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夜のピクニック
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夜のピクニックの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全573件 421~440 22/29ページ
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| 読み始めた当初、何と淡々とした小説だろうと思った。 大学受験の事とか、誰と誰が付き合っている、 などという他愛ない話題が、あまり抑揚なく続いている。 特に大きな出来事も起こらず、 貴子と融の間のささやかなイベントが、 あたかも最大のクライマックスであるかの様だ。 当初は多くの参加者はあまり乗り気ではない。 しかし、このフルマラソンの倍の距離を歩き通す間に、 皆の意識が少しずつ変化し、辛いながらも充足感に満たされてゆく。 同時に、段々と引き込まれる。 読み進むに従って、この作品が終わるのが名残惜しくなり、 最後は、文章を舐める様に味わったりする様になる。 自分も皆に混じって歩いている様な気分にもなる。 この作品は読む事が自体が無償に楽しい。 そして、読後感は最大級に爽やかだ。 読者に温かい気分をもたらせてくれる一冊だ。 | ||||
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| シチュエーションや話の進行の仕方に無理があったように思います。話も淡々と進みすぎて、重いはずの話題もサラッと流れすぎて軽い感じがしました。 | ||||
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| この作品は恩田陸の違う一面を見れた。 16番目の小夜子とかのホラーではなくやさしい感じの作品。 買って損なし。 だと僕は思う。 | ||||
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| 恩田作品を始めて読んだ。この人はミステリーを書く人だと聞いていたけど、本作は穏やかで微笑ましい雰囲気漂う青春ものだった。 甲田貴子と西脇融は誰にもいえない秘密を持っている。同じ学校に入って、互いに敬遠しながら過ごしていたが、どうしたことか3年で同じクラスになってしまう。そして高校最後の歩行祭。貴子は一人内なる決意を秘め、それに参加する・・・。 80キロ歩くなんて経験自分には無いから、どんなものかわからないけど、読んでるうちに自分も登場する高校生と一緒になって歩いてる気がした。それくらい人を引きずりこむ力が本作にはある。想像力の問題じゃなくて。 初めは、独特の緊張感、不安、恐怖が伝わってくる。そして、歩行祭が進むにつれて、二人の距離が縮まる。雄大な景色を目前に見ながら、貴子と融は思いを通わす。離れられなかった呪縛から、二人が解き放たれる。前半から後半にかけて、大自然の中での歩行祭という強烈なサポーターを背後に、爽やかで気持ち良い展開を見せる。 その間、主人公と自分を照らし合わせて、興奮したり、緊張したり、疲労にため息をついてみたり、まどろんでみたり、友達との会話をイメージしたりしていた。読んでいる間はとても楽しいひと時だった。 本作には、ドン!とくるような感動は無い。どちらかというと、ゆっくりと、後味として残る感動だ。そのため読後に、まるで自分が80キロを歩ききったような達成感と爽快感がある。 いろんな意味で美しい作品だ。 | ||||
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| 夜の歩行祭。高校で年一回の大イベントだ。朝の8時から翌朝の8時まで歩き続けなければならない。前半は団体歩行、後半は自由歩行で、自由歩行の時に誰と歩くのかが生徒たちの間で専ら重要なことであった。仲のいい友達と歩くのか、クラブの仲間と思い出を語り合いながら歩くのか。いずれにしろ、生徒たちの多くがこの学校行事に抱く思いはさまざまであった。その中の一人、貴子はある賭けをしていた。それは自分の異母兄弟である融に関することであった。融は父親の浮気相手の子供である貴子を恨み続けてきた。同じ高校で同じクラスという運命のいたずらに悩まされつつ。果たして、貴子の課した賭けとは? この作品中会話はほぼすべて歩行中のものだけに限られている。登場人物もものすごく少ない。一般的な高校生が持つ悩み(ほとんどが恋愛関係ではあるが)+ちょっとドラマチックな物語がポイントとなっている。しかし、このドラマチックな味付けはむしろ不要なほど、高校生同士の悩みや駆け引きなどが良く書かれていて、それだけで昔を思い出し、ちょっと切なくなったり懐かしくなったりするような物語である。小説としては不向きなような高校生同士のリアルな会話体で通しているのも作者の意図したところだと思う。 恩田陸の作品はこれで4作目。好きな作者というわけではないが、何かと話題になるのがこの人の作品。うすうす感じてきたことだけど、この作者は文章がうまいというわけではない(失礼だけど)。しかし全体での登場人物の心理の変化の書き方がうまいと感じる。劇的な変化があるわけではないけど、じわじわと、自然に変化するのを読んでいて感じる。名作という感じではないけど、そんな心理的なさわやか感を味わいたい人にはお勧めできる本であると思う。 | ||||
