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新世界より
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【この小説が収録されている参考書籍】
新世界よりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全506件 61~80 4/26ページ
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オチとして仕込まれた秘密じたいは、 そんなに意外なものではないです。 でも、秘密そのもの、 人への視点は面白いなと感じました。 人間の醜さを徹底して描いた本作は、 その意味では、発想は好きなタイプでした。 でも、出発点がデビュー前の短編だからか、 ずっと展開が退屈で。 貴志さんの、 物語に引き込む力強いスピード感も、 ハラハラしながらもワクワクできる、 いい意味の理屈っぽさも、 ぜんぶ空回りしている感じ、 というか、設定の段階で、 もっと練れたんじゃないかなと。 全体をシェイプアップして、 語順を変えたり、いろいろ工夫して、 読み飽きないものにできそうなのに。 なんか、『悪の教典』もでしたが、 アイデアが大雑把だなと感じました。 子供の読む冒険譚みたいなのに、 表現のエログロは大人向けで、 そのバランスもなんか雑な感じ。 『悪の教典』は、 ミステリー色とか、 学園ドラマとか、 群像劇的な要素とか、 いろいろやろうとして、 散らかっちゃった感じでしたが、 『新世界より』は、なんとなく、 読者とリズム感がずれているような。 速くして欲しいときにジックリと、 細かい描写や小刻みな展開が欲しいときに、 逆にザックリとしてしまっている感じ。 だからか、登場人物の喜怒哀楽が、 すごく唐突に感じました。 『慟哭』とか、言葉が大げさなぶん、 読んでるこっちは『なんで?』と、 首をかしげながらシラケちゃう感じ。 ダラダラと長いせいで、 少し読むと強烈な眠気が襲ってくるので、 読了までに時間がかかりました。 現代の小説で、 難解なひねくれた内容でもないのに、 この睡魔を発生させる原因はナニ? と、毎回、本を開くたびに疑問でしたが、 結局は、テンポやスピード感、 興味を引くための言葉選びを含む、 アイデアの数など。 全部が、足りなかったのだと思います。 足りないとは少ないという意味ではなく、 削るという引き算も含めてのものです。 そもそも、 主人公が女の子である必要性から、 もう少し考えて欲しかったなと。 生意気なことばかり言いましたが、 ファンなので、 ちゃんと新品を購入したうえで、 流し読みなどもせず、 一文字一文字、最後まで読んだうえで、 やっぱり残念だなと思ったので、 正直にそうレビューしました。 賞をとっていようが、 SFの歴史から見て興味深い点があろうが、 大勢が貴志祐介の最高傑作だとホメようが、 ぼくにとっては、 貴志さんはこんなもんじゃないと、 強く主張したくなる、 これは〝未完成作品〟でした。 これを改良して面白くするのではなく、 一から練り直し、 まったく別物にしたファンタジーに、 客観、批判を自分に向けて推敲し、 再挑戦していただきたいです。 貴志さんの才能が、 この作品執筆時点で枯渇していない限り、 絶対に、もっと面白くできたはずだと、 ファンとして、信じています。 | ||||
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上巻でゆっくり加速していった物語が、 最高速に届く前に、 空ぶかしをしている印象の中巻でした。 決してつまらなくはないのですが、 場所もストーリーも、 なんとなく行ったり来たりで。 そのかわり謎は、少しずつというか、 どんどん明らかになります。 中巻で、なんとなく世界観に慣れる感じ。 子供が主役である理由も、 中巻で明かされます。 なるほどねーと、そこは素直に納得。 下巻では、能力者同士の戦闘が、 いよいよ描かれるのでしょうか? 貴志祐介さんの物語は、 いつも面白いですし、 迫力も、説得力も、個性もあるのですが、 唯一の弱点といいますか、 たとえば将棋であれば、 歩と歩がぶつかった時、 ターン制なので、 先に当てたほうが勝ちます。 でもそれが人間対人間になったとき、 それも、不意打ちや騙し討ちではない、 正面衝突の決闘が起きたとき。 貴志祐介さんはいつも、 その先をほとんど描いてくれないのです。 『黒い家』で、少しだけ、 主人公と悪役が、 取っ組み合った場面もありましたが、 執拗に目潰しをした、 くらいの描写だったように思います。 攻防を描くのが、 全体は得意なのに個が苦手なのかな?と。 さて、下巻では、 その印象を払拭してくれるのでしょうか? ただ、描かれる能力が万能に近いので、 攻防の展開は難しいと予想してはいます。 弱点は、疲労くらいでしょうか? あとは、多少の得手不得手? パニック映画のクライマックスに近い、 逃げて逃げて、 何か弱点を発見して、 一発で逆転。みたいな。 昔からある展開だったらいやだなぁと。 そんな予感を吹き飛ばしてほしいです。 期待だけを胸に、 今から下巻を開きます! | ||||
