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新世界より
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【この小説が収録されている参考書籍】
新世界よりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全506件 401~420 21/26ページ
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貴志氏の「クリムゾンの迷宮」の、1ページ毎に手に汗握る緊張感は、漫画やファッション雑誌にしか興味が無かった若き日の私を、読書の世界へ誘ってくれました。 その後「黒い家」、「青い炎」、「天使の囀り」を始め、数々の作品を読みあさりましたが、「クリムゾンの迷宮」と「天使の囀り」を越える作品には出会えず、「硝子のハンマー」からは読んでいませんでした。 そこで「新世界より」という超大作が発表され、世界観やあらすじを調べてみると、かなり興味が湧いてきたので久しぶりに貴志作品を手に取る事となったのですが・・。 正直、最後の最後まで手に汗握る事はなかったです。「呪力」や「バケネズミ」、「悪鬼」等のSFな世界観に最後まで入り込めませんでした。人間模様も何だか希薄に感じ、最高潮の盛り上がりを期待しながら読み続けてる内に、「あれあれっ?」と終わってしまった印象です。 やはり映画や音楽と同じように、所詮人それぞれの価値観があると思いますが、前述した2作の傑作を考えると、自分にはとても集大成とは思えませんでした。 | ||||
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08年刊行、第29回日本SF大賞受賞の長編作。『クリムゾンの迷宮』や『天使の囀り』など、著者90年代の作品はいずれも相当な快作/怪作揃いで当時興奮しながら読み耽った記憶があるが、00年代2作目となる本書では、その当時感じた眩暈のするようなどす黒い狂気と興奮が「復活」しており、その強烈な負のインパクトに酔うとともに、読後しばらくは涙も出ないような衝撃の余波に浸っていた。 まるで眼前の景色がうっすらと拓けていくように、少しずつ明らかにされる本書の「新世界」は相当に異質だ。いま、我々が住んでいるような「科学技術が高度に発達した」社会は「愚かしい」紛争によって絶滅しており、本書においては忌むべき「古代文明」として記録される。そして本書の舞台である「現代日本」の風景は、まるで近代以前の農村を思わせる小さなコミュニティ単位の生活を成している。そこには自動車も携帯電話も高層ビルも存在しないが、高度な倫理基盤に裏打ちされた秩序ある理想郷として成立している。そして、科学に代わって人々が「コントロール」するのは呪力である。 まるで女の子が初潮を迎えるように、呪力の「目覚め」を迎えた子どもたちは、ある「通過儀礼」を与えられたのち「全人学級」という教育機関へ送り込まれ、そこで呪力養成のための指導を受け、大人になっていく。高度な「物質文明」を持たない人間が、なお世界の支配者として君臨するゆえんが、この呪力という「精神的な」超能力なのだ。しかし、高い理性のもと構築された「理想的な」世界の背後には、当然ながら排他され抹殺される存在がある。徹底した倫理規定のもと、絶対の禁忌として隠匿された「過去の歴史」と、気づけば「いなくなっている」子どもたち。凄まじく忌わしい気配を孕んだそれらの「陰」を軸として、少年少女たちの冒険譚を描くかたちで上巻は展開される。八丁標という限られた結界の中で暮らす人々、その内で、外で人間と共生する異様な姿の生き物たち。そして大人たちはなぜこうも執拗に子どもたちを「管理」しているのか。それらの事象が、上巻のラストにかけて明らかにされ、一つ崩壊の極地が現れる。そうして大きな綻びを生じた世界は、下巻にて阿鼻叫喚の混沌へと突き進む。この下巻に入っては、まさしく奥底からの焦燥そして不安を掻き立てるホラーの旗手/貴志祐介の本領発揮といったところか。燠火のように暗い情感と、目を背けたくなるような陰惨な暴力とが吹き荒れる怒涛の展開に、息をするのも忘れるほど引き込まれる。 本書は、ファンタジックなモチーフと熱狂的な展開に満ちた一級のエンターテインメント小説であると同時に、人類が犯しうる(そしてこれまで幾度も幾度も繰り返してきた)「自衛の正義」の名のもとの差別と排他的暴力についての寓話でもある。自らと同様に異質な他者をも認める、ということが、いかに「自分たちの世界が侵されない」という前提条件の上にのみ成り立つ戯言かということが、読めば嫌でも痛感させられるだろう。本書における、高い倫理と高潔な人格に基づく理想の社会というものが、裏返せば自らの圧倒的な能力に基づく傲慢(本書にて人間は、他の知的生物から「神様」と崇められている)と、怒りや復讐の感情に頼った連帯感だという事実は、認めたくなかろうが、やはり揺るぎの無い真実なのだ。物語ラストがもたらす感覚は人それぞれだろうが、愚行を犯し、悔い改め、それでもまた繰り返してしまうのが人間ならば、その連鎖を断ち切るための、他者を含めた世界に対する「想像力」を持ちうるのもまた人間なのだと気づかされる、そんな傑作。 | ||||
