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夜のピクニック
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夜のピクニックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全561件 481~500 25/29ページ
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悩み、葛藤し成長していく・・・若いっていいなあと素直に思えた。本の中の夜明けとともに、さわやかな明け方の空気を感じ、未来に向かっていく彼らの姿が見えるようだった。 | ||||
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なんていうのかな。漫画家でいったら吉田秋生さんのようなうまさでしょうか。「桜の園」とか「ラヴァーズ・キス」とかああいう感じを文字で作り出せる作家さんだと思います。自分の地味だった学生時代も大切な時間だったんだと感じさせてくれる作品です。 | ||||
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「大人の優しさって、引き算の優しさなんだ」レイモンド・チャンドラーが描くフィリップ・マーロウの台詞みたいで気に入ってます。読んだ後のすっきり爽やか爽快感保証済。 | ||||
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わたしが恩田陸の作品を読んでいつも感じることは、”劇中劇”っぽさです。登場人物が誰かに見られていることを意識して喋ったり、行動している感じがするのです。SFやファンタジーという分類に入らないこの作品でも、なんとなく現実感がなく、夢の中の出来事に感じました。といはいえ、それが悪いというわけではなくそこが”恩田陸”の特徴なんだなと、この作品を読んで強く思いました。私事ですが、同じような行事を高校時代に経験しています。なのであの疲労感は想像がつきます。私の場合は次の日、模試があり登校しました。早く終わった人は答案を提出して教室を出ても良いのですが、男の子も女の子もみな膝がガクガクしていて普通に歩けず、机につかまりながらようやく前にたどり着くという感じでした。教室にいる生徒はもちろん試験官の先生も笑いをこらえていたことを、20年たった今でもよく覚えています。 | ||||
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高校の行事として行われる夜通しの歩行会に、わだかまりを抱えた同い年の異母兄妹が和解するいきさつを絡めながら展開する青春小説、といったストーリーです。 さまざまな賞を受賞しているだけあって、すごく面白いです。青春時代特有の、憧れ、潔癖さ、もどかしさなどが生き生きと描かれていて、特にこうした「夢見る頃」を通り過ぎた自分のような者にとっては、何とも言えない甘酸っぱさや懐かしさを感じました。またハッピーエンドで幕を閉じるストーリーですが、全ての結果を描かず、逆にある種の始まりを匂わせた終わり方で、読者には一層強く余韻が残ると思います。 基本的に凄くいい小説で文句はないのですが、登場人物の爽やかさや毒の無さが少々気になりました。登場人物たちは絵に描いたような爽やかで、心優しい人ばかりで、彼らの挫折や陰りすらも本人たちに更なる彩りを与えていて、この辺に今ひとつリアリティがないかなあ、と思いました。そこが残念といえば残念なのですが、このことを差し引いても良くできている小説だと思います。恩田さんはこういう話を描くのが本当にうまいですね。私は他に常野のシリーズとネバーランドがお気に入りです。 | ||||
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絶えず、その存在が気になりながら、いざ、店頭で本をパラパラとめくってみる内、何故か購入するのを逡巡してしまう、そんな体験ってありませんか?私にとって、恩田陸は、正にそんな作家であった。今回、その扇情的な帯(笑)につられ、遂に購入、早速、一読してみたのだが、、、。確かに、上手い!「歩行祭」という“非日常な空間”の中で、思春期の多感な時期に居る若者たちの心の揺らめきが、貴子と融の特別な関係を縦軸に、その周辺の友人たちの関係を横軸に、たおやかに描かれる。これといって、ドラマチックな出来事などないにも拘らず、それが、十分にスリリングでエキサイティングなのは、青春期の心の葛藤を描いている事もあるが、やはり、作者の筆力のすごさであろう。私もまた、忘れ去っていた記憶が甦り、とうの昔に失くしてしまった“何か”を喚起させられた。でも、何かが物足らない。他のレビュアーの方が喝破した様に、それは、登場人物たちが、やはり、「優等生」過ぎる処であると思う。あまりに、口当たりが良すぎるのだ。青春とは、もっと、“屈折”や“怒り”や“切なさ”や“激しさ”があるものではないか。今作は大変面白かったが、私は「歩行祭」などツマラナイと不貞寝を決め込む者や、この学校に入れなかった者の“ドラマ”もまた、読んでみたいと思うのだ。 | ||||
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評判がいいのでゆっくり読もうと思って、取っておいた本。でも、何かひっかかる。悪くはないけれど何故これが本屋大賞?そして色々なところで絶賛されているの?納得出来ない。高校時代の人間関係や主役2人の純粋さゆえの自分へのもどかしさ、ある賭け・・・登場人物達と一緒に長い一昼夜を過ごし、新しい朝を迎える。 読後はすがすがしい。でも何も残らない。時間が経つと、このお話の何かに不愉快な感情が湧いてくる。主要人物達の自分と親しい者に対する選民意識が嫌いなんだろう。登場人物を好きになれないことが原因か?それとおそらく私が恩田陸さん本人ではない、ということ。 ちなみにこの本のあとに「ネバーラント」読み返しました。こちらは初めて読んだ時より面白かった。 | ||||