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| 一つの時代、一つの空気をもった小説。決して流行に乗って一気呵成に人気を博す小説というよりも、地味ながらもしっかりと読み継がれていくような、そんなしっかりとした土台を持っている。 イベントの設定からキャラクターとその人間関係の配置の絶妙な些事加減で、この不思議で魅力のある物語が生まれている。ぜひそこを楽しんでもらいたい。 | ||||
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| 淡々とした物語展開なのに、どうしてこうも飽きずにいられるのか。 それどころか、どんどんその世界に引き込まれていく自分に気が付く。 歩行祭というただ長い距離を歩くだけの行事で、 こんなにも世界に奥行きがでるとは思っても見なかった。 登場人物たちの設定もきちんとされており、小ネタもちりばめられ、 最後にはそれら総てが手を結び、一つの作品をきちんと形作っている。 登場人物たちが抱える悩みも、どうしようもないふざけた感じの考えも、 それなりに自分達も違う場面で似たようなものに出くわすような納得のいくものである。 「みんなでただ歩く。ただそれだけのことが何でこんなに特別なんだろう」 貴子たちと一緒に歩行祭に参加して、 青春時代の自分に戻ってみるのもよし、同時進行で青春を共有するのもよし。 この物語独特の世界に触れて、いっそのこと深く浸ってみてはいかがでしょう? 心地よい、のんびりした時間が、この本には流れていると思います。 この機会に、ぜひ。 | ||||
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| とてもよくできた小説です。 超一級の娯楽青春小説。 懐古的な現実逃避の夢を見るには最高です。 いわゆる少女マンガが好きな方ならハマるでしょう。 ただ、どなたかが書いていましたが、確かに「甘い」 勿論その甘さは意図的なものなのかもしれませんが、 あまりにも甘ったるくて 結局最後まで違和感を拭うことができませんでした。 絵に描いたような「地方の進学校」に通う 性格の良い「美少年や美少女」の優等生達が歩行祭を通して繰り広げる ちょっぴり「切ない」青春物語。 正直、僕の高校生時代とはあまりにもかけ離れすぎている世界観に 深く入り込むことができませんでした。 本来、こういった小説にリアリティを求めることが 間違っているのかもしれませんが、 個人的には、「地方の非進学校」を舞台にして「平均か平均以下の容貌」の 「不良」でも「優等生」でもない高校生達が歩行祭をとおして繰り広げる ギスギスした「切なくない」青春物語が読みたい。 その方がリアリティがあると思う。 小説としての需要なさそうだけど(笑) でも本当にいい話だとは思いますよ。 | ||||
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| 高校時代の感性に共感できた内容でした。わが校も確か35〜6kmながら毎年競歩大会が 実施されていて、足が棒(ほんとに棒)になって明日歩けるかなぁと思った経験を思い出し ました。話し掛けてくれたのは、ひょっとして自分に好意をもってくれてる?みたいな思い や、ずっと好きだったけどとうとう話しかけることできなかった・・・みたいなセンチな 感じを思いだしました。うん十年前の高校生活だけど、懐かしく、すがすがしい気分を味わえました。 | ||||
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| 最近では、「ハレ(晴れ)」と「ケ(褻)」を感じることが少なくなった。 特に会社勤めを20年近く続けると、ますますそう感じてしまう。 学生時代は、三年なり四年という限られた時間の中で生活している。 その中で、学校行事というのはその後経験することが出来ない、「ハレ(晴れ)」の出来ことである。 遠足、修学旅行、文化祭等々は、その時限りの“ハレ=非日常”な世界である。 本作の夜間歩行もまさに“非日常”な行事である。 毎日学校へ行くという“ケ=日常”の世界から脱却したものだ。 こんな時、結構普段ではとることのない行動に出たり、普段では考えることのない思考となったりするものである。 この行事にある賭けをした主人公・貴子。 それは異母兄弟である西脇融と話すことだ。 この二人の関係もある意味“非日常”な関係である。 “非日常”な行事に、“非日常”な関係の二人の物語。 毎日が“日常”となっている私には、結構胸をときめかせて読むことが出来た。 | ||||
