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沈黙
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【この小説が収録されている参考書籍】
沈黙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全388件 81~100 5/20ページ
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神は本当に存在するのか? これが本書の主題。 新約聖書に書かれている神がいるなら信者の命の危険な時にはきっと助けてくれるはずなのに、神は何もしてくれず、ただ沈黙しているのみ。 それなのに、なぜ信者たちは信仰を棄てず逆に殉教に遭遇すればますますその信仰を固くする。 その一見矛盾したようにみえる人間の信仰に対し深く掘り下げたとても考えさせられる作品である。 キリスト教に限らず宗教全般にも当てはまる内容だと思う。 信仰に対する非常に難しいが、人が素朴に感じる疑問を丁寧に分かりやすく描いている。 ただその答えは書かれておらず結局は人類の普遍的なテーマのままだが読者一人ひとりがその事を考えるように作られているのがとてもよい。 | ||||
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シビア | ||||
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今は、キリスト教の信者が耐え難い迫害を受けて殺されるという時代ではないが、そういう時代に生きていた信者たちは、どのようにキリスト教と向かい合わなければならなかったか。 この点は不明な部分が多いが、「迫害されても殺されても、絶対にイエスを否定するな」というのが教会の教えだったのではないか。しかし、そんなことができるのは不屈の精神をもった一部の人間だけである。なのに、どうしてそんな無理難題を神は望むのか、神は本当にそんなことを望んでいるのか――というのが、本書が提起した問題である。 この問題に対する本書の回答もはっきりしない。だが私なりの理解に基づいていえば、「無理してイエスを肯定しなくてよい、やばくなったら踏み絵を踏んでいい」というのが本書の主張であり、著者が言いたかったことではないだろうか。 世の中には強い人間も弱い人間もいるが、キリスト教的な見方でいえば、誰でも例外なく罪を犯さざるをえない弱い存在である。イエスはすべての人間の罪を背負い、身代わりとなって苦痛を受けたのだから、理論的にいって、もはやわれわれが命の危険を冒してまでもイエスを肯定する必要は全然ないのである。だから堂々と踏み絵で踏んでよろしい(!)。 本書は小説だからこれでよいのだろう。しかし詰めて考えると、なかなか難しい話になる。脅されたら簡単に踏み絵を踏んでしまうような輩は、そもそもイエスを愛していないから、そんな人間を救う義理は神にはないだろう。だから、神が救うような人間は、最終的に踏み絵を踏むにしても、ぎりぎりまで苦しんで踏んだ奴ということになる。では、どのくらい苦しめばいいのか? 強くて真面目な人間は、イエスが悲しそうな顔をして「あなたは3度私を知らないというだろう」などとぼやいた聖書の例の嫌味なシーンが頭に浮かんでくるので、結局死ぬまでがんばってしまうだろう。実際そうやって殉教した人はたくさんいたわけだし。そこまで強くない人間でも、目ん玉くらいは犠牲にするまでがんばるかもしれない。迫害の時代では、キリスト教をどのように解釈しようと、これを信じる者が命や身体を粗末にすることにかわりはないのである。 | ||||
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宗教がなくても考えさせられる本。 | ||||
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ネタバレ。映画も見ました。どんなにこの世の波にのまれても、ひそかに信念を貫く。周りをも騙して。信仰を貫いた、、、。心は自由。 遠藤周作さんの一番いいたい文章は、なぜ、神は沈黙をつづけるのか?おまえの人生全てでわたしは語っていたのだよ。ということらしいです。 | ||||
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子供のときにこういう本を読んでもだめなのである。今になってよくわかる。 嘘つきだけが某カルト教団の大川某のように霊言が聞こえるだの、神の声が聞こえるだの絶叫し、世を誑かす。 嘘をつけない本物の信徒こそ神はなぜ沈黙するのだと煩悶しのたうち回るのだ。 よく信じるものはよく疑う者である。真摯に神に向き合うからである。 残りの自称宗教家は詐欺師のようなものだ。 | ||||
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カトリック作家、遠藤周作の代表作で、キリシタン弾圧時代に日本に密航した宣教師の物語。 輝かしい殉教をしていく信者と、苦しみや痛みが怖くて棄教をしてしまう信者。 神は迫害者をなぜ罰せぬのか。心の弱い卑怯者は救われる価値がないのか。 キリスト教の本質を問いかけた作品で、発表当時はキリスト教会からの反発も多かったという。 伝わりやすいシンプルな文体と淡々とした描写が逆に過酷な内容を際立たせている。 長崎のキリシタン関連の史跡が世界遺産に登録されたことと、十数ヶ国語に翻訳されているこの作品が無関係だとは思いにくい。長崎を訪れる前にぜひ読みたい作品。 映画化、オペラ化もされているので、そちらから入ってもいいかもしれない。 | ||||
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信仰、宣教師、信徒などの描写は秀逸だが、なぜ切支丹を禁止して迫害したかが全く書かれていない事に、憤りを感じます。あの頃はキリスト教は日本人を奴隷として連れて帰り、さらに信徒を増やして日本を征服しようとする勢力だったので、これを危険視した秀吉が禁止し、それを家康が引き継いだもの。この辺の説明がないと、日本人が悪いだけに読めますよ‼️遠藤さん‼️ | ||||