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なぜ、この本が「本屋さんが薦める1位」なのか興味を持って読んだ。読み終えて何となくわかった。本屋さんたちはやっぱり本が好きなんだ。こういう本を商業主義に走ることなく、若者から中高年に至る多くの人に読んでほしいと思う気持ちに少しホットした。特別なドラマや事件が起きるわけでもなく、1昼夜を通して80キロを歩き抜くという高校生活最大のイベントのスタートからゴールまでを通して、友情や恋愛、家族、これまでの自分の人生、そしてこれからのことについて悩み真剣に向き合う若者の姿が描かれている。たった一晩なのに、友と肩を並べ夜通し歩くことがそうさせるのか、深い夜の闇がそうさせるのか、これまで長い間こだわっていた心のわだかまりが、ひとつひとつ分かり合え、そのたびごとに成長していく若者の姿が実に羨ましい。特別なことではないのに羨ましい。これを読んだ若者はリアルタイムに憧れを抱き、中高年は自分の青春時代を懐かしみ、現実の世界で生きている今の自分との差を無情に感じることだろう。だけどそれはやむを得ないことなんだと思う。大切なのは最後まで歩き通すということなんだから。誰もが心の一番奥深くにもち続けていてほしい淡くせつないもの。決して失ってほしくないものがこの中にある。だから多くの人に読んでほしいと思ったのだろう。本屋さんはいい人なんだ。 | ||||
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高校最後の一大イベント、歩行祭。修学旅行の代わりにあるというこの行事。ただただ、80キロの道のりを歩くというそれだけのことだが、生徒たちは、語り合い、大切な人と寄り添いあい、ゴールをひたすら目指す。修学旅行では絶対味わうことのできない、達成感、長い時間をともに過ごすことで得られる友情のありがたみ、、。自分にとっては遥か彼方昔になってしまったこの時代を、懐かしく思い起こしました。あの頃は人生のうちで一番燃え盛っていたなぁ、と。そして傷付きやすかったなぁ、と。何も「事件」のようなものはおきず、淡々としたすすみに、前半は少し読み進みにくかったけれど、後半になって彼らと一緒に歩いているかのような錯覚に陥り、「この大切な時間が終わらないで欲しい」とまで、思っている自分がいました。私自身、高校時代、30キロを歩く行事があったのですが、あれこれ理由をつけ、2回さぼった事を、この本を読んでつくづく後悔しました。 | ||||
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高校の行事として、夜通し歩く、それだけのシンプルな設定なのに、登場人物の人生や、考え方などがしっかりこちらに伝わってきて、読み応えがありました。夜明けとともに、ゴールが近づき、お話も終わっていく、そんなストーリーに読んでいる自分までが、一緒に歩いているような錯覚がありました。自分自身も高校生のころ、競歩大会で30キロ歩いた思い出があります。あのころの懐かしさ、友達との関わり、そんな切なくなるような思いをもう一度味わうことのできた一冊でありました。 | ||||
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著者の作品は三作目だが一番良かった。 「学校生活」という社会とは隔離された特殊な時間の中で、夜通し歩くという通常ではちょっと考えられないイベント北高鍛錬歩行祭こと「夜のピクニック」。 この物語の中で劇的なことは起こらない。登場人物たちが様々な事を思い巡らし、それを実行にうつす。時は確実に刻まれピクニックが終わりを迎えたとき・・・ 華やかな物語ではない。だけれど、そんなものよりもはるかに大切なもの・・・そんなものを与えてくれた本だった。 本屋さんが多くの人に読んでほしいとしたのも納得がいった。 | ||||
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同じ学校で、しかもクラスメートであるにも関わらず一度も口を聞いたことも無い異母きょうだい。高校生活最後となる行事「歩行祭」で彼らとその友人達がおりなす会話や出来事を通して、思春期の若者達の生活や考え方、そして登場人物たちの人間ドラマが巧みに描かれている。若さの持ついろいろな側面、未熟さ、純朴さ、真面目さ、そういったものが嫌味なく描かれているのが多くの人に好感を持って受け入れられるのではないでしょうか。忙しい生活に追われる現代の大人達も、今はもう忘れかけている青春時代の考えや出来事が思い出されるのではないでしょうか。 | ||||
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「夜のピクニック」この本は大人の為の青春小説だと思う。現役高校生が読むよりは、大人になってから読んだほうが、味わい深いだろう。自分が高校生のころ、やせ我慢をしたり、虚勢をはったりしていた気持ちを思い出した。 主人公の在籍する北高は、朝8時から翌朝8時まで歩く「夜間歩行」という行事がある。主人公の甲田貴子と西脇融は、歩きながらいろいろなことを考え、友人と語り合う。この二人は同級生には話せない秘密を共有していたが、普段は口を利いた事もなかった。相手を理解したいと思いながらも、事情があって近づけなかった二人が、友人を通して新たな関係を築いていく、というストーリーだ。 この話は登場人物が生き生きと描かれていて、とても魅力的だ。必死に強くなろうともがいている融、なにもかも受け入れようとしている貴子。また二人をとても大切に思っていて、行動を起こす友人たちの姿がいい。凛とした美和子、自由なようで古風な杏奈、不器用な忍など、共感できるキャラクターがたくさんいる。『友人のために何かしてあげたい。』と一生懸命考えている仲間たちの姿が眩しい。それにおもしろいクラスメートの言動も、クスリと笑わせてくれる。 主人公が自分を他人と比べてたり、コンプレックスに悩んだりする姿を見ていると、自分の高校時代を思い出して、懐かしい気持ちで胸がいっぱいになった。また主人公と同じように、時間を共有した友達がいて、今でも繋がっているのは、とても幸せなことだと感じた。 「あの頃は楽しかったね・・」そんな気持ちにさせてくれる物語だ。 | ||||
