■スポンサードリンク
祝山
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
祝山の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全136件 121~136 7/7ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文中で私と記されているのは、小説作品上での名前はあるが、事実上著者の事だ。 本書き下ろし作品は、著者の実体験を基にした創作らしい。 物語はじわじわと怖い。 著者は、心霊スポットに肝試しに行った男女四人から相談を受ける。 その、それぞれ四人の身に良くない事が起きる。 しかし、著者から見ると他人事であり、そんな心霊スポットに行く方が悪いのだ、なんて言っている。 ところが、良くない事は、著者の身体上にも生じる様になり、放置出来ない状況になってくる。 何か得体の知れないものが、災いをもたらせている様に感じる。 それは幽霊でもなく、ソンビでもなく、もっと雲を掴む様な、ある存在だ。 その存在が何なのかは、本書を中程まで読むと分かってくるが、その力強さが本当に怖い。 そのヒントは本書のタイトルなのだが、文献などによる裏付けも示されてあり、妙にリアルだ。 そして、終盤に向かう程、ゾッとする様な内容の連続だ。 本当に実話なのかどうかは、どちらでも良い。 こんなに怖いのなら、幽霊やゾンビの方がまだマシだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
急いで読む。 読破したい。 応えを求めたくなる。 途中にはその応えはない。 いや、心の霧と時間の交差が、戦慄のグラデーション。 イヤな想いこそがつきまとい 求めたい安心という名の居場所を疎外する。 都会暮らしになれた、 凡庸な地方出身者を自覚するキャパを持つ人に 沁みるように降りてくるギリギリ、霧。 なぜこんな一度は逃げたいと思った本を また読みたいと思うんだろう。 今度はゆっくり 避けるように読んでみたい。 こんな霧を避けるように。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々にゾクッとさせられました。 これは作者の実体験を元にした話なのでしょうか? よく怪異の果てにおかしくなってしまった人の話など聞きますが、この祝山にもそのような人が出てきます。 しかもおそらく本人は自分がおかしいと気がついていない。 もしかしたら、自分も気がついていないだけで、他人から見たら「おかしい人」なのではないか? そんな恐怖もよぎり、二重に怖かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者の実体験を下敷きにした、ホラー小説。 怪談的な部分とホラー小説的な部分との配分が絶妙。ひとえに、著者のオカルトに対する比較的ニュートラルな姿勢がそうさせるのか。変な言い方かもしれないが、主人公が自己の安全を優先させ合理的に行動するところに好感が持てる。 解釈しだいでは怪異は起きていないとも取れるが、この怖さは一級品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
さらっとしたホラーですね。 背景もそんなにダークでないのが少し拍子抜け 最後はきちんと纏まっている所がgood! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昨晩読みましたが、とにかく怖い・・・精神的に追い詰められます 同じ部屋に子供と夫と寝ていましたが、彼らの寝息が聞こえることが、こんなに心強いとは! でも、いきなり起きて変なこと言い出したらどうしよう・・とか、ちょっと怖かった(笑) 他の方のレビューにありましたが、加門さんの実体験を基にしているようで、体験談を読んでいる雰囲気(主人公も作家だし) ホラー小説等よく読みますが、最近はなかなか友達に勧めるほど怖いものに出会えませんでしたが、これは超おすすめです!ただし、怖すぎてホラー苦手な人にはトラウマになるかも・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは間違いなく怖いです!読めばわかります! 物凄く怖いんです(汗) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どうも主人公が好きになれませんでした。 馬鹿なオカルト信奉者と、 賢いオカルト信奉者(主人公) という書き分けが されてるんだと思いますが、 なんか読んでても、 どっちもどっちって言うか…。 ラストも謎…。 これは読者を感動させようとしてるのでしょうか? 今更何言ってるんだ主人公、としか思えなかった…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