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上中下と少し長めの小説。 「新世界」とは、実世界より未来ではあるが技術的には衰退?した世界で、「呪力」という特殊な力が当たり前となった世界。物語もこの呪力を焦点に争いなどが描かれている。 この力は凄れた人間に与えられた類稀な力のようにも思えたが、呪いの力とあるようにこの力を持ったことは果たして良かったことなのか。 | ||||
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時間や世界を、 広く大きい視点で描いている序盤は、 逆に物語が進みません。 世界や人物を紹介し終えたころから急に、 視点がミクロへとぐっとクローズアップし、 物語のテンポがあがっていきます。 次から次へとピンチが襲い、 息つくひまもない。 いや、一休みする場面はありますが、 休んでいても気が休まらない。 ハラハラ展開が続きます。 視野が狭くなってから先、 描写が細かくなり、スピード感が増すと、 逆に時間の進みは遅くなっていきます。 まあ、当然といえば当然ですが。 いろいろ起きれば、 文字数は描写に割かれますからね。 貴志祐介さんにしては、 読者を引き込む速度が遅いなと、 序盤は逆の意味でハラハラしましたが、 巨大な岩が重たい音とともに転がるように、 ゆっくりと加速しだした先には、 納得の面白さが待っています。 マリオカートでも、 大きくて重くて、最高速ののびる車は、 初速が鈍いですからね。 本作は、あんな感じです。 時間か物語か、 どっちかは必ずゆっくり進むので、 つい、急いで読み進めたくなりますが、 ここは急がず、じっくりと、たっぷりと、 楽しませてもらおうと思います。 | ||||
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中古とあったがほとんど新品でした。大変良かったです。 | ||||
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1000年後が舞台ですがそこには進化した人類が。偶然にも先日似たテーマの小説を読んだのでやっぱり今の人類は愚かなのか?と思いつつ読み進めると今以上に酷い管理社会の匂いがします。 緻密なディテールで綴られる世界観は、今の自分が立っている足元の世界の根底を揺るがすほどの圧倒的存在感だった。 現代からしばらく経った未来の話。ファンタジーって聞いていたけれど結構和風ダークファンタジー?慣れ親しんだ動物と架空の動物が登場。漢字は割と読める方だと思ってたけど全然読めないものばかり。人間がもし呪力を持ってしまい、それでも平和な世界を作るには…と優生思想を基盤にシステム作りをした結果なのだろうなあ。本当に教育って洗脳。このあとどう着地するんだろうか。 | ||||
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千年後の日本を舞台に、学園ミステリ、伝奇、青春、ストラテジー、ホラー、クリーチャー、SFファンタジーとここまで磨いてきた持ち駒を一挙にブチ込んできた長編。 既存の作品には無いものを創りたいと本人も語っていたのでミステリ作家ではない貴志祐介の密室系の作品には全く興味がないが、 こちらはいくつもの面白さのアイデアが物語の筋を縦横に渡って配置されている。 緊迫の場面を乗り越えると、次は不穏と謎とで物語を引っ張り、 そうした緩急をつけた展開はリーダビリティ抜群でキチンと一つの大きな物語を形成してただのドタバタでは終わらない。 けれども物語世界へ入っていくための導入となる数十頁は退屈するかもしれない。 そこはしかし作者も折り込み済みの我慢の布石で、ゆっくりと坂を上るからこそ、 その後はジェットコースターの如く急転直下で駆け下りる。 ただラスト近辺の展開だけは浮いているように思える。天使の囀りでも若干感じたが、最後の締めになると突然フィクション感が増す。 それでも面白いお薦め小説はと聞かれたらまず頭に浮かぶほど普遍的な面白さがある。 | ||||
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作者は意図的にそうした部分も多々あったと思いますが、バケネズミの設定や、主人公ら5人の性格付けがややステレオタイプなこともあり、事前にネタバレを見ることは避けていたものの、予想したあらすじとそう大差ない内容だったことが少しばかり残念でした。 戦争や差別、支配といったヒトの業に関するテーマについても、年齢を重ねた現在では「何を今さら」程度のものであり、同じ理由で凄惨と言われる描写もそれほどとは思いませんでした。 しかしながら、あっという間に本の世界に惹き込ませる巧みな筆致や現代日本の延長という部分を活かした練り込まれた世界設定などはさすが貴志先生といったところですし、呪力、想像力、人間、バケネズミ、支配、差別といったテーマと設定をうまくリンクさせているところはさすがSF大賞受賞作と思いました。 しかしながら冒頭記したように感じてしまったことも事実であり、もっと若いうちに読みたかったというのが率直な感想です。 10代とは言わないまでもせめて20代のうちには…。 きっと今とは比較にならない衝撃を受けていたことでしょう。 もし本書を読むことを迷っているのなら、今がその時です。 若いうちにこそ読むべき作品です。 そして「想像すること」について少しでも想いを巡らせて欲しいです。 昨今、他人の痛みに鈍感な人間が多すぎると思いますので…。 ※最後にものすごくどうでもいいことですが、せっかく物質文明が滅んで美しい日本の自然が甦ってる世界なのですから、日本の象徴である富士山についても触れて欲しかったところ。 全然言及されてなかったですよね?富士山。 | ||||