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超能力を持った人々で構成される未来の世界の物語。その世界は現代社会の延長線上にはあるものの異質な世界。「もし人間が超能力を持ったら」という土台上に緻密で精巧な世界を組み立てています。残酷な戦いの場面が多く、生々しいので小説でなければ表現できない世界であり、怪しさと緊迫感に惹きこまれます。現代社会から新世界へと変遷した訳や過程が、物語の一つのキーワードであり、最後は見事に収束するところは感心しました。単なる超能力者達の戦いの物語ではなく、人間の業が生み出す際立った階層社会について恐怖を感じる物語でもあります。ホラー小説ではなくSFですが、怖い物語が得意な著者ならではの力作だと思います。 | ||||
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多くの人々が巨大な力を持つ世界の物語。 冗長な気もしたが、面白かった。 続編があれば読みたい。 生物の解説が多い理由はどうしてなのかと思った。 リアリティをだすため? | ||||
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最後まで読みきった時、圧倒的なボリュームからくる達成感と、 なぜか寂しさを同時に感じてしまう物語である。 主人公の回想シーンから入っていく物語は、様々な出来事を盛り込みながら、 過去からの人間の歴史を紐解いていく。 ついに悪鬼が登場し、多くの破壊&殺戮行為が進んでいくにつれ、 物語は予期せぬ方向へと流れ込んでいく。 ある意味で、とても恐ろしい内容がクローズアップされる。 なぜかそれは、とても悲しい「いきもの」の歴史であったりする。 「黒い家」から入り、「クリムゾンの迷宮」で作者のファンになり、 「青の炎」である意味感動した私にとって、久しぶりの読み応えのある作品でした。 なかなかボリュームのある物語ですが、文庫サイズでの登場を期に、 読んでみることをおすすめします。 | ||||
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「悪の教典」が高評価されている中、 ハードカバーは持ち歩きが不便なので、 文庫版となったこちらを読んでみようと購入。 他の方も指摘されていますが、 世界観の説明に稿を費やしすぎるきらいがあり、 ストーリーの進行中に起こる 世界観の説明・脱線が長過ぎて ストーリーに疾走感が無い。 説明が長い割に、 情報を小出しにするので、 ストーリーの根底を支える 生活の基盤が把握できず、 より感情移入が難しい。 異世界・未来を扱うSFを 読み慣れている人間には ちょっと辛い小説のような気がします。 これよりもっと良作のSFが 日本にはたくさんあるので、 あえて、これを読む必要を感じず、 稿半ばにして挫折。 あまりに、世界が頭に入ってこなかったので、 久しぶりに途中で読むのを止めました。 残念無念。 | ||||
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貴志祐介作品は「黒い家」「天使の囀り」を読んで以来久々。貴志作品は小説と分かっていながらもこちらが 精神的に追い詰められる怖さがあります。 今回もいきなり「外界と町を隔てる“八丁標(はっちょうじめ)”」「八丁標とは外から流れてきた悪いものが 町に侵入してこないようにしている注連縄」「八丁標の中は、強力な結界が張られているから安全だが、一歩外に 出たら、もう誰の呪力も守ってくれない」と何やら得体の知れない恐怖を感じる記述が出てきます。 さらに冒頭に出てくる「悪鬼の話」「業魔の話」を読んだ段階では、この先に何やら怖ろしい展開が待っている。 怖い、でも早く読み進めたいという欲求に駆られてしまいました。 単行本で上下2巻、文庫本で上中下3巻の長編ですが、謎が多い出だしから、様々な出来事を通し一つ一つ その驚くべき事実が明らかになっていくので、思った以上にスイスイと読み進めることが出来、決して長さは 感じません。個人的にはもっと深く掘り下げて、分量的には1.5倍か2倍くらい長い小説になっても構わないくらい の壮大な話です。逆にあっけない感じがしてしまうほどでした。 奇妙な動物や現実世界ではありえないシーンが多く出てくるので、それを自分の頭の中で映像化しながら読む 楽しみがあります。ただ相変わらずグロい描写も多いので、個人的には映画になったら観たくないですね。 バケネズミが多くの場面で重要な役割を果たします。人間よりもこのバケネズミの方がより人間らしいなという 印象を持って読んでいましたが、最後まで読んでなぜそう感じたかも分かりました。ただのSFファンタジーでは ない奥深さを感じる作品といえます。 | ||||
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貴志祐介の久しぶりの傑作でしょう!いろいろなジャンルの小説が一冊に(上中下だから三冊ですかね?)詰まった読み応えあるものでした。 | ||||
