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夜のピクニック
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夜のピクニックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全561件 441~460 23/29ページ
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読んでいて、自分の高校時代がな懐かしくなってきた。早く大学に入り、親の元を離れ、大人になりたいとおもっていた。だから文化祭とか、あほらしくて、あまり乗り気になれなかった。そんな自分が主人公にかさなって見えた。 今になって、高校の時に戻りたいとまでは思わない。でも、もっと違った楽しみ方ができたかもしれない、そんな郷愁がわいてきた。それは懐かしく、それでも気持ちいい感じものだった。それは幸福感にも近かった。このような読後感は久しぶりだ。 読んでよかった、そんな本だった。 | ||||
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奇をてらわないストレートな青春物語。高校時代の甘酸っぱいワンシーンを歩行祭というイベントを舞台に見事に書ききった秀作です。キャラクター描写もさることながら最後まで一気に読ませる文章はなかなか。映画化されますが今から楽しみです。 | ||||
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24時間で80kmを歩くという学校行事のお話です。 ただ歩くだけなのですが、その間、主人公である貴子と融は様々なことを話し、感じ、考えます。 ひたすら歩き、そして話、考えることにより、友情は深まっていきます。 「博士の愛した数式」同様に派手な展開ではありませんが、同じく、人の優しさを感じながら噛み締めて読みたい作品です。 一緒に80kmを歩いているかのような感覚になります。 | ||||
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独特の高揚感と静寂感,真夜中に歩くという非現実感. たった一晩のひとつだけの夜が生み出すさまざまな雰囲気の中, 長くも短い時間のあいだで揺れ動き,成長していく学生たちの姿に, ほろ苦さや甘酸っぱさを感じ,そして爽やかな気分になります. どちらかといえば同世代よりそれを過ぎてしまった人たち, 物語のようにいい青春ばかりではなかったかもしれませんが, だからこそわかる懐かしさや悔しさがこの作品にはあります. 心身ともに辛いはずなのに『ピクニック』とつけられたタイトル. 読み終えればきっとその意味がわかると思います.おすすめです. | ||||
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読後感爽やか。 たった一日の歩行祭での高校3年生の一断面が描かれているのだが、受験前、そして大人の入り口の時期の未来への希望や不安、焦燥感を胸にしつつ無償の友情や若さゆえのかたくなさなど、微笑ましく感じた。 昨今は過剰な暴力や性衝動に傾斜しすぎの小説も多いが、ここにはそれは皆無。登場人物みんな変な悪意がないのが良い。 時間が不可逆であることを真に実感する年令で読むと、この小説の貴重さが身にしみる。 | ||||
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映画公開の前に読んでみた。これは凄い。 夜を徹してひたすら歩くという学校行事に主人公達は、高校生活最後のイベントとして参加する。80kmを歩きぬくという過酷な催しではあるものの、クラス単位から親しい友人とともに苦労を共にしながら、語り合う機会というものが、様々なドラマを紡ぎ出していく。 本作は構成が実に巧みである。時系列の変化に伴う思考の流れを、男女二人の主人公を立てて相互の視点で語っているのだが、これが実にリアリティがあって、良い。主人公二人は異母きょうだいで、相互に没交渉。周囲にもそれとは知られていないままクラスメートになってしまったのだ。その微妙な距離感を中心に、互いの友人関係と、年齢相応の恋愛感情のマトリクスを、叙情豊かに綴った青春小説の傑作なのだ。 ミステリ作家としても実力派の作者はごく自然な「秘密」と「謎」をさりげなく配置し、その緊迫感や解消されたときのカタルシスを最大限に描いてもいるのだ。そしてそれは、少年少女が大人になるイニシエーションにもなっている。まぁ小説として当然といえば当然なのだが、全ての解決となるゴールではなく、新たなスタートであることをさりげなくだがしっかりと強調している点が素晴らしい。 途中途中で挿入される、冷酷なまでの表現を用いたモノローグを効果的なアクセントとし、地方高校の学校行事をモチーフとしながら、当事者だけのドラマで完結させない、開かれた物語となっている。無理の無い非日常の設定が、読者個々が持つ「思い出の相似形」のノスタルジーに落としていない一方で、瑞々しい感情描写が絶妙の塩梅で年齢を超えた感情移入を読むものに即す。これが、青春小説の傑作の所以である。 | ||||
