。バリバリの純文学であるにもかかわらず、ライトでドライな文体が僕は大好きです。どこがどういう風にとは巧くいえませんがね。
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4062748703
No.35:
(5pt)

虫歯の話

村上春樹さんの小説の中でもっとも好きな作品です。僕と鼠の会話はどこもかなりかっこいいです。その中でも、私は虫歯の話が大好きです。全ての人々は同じ条件であるという僕に対して、鼠が「嘘だといってくれないか」と口にします。いつもここを読むときに、なぜそこまで頑なに鼠は言わねばならないのか、僕は本当に条件が同じだと考えているのか…、と考えます。また初期の頃の作品はストーリーで読ませるのではなく、文章で読ませている気がして好きです。初めから読むだけでなく、適当にページを開いて読んだりしています。
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No.34:
(5pt)

村上春樹さんを読むならデビュー作から

村上ファンなら誰も知っていると思うけど、村上さんのデビュー作品。大学時代に読んだ時には、その洗練された文体とアフォリズムのタッチにしびれた。暗記するぐらいに読んだ。今でも書き出しは忘れていない。”完璧な文章など存在しない、完璧な絶望が存在しないように”20年たっても、その洗練さは古びていない。青春の倦怠と廃頽をそれまでの日本の小説の土着性と私小説の風土から解き放って描写している。その評価は後世に託されるが、文学のポップ化はこの本が基点と思う。題名はボブディランの名曲に影響されたんだろうね。スパゲッティがゆであがるのでこの辺で終わり。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.33:
(5pt)

再会

 村上春樹の「風の歌を聴け」、僕が高校生だったころに読んだ本だ。当時は何がなんだか分からずに、しかし引きずり込まれるように読んだ。 こうして再び新装丁で出たので衝動的に買ってしまった。読めば読むほど深く、しかし、よく分かる。面白い。新人でこれだけ書ける人はやはり天才だと思う。芥川賞を取った「二人」なんて足元にも及ばないものがある。 デレク・ハートフィールドという架空の作家を創り出すあたり、そしてそれを実在すると信じ込ませる力はやはりすごい。ハートフィールドの小説の内容の説明(もちろん村上さんの創作)がちょっと出てくるが、これは主人公である「僕」の求めていること、こう在りたいと思うことを投影しているように思えるのは僕だけだろうか?村上作品において「井戸」はコミットメントとの関係が深いという観点から見てという話だけど・・・。 そして、「鼠」が書こうとしている小説は「風の歌を聴け」を書いている時点での、村上氏本人の小説のことのように思える。 奥が深く、何度でも読めるこの作品。ぜひお勧めです。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.32:
(5pt)

クールな夏

ねじまき鳥クロニクル、ノルウェイの森、海辺のカフカと読み、初期の作品から順番に読もうとこの本を手にとりました。上記三作はいづれも長編なので初めて読む中編ということになります。田舎に帰省した僕と素敵な人々と、ビールと音楽の夏。つまみが枝豆でなくピーナツなのがなんとも村上春樹らしいです。膨大な哲学がちりばめられているわけではないけれど、ところどころに垣間見える村上春樹の美学!素敵だと思います。少し気取ったクールな文章は変わらないのですね。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.31:
(3pt)

あまりよさがわからなかった。

僕は受験生なんですが、この本から漂ってくる虚無感がなんか嫌でした。やっぱ主人公と同じような時期に、同じような感情の状態で読んだのが原因で同族嫌悪に陥ってたように思います。もう少し大人になったら振り返る形で見れて楽しいかも。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671

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