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恐怖、焦燥、不安、憤慨、嫉妬、その他含めて少年少女のありのままの”姿”が、神秘的でどこか恐ろしい小説の舞台を通して描かれている。現代社会を生きる私たちにとって、登場人物たちが生きる呪力のある世界というのはフィクションそのものなのだが、実際にその世界に生きているように、それがアタリマエであるように感じるのは、この小説の作者-貴志祐介氏-の類稀なる力量であろう。(主人公が過去にあったことを文書として記す形で、この物語は始まる。) 小説の随所に直接的な表現、少々グロテスクな表現、同性愛的なものも含めての性的な表現があるため苦手に感じる方もいらっしゃるかもしれないが、逆にそれらの描写ゆえに登場人物たちの心理をありありと感じることができる。まさに”傑作”である。 皆様にも是非ご一読願いたい。 ちなみに少々世界史マニア気味な私にとって、水路が巡る街というのもプラスポイントであったのだが、それは中・下巻まで含めた話である。 | ||||
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最近、ハードSF小説を読んでるのでそれを期待した分、 期待を大幅に下回る物でした。 設定は期待通りてしたが、 上中下と3巻にも渡って刊行されその上この設定ですから。 期待してましたが・・・ 正直この内容なら一冊に纏めるか、 短編でもいい様な内容でした。。 主人公の生涯でも描かれるのか、 旧人類との衝突や時代の映ろいでも描かれるなど、 壮大な物語期待し読もうと思わる方はまず間違いなく 肩透かしになります。 | ||||
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ダメだった。これのどこが面白いのかわからない。 | ||||
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空想の話は何でもありでつまらない。最後のオチを書きたかったのだろうが、そこまでが長すぎ。 | ||||
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展開が非常に遅い。丁寧と言うのではなく、必要のない説明や描写が長い。そのため、上だけ読んだが、小学生の空想世界みたいな内容や描写が延々と続く。 飛ばし読みしてもなんら問題なかった。三巻まとめて買ったことを後悔。 | ||||
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単行本で読んだのですが文庫のこちらでレビューさせて頂きます。 長編らしい読み応えのある作品でした。面白かった〜!他にはない唯一無二の作品ですね。今でも内容が鮮明に思い出せます。 内容は他の方が秀逸なレビューをなさっているので結末の感じ方について… ハッピーエンド、バットエンド知りたくない方は読まないで下さいね。 バットエンドのようなレビューをしている方もいますが私は未来に繋がるハッピーエンドだと思いました。読後感は良かったです。 私はハッピーエンドしか読まないようにしているのでレビューを必ず読んでから購入を決めるので、この本の時もかなり迷いましたが結果もっと早く読めば良かったと思いました。 私のような方の為に結末だけ書かせて頂きました。安心して読める作品ですよ。 | ||||
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とても良い状態でした 楽しみながら読んでいます | ||||
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小説だけで読みすすめて、この「新世界」に引き込まれました。 物語の設定を把握してからは、都合の悪いことは子供に教えない、大人に都合よくされてしまうところも含めよくできているなと楽しめる本です。自分たちの都合よく作ってしまった世界は、遣われる側からするとどこかで足をすくってやろうと腹にかかえていつか本当に逆転する出来事にぞっとします。 この新世界に限らず人は自分たちが生きていくために、記憶をうまく書き換えながら未来にむけて生きていけるようになっているなと改めて思いました。 | ||||
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世界観、ストーリー展開は魅力的で良かったです。 ただ主人公が好きになれない。 途中からやたら主人公が次期指導者だとか心が強いとか持ち上げられますが、読んでてとても指導者の器には見えない、まあ心の安定性に関しては抜群なんだろうとは思いますがそれ以外が最悪、中盤からの足手まといっぷりが腹立ちます、軽率な判断、利己的な判断で周りの人や人類を危険に晒すような展開が目に付く、「私が独りぼっちになっちゃうから最終兵器台無しにしちゃう」とかバカかと。 それでも最後はバケネズミに関して町の人間の中では一番まともな判断をしてくれたのでまあよかったです。 攻撃抑制の回避方法とかはなんかあやふやだな~と思いました。 ちょっとバケネズミが憐れ過ぎますね、親玉の処遇しかりバケネズミ全体の運命しかり、もう主人公側の負けでもよかったくらいな気分です。 | ||||
