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夜のピクニック
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夜のピクニックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 1~20 1/4ページ
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高3がひたすら歩く。恋愛や友情の話。ちんたらちんたらしてるので、ハウツー本とかミステリーに慣れてる人は で?中身は? みたいになりがちだけど、心と時間に余裕がある人には良いかもしれない。最後はほんわか終わる。 | ||||
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恩田陸さんの作品に触れるのは本作で3作目。印象としては群像劇が多く、イメージしやすい文章を書く人。本作も群像劇でモノローグに至るまで映像化しやすそうだと感じました。 大変読み易かったが、悪く言うと先の読める展開に、ありきたりな表現で少しあざとさも感じた。 青春の1ページというより、アニメのワンシーンみたいだった。 ライトノベルが好きだった頃に読みたかった。 | ||||
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青春小説が恐らくは元々苦手な自分なんだと思います。 各キャラクターはそれぞれいい子達だとは思うんですが、どうしても成熟して酸いも甘いも知った大人が階段を降りていって少年少女のモノローグを書くので、冷静というか、哲学的に悟りすぎるというか、エピソードひとつひとつに意味付けがありすぎるというか。 これが青春小説のジレンマですよね。 そこがどうしても読みながら痒いんです。 また不倫が裏テーマとしてあるので、そこももやもや。 せめて異母兄弟を違う学校に通わせるデリカシーさが浮気相手にないもんか、、、 この自分の了見の狭さがまた楽しめるジャンルを狭くしてるんだろうなあ。 でも気になるなあ。 子供には罪はないんだけど。 理性ではわかりつつも感情はもやもや。 でも歩行祭という一日のイベントだけでここまで読ませるのはほんとにすごいと思います。 文章にも拙さや淀みなさがなく読みやすい。 うちの学校にもあったらどうだったんだろう?なんて想像するのは楽しかったです。 | ||||
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恩田陸「夜のピクニック」を読んで 明らかに何かが足りない。読了後の感想はその一言に尽きた。エンターテイメントとしての面白さも欠けていたが、もっと何か大きな瑕疵があると感じた。 この作品は、曰く永遠の青春小説であるらしいと聞いたが、青春の醜くも手放しがたい初期衝動の数々が明らかに不足していた。 未熟で不完全な自己へと行き場を失い沸々としている供給過多気味なエネルギーが加わり、混沌とした暴走状態に持ち込まれたことで生み出される軋轢。それこそが初期衝動だ。 そうした初期衝動を感じられる創作者といえば、NUMBER GIRLの向井秀徳や、寺山修司等が浮かぶ。映画作品なら「スタンド・バイ・ミー」が当てはまるだろうか。 軋轢は生じず、あるのは緩やかなすれ違いのみのこの作品からは初期衝動の欠片を見つけられず、あまりにも平和な青春世界に辟易とさせられるばかりであった。 同じく高校生とマラソン大会というテーマで書かれた小説では、米澤穂信著古典部シリーズの「ふたりの距離の概算」がある。 その中でも、穏やかなすれ違いが描かれていたが、無知ゆえの恐れや、若さゆえの苦悩、須臾に走り去ってしまう青春があり、確実に初期衝動の欠片がそこにはあった。 では何がこの「夜のピクニック」に足りないのかを考えていけば、最終的には悪意にたどり着くのではないか。 例えば、廃墟に忍び込んだこと、死体を見つけたこと、鮮烈かつ多幸的な喪失、人生に火が着いた瞬間、吐き気のするような裏切りと焼け付く熱さ。 好奇心にカモフラージュされた悪意より生み出されるそれらの事象、或いはそれらに準じる事象が引き起こす爆発的ノスタルジーが欠けている。 子供には少しばかり恐怖と不安と憧れを抱かせ、大人には戻らない時間を見せつけると共に、決して手に入ることのない瞬間的幸福と今現在の自分とを否応なしに対比させ雲を掴むような気持ちへと誘う。 そんな衝撃と衝動と衝突が、欠けていた。 書けていなかったから欠けていた。 もはや腰砕けというよりも、これでは腰抜けである。 中弛みどころか、弛緩しきった冗長な全編に渡って、どこか牧歌的な心象さえ窺えるほどだ。 だが、青春は未熟さが見せた一過性の夢のようなもので、加速度的に進んでいく中、そんな牧歌的諦念に包まれた時間など一時も無いはずである。 毎分毎秒を全速力で生きる、手を抜いて生きるということを知らない年齢なのだ。 