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新世界より
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【この小説が収録されている参考書籍】
新世界よりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全506件 181~200 10/26ページ
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友人に勧められて読み始めた貴志祐介の作品「天使の囀り」からファンになり、書店で本書を見たときに迷わず購入しました。 本格的なSFに出会ったと素直に感じた。今まで私はハリーポッターこそがSFでNo.1であると思っていたが、根底から覆された。 本書は千年後の日本を描いているが、SFの代名詞と思われる最先端の科学技術をベースとした舞台ではなく、夕刻に「新世界より」の「家路」のメロディーが流れる神栖66町という集落を舞台としておりどことなくノスタルジックな雰囲気を漂わせる。本書の肝は、神栖66町の住人は神の力と呼ばれるサイコキネシスのパワーを使うことができることであろう。現実にはないサイコキネシスを著者の見事な描写で「本当にあるかもしれない」と思ってくる。サイコキネシスのみならず神栖66町に生息するバケネズミやミノシロのような実在しない生物も著者の生々しいリアルを伴った描写で完璧な世界観を紡ぎ出している。ノスタルジックな日本の古風な雰囲気とサイコキネシスのSF的要素を見事に融合した作品であると感じた。 本書はハリーポッターのヴォルデモートのような絶対的な悪はなく、勧善懲悪のストーリでは決してない。人間ひとりひとりが悪を持っているという貴志祐介の視点で描かれた本書は、「人間」について考えさせられる一冊であった。 | ||||
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読後は単純に物語を読み終え、その他小説と比べても面白く、逆に言えば面白い小説の中の一つという感想だった。 だが、読み終えた後も本書の世界観が消えない。それが他の小説とは違う点だといえるだろう。 世界観が消えない理由としては二つある。 一つは読者が物語の中に強く引き込まれていたからだ。それを実感したのはミステリーでいうところのオチである。 よく考えれば気づきそうなものだが、それは物語の登場人物同様、私も気づくことができなかった。 そこまで巧妙なトリックというわけではないのになぜかと考えるとそれはやはり読み手も物語の登場人物の中の一人にすり替えられていて客観的にそれを捉えることが出来なかったと思われる。 もう一つは物語の本質が掴みにくい点だ。 それは登場人物一人一人が濃く描かれているし、一人に感情移入することが出来ないのでそれぞれの心情を考えると違った見方になってくる。 正義や悪、敵、味方が誰なのか、何が正しいのかがわからなくなる。そのため自分の中でも読後の解釈が非常に難しいと思っている。 人間対バケネズミの戦いを描いたのか、人間同士の戦いなのか。 そして瞬の存在意義もよくわからない。瞬は実はいらなかったのではないかとも思ってしまう。 瞬の存在感はものすごい強いが、争いの構図には入っていないと思うからだ。 マリアと守の敵は大人だろうし、戦争の元凶を生み出した大人たちが一番の悪なのか。 色々書いたが結論は面白くって、感動して、驚く、最高の本。 作者の才能に脱帽。 | ||||
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貴志祐介さんの本では、まず『青い炎』に感動し、続けて 『黒い家』、そして本作『新世界より』の順で読みました。 上・中・下、併せたらとてつもない厚さですね! 今から 1,000年後の世界を描いたという『新世界より』、期待を 込めて読み始めました。 まず、「搬球トーナメント」という球技が登場するのですが、 これ、あの『ハリー・ポッター』のクディッチを真似た としか思えません。 (本書の発行日が2011年なので、まず間違いないかと) そして、「新世界」という私い舞台を紹介するのだから と言えばそれまでですが、固有名詞が多すぎて読み 辛かったです。 でもまだまだ上巻なので、続く中・下で面白くなるはず! そう期待を込めて上を読了しました。 | ||||