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恩田陸作品は初めてだけれど面白かった。 「歩行祭」というイベントから自分を見つけ出す主人公、って感じかなー。 キャラも素敵で良かったです。ストンと読めました。 | ||||
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シチュエーションがとにかくうますぎる。異母兄妹、幽霊、賭け、噂、一夜を通して延々と歩くだけ、という行事だが、そこにからんでくる高校生たちの思惑が非常にうまくかけている。 現代では通じない話かもしれないから、ある意味ノスタルジック調か。普通にいい話。 | ||||
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ずいぶん前に買ったにもかかわらず本棚に眠らせていた本書を 何気なく喫茶店に連れて行ったところ、あっという間に読了! 外に出るとはすっかり暗くなっていたが、心は明るくなれる青春小説。 再読しても同じ感動は得られないだろうなぁ、と思いつつ もう一度読み返してしまいそうな今日この頃。 | ||||
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いかにもな青春小説でした。疑問を持たず、逃げもせずに与えられた課題(歩行祭)に挑む主人公達に選良の思想を目の当たりにした思いです。また、こんな小説を書く作者の「屈託の無さ」を感じました。 これが何刷も増刷している小説だとは少し驚きです。高校時代ってこんなものだっけ、と想いを巡らせました。 ケーキを買いに和菓子屋に入ったようなもので、私が対象の読者で無かっただけな気もします。 批判するほどに自分がみじめになっていく、そんな小説でした。 | ||||
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ボクは66年生まれ。作者(64年生まれ)と近いこともあってか、とても懐かしい気持ちで読む事ができました。この物語、ケータイもメールもネットもDSもiPodも出て来ない。舞台設定はいつなんでしょう。自分たちの高校生の頃を近くに感じてしまうのはそのためなのかなあと思いました。 アメリカのロードムービーのように一緒に行程を進んでいく中で成長していくそんな過程がとても面白かったです。どうなるんだろうってわくわくしながら読み進めました。読む時間をとても楽しめる小説です。 | ||||
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この作品の雰囲気は非常に心地よく一気に読ませる文章力もある。ただ、もっと複雑化したストーリーにしてもよかったのではと感じ結果、星を−1した。 また、この作品は映画化されることが決まっているが、個人的にはあまり期待していない。 | ||||
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「誰でも映画を観ている間は18歳に戻れます」と著者が映画紹介に書いているように、高校時代の想いが甦って来て、なんだか胸キュンとさせられる作品。 ピクニック前日を描いた短編「ピクニックの準備」収録『図書室の海』も併せて読んでみて下さい。 | ||||
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いい話だとは思います。描写の仕方が恩田さんらしくて… しかも、近くの高校の話がもとになっていたので、個人的に楽しめました☆十代のうちに読んでほしい小説のひとつです。 でも、これが本屋大賞っていうのにはビックリです。しかも映画化…もっとほかにもいい小説はあるんじゃないでしょうか? このような疑問を感じてしまったので、☆3つです。話題性のわりには力不足感を感じてしまいます。 | ||||
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純朴な「青春小説」というのだろうか?何でもありの現代において、まだ青春物が存在するかと不思議に思っていましたが、まだあったんですね。 今しかない気持ちの迷い、青春の光と影、思いを伝えられないもどかしさ。何だろう。「高校3年生」という中途半端な時期、受験勉強もしなくちゃいけない、 進路も決めなくちゃいけない。でも、なかなか決まらない。何をしたいかのそれもわからない。好きな人もいる、高校の思い出もつくりたい。でも、何もしていない。 そんな時の最後のイベント「歩行祭」。ただ単に夜通し歩くだけ、それだけ。競うわけでも、点数がつくわけでもない、ただ、みんな揃って歩くだけ。ストーリーはそんな状況から始まる。 恩田陸さんのファンタジー小説は、ちょっと分かりにくいが、この「夜のピクニック」は分かりやすく、一言「うまい」に尽きる。 登場人物の表情、思い、その場の景色がうまく伝わり、今ここで行われているような心地よい気分にさせる。 大きな事件は起きない。でも、登場人物それぞれに小さな事件を抱えている。そんな事件を抱えながら、物語は続く、歩行は続く、事件は解決するのかしないのか? 途中からそんなことはどうでもよくなる。生きている時間の一断面を覗き込んだだけで、解決も正解もない。 でも、本人には分からない名残惜しい時間がそこにはあったと後から気づくのかもしれません。 そんな気持ちをいだかせる久しぶりの「青春物」の傑作です。映画化され、本年秋に封切りだそうです。映画も今から楽しみにしています。 | ||||
