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沈黙
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【この小説が収録されている参考書籍】
沈黙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全388件 161~180 9/20ページ
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読み終わってまず思ったのは「深いなー」でした。人間の心の弱さ、葛藤、信念、ゆるし、虚無等がよく表されています。 殉教、棄教どちらも正解であり、不正解であるのでしょう。それは人それぞれの価値観が違うからです。ロドリゴには信念を貫いて殉教してくれと思いましたが、棄教することによって話がより深くなったのは秀逸です。殉教してたらただのヒーロー話にすぎなくなりますから。また、蔑んでいた卑しく弱いキチジローへの心境の変化も面白いです。 それにしても、本書にもでてくる「仏教じゃだめなの?」という問い、どちらも人を救うものでしょうに。宗教に傾注すると自分の思考や行動が制約され、他の価値観に寛容になれないのはいただけないと感じました。 著者がキリスト教徒なので、本書はキリスト教賛美的な臭いもありますが、それでも人間の内面がよく描かれている良書でした。また、登場人物の一部が実在の人物であることも深さを増しています。 | ||||
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映画の題名は「沈黙・Silence」だが、神は決して殉教者や「転び」に沈黙していたわけではないと思いました。この映画の主人公といっていい、迷いに迷う「キチジロウ」。神は決してこの彼も見捨ていない、と見ました。 最初にこの映画は「重い、暗い」と思いましたが100人がこの映画を見れば、100通りの見方があるでしょう。私はこの映画は宗教を通して、「人間の生き様」を赤裸々に見せ、「人間を賞賛」していると思いました。決して明るいとは言いませんが、生きる希望は出てくる映画です。私は勝手にそのように思いました。 | ||||
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沈黙 読み物として、大変に素晴らしい作品であると、感じました。宗教とは、何か?を始めとして、色々と考えさせられる、テーマであり、且つ、終生答えの出ない問い、かもしれません。 そういう意味でも、単なる読み物の域を超えた作品でありました。当然、映画も観ましたが、答えを出せるものでは、ありません。映画、小説、映画と、追いかけても?! | ||||
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目に見えるもの、見えないもの。すがりたいものが実体か虚像か、其れが難しい。でも面白かった。 | ||||
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先に映画を見てしまいました えいがではだいぶカットしてあるのでゆっくり読みたいと思います | ||||
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買ってみました、やはり遠藤先生の筆は素晴らしいの一言に尽きます。 | ||||
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今話題の作品を購入でき楽しみに読みますありがとうございます感謝しています | ||||
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当時のキリシタンの気迫を感じる、宗教的にも歴史的にも名作ですね。若い時と年を経た今では、違う作品の様に感じました。文学の力は大きいです。 | ||||
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この小説は傑作である。遠藤周作の宗教観が詰まっており、考えさせられる。 スコセッシぼ映画の原作としても素晴らしい。 | ||||
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情景描写がよく伝わってくるので引き込まれるけど なんとなく違和感を感じながら読み終わりました 『小説』だと思えば読み流せます | ||||
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作者による日本人の宗教観が書かれていて興味深いですが、物語の主要な部分は神はいるのかいないのか?という問題に切り込んでいて、哲学や宗教にさほど関心がない人も惹きこまれます。 読む前は信仰心の敗北がテーマだと思っていましたが、実際には救いはどこにあるのか?ということに対して深い洞察が描かれています。 | ||||
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母に頼まれて購入したので、私は読んでいません。映画は見たいと思います。 | ||||
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30年前に読んで、とても感動しました。考えさせられる一冊です。映画の上映が決まり、見たいと思い、改めて読もうと思って購入しました。良かったです。 | ||||