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何故こんなにも評価が高いのかが不思議です。 自分はこんなにも何も感じない小説を読んだのは初めてでした。 ただただ読んだ時間は無駄だったなぁと。 小説は合う合わないがあるとは思いますが、自分は単純に駄作だと感じました。 | ||||
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おそらくキリスト者に限らず、何かを信仰する人なら必ずぶち当たる壁。「なぜ神は沈黙しているのか。」沈黙は怖いものです。見捨てられたように感じられ、自分の存在意義さえも不明瞭になってくる。それに一冊ずっと問い続ける主人公。いつの間にか私の目からも主人公と同じように涙が流れていました。読まないと伝わらない感動です。 | ||||
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どれだけ史実に基づいているのかが知りたいです。 特に、いびきだと思った音が、拷問を受けている人たちのうめき声だったという、最もドラマチックな部分について。 日本にはキリスト教は根付かない、というのはどういう意味なのか、具体的には書かれていなかったのも気になります。 司祭が、シラミを押しつぶす描写、カラスに石を投げつける描写に、すごい違和感を持ちました。 そういうことを平気でやって、一方では〝聖職者〟であるところにエゴを感じると言ったらいいんでしょうか…。 これはわたし個人の感覚にすぎないのか、日本人としての違和感なのか。 キチジローが卑屈に描かれすぎている。 あれだけダメなところをさらけ出していて、なおかつ司祭を追い回して告解をしたがるところに、逆に心の清らかさを感じる。そんな人いるかなーって、そのキャラクター設定にリアリティが欠けていると感じる。もしかしたらこれが、作者の投影、あるいは理想なのかもしれないと思った。 キリシタン弾圧について、本当のことを知りたいと思いました。 冒頭、書き出し部分にすごく引き込まれました。 | ||||
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こういった小説は初読だったが、キリスト教信者の信念に驚愕した。恥ずかしいことに自分だったら即降伏すると思う。他の人もそうではないだろうか?拷問に耐え抜き死んでいく者たちの曲がらない芯はどこからくるのか興味を持った。だがもし神がいなかったら、天国がなかったらと思うと虚しくなる。 | ||||
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大好きな出津集落などがモデルとの事なので読んでみました。 題名の沈黙、 本を読み進め終盤に近づくにつれ、沈黙という単語が色んな意味合いを持ち、とても深く心に突き刺さるというか、 究極の選択の様な… 素晴らしい本でした。 | ||||
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最初初めてこの本を読んで読み終わったときは、なんだかあまり 面白くないな と思ったのですが、半年くらいたったらなんだか読みたくなって もう一度読み直しました すると もう 素晴らしい 素晴らしい これはすごい 1回目では気づかなかった良さに2回目で気づきました( ;∀;) みなさん2回読むべきです | ||||
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これは司祭とキリスト教信者が受けた弾圧記録のドキュメンタリーみたいな印象を受けました。 是非皆が一度は読んで欲しい本です。 | ||||
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少し価格がお高いような気もしますが、名作『沈黙』に関連する著者の文章をお読みになりたい方にはおすすめです。 文字が大きめなので老眼には有りがたいですね。 以下、「目次」を補足しておきます。 沈黙の声:1992年ビデオ付でプレジデント社より刊行された『沈黙の声』の書籍部分。 日記(フェレイラの影を求めて):『批評』1967年4月号初出。 父の宗教・母の宗教 マリア観音について:『文藝』1967年1月号初出。 切支丹時代の智識人:『展望』1966年1月号初出。 基督の顔:『文学界』1960年5月号初出。 ユダと小説:風景写真出版『風景』1962年12月号初出。 母なるもの:『新潮』1969年1月号初出。 小さな町にて:『群像』1969年2月号初出。 加藤宗哉氏の巻末解説ではスコセッシ監督の映画にもほんの数行ですが触れられています。 | ||||
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この本を読み、ビデオで映画も観ましたが何が言いたいのか正確なところはわからない考えさせられるものでした。 宗教や神といった題材は私には難しかったです。 なんとなく自分の理解としては最終的には自分の中に答えがあるということでの理解をして結着をつけることとしました。 | ||||
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信条における文化の違いを読み解けました。ためになりました。ありがとうございます。 | ||||
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やっぱり遠藤周作は遠藤周作。結局、偏った思想だけで史実を捻じ曲げた作り話。 これが映画化されて、飛行機などでも散々放送されて、外国人にも広まっている。 キリシタンの迫害自体は嘘ではないけど、全体に遠藤周作がこうあって欲しいと言う真実のみを描いて、事実、史実ではない。 | ||||
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衝撃的でしたがっ、ぜひ手にして頂き読んで頂きたい1冊です。 | ||||
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