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『黒い家』『天使の囀り』の貴志祐介先生の新作ということで期待値をかなり上げたまま、読みました。イメージの中で相当ハードルを上げたまま読んだのに、最後までの怒涛の展開に、結局一回も飽きずに上中下と1日で一気に読み上げました。最後は寝ないで読んだので翌日アルバイトに遅刻して行ったのを覚えています。内容はSF、ホラー、青春、サスペンスなんでもあり。すべての要素が大胆にかつ計算的に散りばめられています。ダークファンタジーと見出しではあり、ファンタジー物があまり好きではない私にとっては初めてのファンタジー(?)になりましたが全く苦にはなりませんでした。本書にも出てくる思想家ジョン・アクトン氏の箴言『権力は腐敗する、絶対的権力は徹底的に腐敗する』の力を持った人間の悲しいサガ、そして結局人間が一番恐ろしいという事に尽きる作品でした。これはギリギリネタバレではないですよね(笑)。 | ||||
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『新世界より(上)』がイマイチ盛り上がりにかけたので、 中を期待して読んだのですが……。 まさかの同性愛。 ホモセクシャル登場! しかも続いて レスビアンまで!! 下まで読み終えた今だからこそ言えるのですが、果たして その同性愛の場面は、物語に必要だったのでしょうか? 男女の性行為ならまだ分かりますが、 (『青い炎』『クリムゾンの迷宮』にも登場していました) もし単なる気紛れで登場していたのだとしたら、 本書の評価は全然変わります。 一体、どういうことなのでしょうか? | ||||
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『新世界より(上)』がイマイチ盛り上がりにかけたので、 (中)を期待して読んだのですが……。 まさかの同性愛、ホモセクシャル登場。 (男性同士で愛撫する場面にはドン引きしました) しかも、続いてレズビアンまで。 男女の性行為だったら理解できますが、果たしてその同性愛 の場面は、物語に必用不可欠だったのでしょうか? 下巻、最後まで読み終えた今だからこそ疑問に思います。 繰り返しますが、 意味もなく同性愛が登場していたのだとしたら、ドン引きです。 | ||||
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最後の下巻は急展開で、対バケネズミ戦が続き、 それなりの緊張感を持って読めました。 下巻だけであれば☆3つですが、上〜下を併せると、 上:☆☆☆ 中:☆☆ 下:☆☆☆ 結果、総評として、☆☆☆(普通の下)という見解に至りました。 本作は様々な場所で絶賛されていますが、 「本当にそう?」と思ったのが正直な所です。 特に酷かった、(中)に出てくる同性愛の行為は 必要だったのでしょうか? 最後まで読んでも 疑問に思うし、読後感もあまり良くありませでした。 私はこの『新世界より』を読み始める前に、大きな期待感 を抱いていました。あの『青の炎』を作った貴志祐介さんの 超大作といわれる本作。どんな世界が待っているのだろう。 そう思って読み始めたのですが、結果は上記の通り。 変わって『青い炎』は序盤からグイグイ読み進めさせる面白さ がありました。そして、最後の場面で秀一がとった行動。 実は、それ以外にも『クリムゾンの迷宮』『黒い家』と、 貴志祐介さんの本を読んできました。未だ『青い炎』を 超える本には出会っていません。 『青い炎』で得られたた感動をもう1度。そう思い、また 別の作品を読んでみようと思います。落胆が続いたので、 次の読了に向けて意欲が出てこないですが。 | ||||
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私は本作のアニメ化作品を見た後にこの原作を購入しました。 アニメでももちろん感動し、原作ではそれ以上の興奮を得ることができました。 人間の無意識のうちに生ずるものが、バケネズミという対比によって鋭く描かれた素晴らしい作品 だと思います。 自分は多くのSF作品を読んできましたが、ここまで世界観に飲み込まれ、また考えさせられた作品は 初めてです。 また一つ、感動を得ることができました。 ありがとう。 | ||||
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「黒い家」「悪の経典」など、サイコパスものを読んできて、ちょっと違うジャンルですが期待を込めて全3冊のこちらを手にとりました。 正直、上巻・中巻までは、ハズレかな?と思ってたんですが、下巻に入って、来ましたね~!恐怖の貴志節! 下巻の最後のほうでは、おっとビックリ、ちょっとしたトリックもありました。今まで脇役として登場していたバケネズミがキーポイントでした。 ぶっちゃけ、念動力とか、怪しい学校教育とか、そのへんはどうでもよかったので、ちょっと冗長ぎみに感じましたが、最後のカタルシスに向かうためにステップだと思って読みました。 上巻、中巻あたりで挫折してしまってる方は、ためしに下巻まで読んでみてください。ハラハラドキドキの急展開が待っています。 でも貴志氏はやはり、サイコパスを描くのがうまいので、こういったファンタジー色の濃い作品よりも、「黒い家」のような徹底した恐怖作品を書いてもらいたいと思います。あちこちでも言われてますが、あれを超えるホラー小説は今だめぐりあえていません。 | ||||
