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新世界より
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【この小説が収録されている参考書籍】
新世界よりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全506件 501~506 26/26ページ
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帯には未来の管理社会のような文句があるけど、それが全面に出る印象ではないですね。 最初感じたのは日本版ハリーポッター?って思ったんだけど呪力にまつわる冒険だけがメインでもない。 理想郷のようなどこか秘密めいた町とそれを取り巻く未知の生物が生息する広大な自然、その中での少年少女の物語って感じです。どっぷりとこの独特の世界観に浸れます。その感覚は時間を忘れるほど。 もちろん随所に作者らしい要素もあり、従来からのファンも楽しめるんじゃないでしょうか。 | ||||
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貴志祐介氏が、おそらくは相当の難産の末に生み出したであろう、久方ぶりの新刊です。 小説のジャンル分けをするとすればSFになるのでしょうか。カズオ・イシグロ氏の「私を離さないで」、大友克洋氏の「アキラ」等に通じるものも感じました。 いわゆる念動力(本作では「呪力」と表現されます)を多くの人が持った時、どのような世界が表出するのか。使い古されたネタのようにも感じましたが、圧倒的な筆力でディテールを積み上げていくことによって、見事に異世界の構築に成功しています。 上下巻、千ページ以上を費やして紡がれる物語には、人間という生き物の持つ業の深さがいやというほど描き込まれており、安易な感情移入を許さない描写は爽快さやカタルシスからはほど遠いものとなっています。これは現在の、リアル・ワールドに対する著者の危機感の表れであることは想像に難くありませんが、それでも最後には、人は想像力という翼を振り開くことにより少しでも良い方向に進んでいくことができるのだという仄かな希望・期待が伝わってきて、胸が熱くなります。 読み手を選ぶという評に対しては、確かにその通りかもしれないとも思います。でも、これ程の読書体験は、そうそうできるものでは無いのでは?個人的には間違いなく今までの貴志作品のベスト、文句なしの最高傑作です。これだけの圧倒的な物語世界に身を浸すことができて、この値段は安すぎます。 | ||||
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待たされた甲斐がありました。本作は貴志祐介の最高傑作であるだけでなく、日本SF史上に残る怪作です。酷評された『硝子のハンマー』以降、長期にわたり新作の音沙汰がなかったので、作家としてのピークを過ぎてしまったのかと残念に思っていたのですが、杞憂でした。『黒い家』、『クリムゾンの迷宮』、『天使の囀り』の頃のパワフルな貴志祐介が完全復活です。 読み始めた当初は、「少年少女が主人公」、「中世日本の長閑な農村風景」、「呪力」、「色々な架空の生物」といった設定から、トトロのようなファンタジックな話なのかと思い、「あー、貴志祐介またやっちゃったか」と期待外れを覚悟しました。しかし、世界観をある程度構築する序盤が終わるあたりで、世界の真の姿が明らかになり、以降は怒濤の貴志ワールドが全開フルスロットルです。『青の炎』のやりきれない哀しさ、『黒い家』で描かれた人間の狂気、そして『天使の囀り』や『クリムゾンの迷宮』の残虐表現がすべて詰め込まれたような物語で、読んでいる最中の気分の悪さは格別です。展開が強引だったり、ご都合主義だったりする箇所は多々ありますが、物語の勢いがそれらを補って余りあります。なお、そうした物語としての勢いもさることながら、緻密な世界観を構築したうえで、数多くの謎や前振りの大半を破綻なく活かし、まとめあげている手腕にも舌を巻きます。 ただし、SFという性格上、架空の生物、技術、競技などが数多く登場するため、多くの場面で相当な想像力を要求されるのも、また事実です。そのため、SFやファンタジーを読み慣れていない方は、語られているシーンをリアルに想像できず、本作をとんでもない駄作と感じるかもしれません。私としては、本作は貴志祐介の最高傑作だと感じていますが、過去作品以上に読み手を選ぶという点で、評価は賛否が大きく分かれるでしょう。 | ||||
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久しぶりの貴志祐介の作品。すぐに買いました。 貴志祐介の作品では初めて(だと思いますが)「呪力」という非科学的な力、 バケネズミという架空の生物が登場し、そのバケネズミが人間に牙を剥きます。 その攻防や、それ以前のありふれたように見える生活が大人に管理されている という恐怖、不条理さがよく描かれており、読みがいがあります。 SF要素が強いので、それなりに想像力が必要ですが、その辺は貴志祐介の 作品らしく、細かい所まで書いてくれているので想像するのに苦労することはな いと思います。 個人的には面白かったですし、例によって最後に驚くような事実が分かるので、 読んで損はないと思いますが、以前の貴志祐介の作品とは多少趣が違うので 評価が分かれると思います。 この方は、『黒い家』『クリムゾンの迷宮』のような人間の究極的ともいえる欲望、 『青の炎』のような切なる願いを書かせたら天才的だと思っているので、できれば 現実世界の恐怖などを書いてもらいたかったな、とも思いました。 | ||||
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ずっとこの方は、ミステリー系を書いていらっしゃったのでちょっと意外な感じでした。★内容的には評価が難しいような内容かも…。重厚な中味ですが、早く言えば好き嫌いが明確に別れそうな感じです。★でも、怖いです。力(呪力)がない人間が、そうでない人間を虐殺する世界。そして、ラストで化けネズミの本当の正体が明らかになるのですが…。これがまた先が読めない内容だっただけに衝撃的でした。★救いがない世界だけにぞっとします。 | ||||
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(この作品は何も前知識を入れないまま読むことをおすすめします。下手にレビューサイトは見ないほうがいいですよ!) 人を選ぶ小説です。過去の作品の天使の囀りやクリムゾンの迷宮が好きな人におすすめです。 自分は特に活字中毒というわけでもないので、退屈するとすぐに本を投げ出してしまうのですが、上下巻怒涛の如く一気に読みました。 下巻なんて、丁度その時腹痛で本当は本なんか読む気はしなかったんですが 二転三転どころではない展開から目が離せず、痛いお腹を押さえつつ読んでしまいました。 ブログなどの評判を読むと、賛否両論別れるようです。「4000円ドブに捨てた」という意見もあれば 「安過ぎる買い物」と大絶賛する声も。私は間違いなく後者です。 上下巻1000ページを超える長編ですが、それだけ楽しめると思って逆に喜ぶべきです。 ニコニコ動画 ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 [クラシック] http://www.nicovideo.jp/watch/sm1439107 | ||||
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