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映画になるね! | ||||
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高校生モノということで、かなり今の私とはかけ離れた年齢の物語ってことで、最初はなんとなく読んでいた。でもそれが、だんだん引き込まれていくんですよね。これが。音も立てずジワジワという感じでこれがまたニクイです。知らないうちに、読む速さがだんだん速くなっていって、終わりのほうに来たら、「もうこれだけになっちゃった」という感じでした。まるでもう夏休みが終わってしまうような。これは一体どうしたことでしょう。鼻でくくっていた最初の感はどこへ行ってしまったのでしょう?やられました。そして別の恩田陸を読みたくなりました。 | ||||
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これは、この前「本屋大賞」とかに選ばれた本です。 あらすじなどは、知ってらっしゃる方も多いと思います。 ある高校の「歩行祭」という80キロを歩き続ける行事の一日を通じて、甲田貴子と西脇融という異母兄弟の葛藤、謎の闖入者、そして彼等をとりまく友情物語です。 一人ひとりの人物像はとても細やかに描けていて、謎の闖入者の伏線もなかなか面白く、「これが青春だ!」とでも言うのでしょうか、誰もが自分のまだ純粋だった頃の高校時代を思い出せそうな、とても読みやすい本です。 でも、私としては、辛口で星三つ(五点が満点)ぐらいかな? 主人公や周りの人たちも善人ばかり。(ちょっとチクチクとした悪意を持った女の子がでてくるけど、たいしたことはありません。) 国公立志望者ばかりの進学校にあって、せいぜいドロップアウトは早慶上智どまり。 貴子も融も複雑な境遇ではあるけれど、不幸の真っ只中にいるという感じでもなく。 とにかく、私には全体的に「ゆる~い」感じに思えてしまいました。 私がそれなりに年を取りすぎてしまったからかもしれません。 きっと、もっと若ければ素直に感動できたのに。。。。 | ||||
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裏表紙のあらすじが本当に面白そうだったことと、過去に連載されていたので、一気読みしなくても毎日すこしずつ読めるということが決めてで読んだ本ですが、理屈抜きで面白かったです。男女数人の主人公達がとても魅力的で、高校生にも、それくらいの子供を持つ親にも、是非オススメする1冊です。さすがは本屋が薦める本だけのことはあり、読み終えた後はまるで自分が走りきったような満足感を得ることができました。自分なら誰と走りたいだろうかということを考えると、友達というものについて深く考えさされる作品でもあります! | ||||
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青春と聞けば、イメージとして浮かぶのは、たいていの人は高校時代なのではないだろうか。青春の核ともいうべき高校時代最後の行事、歩行際というイベントを軸に進行する物語です。一夜のイベントで登場人物たちの3年間を書かなければならないわけですが、彼らの3年間は読者の私にも伝わってきました。そういう点では描写はしっかりしています。ただ一つ誠に勝手ながら難点をつけさせてもらうとすれば、作中の人物たちの会話に鋭さが足りないような気がしました。青春と呼ばれるものを現在体験している人たちは、本書によって自分の残したい青春像を描けるかもしれないし、青春と呼ばれるものを過去に持ってる人は、青春を思い出し懐古的な感情を感じ得るきっかけを与えてくれる本ではないかと思います。 | ||||
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久しぶりに、一気に熟読しました。また青春時代に帰ったみたいでワクワクしながら読ませてもらいました。 | ||||
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私は、高校3年生として現役で通っています。出てくる登場人物は、どこかにいそうなタイプの人々。その魅力的なキャラクター達が本当に活き活きとしていて、自分が本当に歩行祭を彼らと一緒に歩いている気がする。もっとぐちゃぐちゃになれば良かった、と告げる融は私から見ても羨ましい程青春してるんだなーこれが。1200人の一人一人が抱えている思いは様々で、だけど皆で「歩行祭」ってイベントを作っている。それが大切な友達となら、より一層愛しく思えるはず。どんなに体がくたくたになろうと、汗がだらだら流れて苦しくても、最後に味わう充実感で不思議と「これもいいかな」ってなる。何気ない当たり前のことが、このまま続かないんだって知ると急に切なく思えてくるものだ。どこまで道が続くのかは分からないけど、もっと今を楽しんだって良いんじゃないか?ってこの本は教えてくれる。いっぱい笑って、ときには悩んで、怒って後悔して…そうやって歩いていけば良いと思う。融や貴子のように。 | ||||
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