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新世界より
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【この小説が収録されている参考書籍】
新世界よりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全506件 421~440 22/26ページ
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貴志祐介が創り上げた空想世界の物語です。最初の200ページくらいまでは、何なのか良くわかりません。面白いのかどうなのか当て所なく貴志祐介ワールドをさ迷っている感覚で読み進みました。 でも後になってわかります。この物語の舞台設定にとって極めて重要な200ページです。 そこからは一気に読み進めます。私は正に「没入」という状態でした。 スケールの大きさ、筋立ての絶妙さ、など総合して貴志祐介の最高傑作と言えます。貴志祐介はやはり期待を裏切りません! | ||||
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このくらい長いと、読ますのが大変だと思いますが、 そこは貴志祐介、まったく問題なかったですね。 細切れ時間でたっぷり1週間、新世界に浸りました。 ハードコアなSFではないと思うので、 ちょっと世界の設定が普通と違うエンターテイメントとしても 読めると思います。 よくわかんない機械がたくさん出てきたり、カタカナがあふれている のは僕はとても苦手なんですが、これはそういうところは全くなし。 何が起きたのかは分かりませんが、ありがちな近未来ものとして むしろ世界観としては一種の過去への逆戻りがされているので テクノロジーものではないです。 たしかに出だしでちょっと我慢しないといけませんが、 それは異世界ものではしょうがないので、我慢するとして、 そこをちょっと(といってもかなりのページ数ですが。150頁程度) 我慢して通り過ぎれば、もうあとはがんがん読めちゃいました。 まるで子供の頃の冒険物語にはまったような感覚で、 読み終わってから数日は他のほんの中身が頭に入ってこなくて 困ったくらい。 ペらぺらの本が多くてつまんないと思っている人は、 この世界に浸かってみたらいかがでしょうか。 | ||||
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さすが貴志さん、現実にありそうでありえない、ありえなさそうでありえる話を書くのが上手い。 舞台は1000年後のとある集落、そこでは人類が皆超能力を使えるようになっていた。子供は成長の過程でその能力を訓練される。 ある日、同級生が姿をくらました。そのことに気づいても何故か気にならない子供達、 やがて主人公らは自由研究でキャンプに出かけた先で、偶然現在の社会のシステムを知ることになる。知らない方がいいこともある。 それを知ってしまった子供達に管理側の大人の魔の手が伸びる。しかし事はそう単純ではなかった… 大人たちの思惑に子供たちはどう抗うのか そして、この世界はなんなのか 1000ページを越える超大作で明らかになっていく…。 文庫にすると3巻という長編だが、読んでいると自然とその世界に入り込んだ感覚が起き、長いのも気にならない。 貴志さんの創造世界は現実味があってまるで自分がそこにいるかのよう、だから自分の世界を解いていくようにワクワクしてくる。 貴志さん自身のテーマは「人間の怖さ」と思う。今まで読んだ作品は多重人格、サイコパス(人格障害)、カニバリズム(食人)など人間が内に持つ怖さを扱ったものが多い。 そして今回は一言で何って表すことはできませんがそのひとつとしては、「仲間以外になら何をしても平気、殺しても平気」がある。 とにかくこの作者は人間が追い詰められたり、特殊な環境で育つことで究極に悪魔に近づくことを描くのが非常に秀逸です。 人間である以上、もっとも興味があるものは人間であり、その人間と動物を最も異なるものにしているのは心、それをとことん追求していく作者だから僕が好きな理由です。 | ||||
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私は生理的にSF物は受け付けない人間なのだが、 貴志祐介の作品はこの作品を除く全作品を読破したため、読むことにした。 SF作品の嫌なところは、一つのSF作品に固有の訳のわからない単語が次から次へと登場してくる点である。 この作品も、例によらず固有の単語が続々と登場した。なので、はじめはやはり嫌悪感を抱いてしまった。 だが、何故か読むことを絶つことが出来なかった。 鬼才、貴志祐介の文章によってどっぷりと作品に浸かっていき、 1000ページ以上もある私の嫌いな「SF」というジャンルの作品を読破してしまっていた。 ただ、物語を通して腑に落ちない点もあった。それは二週目に読みながら考えるお楽しみにしよう。 | ||||
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質量ともに大変な力作であることは言うまでもない。が、'1.ストーリーの根幹をなす「呪力」についての説明がいかにも不十分(そもそも呪力とは何なのか、呪力は自然発生的に発動・発達するのか、なぜ呪力に対する(呪力以外の)対抗策を保持しなかったのか、など)2.随所に見られるSF的な背景説明と「ヒロインの回想録」という形式が今一つマッチしていないなど、作品としての完成度にはやや(かなり?)疑問が残る。最後のドンデン返しは見事。 | ||||