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| 話題の本ということで飛びついたんだけど 残念ながら、私は楽しめませんでした。 主人公と、彼女を取り巻く友人たちは みな個性的で丁寧に描かれていると思うんだけど ストーリーとしては退屈でした。 たしかに、青春そのものなんだけど 自分の高校時代(もう15年くらい前になるけど)を振り返ってみて その頃と比べてみても 全然共感できない。 高校時代って こんなに深く深く考えることってあったっけ? もっと単純じゃなかったっけ? 自分が高校生の頃より この主人公たちはあまりに大人びていて ついていけないというのがいちばんの感想。 今の、私の年齢だったらわかるような気がするけど やはり「高校生」「高校最後の」という大前提だから あえてこういう感想を書かせていただきました。 | ||||
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| 良い作品だとは思うけど、ちょっとスケールが小さい。 話の流れが急に変わるとか、ハプニングがあるとか、意外な結末になるとかではないので読んでいてちょっとつまらなかった。 優等生の作品といった感じです。 | ||||
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| 平凡なのに、それぞれ一人ひとりにとっては二度と戻らない特別な高校生活。 そんな時代への愛惜をたっぷり込めた青春小説だ。 ストーリーの骨格を言ってしまえば、一年に1回、朝から次の朝まで、集団で歩く学校行事。3年生になって最後となったその行事に挑む、主人公たちの行動や思いを描いているだけ。 それほど話に起伏はないし、スリルもなければカタルシスもない。 だけど、心地よく物語に引き込まれるのが不思議。そして、読み終わったときに、優しい気持ちになる。 途中の場面、場面で、「人生とは」「青春とは」「友情とは」「恋とは」といった深いテーマを、難解な理屈とか議論ではなく、登場人物たちの高校生ならではの受け止め方、言葉でさらりと表現している。 それが、好感をもてる理由だと思う。 最後の解説には、なんでこれが直木賞をとれないのか、みたいなことが書かれているけど、これは平凡なのに特別な本。大きな賞をもらうような本とは、ちょっと違う気がします。 | ||||
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| 私は現在高校生でこの本を読んだ時はまだ中学生だったので懐かしいとは思えませんでした。むしろ未来の話だったので(笑) もっと大人になってから読めば良かったです。そうすればまた違った感想が持てたと思います。今より面白いと感じるかもしれません。 でも今読んでも面白い作品には変わりありません。登場人物にも共感できるし。 歩行祭楽しそうですね。やってみたいと思いましたが実際にやったらかなり辛いんだろうな(笑) | ||||
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| 「生徒が二日かけて80kmを歩き通す」 歩行祭。風変わりな行事だけど、小説にしたら面白いのかな? 興味半分で購入、読み始めてみましたが……結局、私は80km、約400ページをほとんど息もつかないスピードで読み終えていました(笑) 貴子の賭け、杏奈の手紙、忍の秘密、融の葛藤。歩行祭の道程の中で、それらが交錯しやがて一本の道に繋がっていく展開から、目が離せませんでした。登場人物達が、それぞれの悩みを背負って歩く。その真剣さは、かつて私が高校時代に感じていたような、もどかしさや甘酸っぱさ、後悔を思い出させてくれました。 みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね(本文) 長い長い道程の中、真っ暗な夜の中、疲れ切った身体の中に、となりを歩く友達はどうしてこんなに、厳しさと温かさをくれるのでしょう?「どうしてこんなに特別なんだろう?」 私もそう思います。一人では歩けなかった場所。友達は、あっさり歩き方を教えてくれたりするものです。繋がりの愛おしさを、改めて感じます。 一つのゴールはもう一つの始まり。終わりと始まりの境目で頑張る人、全員に読んで欲しい作品です。「やっぱり、こいつと歩きたいな」 読み終えたとき、大切な人を思いだしてみてください。 | ||||