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上・中・下を合計すると1500頁なのでかなり長いです。そのため、 上巻を本屋でパラパラとめくっても、本作の面白さはわからないと 思います。 現代の科学文明がほぼ滅んだ未来の日本を舞台に、超能力を使え る人々の村に育つ少年・少女が主人公の物語です。これに更に言葉 を話せるネズミのような動物等が絡んで来ます。 ケレン味たっぷりのプロットですが、更に細かな笑い所もちりば められており、偉大なB級作品に仕上がっています。 なぜB級なのかというと、色々な要素を詰め込みすぎて消化し切 れていない、それに加えて冗長な部分がかなりある、本来は敢えて 書ききらないような部分をきっちり書いているため作品に余韻が無 い、からです。 否定的に書いてしまいましたが、本作は上記のような欠点はある もの、とても面白い小説ですので一読をお勧めします。まとめて買っ てしまうより、上巻だけ図書館で借りてみて、合えば残りを買うの が一番良いと思います。 なお、本作を読んで登場動物のバケネズミが気になった方は、以 下の作品も読んでみることをお勧めします。 家畜人ヤプー〈第1巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)。 | ||||
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『悪の教典』がよかったので、期待して読みました。 が、設定の説明が私には長く感じられました。長い読物自体は好きなので、説明しないと展開しない語りにもどかしさを感じたのかも。こんなに長くなくていい話だと思いましたが、ほかの方の評価は高いので、ほかの方にとってはじっくりよみたい物語なのかもしれません。 | ||||
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基本的には一つの町とせいぜいその周辺で話が進んでいくので、 スケールが大きいとは言えないような気もするのですが、 綿密に練られた生態系や歴史のディテール、バケネズミや機械にまで人間臭さを与えた描写などは、 壮大な世界観に惹きこまれるには十分すぎるものでした。 罪悪を事前に摘み取るという考え方、悪鬼や業魔の与えた影響を実際に感じて尚、 この世界を変えていかなければならないという決意は、偽善的ですがとても人間らしいと感じます。 一つ欠点と言うか残念な点を挙げると、これが主人公・早季の手記という形で描かれており、 序盤に覚の存在も明らかになることから、この二人は死なないという前提が出来上がってしまっていることです。 これがクライマックスでの緊張感をやや鈍らせてしまった要因でしょう。 そして他の方も挙げられていますが、余りにあっさりしていると感じられた真理亜のその後というのも、 早季の手記である以上、描きようが無かったのだと推察されます。 無理にこういった形にしなければ、もっと物語に広がりを持たせることができたのではと感じます。 | ||||
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一言で言うと世界観がすばらしい。 緻密な設定でSFとファンタジーの融合を成し遂げている。 様々なガジェットをこれでもかと盛り込んで、 ごった煮の「新世界」が描かれているのは圧巻。 超能力者や知性を持った異形の生物が跋扈する 荒唐無稽で突拍子もない世界を、少年・少女が駆け巡る。 冒険小説でもあり、ジュブナイル小説でもある。 ページを読み進めるのが惜しくなるほどの小説は久しぶりで、 一気読みしてしまった。 もちろん、大長編になればなるほど、粗が出てくるのは確かで 業魔や悪鬼などは伏線や設定を活かし切れていないと感じたし、 大人たちの活躍をもう少し見てみたい気がしたのも事実。 ただ、それでもなお、この作品においては些細なこと、と感じるのは、 この世界観があまりにも魅力的だからである。 旧世界の歴史を「図書館」が紐解いていくくだりは、 主人公たちならずとも、私自身、固唾を飲んで見守っていた。 難しいことを考えなくても、小説世界に浸ることのできる稀有な作品。 何故か、子供の頃に夢中で読んだ『指輪物語』と同様の懐かしさを感じた。 物語を楽しみたい方は是非。 | ||||
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結構高評価で、SFチックな話も嫌いじゃないので買ってみましたが、私には合いませんでした。 背表紙にある「昔の日本」とか「1000年」とかいう単語からゾクゾクするような話を期待していたのですが、回想シーンの連続で臨場感がないし、魔法とかが出てきて全く別世界の話のように感じてイメージがわかない。 結果、上巻の途中で読むのをやめてしまいました。ごめんなさい。 | ||||
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念動力という一見シンプルに思える SF的ガジェットを用いつつ、 圧倒的なスケールで描かれる異世界と、 「人間とは、想像力とは」 というある意味普遍的なテーマが 見事に融合した作品だと思います。 面白かった。 | ||||