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マーティン・スコセッシ監督の映画「沈黙」を見てから 今回 購入し、もう一度読み返してみました。 若い頃には 暗くて残酷なことについていけず あまり読後感はよくなかったのですが、今回映画のあと読むことによって 主人公ロドリゴ、またキチジロウなどの心情のバックグラウンドが読み取れてよかったです。 年月を置いてから 読み直す本の魅力を感じました。 | ||||
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生涯でめったに出会えない、感動する本。生き方を深く考えさせられる本です。 | ||||
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予想を裏切られて泣きました。 これほどの信念をもって自分も生きてゆけるのだろうか。 映画も見てみようと思います。 | ||||
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良かったです。 個人的には、考えさせらる内容でした。 奥深いです。 時間が出来たら、今、再版している本をもう一度読みたいです。 | ||||
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主人公は、ロドリゴという名のイエズス会士。彼は、棄教したと伝えられる恩師の消息を求めて、遙かポルトガルから危険を冒して、禁教下の日本に潜入する。そしてもうひとりの主人公は、キチジローと呼ばれる日本人。転び伴天連の素性を隠しながらロドリゴの潜入を手引きしたキチジローは、結局、弱さのゆえにロドリゴも隠れキリシタンたちも役人に売り渡してしまう。 最初、気性も境遇も水と油のようだった二人だが、禁教下の過酷な日々の中で、いつしかコインの裏表のような関係になっていることが暗示される。彼らを括る共通項は「弱さ」であろう。 自分を匿ってくれたキリシタンたちが、過酷な迫害の中で死んでいく姿を見たロドリゴの胸中に「神はなぜ沈黙を続けるのか」という問いが生じる。初めそれは「神は本当にいるのか」という問いと共にやってきた。しかし、最後に彼は、踏み絵のキリスト像の眼に「踏むが良い。お前たちに踏まれるために、私は存在しているのだ」という訴えを見る。それは確かに存在する神の、計り知れないほど深い愛と赦しの表れであった。 | ||||
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「沈黙」の小説を読んだことがあってスコセッシの「沈黙」を見た人は多いだろうが、私は逆で、映画を見て衝撃を受けて小説を読み始めた。 正確に言えば、小説は既に買ってあったのだが、重くて手ごわくて、つい脇に置いて、何年もが経ったものだ。 この本のエッセンスを知りたいと思ってはいたが果たさずにいた状況なので、今回の映画は大変ありがたいものだった。 小説の時代(1640年前後)は、既に切支丹禁止令が出され、宣教師が追放された、3代将軍家光の時代である。 映画は原作に基本的に忠実であると考える。キャスティングも見事であったと考える。 映画を見てかつ本書を読んでみての感想は、見る前の予想とは全く異なるものであった。 ・司祭が「転ぶ」というのは、拷問などの圧迫によりやむなく棄教していたと思っていた。 ここで「転ぶ」理由は、信者を救うためという直接的な理由もあるが、拷問を受ける信者への自らの無力感と神の沈黙に対する懐疑である。 ・ほかの信者を救うために「棄教」することはキリストの教えにかなうとの宗教観の是非についてフェレイラと私(ロドリゴ)は結論を出したわけだが、キリスト教全体としてどう扱われるべき問題なのか、ここでは触れられてないが、どうなのだろうか? 小説中では、「お前は彼らのために死のうとてこの国に来たという。だが事実はお前のためにあの者たちが死んでいくわ」と通訳に語らせている(P.213)。その人を救えなくて何のための宗教であり、信仰なのかという問いは本質的に厳しい。 ・ヨブ記ならずとも、神の不在ないし沈黙は古典的テーマであると感じる。日本以外では同じようなことは起らなかったのだろうか。日本固有の出来事なのか、そのあたりが気になるところである。 例えば、マサダ要塞の陥落の際には、神の存在と神の沈黙はどう理解されたのだろうか? つい先年、島原、雲仙を旅行したが、雲仙が拷問の現場になっていたというのは知らなかった。 原城も行程上どうしても組み入れられなかったのだが、見ておけばよかったと後悔した。 なお、映画でもそうだが、原作でも鍵を握るのは狡猾な仕置き人である「イノウエ」こと「井上筑後守」である。 あと、映画の冒頭・エンディングでは虫の音が効果的に静寂を強調している。 | ||||
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ここまで深く人間の魂の領域に触れた物語に感動を覚えました。3年ほど前に長崎県外海の遠藤周作記念文学館に足を運び、遠藤周作氏をしのび、その作品群を見学、キリスト教と文学について考えてきました。 | ||||
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