常に不安に苛まれ、他人に気を揉み、晴れることの無い霧のなかを道標に頼らず歩くかねばならないのだ。 そんな苦しみに悩まされることのない、透き通るような青春は青春と呼べるのか。 当たり障りのない日々を、溶けきった脳は自らのメモリーに蓄えておくことを許すだろうか。 そんな日々は生きる糧になどなれるのだろうか。こんな青春が永遠足り得るのか? 返しの付いた矢が刺さって抜けずに血塗れになるような痛みを伴う日々の重なりが青春を神格化し、辛く思い出すのも憚られるにも関わらず忘れられない苦しみを心に刻み込み、時間を戻してやり直したいとまで願わせる魅力を青春に感じさせるのではないのか。 生ぬるい微睡みのように冗長な長編ではなく、虚空から降り注ぎ、すべてを燃やしつつ刹那に走り去るような激烈な芸術的作品。 決して脳奥から消せない刺激物。 青春最中の十八歳、ティーンエイジの僕はそんな衝動的かつ衝撃的で衝突の絶えない未だ見ぬ小説の誕生を願わんとするばかりである。 | ||||
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高校生の頃に読みたかったと読み終わったと思いました。物理的にではなく、精神的に遠くへ行きたい。ただそれだけなのに、ノスタルジーを感じます。高校生、それは大人になる境目の不安定な感情を持つ年代です、そこがうまく表現されていて、なんとなくもどかしいような、一方で爽やかな気持ちになりました。 | ||||
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腹違いの同学年の男女、それまで口を利いたこともなかったが、卒業前の学校の長距離遠足の間に接する機会が来る。 どおってことない話なのだが、今読むと染みる。人間ちょっとしたことで断絶するが、ちょっとしたことで仲良くなれる。どうせ終わりが来るなら、後悔しない方を選びたい。100日後に死ぬワニと同じことを思った。 | ||||
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単行本は2004年刊。異母兄弟の甲田貴子と西脇融は偶然高3で同じクラスに。ぎこちなさとわだかまりが拭えない二人。距離を縮めようと、80kmを夜通し歩く高校最後のイベント「歩行祭」の場を借りて、貴子は融に話しかけて返事をもらうことを秘かに賭けとして自らに課します。長年強張っていた二人の心が溶け合い、二人が兄妹だと融が気づく場面は宝物のように何度も読み返したい場面。貴子との和解をきっかけに融が周りの少女を愛していたことに気づき、盛り上がった歩行祭の終わりこそ何かの始まりだと確信させるラストが爽やかです。 | ||||
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良書と思うけど、わざわざ読まなくてもいいかも。 | ||||
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同じ日常の繰り返し、その日常の繰り返しの中にも色々な出来事と思いがある、その日常の繰り返しから一歩踏み出すきっかけ、限界を超える行事と友情、相手を思う心と自分の思いにより、新しいステージが見えてきた、バリバリ青春している感じしました。 | ||||
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途中まで読んでいてひたすら歩くだけの描写に飽きてきた。後半少しドラマティックな感じになってきたので良かった。蜜蜂と遠雷の方が面白かった。 | ||||
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読む前は、「夜のピックニック」というタイトルが何を意味しているのだろうかと思っていたが、高校の行事の「歩行祭」のことであった。自分の高校生の頃には、このような行事はなかった。 物語は、異母兄妹である西脇融と甲田貴子の二人の視点で交互に語られていき、歩行祭という行事を通じて、二人の間のわだかまりが解けていくことが作品の主題になっている。「みんなで夜歩く」だけなのに、参加する生徒たちに特別な作用をもたらす、歩行祭の持つ不思議さに焦点が当てられている。 平易で読みやすい文章で、歩行中の風景が変化していく様子や、登場人物の気持ちの移り変わり、体の疲れ具合などが文章からよく伝わってきて、実際に一緒に歩いているような気分を味わうことができる。ただ、五十代男性の私には、生徒たちの間で交わされる会話が何とも青臭く、気恥ずかしく感じられた。私の高校生の頃に、友人との間で恋愛の話をすることはなかったが、今の若い人たちは平気でこんなことを話題にしているのだろうか。 戸田忍が「ナルニア国ものがたり」をもっと早く読んでおくべきだったと語る場面があるが、この作品も、高校生の頃に読んでいたなら、もっと高く評価することができたかもしれないと思った。 | ||||