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一言で言えば「萌え要素のない長編ラノベ」。 超能力モノとしても真新しい要素はなく、漫画などでも使い古されたような設定。 解説や描写が細かいわりに世界観が掴みづらく、 町や家など、主人公たちの生活している情景が想像できない。(私の想像力の問題か?) 全編が主人公の手記だということを冒頭で明かしているため、冒険要素がありながら トラブルや災厄に全く危機感を感じられないことが最大の欠点かと思う。 ページ数、文字数に対して内容が薄く、コストパフォーマンス悪し。 角川ホラーシリーズはとても面白かったのに、どうしてこうなった… | ||||
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貴志祐介さんの作品はホラーなイメージがあり、コワくて読めなかったのですが、世界観にひかれて初読みしました。 キャラクター重視、スト−リー性重視の私には、少々物足りない作品。 世界観の描写にとにかく力を入れていて、人間の物語が置いてけぼり、私も置いてけぼり。。。 主人公は強い心を持った娘という設定だけれど、その強さがイマイチ最後までつかめず共感ができませんでした。 その周りの大切な仲間たちの描写も、もっと知りたいのになあ、最後には明かされるのかしら、と思いながら読み終えてしまいました。 真理亜と守のくだりなんて、ドラマ性バッチリだし、今後の展開からも省略しちゃあいけないでしょ!!と憤りさえ感じました。。。 人間よりバケネズミに重きを置いたストーリーと取ればいいのだろうけれど、人間ドラマがもっと濃く描かれていれば私にとって大好きな作品になっていたはずなので、本当に残念。 ただ世界設定はしっかりしているので読んでいると完全に「新世界」に行けます。 キャラクターの魅力が薄いなあ、、、と思いつつも読む手が止まらなかったのは確か。 長編の楽しい読後感にもどっぷり浸れました。 上巻の瞬のくだりが好きなので、読み返しています。 | ||||
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この著者の小説は初めて読みましたが、壮大な世界観に圧倒されました。 世界観に引き込まれて一気に3冊読み終わりました。 はじめは少年時代の牧歌的な雰囲気、しかし、次第にその世界の闇が明らかな なっていきます。冒険あり戦いありで、読者をひきつける仕掛けがあちこちにみられます。 人が人を管理することの欺瞞、そういったテーマが背景にあるのかもしれませんが、 難しいことを考えず、純粋にストーリーが楽しめる小説です。 ところどころグロい描写もあるので、そういうのが苦手な人は避けた方がいいかもしれません。 この著者の他の小説も読んでみたい。そんな気になりました。 | ||||
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作品自体はおもしろいです 貴志祐介さんの「黒い家」を読んでから次にこの本を読みました。 とにかく文章がうまいので引き込まれます、今まではホラーや奇怪系が多かったそうですが、初?SFだとどっかに書いてありましたが、とても楽しめました。 まぁ、作風からなのかやはり暗いですが、SFなのでそこまで恐怖ではなかったです(笑) あと、これは私が間抜けでハードは「上下」文庫は「上中下」でわかれております 間違えて、ハード読んだ後に「え?中がある??」っとあせって文庫の「中」を頼んでしまいましたので気を付けてくださいw | ||||
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一見爽やかそうな表紙と題名、でもこの著者だからと、ホラーな展開を覚悟して読み始めました。 SFなんだなと読み進めましたが、最初のうちは想像力が話の展開についていけず、生き物・情景が何が なんだか理解できませんでした。 業魔・悪鬼・バケネズミ・ネコダマシ・ミノシロモドキなどの生物、八丁標という結界で区切られた世界、 呪力を持つ人間。前半はSF冒険物のような流れでしたが、後半になるとダークな世界が次々に展開し、 戦闘や流血とともに、この新世界の秘密が明らかになりはじめ・・・。 後半は一気に読まされました。呪力のない人間の行く末に、持つ側の人間の残酷さを見せつけられました。 | ||||
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物語全体に漂う不穏な雰囲気、場面ごとのドキドキ感はあるものの、 展開が著しく遅いので、躍動感に欠ける点は否めない。 大半が状況説明や細かな知識、情報の列挙に費やされていることも 疾走感に歯止めをかけているのではないか。 描写が細かい分、視覚に訴えてくるので、映像化された方が、すっきり、 しっくりすると思う。 長編3巻のうちの上巻なので、伏線を含め、今後に期待。 | ||||
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