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うーん……解せない。そんなにすごいかなぁ、『新世界より』。上巻は新品を、下巻は中古で買いました。簡潔に言うと、世の中に数多ある人間って怖いですねシリーズです。上巻の「え、何が?何これどんな世界なの?」って好奇心を駆り立てられる感じはなかなか良かったです。前半に登場する人物が結局どうなるのかというのが書き出し部分で絞れるので、あとはそこに至る過程を推理しつつ、その後日談的なものに期待しつつ、SFやファンタジーの真髄たるバックグラウンドの濃密さを楽しむとかなんですが。世界観はまぁ、うん、だいたいわかった。発想はすごい。文章も読みやすのでサクサクいけます。だがしかし。展開が読めすぎ。「ん?こうか?」っていうのがそのまま誰それの正体だとかラストだとかになった瞬間のがっかりさといったらない。世界観をなんとなく頭に入れたら、あとは想像の範疇内で話が進むんで、真新しさを感じない。特に下巻。上巻から引っ張っていった好奇心を、もう一段上のどんでん返しで締めくくってくれたらなぁ。あと、とりあえず最終的には淡々とした悲観論です。理性でケリがつく次元を超越してしまったからには、それも仕方ないのか?ちなみに、心の底から人間怖ェェ……と思ったのは『屍鬼』。畑が違いますが、その発想はなかった!と思ったのが『星を継ぐもの』。結論、読むには読んだが余韻はなかった!!息してる人間が全員同じ方向みてるなら仕方ないとなんとなく思わせる構成力に星ひとつ。つまんないと思ったら即売の私でも読み切った(というものすごく私的な基準の)文章力に星ひとつ! | ||||
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面白くなるまでが本当に長かった。何度も途中で挫折しました。その度に読む気がなくなり、内容を忘れる、最初から読み返すを繰り返し、発売後すぐに買ったにも関わらず、今読み終わりました。自分的には天使の囀り、黒い家には及ばないながらも、緻密な文章と隠された衝撃の真実には好感が持てました。このところの失敗作と比べたらかなり復活されたように思います。 | ||||
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この本を 読みたくて地元の書店を駆けずり回りました。期待通りの作品です。様々な伏線や 美しい それでいて残酷で鬱蒼とした世界観。 あなたは 最後に何を 感じるのか。フィクションのようで フィクションでない限りなく現実を虚構世界のように 再現した作者の力量に驚嘆するばかりです。これってどんな本だろうって思ったあなた。ぜひ一度 本を開いてみてください。 | ||||
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これは間違いなく傑作です。何と言っても世界観が圧倒的でした。遠い未来の世界であるのですか、最初は全く判りません。徐々に世界が明らかとなって行き、あとは怒濤の展開。作者の力量にはただただ凄いの一言です。蛇足ではありますが、この物語が主人公の回想録という体をとっている為、死亡フラグ、危機フラグが頻繁に立ちます。その度ごとに主人公や仲間のとる選択肢にがイライラが募らされます。申し添えておきます。 | ||||
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先が気になり、徹夜で読んでしまった。前半はやや説明が長く、我慢が必要だったが、後半はピンチに次ぐピンチの連続でハラハラさせられた。どんなピンチもギリギリのところで切り抜けていく貴志祐介さんの作品特有の「あの感じ」が強烈で、切のいいところで止めるつもりがノンストップで読んでしまった。そして、読み終わったときにはものすごい達成感があった。また、この作品には教育や社会不適合者などについての問題提起みたいなものも含まれており、筆者はまさにカナリアだと思った。 | ||||
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貴志裕輔の最高傑作だと思います。スティーブンキングのIT やstandにも通じる作品です。ただ14歳の中学生にあれだけの判断力、 知性、体力があるかといわれるとちょっと設定に難があるかな?とは思いましたが・・・。 | ||||
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1000年後の日本。生態系は一変され、人々は呪力を持っていた。 そして、人はやはり傲慢だった。 上下巻合わせて1000ページ超が、本当にあっという間だった。余計なものが一切ない。 ディテールの描写がすごい。一つ一つのセリフが忘れられない。 設定もしっかり練られている。読んでいて本当にワクワクした。 物語の結末はなかば予想通りだったが、ガツンと来た。 設定から薄っぺらなSF小説を想像していたが、そんなことまるでなかった。 テーマが、メッセージ性が、しっかりある。 貴志さんの作品はこれが初めてだったので、他のも読み漁ろうと思います。 | ||||
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突拍子もない設定を書中では当然の日常とし、サバイバル要素をふんだんに盛り込んだ著者特有の作風は相変わらずです。読んでいる最中はその世界に引き込まれ夢中になって読んでしまいます。ただ、そのなかに入り込んで読んでいる間は登場人物に感情移入できるのですが、読み終わると何も残らないというかああ読み終わったなという感じだけでメッセージのようなものが伝わってきません。これは『クリムゾンの迷宮』でも『黒い家』でも同じでした。なんといえばいいのか、この著者の作品はテレビゲームのような面白さですね。クリムゾン〜は皮肉にもゲームブックがキーになっていましたが・・・。それが悪いということはないんだけど個人的には後まで心に残る★5つということにまではなりません。でも娯楽作品として十分楽しめます。最初はハリーポッターかというような場面があれば今度はスターウォーズ(ジェダイの復讐)を連想してしまったり最後のほうは帝都大戦やゲド戦記かというようなSFまたはファンタジー要素満載です。モニターではなく、自身の脳内で非日常の世界を描いてゲームのような感覚を楽しみたい方にはオススメです。 | ||||