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| 著者の母校・水戸一高の名物行事「歩く会」をモデルとした“北高歩行祭”を舞台とした,典型的な青春小説。 夜中に缶コーヒーで乾杯!とか,いかにも高校生という描写もあって,確かに18歳に引き戻してくれる作品。描写も秀逸ですが,作品の世界観自体が,なんか甘い。今の年齢の感覚で読んでいるからそう思わせるのか。高校生当時にこの作品を読んだとしても,同じ感想を抱かせるのか。両方あるけど,多分後者のほうが強いだろうな。 この手の行事は,長距離を走りきる体力形成もさることながら,自分でペースを管理することで,先々に生じる困難を乗り切るための精神的タフネスを養成するものだと解釈しています。 だから,女子生徒ならともかく,この本に出てくる男子生徒全体に対して「ちょっと違うんじゃないの」と突っ込みを入れてしまうワタシは,やはり出身の男子校的発想でものを書いてるんでしょうね(苦笑)。 | ||||
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| 前の職場では 同じような行事が行われていました。 ただ、日中40キロほどの行程でしたけど。 だからここまで大変ではなかったんだけど、 少しはその辛さは分かる。 でも、辛いだけじゃなくて歩き終えた爽快感は 何物にも変えがたいものがあった。 そんな複雑な思いを久々に思い出させてくれた作品でした。 そして本作。 貴子と融の関係は誰にも秘密の関係で、 お互いにお互いのことを意識しながら無意識を装っている。 そんな二人だけど、周りの人間はこの二人の微妙な関係に なんとなく気付いている。 でも二人は意識しないように意識しないように努めている。 無意識下の意識。心の中では意識しているはずなのに、 無理して意識から消そうとしている二人。 なんか切ないですね。 そんな中、伝統行事の歩行祭を通して お互いの気持ちに変化が・・・ 最後は読んでもらうとして、こういう風に終わってよかったな、と。 高校生の男女の複雑な心理。 そこが見事に描かれています。 歩行祭という非日常の中で、日常を振り返るとき、 そこで真実の想いを口にすることが出来たのではないかと。 ただ歩くだけなのに、何故こうも特別なんだろう。 それは本当に歩いた人にしか分からない、永遠の謎だと思いますよ。 | ||||
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| とある田舎の高校でのお話。その高校では、朝の8時から翌日の朝8時まで全校生徒で歩くという「歩行祭」という行事がある。修学旅行はないかわりに歩行祭があるとのこと。卒業生の多くは「歩行祭」の方が修学旅行良よりも良かったというそうだ。そんな歩行祭の間の出来事。 主人公の一人である貴子は、自分だけの小さな賭をしている。 歩行祭の24時間くらいだけが描かれている。卒業生が「歩行祭」を支持する理由が読み進むとわかる、というよりもその世界に浸っていくことが出来る。24時間歩くことで自分自身と深く向き合う。高校最後のイベントを友と過ごし、友の思うことに思いを馳せる。 歩くだけというなんの変哲もない時間が流れていくのだが、登場人物たちの内的世界は、歩行祭の前後で大きく変化している。 渦中にいるときは退屈だったかもしれないが、青春の煌めきとでもいうのだろうか、かつて自分も感じたことがある、気恥ずかしいような熱い友情だったり、ほのかな実らない恋に馳せる思いだとか、懐かしい感情・感覚を再体験することができました。 ぐいぐいとこの世界に引き込まれ、欧州への飛行機の中で読み終えました。そして、この世界から放り出されるのがいやだったので、もう一度心に残った箇所を飛行機の中でゆっくりと読み返しました。 | ||||
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| おもしろい!とにかく一気に読みました。貴子と融フタリの最初から終盤にかけての距離感がなんとも言えないものでけだるい感じなど感じることなく読むことができた。 「みんなで夜歩く。ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろうね。」 本内で印象の強かった言葉でした。 | ||||
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| 読後感のとてもよい本である.特に何か事件が起こるわけでもない.高校生くらいにありがちな恋愛ざたがあるわけでもない.しかしながら読んでいてあきないのは,心の描写がとても細かく巧みだからだろうか.出てくる人物は皆個性的でありながら,少しも嫌みがない.皆とてもよい感じの人たち.こんな人たちに囲まれていたらとても幸せだろうなとつくづく思う.いやな事件が多い時代だからこんな小説がたくさんあっていい.なぜか「自分も80km位歩いてみようか.そうしたら何か今とは違うものが見えてくるかもしれない」などと思わされる作品である. | ||||
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