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面白いです。茨城県の神栖(かみす)を舞台にした物語りです。ちゃらいラブコメとは一味違うシリアスな内容で、近未来の新世界を描いたサイエンスフィクションです。まるで、現代日本の「弱肉老食」な社会構造を批判しているようにも読める、問題作です。かなり重たいものを含んでいますが、後半は極度に緊張感が高まり、読者を釘付けにしてクライマックスに突入します。 この新書版の他に、キンドル版と文庫本(上・下)がありますが、この新書版はお薦めしません。その理由は、縦・横・厚さが、174・107・47(mm)だからです。縦長なうえに、5cm近くの厚さがありますので、本をしっかりと開くのが難しく、非常に読みづらかったです。ページ設定も、上下二段組みのため、字はかなり小さいです。この段組のせいで、自炊しても読みづらさはほとんど改善されません。なので、学生さんには持ち運びしやすい文庫本を、老眼の人にはキンドル版をお薦めします。 | ||||
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上下巻あわせて一気に読みました。 最初は物語の設定や世界観の説明などで多少味気ない文章が続くものの、それさえ読みきれば後はもうウォータースライダーの如く一気に読めちゃいます。 次の展開が気になって気になってページをめくる手が止まらなくなると思います。 | ||||
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上を読んでみての感想。 個人的な好みもあるかと思いますが、説明が冗長に感じ、なかなか世界観に入り込めませんでした。 くどく感じてしまい、途中読み飛ばしてしまった箇所もちらほら。 ただ、ストーリー自体や世界観は面白いと思います。 中と下は買うのをやめました。 | ||||
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子供の成長とともに精神が複雑になり、それを情感豊かに表現している。 状況が次々と変化し、あっという間に読み終えてしまった。 | ||||
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これからもお付き合いのほどよろしくお願いします。 じゃあまた!!!!! | ||||
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アニメを見てストーリーは知っていましたが、改めて原作を読んで良かった.細部まで作り込まれていて、現在の私たちが住む社会との違いやその成り立ちが整理できました. | ||||
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新品で購入なのに、青いインクみたいのが付着していて、がっかり。 本は書店で買わないとダメですね。 | ||||
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悪の教典も酷かったがこれも酷い。 構想30年だかのキャッチコピーは完全にハッタリ。 黒い家やイソラ、天使の囀りの様な読むのを止められない気分には全くならない。 我慢して読み続けたが最後まで苦痛を強いられる作品。 上・中・下で同じ時間を費やすなら上記3作品の読み直しの方がまだ楽しめる。 | ||||
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滲み寄ってくるような気味悪さ、青春物としてのやるせなさ、論文資料を読んでいるかのようなワクワク感、不快感の強い展開・設定、迫り来る恐怖……これまでの作品で筆者が描いてきた全ての要素が詰め込んであり、かつ丁寧にまとめられていました。 まるで、これまでの名作が、この作品を書くための習作だったのではないかと疑ってしまうほどでした(笑) 最近流行りのお涙頂戴に走ることがなく物語に集中できたのも良かったです。 ただ、SF作品としてはやはり他の歴史的名作を超えるほどだとは思えなかったので、SFファンの方が期待して手に取ると少し落胆されるかもしれません。 | ||||