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この作者の小説は面白いけれど、語り手にあたる人物がいつもウツ気味で読んでいてしんどい。今回は分量が尋常ではないので、さらに人を選ぶ。更年期を控えた女性が子供のころを回想するという形式なのだが、冒頭で人は自分に都合よく記憶を改竄するとことわってあり、この小説が陰惨なのも語り手がウツのせいか判然としない。この小説ではウツではない人間は例外なくアホということらしい。。 | ||||
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上巻では子供達の冒険物語で油断していましたが、 下巻は迫りくる恐怖満載で大変面白かったです。 多くのへんてこな生き物が登場し、世界観もよくできた一冊だと思います。 特に、奇狼丸や野狐丸たちの姿を想像しながら読むのが楽しかったです。 彼らはどんな姿だったのでしょう。 | ||||
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利根川、桜川、霞ヶ浦、神栖町というような実在の地名が登場して、最初は現代の話かと思わせますが、読み進むにつれて、だいぶ未来の話だとわかりました。それも、激動の千年を経た末の、極端に人口の少なくなった未来社会の… また、多くの仏教用語が飛び交い、僧形の人物も登場しますが、真実を覆い隠すオブラートのようなものであろうと推測されます。上巻では真実の一端が、ミノシロモドキという、つまるところ一種のインターフェースのようなものを介して語られます。ここで俄然読者は興味をひかれると思います。 主人公は小学校から中学校に上がる時期の少女と少年たちで、学校を舞台にする場面が多く、「学園物語」といえなくはありません。しかしそれはあくまで基点としての場であり、いずれ常総地域だけにとどまらない壮大な舞台が用意されているであろうことを予感させます。 | ||||
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元々SFはあまり読まないのですが、大賞受賞作くらい読むか、という気持ちで、 大して期待せずに読みました。 もう呪力とか、バケネズミとか、わけ分からん設定が出てくるにしたがって読む気持ちが折れそうになる。 しかし、頑張って読み進めていったら、4人の冒険辺りから離れがたくなっていた。 設定というか、状況を説明する為に多くの紙面を割いているため、ページ数は多いのですが、 これくら緻密に書いてくれないとイメージが湧かないし、説得力もないので、無駄はない。 ラストの「お前は何者だ」という質問に対する野弧丸の「人間だ」の回答とその意味。とてもショッキングでした。 後半からは戦いのシーンが多いので、男性向けだと思います。 | ||||
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劣等を排除する美しい完成された社会体制に感銘を覚えました。我々もこの概念を社会に早急に取り入れ社会に害悪を成す人物や足を引っ張る存在を排除するシステムを作るべきでしょう。話中の奴隷王朝の話も大変心踊る内容で是非あのあたりで小説を書いて欲しいなぁと思いました。作中で最高の知性を誇る救国の英雄も既存の権力体制の前には最終的には一敗地にまみれるというのも正しい世界を明示しており安心して読めました。呪力という一見万能な力でも生来植え付けられた無意味な規制で生かしきれないことがあるというのも我々の現状に置き換えられる部分が多々あるのではないかと思いました。総合的に非常に面白い小説だと思います。強いて言うなら導入部がやや退屈な印象を与えるかもしれませんが話に深みを与える為に必要だったと僕は思います。 | ||||
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約1000ページと手に取った時、本のボリュームに圧倒されそうになったが、 読み進めてクライマックスが近づくにつれ、物語の終わりに名残惜しさを感じた。 結論から言ってめちゃくちゃ面白い。100点満点以上! ラストあたりは何度も鳥肌が立った。 世界観は、ハリー・ポッターやAKIRAに近いイメージである。 貴志祐介のファンでなくとも、万人に薦めたい。 | ||||
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(上巻の感想です。) 世界には、決して超えてはいけないという結界があり、しめ縄が張り巡らされている・・・・・ 一人前になるべく、学校に通ってひたすら呪力の修練に励む少女たちは、 校外学習でその結界を越えてしまった日から、少女たちの運命は大きく変わってゆきます。 上巻は主にこの世界観とできごとを楽しむ感じです。一見、今の社会とそう変わらないように見えて、 読むうちに「あれ、どうしてここでそうなるの?」という小さい疑問の足跡が少しずつついていき、 それが少しずつ彼らの世界をとらえるヒントとなるので興味深いです。 出てくる生物はどれも不思議すぎて、無限大に自由に想像できるのが楽しいです。 でも実は、根底に強いメッセージを含んだ怖い物語のような気配がどんどん漂ってきます。 ドヴォルザークの「新世界より」が毎日、夕方に街中でかかるあたりは、いまの世界と同じなのに どこかうっすらとあやしげな恐ろしさが感じられました。 結界で守られた、一見平和でしあわせな日々。一歩外へ出てしまうと・・・・。 何もしらない子供、すべてを隠そうとする大人。 本当の世界を知ることがしあわせなのか、知らないまま一生を終えるのがしあわせなのか。 後半、現代の私たちにもつながるような何かテーマが待っていると思われ、楽しみです。 | ||||
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