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古い少女漫画みたいな人物描写がちょっと…。美形と秀才以外が存在しない世界。「俺達、付き合っちゃう?」みたいな台詞が平然と出て来ると、その場で本をそっと閉じたくなります。 | ||||
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とても評価が高いので試しに購入。 読了直前に「蜂蜜と遠雷」も購入済み。こちらは直木賞受賞でおめでとうございます。 高校生の最後の学校行事、少年少女の精神的に多感でナイーブな時期の、というと面白そうな雰囲気ですが、 内容は割と普通。 シーンの描写とか、登場人物(主に主人公達)の心の機微の表現が上手だな、と思ったくらいで、 感想はタイトル通り。決して悪くはないけど、「良い終わり方だけどモンヤリした感じ」です。 高尚な内容でもなく、衒学的な表現もなく、読みやすい。 自分も確かに体験していた時代(とっくの昔ですが)、その頃の心持ちを思い出しながら、 もし自分だったらどうしていただろう、と思いながらどこか懐かしく読めました。 | ||||
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2005年の本屋大賞で1位だったから期待して読んだけど、内容・展開とも・・・。 | ||||
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青春を感じさせるストーリー。ただ、中味は薄い。最後に何かあるのかと思いきや、無理な伏線の辻褄合わせがあるだけ。 | ||||
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夜通しひたすら歩く歩行祭. 生徒たちはそれぞれの思惑を胸に,この過酷なイベントに臨む. モチーフはなかなかよい. 生徒たちは,それぞれが友情と恋愛,家庭に起因する人間関係といった 悩みを抱えていて,高校生らしい瑞々しさと,答えの出そうにない未熟さを感じさせる. 肉体と精神の限界を感じるイベントの中で,それらが一つの決着にたどり着いていくプロセスが, いかにも青春小説らしい魅力を持っている. ただ,メインストーリーが異母兄妹(姉弟?)の葛藤になってしまっている. それに比べると他の話題は少々スケールが小さく感じられ, これだけ多くのキャラクターが登場する大きなイベントのストーリーにも関わらず, シングルイシューの話で終わっているのが惜しい. また,歩き続けることの苛酷さを描く筆力が足りないのも残念である. 私の高校でも似たようなイベントがあったので,その苦痛はある程度想像できるが, 本作品では,足が痛いとか,身体が重いとか,あまりにも散文的すぎる. もっと極限状態の感覚と心理を表現しないと,その状況ならでは言動が生きてこない. | ||||
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高校時代が20年以上前のおっさんなので、高校生ってこんな感じかな…と思いながら 読んだのですが、どうも作品の世界に入り込めず、感情移入も出来ず。 この本がつまらないのか自分の感受性が低いのか読んでいて悩みました。他の方のレビュー を見て、同じように感じている人もいると知り安心しました。 その割に結構長い本です。そして奇想天外なストーリーでは全くないのである程度読んで この作品の世界観に馴染めないと思ったら読むのを止めても良いと思います。 | ||||
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私には、あまり響かなかった…。 設定が馴染めなかったのかもしれない。 | ||||
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淡々とした会話劇中心で特にダイナミックなストーリーの無いこの作品を楽しむ肝は、「いかに共感できるか」だと思います。 しかし、読者がある程度充実した青春時代を経験していることが、共感できる条件なのかも。 中高生時代は友達も少なく少数の男友だちとグータラやっていた私みたいな人間には、価値を見いだせない作品かもしれない。 現に私は100ページ読んでも全然引き込まれず、登場人物たちの抱える事情もどこ吹く風という感じ。 冷めた学生時代を送って来たことが悔やまれる・・・ | ||||
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期待していたほどではなかった。若い人が好む本かな?私はもう60歳過ぎているので、ナ~ンとなく読みましたが、若いころに読めばジーンとしたことでしょう。 | ||||
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