暇つぶし程度に読むつもりが、一気に読み切ってしまいました。 決して、おどろおどろしい異形の物や、怖ろしい幽霊が登場するわけではないのですが、日本人ならではの恐怖の感性を刺激する、肌にじっとりと纏わりつくような、目に見えぬ禍々しいものの恐怖に戦慄を覚えます。 物語の核となる廃墟や山の描写は、容易に場面を頭に描け、匂いまで伝わってくるほどのリアリティがあり、非常に秀逸です。日常的にある風景や小道具から滲み出てくる恐怖の描写も、異常なリアル感を伴っていて、さすがに豊富な恐怖体験を持つ加門七海さんならでは。 ストーリーのテンポも良く、なんでもない明るい日常の一コマがきっかけとなって始まる恐怖が、徐々にその度合いが重く増して行く様も、読んでていて少しも飽きること無く、知らず知らずのうちに話にのめりこんでしまいます。 ラスト部分のシーンは特に印象的で、表現しがたい異世界を垣間見たような気になり、映画化やドラマ化されたら、さぞ・・・と期待してしまいます。 フィクションとしても、かなり読みごたえのあるストーリーであるのに、作者の実体験がベースになっていることが、読み終えた後のなんとも言えない恐怖をさらに倍加させます。 軽い気持ちで心霊スポットに出かける人には、この上ない恐怖を感じる作品でしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
実話を基にしたホラー小説。視えちゃうホラー作家ならではの作品。 実話の話は知っていたのに、じわじわと追い詰められるような怖さがありました。 主人公がホラー作家なのも妙 すべてが仕組みこまれたような気がします。 加門先生の体験を読んでるような、小説を読んでるのかあいまいな世界だから身近で怖い・・・ 最後にはやられた、と思いました。 実話なの?小説なの?と、めまいを起こすような感覚 怖いです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2時間ほどで読める、そんな厚くない文庫ですが、濃密な2時間を保証します! ■序盤の一見のんきな会話をすぎると、背筋が寒くなる感覚がずーっと続く。そんな感じで引き込まれました。 ■途中からは、もう読み終えるまで手放せなくなる。トイレ、ベッドの上、台所と、本持ったままうろうろします。部屋の隅の薄暗がりや、窓の外の街灯の影が風で揺れるのとかがいやーな感じで…。 ■中盤、「謎」が解けたとき、がーーんという衝撃を受けました。しかも、それこそがほんとの恐怖の始まりなのです。 ■あとはもう、終わりまで一気です。読み終えるとちょうど真夜中。朝が待ち遠しい。布団かぶって震えて眠りました。 ■作品の筋には触れたくないのですが、いわゆる怨霊とか幽霊とかそんな話ではありません。いかにもありそうな、それでいて説明不能な出来事が次々と。 ■いやな感じ、まがまがしい気配を、ここまでうまく描写した作品はなかなかないのでは。また、じつに読みやすい洗練された文体です。 ■フォークロアとか民俗学がベースにある? 諸星大二郎の「妖怪ハンター」を連想しました。もちろん、こちらには妖怪とか出てこないのですが。 著者の他の作品も好きなんですが、本作は屈指の出来だと思います。代表作でしょう。世界に向けて、日本には『祝山』という怖い小説があります、と胸張って言って良いかも。ぜひ手に取ってみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
古本で買って一気に読んでしまいました。 エッセイで読んだ事のある話だったのですが、こうして小説にすると恐怖が倍増した気がします。 夜に読んだ事を後悔します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
家にいて怖い時ってありますよね? そんな感じにさせる本です。 神社や山の陰惨とした雰囲気・・・・ 変わっていく人格。 以下、個人的な事なのですが これを読んでいるときに私の家の 「家鳴」がひどくて余計怖くなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かなりの数のホラーを読んできましたが、本書ほど背筋から凍った作品はこれがはじめてです。 他の方のレビューにもあるように、特別盛り上がって話が進んでくわけでもないのに、妙な不気味さと恐怖が常についてまわる・・・・、そんな内容です。 読み終えてからもしばらく周囲の物音に怯えてしまう程、余韻まで含めて完璧なホラーです。 具体的に怖さを言葉にすると、本書の怖さを半減させてしまうので、是非読んでこの恐怖を味わって頂きたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直接幽霊とかが出てくるわけではないし、そこまで盛り上がる部分があるわけでもありません。なのにメチャクチャ怖い!実体験を基にして書いているからなのか、現実離れしすぎていない生々しい恐怖が漂っています。物凄く不気味ですね。今までたくさんホラー小説を読んでいますが、夜思い出して怖くなった話はこれが初めてです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いやあ…怖かったです。 実話を元にした小説ということですが、私はその元ネタを作者の語りおろし系の著書で先に読んでいました。ですから話の展開などはある程度想像がつきましたが、なんといっても主人公の感じる理由や根元のわからない『恐怖』が超!生々しい。 著者の作品はエッセイ、あるいは「語りおろし怪談」しか読んだことがありませんでしたが、小説はそれらとは違い情景や心理描写がより細やかで…特に事件の発端となった廃屋の描写は、朽ちて湿った臭気が漂ってくるようでした。 個人的にオカルト系も実話好きですが、これだけ怖がらせてもらえるなら小説もなかなか良いな…と思いました。 もっともこれは著者が日常において『恐怖』を身近に置いておられる方だからだと思いますが。 とにかく一級のホラー小説です。怖がりたい方にお勧めします。なんだか、夢に見てしまいそうですが。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!