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新世界より
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【この小説が収録されている参考書籍】
新世界よりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全506件 201~220 11/26ページ
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新世界という世界がどんなところなのか少しずつ分かってきてどんどん面白くなります。 | ||||
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上~中巻は普通。 上巻、後半~中巻に掛けては、 ネズミのコロニー同士の戦いが長々続き中弛みながら読み進める。 下巻から悪鬼の君臨により状況は一変。 今まで読んだ本にはない程の緊張感、 不気味で不穏な空気に完全に飲み込まれ、 活字から映像化するような臨場感のまま 一気にラストまで読み終えた。 本当に悲しい戦争。 憎しみや復讐は、人間の誇りを守る為に湧き出る感情なのだろう。 その心だけは、古代からの日本人らしく とても美しいものだ。 バケネズミ野狐丸、スクィーラーの最後の言葉… 課せられてしまった究極の刑罰… 全てが明らかになった今となっては、 底知れない空虚さが残る。 救いは、それを理解している人間が生きて残っている事だ。 復讐はまだ、続くのだろう。 こんな新世界なら、私は人間側じゃなくていい。 現代に生きる私が、この新世界の行く末を案じる程、熱読した。 | ||||
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ヒトの傲慢さが生んだおぞましき世界を覆う、 ヒトの脆さが創った不気味なまでに眩い光と ヒトの愚かさに育まれた果てしなき暗黒の闇に、 人間のささやかな智慧と強さを、息も絶え絶えに放り込んだお話 ***** 構想30年と言うだけあって、とにかくもの凄いです。 1000年後の日本。 限られたコミュニティ、囲まれた土地、少ない人口。 念動力という呪力を当たり前に使う人々。 「神の力」を得た人間が、穢れを一切排除し、 完璧なまでに創り上げた平和な世界。曰く、 「ここは病的に美しいユートピア」。 その世界が築かれるに至る人類の血塗られた歴史が紐解かれるとき、 ひた隠されていたおぞましい真実が明るみに出ようとするとき、 世界は血で溢れ、人々は混乱し、錯綜し、試される。 ありえない設定、ありえない世界、ありえないグロテスクなイキモノ。 にも関わらず、 貴志氏の微に入り細に穿った表現、緻密に構築された世界観により そのありえない世界がぐんぐん迫って息を詰まらせる。 心理描写というよりも、細やかな行動描写により、 より微細な心理状態を炙り出すような手法は、実にお見事。 主人公の女の子が良い子すぎるのが気にはかかるが、 それどころじゃないくらいの凄まじい構想力に圧倒される。 子どもが怪我をするから危険遊具を撤去せよ、 通学路は安全でなければならないから全て車両進入禁止にせよ、 精神疾患や犯罪歴のある者は危険である可能性があるから排除せよ、 いかなる理由があろうとも暴力を振るった教師は免許を剥奪せよ。 危険因子は排除もしくは隔離せよ、という風向きの強い今の日本で、 あるいは人間が呪力を手にしてしまったとき、 ここに描かれる狂った「新世界」へ行きつくことは無いと、 誰が否定できるであろうか。 安全を願うゆえに築かれた完全な無菌ルームは、 その中に居る限り完璧な平和をもたらすが、 ひとたびその壁にたった1mmの穴が開くだけで死をももたらす。 そしてその穴は、必ず内側から開けられるのだ。 1000年前も、1000年後も、そして今も、 人間という生き物は大いに罪深いイキモノである。 しかし1000年前も1000年後も、そして今も、 どんなに醜く歪んだ狂った世界であろうとも、 人間は生きていかねばならないのだ。 そこにはいつでも血が流れ、愛が通う。 人間は、どんな力を持とうとも、神になど近づけない。 こんなにもバカで、不器用な生き物なのだから。 ―人間というのは、どれほど多くの涙とともに飲み下した教訓であっても、喉元を過ぎたとたんに忘れてしまう生き物である ―新しい秩序とは、夥しい流血によって塗り固めなければ、誕生しないものなのかもしれない。 ※グロテスクな描写が多々出てくるので、そういうのがとにかく無理、という方にはお薦めしません。 | ||||