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夜のピクニック。という学校行事を通して、 少年少女たちが成長し、そして次へと進んでいくいわば成長記。 内容的には若干、ミステリーの要素が入っているのだが、 単純に青春小説として読んでも遜色のない内容だ。 物語の中では、 80キロもの道のりを高校生3年生の生徒全員が歩いていくのだが、 途中で走り出す人々、1位を狙う男子学生、一緒に歩こうと言いながら先に進んでしまう友達。 同じようなイベントやマラソン大会を経験した人なら思わずニヤリとしてしまうシーンが盛り込まれている。 ※僕は生徒全員での歩く会を経験したが、たった10km。彼女たちとは程遠い もちろん、彼女たちがゴールに到達すること自体はとてもすばらしいのだが、 この本の本当の素晴らしさはゴールまでの過程で、 格段に成長していく少年少女たちの描写だろう。 何かを成し遂げることはもっとも大事だが、 その途中で何を得たかが僕らの毎日の幸せに 日々、関わってくるのだなぁ、としみじみ感じさせられた作品だった。 | ||||
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主人公・二人の関係は、決して軽くはないのだが、 どこか、クスリと笑ってしまう二人の心情表現に、最初は違和感がある。 “「話さなくても分かり合ってる」みたいな独特の空気を出してる二人”とか 主要キャラも、みんなモテモテ?だったりとか、 幽霊騒ぎの下りも面白いけど子供っぽすぎ?とか、 ちと少女漫画っぽすぎやしないか、と思ってしまう部分が多い。 そう言いつつ、こちらも二人の“道ならぬ恋”を期待してしまったり…と、 全体的に“甘〜い”カンジは否めない。 だが、うだるような午後の暑さ、濃密な夜、白々とした朝を越えてゴールする彼らと やがて、卒業による自然の別離を向かえる彼らの、この時期だけに許された仲間との距離感、関係を思うと、 何だか、とても清々しい気持ちにさせてくれる。 読みはじめに危惧したより、よっぽどいい読後感を味わった。 だが、“濃密”と書いたが、もっと普段学校でしか会わないクラスメイト過ごす 夜の昂揚感にページを割いて欲しかった気もする。 | ||||
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なんて言うのは簡単なこと。 ただ80kmもの距離を夜通し歩き通すというイベント。「ただ歩くだけのことが、どうしてこんなに楽しいんだろう。」という登場人物の言葉がものすごく身近に感じさせる。ウチの通っていた高校にこんな行事があったわけでもないのに、「あぁ、そうそう。高校生の頃ってこんな感じやった。」なんて思い出させる。 腹違いの兄妹や、妊娠して堕ろしてしまった友達の敵をうとうとしている女性やら、アメリカに留学してしまった同級生の弟やら、いくらでも「ありえない」小説世界が展開されるけれど、よーく考えたらこれとは違う「ありえない」事実をそれぞれが高校時代に味わっているはず。 小説を読み終えて、素直に自分の高校時代に浸ってみてください。 書店員さんが「売りたい」と考えた本屋大賞の作品は、それぞれの書店員さんがそれぞれに感じた時を嬉しくおもったからじゃないかなぁ。 | ||||
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ただ歩くだけのことが、どうしてこんなに楽しいんだろう。 とは、作中の登場人物の言葉だけど、 ただ歩くだけの行事を通して、どうしてこれだけの作品がかけるのだろう。 と思う。 高校生しか持ち得ない、きらきらした季節を描く最高の筆を、恩田さんは持っているのだなぁ。そしてまた、読後の爽快なこと。 貴子と融を中心として、全ての登場人物が生き生きしている。 爽やかで、読後感の非常に良い作品だった。 | ||||
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僕は高校時代男子校で、こういった経験はありません。でもって当然バスに乗る方を選んでしまうぐうたら生徒だったと思います。でも何だろう… この本を読んだ後の「何か俺、青春時代にとんでもないもの置いてきちまったなぁ〜」という感覚。高校時代はもう十数年も前になりますが、確実にその時の自分を呼び起こす力みたいなものがこの本に秘められていると感じました。なんだろう、ワンワン泣くでもなければ、笑い満載ってわけでもないんだけど、むしろ質素な感じ。そこがとてつもなく愛おしく感じさせてくれる作品だと思います。置いてきたものはもう手の届かない場所にあるけれどあの時の純粋な気持ち、感覚はきっと何十年経っても思い起こす事が出来るんだ。まだまだ青春真っ盛りになれます。 | ||||
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