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上中下まとめてのレビューです。 超能力。フィクションの世界では時々出てきますし、もし存在したらあんなことやこんなことができるしと夢が広がりますが、本当にそうだろうかと。超能力が存在すると仮定した世界は一体どうなるのかを深く洞察してみたらこうなりました、という本。それによって描かれる世界はなかなかに陰鬱で、背理法的に超能力の存在を否定したいのではないかとさえ思えます。 個人的に大きなテーマだと受け止めたものは2つ。ひとつは、呪力(物語のなかでは念力をこう呼ぶ)の存在が教育を含む社会体制にどのような影響を与えるのか。もうひとつは、無意識の存在など精神分析学的な視点から見た、人間の精神と超能力の関係。 物語の世界の社会制度や習慣については、現代人から見ると「えっ」となるような設定が徐々に明らかになっていきますが、どれも超能力の存在に起因する合理的な理由が用意されており、その合理性について自分なりに考えながら読むのがひとつの楽しみどころ。 そして、人間には普段表に出している自我のほかに、本人も自覚していない無意識が存在するとされます。精神の力が外界に作用する世界において、無意識は一体何をやらかすのか、それによる影響を抑えるためにこの社会はどのような装置を生んだのか(八丁標)。また精神疾患について、たとえば我々の世界には統合失調症という病気があり、妄想や幻覚を引き起こしますが、呪力をもつ人間の精神疾患は何を起こすのか(業魔)。これらの設定や思考実験を追うのもとても楽しい。 ちなみに八丁標に関してですが、物理的な注連縄それ自体に呪力漏出を制御する力があるわけではないはず。「呪力のある世界では共同幻想が現実化することも考えられるのではないか」想像ですが、作者はそう考え、物語世界をそのように設定したのだと思います。そして、物語世界の人たちは、その仕組みに自覚的に、八丁標の外は怖い世界、内側は安全、という元々は虚構であったものを、教育を通じて社会全体の共同幻想とすることで現実化し、八丁標内部を呪力漏出から守ったのでしょう。物理的な注連縄はシンボルでしかなく、本質は登場人物たちの心の中にある心的装置です。このあたりの設定はシビれるほど上手いと思いました。 あと、生物相についてこまかい描写がたくさん出てきます。独特の世界観を生み出していてよかったですが、後半は正直疲れてきました。でも、物語のなかでフィクションの学名とかでっちあげて学術的資料からバケネズミの起源を推測したりするようなセンスはすごく好き。 最後の戦いあたりの描写はやや残念でした。最後の逆転劇は、おそらくその場面ありきで、そこに至るロジックが組まれたのだと思いますが、無理がありすぎるように感じました。とはいえ、自分は表面的なストーリーをあまり重視しないタチでして、総合的評価から多少減じたところで星は文句なしの5つです。 | ||||
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上中下巻サクサク読めました。久しぶりに日本のSFが読みたくなって評判が良かったので本書を手にしたのですが、個人的な評価としては中の上くらい。第一に展開が冗長で3巻費やした大長編にする必要性はなく1巻で十分書ききれる内容。あっと驚く仕掛けやドンデン返しなどはないし、時代や世界に問いかけるような深い問題意識もありませんでした。文章は平易で内容的にもわかりやすく、登場人物も子供から大人にかけての年代なのでライトノベルに近い感じがします。なので長い割にあっというまに読めてしまいます。重厚なSFを期待した自分としてはハズレで、ファンタジーに近いのではないでしょうか。アニメ化にはもってこいだと思います。結論としては、本格的なSFを求める読者には向かず、読みやすいダークファンタジーが好きならアタリかと。ちなみにときどき出てくる性描写はすべて無駄で冗長なだけだと思います。なんのために入れたのか不思議です。 | ||||
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青い炎、悪の教典の都合よすぎる流れがどうも引っ掛かって貴志祐介から離れていたが1冊100円になってたので全部読んでみた。 やはり都合よすぎて、後半にいけばいくほど何だかなという感じ。 最後にマリアの名前を子供につけると言ってるけど、上巻ではマリアが生まれてこなければ町の人は死ぬことはなかったと言ってて、そんな思いがあるのに自分の子供にその名前をつけようと思うだろうかと。 そして、人間の自分勝手さを棚にあげてバケネズミはメッタメタにやっつけるっていうのも、違和感。 聞きなれない言葉も多くすんなり入ってこないし、伏線は回収されると言ってる人がいるが、放置されてることも多く、これで本当に評価が高いのかと思った。 貴志祐介の長編だから良いものだろうという先入観が、この本は楽しかったという思いを引き出しただけなのでは?と疑いたくなる。 | ||||
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