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SFホラーそして、ある種のマゾヒズム。 本当の怖さは最後に明かされる。(逆に言うと最後まで分からない) 叙述トリックを使わずに、このラストの衝撃はすごいと思う。 読者の感情は逆転する・・・! | ||||
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緊迫した時間の中で主人公の渡辺早季は町の存続の為に朝比奈覚と共に激しく戦い、終盤に向けてストーリーが一挙に流れて行きます。その中で、全ての秘密が明かされる。その構成や着想力には、本当に驚かされます。絶対君主制の中から生まれた自由、平等に向けた歴史の流れや選民、非選民についての考え等、過去の多くの出来事をベースに置いていることも判ってきます。 貴志祐介の著作は初期のホラー的な作品から多く読み繋いでいますが、その中でも異色のファンタジックSF、作家の非凡な才能を新たに見つけ、これからも継続的に読んで行きたいと確信させるいい作品だと思います。エンタテイメントとして小説はなくてはならないなと、改めて嬉しい驚きを感じさせてくれる作品です。 | ||||
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上巻からの流れを引き継ぎ、友情を大事に主人公が不思議な世界で活躍する中で、人間が過去に辿った時代のことが語られ始めます。そして、終盤の下巻に向け一挙に物語が流れて行く大切な中巻です。本書を読まれる方は、時間がとても短く感じられるのではないかと思います。ファンタジックなSFの世界、著者貴志祐介さんの才能の豊かさや広さを感じられる本です。 | ||||
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一気に読みました。すごい面白い。ちょっと怖い。中、下もすぐに買いました。 | ||||
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貴志祐介さんの初期の頃の作品を読み続けて、いよいよ「新世界より」(上)まで来ました。ストーリーを築く才能には驚くばかりで、毎作読み始めたら止められない作品ばかりだと感じています。この作品も読者をぐいぐい引っ張る魅力は変わりませんが、読んでいて何となく「風の谷のナウシカ」の様な世界を感じました。主人公が女の子で、オームの様な異様な動物が出て来ます。「風の谷のナウシカ」も小説にしたら同じ様な想像世界になるのではと思います。従来の貴志作品とは少し違い、コンピュータゲームの中の様な世界も感じました。主人公の渡辺早季と朝比奈覚がどの様になっていくのか、中巻を読んで行くのが楽しみです。 | ||||
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きっと作者は素晴らしい語彙力や感性、想像力の持ち主なのでしょう。主人公の些細な女心を理解し、話を進めているので作者は女性だとばかり考えていました。 また登場人物一人一人の土台がしっかりしていて初めの方と後の方で方向転換による不自然な変化はありません。 変化があるとしたら成長によるものだけでとても魅せられました。 私はこんなに壮大に見えて平凡を装った壮大なミステリー読んだことがありませんでした。 世界観が独特なので同じ人間でも考え方が大きく違う箇所が何点があります。ネタバレとまではいきませんが、それは殺人について・性交渉についてなどです。 とにかく私はこの本に取り憑かれたように一気読みしてしまいました。 | ||||
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本日読了。上中は引き込まれるように読んだが、下巻はあまり好きになれなかった。 下巻の主人公たちがあまりにも御都合主義すぎたからかもしれない 不明なことがあっても頭の中で声が聞こえたり、ぱっと思い浮かんだり… 人が死んでも話をぽんぽん進めるためか、主人公たちが全く気にかけない とにかく不満が多いけれど、設定やオチは好きなので星3つ 下巻の主人公が嫌いです あまり呪力を発揮するシーンがないし若干足手まとい感がある あとハゲネズミに対する偽善感というかなんというか…他の人間とは違いますアピールがうっとおしい | ||||
