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夜のピクニック
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夜のピクニックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全561件 421~440 22/29ページ
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平凡なのに、それぞれ一人ひとりにとっては二度と戻らない特別な高校生活。 そんな時代への愛惜をたっぷり込めた青春小説だ。 ストーリーの骨格を言ってしまえば、一年に1回、朝から次の朝まで、集団で歩く学校行事。3年生になって最後となったその行事に挑む、主人公たちの行動や思いを描いているだけ。 それほど話に起伏はないし、スリルもなければカタルシスもない。 だけど、心地よく物語に引き込まれるのが不思議。そして、読み終わったときに、優しい気持ちになる。 途中の場面、場面で、「人生とは」「青春とは」「友情とは」「恋とは」といった深いテーマを、難解な理屈とか議論ではなく、登場人物たちの高校生ならではの受け止め方、言葉でさらりと表現している。 それが、好感をもてる理由だと思う。 最後の解説には、なんでこれが直木賞をとれないのか、みたいなことが書かれているけど、これは平凡なのに特別な本。大きな賞をもらうような本とは、ちょっと違う気がします。 | ||||
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私は現在高校生でこの本を読んだ時はまだ中学生だったので懐かしいとは思えませんでした。むしろ未来の話だったので(笑) もっと大人になってから読めば良かったです。そうすればまた違った感想が持てたと思います。今より面白いと感じるかもしれません。 でも今読んでも面白い作品には変わりありません。登場人物にも共感できるし。 歩行祭楽しそうですね。やってみたいと思いましたが実際にやったらかなり辛いんだろうな(笑) | ||||
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「生徒が二日かけて80kmを歩き通す」 歩行祭。風変わりな行事だけど、小説にしたら面白いのかな? 興味半分で購入、読み始めてみましたが……結局、私は80km、約400ページをほとんど息もつかないスピードで読み終えていました(笑) 貴子の賭け、杏奈の手紙、忍の秘密、融の葛藤。歩行祭の道程の中で、それらが交錯しやがて一本の道に繋がっていく展開から、目が離せませんでした。登場人物達が、それぞれの悩みを背負って歩く。その真剣さは、かつて私が高校時代に感じていたような、もどかしさや甘酸っぱさ、後悔を思い出させてくれました。 みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね(本文) 長い長い道程の中、真っ暗な夜の中、疲れ切った身体の中に、となりを歩く友達はどうしてこんなに、厳しさと温かさをくれるのでしょう?「どうしてこんなに特別なんだろう?」 私もそう思います。一人では歩けなかった場所。友達は、あっさり歩き方を教えてくれたりするものです。繋がりの愛おしさを、改めて感じます。 一つのゴールはもう一つの始まり。終わりと始まりの境目で頑張る人、全員に読んで欲しい作品です。「やっぱり、こいつと歩きたいな」 読み終えたとき、大切な人を思いだしてみてください。 | ||||
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著者の母校・水戸一高の名物行事「歩く会」をモデルとした“北高歩行祭”を舞台とした,典型的な青春小説。 夜中に缶コーヒーで乾杯!とか,いかにも高校生という描写もあって,確かに18歳に引き戻してくれる作品。描写も秀逸ですが,作品の世界観自体が,なんか甘い。今の年齢の感覚で読んでいるからそう思わせるのか。高校生当時にこの作品を読んだとしても,同じ感想を抱かせるのか。両方あるけど,多分後者のほうが強いだろうな。 この手の行事は,長距離を走りきる体力形成もさることながら,自分でペースを管理することで,先々に生じる困難を乗り切るための精神的タフネスを養成するものだと解釈しています。 だから,女子生徒ならともかく,この本に出てくる男子生徒全体に対して「ちょっと違うんじゃないの」と突っ込みを入れてしまうワタシは,やはり出身の男子校的発想でものを書いてるんでしょうね(苦笑)。 | ||||
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前の職場では 同じような行事が行われていました。 ただ、日中40キロほどの行程でしたけど。 だからここまで大変ではなかったんだけど、 少しはその辛さは分かる。 でも、辛いだけじゃなくて歩き終えた爽快感は 何物にも変えがたいものがあった。 そんな複雑な思いを久々に思い出させてくれた作品でした。 そして本作。 貴子と融の関係は誰にも秘密の関係で、 お互いにお互いのことを意識しながら無意識を装っている。 そんな二人だけど、周りの人間はこの二人の微妙な関係に なんとなく気付いている。 でも二人は意識しないように意識しないように努めている。 無意識下の意識。心の中では意識しているはずなのに、 無理して意識から消そうとしている二人。 なんか切ないですね。 そんな中、伝統行事の歩行祭を通して お互いの気持ちに変化が・・・ 最後は読んでもらうとして、こういう風に終わってよかったな、と。 高校生の男女の複雑な心理。 そこが見事に描かれています。 歩行祭という非日常の中で、日常を振り返るとき、 そこで真実の想いを口にすることが出来たのではないかと。 ただ歩くだけなのに、何故こうも特別なんだろう。 それは本当に歩いた人にしか分からない、永遠の謎だと思いますよ。 | ||||