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◆プロット上の問題 01.体制側の話しである この話が反体制側の話ではなく体制側の話であり、主人公が体制側の矛盾に気づきながらもそこから離脱せずに体制側として最後までぬくぬく生きている、という時点で失敗している。このような組み立ては一般的に共感を呼ばない。 例えば松野泰己さんの『ファイナルファンタジータクティクス』などでは、体制側に居た主人公が疑問を感じて反体制とも体制側ともつかない立場となり、やはり独立した動きを見せる親友とも違う別の動きを見せる、という優れたプロット展開が見られる。 つまり勢力を描く話でもあるのに、それぞれが固定されていて流動性がない事が問題なのである。 学生を経験してサラリーを務め上げ、無事老後生活を送る話を誰が読みたいと思うのだろうか。 02.伏線多重構造 少なくとも一章は伏線のために用意された展開のないフラットなシーンが山ほど続く。それらは確かに徐々に真実を明らかにしているが、それだからといって各小節の展開を蔑ろにすればよいわけでもない。このタイプなら最低でも表裏二面のプロットを用意して相互に絡ませなければならない。 伏線を回収できないから言いたいことが言えず、伏線を明かせば白けてしまう話は基本的に多重伏線(多重解決ものとは別)にしていないか、展開そのものが平凡である。 03.展開多重構造 早季の目線で話が展開されるため、他勢力の状況を描写できず展開も単調になりがち。とはいえ仮にこの話で他勢力が描けたとしても目新しさを持った話にはならなかっただろう。スクィーラと奇狼丸の内政・対決目線のスピンオフが出たとしても、新しさは全くないからだ。 ◆世界設定 時代にそぐわない説明はすべて早季が読んだ禁書、という設定になっているが、全て今世紀中の知識であり、のち500年後の知識、といった中間部分のテクノロジーや生物学の知識が全く出てこない。この点でSFとしては想像力がないと言わざる得ないし、リアリティを失っている。 真言の設定が『まどか☆マギカ』よりも早くエントロピー問題として提示されているが、惜しむらくはそれを活かした設定がないこと。オーバーテクノロジー等の設定と呪力の関係性は最後までぼかしたままで、単なる古代ロマンに終始している(まるで70年台のアニメか映画のようですらある)。このことが災いして最後まで呪力というガジェットが単なる幼稚な仕掛けであったという印象を拭えなくさせている。 悪鬼がコントロール出来たことが不自然である事を後に早季が吐露しているが、そもそも先に富子が悪鬼の行動原理や無秩序型の話をしているのであり、読者としてはそれを基準にして悪鬼を判断するはずだ。しかし後に後付として混沌型という概念が突如挿入され、無理やり納得させられる形となる。そもそもスクィーラが軍勢に組み込んでいる悪鬼、という仕組みはもっと丁寧に扱わなければならない話題だったはずだ。何故なら悪鬼はジョーカーにほかならないからである。 ◆暗喩など ・バケネズミが人間の品種改良であり、ある種のルサンチマン的メッセージを持っていることも、最後まで勿体つけて明かさないほどの理由ではない。むしろ最初から分かっていたほうがコンプレックスや駆け引きとしては緊張感があったはずだ。 ・文明がないにも等しいとあぐらをかいて高をくくっている人類と、目覚ましい進歩を見せるバケネズミの対比、という点は成功している。 ◆単なる感想 発想力・想像力を褒めるレビューが見られるが、グレッグ・ベアの短編小説を読んでいるようであり、むしろ古臭い。 | ||||
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上・中・下合わせて1496ページと気後れするページ数だが、まったくもって躊躇する必要はない。 はじめこそ独特の言い回しや難解な言葉が多く読み進めるのに少し戸惑うかもしれないが、 一旦上巻の真ん中辺りまで読み進めてしまうと、そんなことはまったく気にせずにすんなり読み進められてしまう。 普段は通勤時間が自分の主な読書時間だが、今作品に関して言えば通勤時間以外にも時間があれば手にしてしまうほどのハマりっぷり。 本書の内容は他のレビューや概要にもあるのであえて言及はしないが、読書が楽しいと思わせるような作品であることは間違いない。 アニメ化もされているようなので、自分が想像していた物語のイメージと映像化されたものを照らし合わせて改めて今作品を楽しみたいと思う。 | ||||
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