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前半の世界観の説明部分のあたりで1回挫折しましたが、そのあとは読む手が止まりませんでした!!貴志祐介先生の作品は本当に大好きですし、ここまでの想像力…天才だと思います。 最後は作品の余韻が抜けず色々と考えさせられることばかりでした。 ぜひ色々な人に手にとって頂きたい作品です。 | ||||
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結末が気になり上中下と一気に読んでしまいました。確かに面白いですが、SFばっかり読んでる私としては正直何故こんなに評価が良いのかわかりません。 よく出来た日本のティーン向けSFライトノベルって感じでしょうか。 ちょっと辛口でしたが、書き上げる前に相当に構想されたことと思われ、独特な世界観がある。それを具現化した能力は見事。目の話せない作者であることには間違いない。 | ||||
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個人的にSF小説の最高峰だと思う作品。世界観もストーリー展開も素晴らしく、独特な作品の雰囲気に浸ることができる。 しかし、序盤の100~200ページほどは世界観の説明が多くて退屈。SFやファンタジー小説にはよくあることだが、一人称視点の都合上、専門用語の説明がなされず「考えるな感じろ」といった文章で書かれているため、こういったジャンルの小説に慣れてない人には辛いかもしれない。実際に知り合いに勧めても序盤で積むことが多い。しかし、序盤を乗り越えれば一気に展開が面白くなってくるので、それまではわからない語句などがあっても読み飛ばす感じで読み進めるのが良いと思う。 | ||||
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超能力的なものが当たり前になり、それゆえ、文明がある意味退化している未来。 一見、不思議なほどの静けさと穏やかさに包まれる社会の中で、徐々に姿を現していくほころびと「破局」。 主人公である早季が、数年後にその事件を振り返るという形式で、本書は進められる。 まずは何よりも、冒険小説であり、ビルトゥングスロマンだ。 いろいろな事件に巻き込まれた早季たちが、時に派手な立ち回りを演じつつそれを乗り越えていき、時に悲しい別れを経験しながら成長していく物語として、一気に引き込まれていく。 ただやはり圧巻なのは、緻密に組み上げられた未来の世界観。 世紀末的な時代(北斗の拳のパロディが入っていて笑えます)や恐怖政治的な時代を経て、なぜ今のような仕組みが整えられたのかというバックグラウンドが詳しく説明されるのだが、「確かに文明が滅びたら、人が超能力なるものを手に入れたらこうなるかもしれないな」という、とても納得感が高いものだ。 延々と「未来史」が語られるシーンはなかなか圧巻だ。 そして同時に、人間の業の深さにも改めて気づかされる。 本書は人間と「バケネズミ」と呼ばれる亜人種との関係が物語の大きな軸となっているが、これはいわば、支配階級と被支配階級、あるいはかつての白人と黒人の関係を思わせるもの。 多くの混乱を経てたどり着いた未来が、やはり人間が根源的に持つ差別欲求に支えられているという救いのなさ。 そして、それが結局、大きな禍につながることになる。 妙にリアルなのは、主人公・早季がそうした矛盾を理解しつつも、ぬぐえない不信感と差別意識を持ち続けているキャラクターとして描かれていること。 確かに人間の業なんてものは、そう簡単に変わらないのかもしれない。 というわけで、一流の冒険小説でありながら、どうにも妙な後味を残す一冊(笑)。 ただ、読む価値は十二分にあります。 | ||||
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私は恒川光太郎が描く、民話のような異世界を舞台にしたダークファンタジーが大好きです。 本書は書店で裏表紙の粗筋を見て、恒川光太郎の世界観に似ている本だといいなぁという期待を込めて読んでみましたら、種類が若干異なるものの思わず一気読みしてしまうような引き込み力を持ったアタリな作品でした。 恒川光太郎の本は誰もが行ってみたくなるような読者をググッと惹き付ける魅力的な異世界だからこそ、裏には同じくらい陰惨な何かが隠されているといった皮肉な物語が多いです。 世の中には完全な善も完全な美しさも存在しない。