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とある田舎の高校でのお話。その高校では、朝の8時から翌日の朝8時まで全校生徒で歩くという「歩行祭」という行事がある。修学旅行はないかわりに歩行祭があるとのこと。卒業生の多くは「歩行祭」の方が修学旅行良よりも良かったというそうだ。そんな歩行祭の間の出来事。 主人公の一人である貴子は、自分だけの小さな賭をしている。 歩行祭の24時間くらいだけが描かれている。卒業生が「歩行祭」を支持する理由が読み進むとわかる、というよりもその世界に浸っていくことが出来る。24時間歩くことで自分自身と深く向き合う。高校最後のイベントを友と過ごし、友の思うことに思いを馳せる。 歩くだけというなんの変哲もない時間が流れていくのだが、登場人物たちの内的世界は、歩行祭の前後で大きく変化している。 渦中にいるときは退屈だったかもしれないが、青春の煌めきとでもいうのだろうか、かつて自分も感じたことがある、気恥ずかしいような熱い友情だったり、ほのかな実らない恋に馳せる思いだとか、懐かしい感情・感覚を再体験することができました。 ぐいぐいとこの世界に引き込まれ、欧州への飛行機の中で読み終えました。そして、この世界から放り出されるのがいやだったので、もう一度心に残った箇所を飛行機の中でゆっくりと読み返しました。 | ||||
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おもしろい!とにかく一気に読みました。貴子と融フタリの最初から終盤にかけての距離感がなんとも言えないものでけだるい感じなど感じることなく読むことができた。 「みんなで夜歩く。ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろうね。」 本内で印象の強かった言葉でした。 | ||||
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読後感のとてもよい本である.特に何か事件が起こるわけでもない.高校生くらいにありがちな恋愛ざたがあるわけでもない.しかしながら読んでいてあきないのは,心の描写がとても細かく巧みだからだろうか.出てくる人物は皆個性的でありながら,少しも嫌みがない.皆とてもよい感じの人たち.こんな人たちに囲まれていたらとても幸せだろうなとつくづく思う.いやな事件が多い時代だからこんな小説がたくさんあっていい.なぜか「自分も80km位歩いてみようか.そうしたら何か今とは違うものが見えてくるかもしれない」などと思わされる作品である. | ||||
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設定がなかなか面白いと思った。 伝統の歩行祭、しかも高校最後の行事、なにかが起こりそうな感じがしてワクワクした。 実際には何か非日常的なアクシデントが起こるわけでないが、主人公二人の関係が少しずつ変化し、その心の変化がうまく表現されているのかなと思った。 実際に堀内亮子のような子がいたら嫌だなと笑ってしまった。 | ||||
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この本を店頭で見つけたのは、たしか高2の時。 本屋大賞受賞らしい。かなり興味がひかれたけれど 「まぁいいや。いつか読もう」そう思い、月日は流れ、 高校を卒業した今この本を読みました。 あ〜あ、後悔。もしもあの時読んでいたら、少しでも何かが変わっていたような気がする。 退屈な高校生活、ただ時間が過ぎるのを待つだけだった私にとって、 たった一日でも、一生忘れないような貴重な時間を過ごした貴子や融たちが羨ましいです。 それとも、もうそこに居ない今だからこそ、その貴重さに気づけるのかなぁ。 でも、読んでいるときはすごく、わくわくドキドキで楽しかったです☆ 中学生や高校生の人は読んだほうがいいです。一瞬一瞬の大切さに気づけると思います。 | ||||
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何故?これが本屋大賞なのか。久々に読むのが苦痛だった。恩田さんの作品は「像と耳鳴り」しか読んでないのだが、はずれが無い作家だと思っていただけに残念。特に皆の想いを込めて成立した最後の二人の会話にはがっかり。(我慢して読んだのはその会話への期待だけだったのに---)同じ設定で光原さんに書かせてみたい。 | ||||
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著者の短編集をいくつか読んでいたが、オカルトっぽく、かつ文章がダメでNG。本書は『本屋大賞』を取ったということで、文庫化されてすぐ読んだ。うん、恩田陸の作品としては、イイ。読者自身の青春時代を彷彿とさせる作品で甘酸っぱい読書感がいい。こういう作品はいくつもかけるものではなく、おそらくこれが最初で最後だとおもうが、この路線でがんばって欲しい。 | ||||