それが世界のありのままの姿なのであって、それをごまかそうとすれば(ごまかしの美しさで取り繕おうとすれば)、必ず無理が生じ、その歪みには、ごまかしの程度と同じレベルの悪やおぞましさが生じてしまう。 私はまさにそんな物語が好きで、恒川光太郎の本は読了してしまったので、同じような作風の作家を探している時に本書を見つけ、瞬く間に上中下巻を読了しました。 感想は、恒川光太郎の粗筋とは少し異なるというか、あちらは大人のダークファンタジーで、本書はヤングアダルトでもいけそうな冒険色の強い、冒険ファンタジーといった物語でした。(とはいえ、結構グロテスクな描写も出てきますので、本当にヤングアダルトの世代に読ませていいのかはわかりません。でも雰囲気はヤングアダルトに近いものがあると思います。) 私は冒険ものはそんなに得意ではないのですが、どんな人でも一気読み間違いなしのアタリ本だと思います。 誤魔化しの美しさの歪みに生じる闇が、自分の出番を今か今かと待っている…そんな不気味さを秘めながら進むストーリーは恒川光太郎の作品に似ています。 オチは途中で予想できるものの、非常に良いオチで、私は大好きな作品でした。またこのようなジャンルを是非書いてほしいです! | ||||
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千年後の日本を舞台とし呪力という絶対的な力の影響で、今とは全く異なった世界を描いている。 正直、読み始めた時は設定の難解さについていくことが出来ずにいた。しかし途中から一気に物語の世界観が明らかにされ、加速度的に面白くなる。そしてそこからは最後まで一気読みだった。途中だれる部分はあるが、たいして気にならない。あまりにも凄まじい想像力に圧倒されてしまい、文句をつけることが出来なかった。特に、夏闇、深秋、闇に燃えし篝火は、の部分は最高だった。 エンターテイメントとして、これをこす作品は中々出会えない。続編が出る可能性もあるため、その時はもう一度読み返してみたいと思う。まだ読んでいない人はぜひ読んで欲しい。圧倒的な世界観に必ず満足するはずだ。 | ||||
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まったく面白くなかったのですが 気のせいでしょうか これだったらほかの事をしていたほうが増しだったような気がします すみません | ||||
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一言で面白い! しかも、私にとっては久しぶりに出会う、何度でも読み返せる面白さ。 一回目は普通に読み、二回目は主人公(視線)を変えて、 そして読んだときの年齢によっても 感じるモノが違う気がする。 若い人が読めば、社会や大人に対する疑問、苛立ち。恋愛や友情に対する狂おしい程の切ない絆と未来への責任感。 大人や親が読めば、その世界で秩序を守りながら、自分の子を無事育てられるかという不安と未来への責任。 10年後また大人としての立場でもう一度読みたい一冊。 | ||||
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解説を読むと苦手だった「キャラ作り」を克服したようなことが書かれていましたけれど そうかな?と疑問が。 相変わらず個性のないキャラばかりで 金太郎飴みたいなみんな似偏った性格ばかりというか。 主人公が言われている「あなたは強い人」っていうのもピンと来ませんでしたね。 だって読んでるほうが「ああ、この人は強い人だな」って思える エピソードが無いんですもん。 セリフでキャラの内面を説明しても説得力ないでしょ…。 けど、世界観の細かさは壮絶でした。 とくに東京地下に棲んでいる生物の多様性が素晴らしい、そして恐ろしい! またテーマとしても深いものを感じますし 昔から貴志小説にある「狂気と、それに対する人格というものの脆さ」っていうのが ここでも楽しめました。 ここまで細かく設定出来るならこの世界観を大事にして 短編オムニバスで進めたほうが息の長い作品になれたろうにな…と惜しく思います。 | ||||
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おもろかった。 オチのスーパーバッドエンドも期待したが、それはなかったね。 | ||||
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