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文章を読んでると 高校時代の あの独特な雰囲気を思い出しました。 甘酸っぱいような そんな言葉はちょっと違うような そういうもどかしい感じの感情って きっとある一定の時期だけしかもてないんだろうなー 懐かしいなぁ。。。 | ||||
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個人的にとても共感できる小説でした。 僕は大学のサークルで毎年、夏休みの1週間で日本を縦断しています。 「ただ歩く それだけなのに どうしてこんなに特別なんだろう」 まさにそのとおりです。 | ||||
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学生達が夜にひたすらに歩くだけのお話です。 殺人も密室も飛脚も出てきません。 この作者の作品は、途中まで読むと壮大などきどきする物語のようであり、最後まで読むと何もおこらない、期待と違うものによくなりました。ある人は肩透かしと言い、ある人はそこにこそ愛着を覚えるといいます。評価が分かれている、と言えます。 このお話は最初から「大きな」ことはおこらないと決まっているようにも見えます。淡々とした中で進んで行く、それほど淡くもないですがハリウッド映画のようなスペクタクルはないのです。 でも、だからこそ肩透かしにおびえる必要もなく心から味わうことができるでしょう。一度読んでからもう一度最初から読んでみると、この人物はこんな行動も発言もしていたのだな、と驚かされます。長いドラマの総集編、その物語の最初を見て新鮮な再発見をするということに似てるかもしれません。 人物が生きている、のかもしれない。 | ||||
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爽やかな風が吹き続けている本。 読みやすかった。 蒼い青い高校生の話で・・・そこそこ。ね! ただ、ラスト。 もっと、主人公の二人(で、いいのかな?)の進展? ふかい?結びつきがあったら?よかったかな?欲しかったかな?って。 勝手に期待してたから。かも。 希望を持って読み進めてたから。ね。あたし。 こーいう風にあの頃歩きたかった。 って、思いました。 高校生活の思い出としてね。 | ||||
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修学旅行や林間学校のときの夜。布団に入って「まだ起きてる?」とか、見回りの先生の目を盗んで、暗闇で友達と秘密暴露大会…好きな男の子かぶってないかとか、ドキドキしながら…でも知りたくて楽しくて。そんな思い出がよみがえりました。丸1日かけて友達と歩く。ゴールに向かって。高校生最後の特別なイベント。そんな夜だから誰にも言えなかった秘密も話せちゃう。歩行祭の名前すら知らなかった私は、本に書いてあった通り、読んでいくうちに修学旅行や林間学校の時の自分に戻って、歩行祭と重なりあって一緒に歩いている気がしました。昔に戻れる素敵なお話です。読み終わったら男女問わず大切な人と歩きたくなりました。 | ||||
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主人公が高校生なので、夜のピクニックの間に好きな子に告白でもするのかな、と思いながら軽い気持ちで読み始めたのですが、いい意味で裏切られました。 「みんなで、夜歩く。ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう」 という主人公の親友のセリフが何度か出てきますが、 理由はたくさんあるのでしょう。 高校生最後のイベントだから。 普段は見れない景色が見れるから。 一緒に歩く相手が大切な人だから。 自分の心と向き合うことができるから。 相手が、一生話すこともないと思っていた人だから。 など… たった一晩の間に、主人公2人だけでなく、それを取り巻く人たちの 心にもいろいろな動きが見られ、それぞれの人物が「特別な瞬間」を迎えたことがわかります。 そして、読み進めるうちに心の中に広がってくる懐かしさ。 高校時代の様々な思い出がよみがえってきて、なんとなく優しい気持ちになります。 秋の夜長に虫の声を楽しみながら、読んでいただきたい一冊です。 | ||||
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待ち望んだ文庫化。 恩田陸のストーリーテラーとしての才能が爆発している。 一歩間違えれば陳腐な青春譚になる設定を、 心のどこかに響く物語へと昇華している。 忍のクールに見せて熱いところや、 美和子の「女の子っぽさ」がキャラとしては好き。 恩田陸の描く高校生が好きなら間違いない。 | ||||
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「本屋大賞」 やめた方がいいのではないか。 どうも書店の選ぶ本はハズレが多いなぁ.. 分野が偏りすぎてる。 この本も映画でいうならストレートストーリーって感じ。 (ストレートストーリーはいい映画です) | ||||
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