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祝山



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【この小説が収録されている参考書籍】
祝山 (光文社文庫)

祝山の評価: 3.57/5点 レビュー 136件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全82件 1~20 1/5ページ
No.82:
(5pt)

じわりじわり!

ジワジワと恐怖が滲み寄って、いつの間にか私の隣に座っているイメージです。
祝山 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:祝山 (光文社文庫)より
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No.81:
(4pt)

思ったほど怖くはなかった

評価が高かったので結構怖いのかなと思ったのですが、そこまで怖くなかったです。ホラーにそこまで耐性があるわけではない自分でも夜中に一人で読んで何も気にせずトイレに行けるレベル。ネタバレをせず中身を説明するなら、現実味を出すために派手さを押さえたタイプの某ネット掲示板の怪談話、という感じでした。
派手さはないので、不気味で凶悪な怪物・悪霊も怪異の理屈や詳細を語ってくれる老人も出てきません。しかし、それだけに読んでいて「実際にありえてもおかしくない」という感覚があり、特に山の名前の由来が明らかになるところはじんわりとした不吉な不気味さがありました。加えてプロが書いているものなので文章の上手さは(比べるのも失礼ですが)当然ネット掲示板の比ではなく、話の流れに破綻や矛盾もありません。
唯一、主人公の態度が斜に構えすぎているような感じがしてちょっと引っかかりました。面白半分で肝試しに行った知人達に主人公が「傲慢だ」と嫌悪感を抱く描写が数回あるのですが、その描写がやや上から目線に見えてしまい、その態度もまた傲慢では?とちょっとモヤモヤしました。とは言え作中で主人公自身が「自分も(自分が傲慢だと評した)彼らと同じになってしまっている」と自覚していると思しき一文もあったので、作者が主人公を持ち上げてその態度を棚に上げている訳ではなく、意図してこのような書き方をしたのかな、とも思います。
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No.80:
(4pt)

じわじわくる

「目嚢」と同じ作者モデルのホラー作家・鹿角南が語り手の小説。個人的には面白かった。どうも加門七海には執拗なアンチが付いてるらしく、Amazonの評価は一様に低いのだが、実話怪談仕立てのホラー小説として読めば平均以上の出来栄えでちゃんとしっかり怖い。廃屋の竹藪の奥にたたずむ仏壇とか、不気味なイメージを喚起する。

とはいえ主人公の語り口がやや説教臭いのが引っかかるところ。自分も面白半分に肝試しに行く連中には「不謹慎な」と眉を潜めがちだが、語り手のチクチク言葉が地味に嫌~な感じで、近くにいたら面倒なタイプだと思ってしまった。不思議と「目嚢」はそうでもないのだが。

祝山の謂れなど詳細は明かされないものの、山の神って大体そんなもんだよなと納得。常人が踏み入っちゃいけない場所がある、それだけ。終盤の神社の種明かしはなかなか怖い。怪異に憑かれた人間の言動のズレも上手く書かれていた。メールの支離滅裂ぶりが……。
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No.79:
(4pt)

じんわり怖い

派手な恐怖演出は無いけど、そこが良い。日常の中で異変が起きて、じわじわと侵食される感覚。
侵食してくる"何か"に実体が無いのも良いです。

長編とは書いてあるけど、ライトな文章だし厚さもあまり無いので気軽に読めます。一気読みしてしまいました。

ひとつ引っ掛かるのは主人公くらいです。性格や口調が独特というか、言ってしまえばちょっと痛いです。
「馬鹿が……」とか呟きますし、ティーン向けのキャラ付けだと感じました。気になる人は気になるかもしれません。
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No.78:
(5pt)

じわ〜っと怖い・・・

淡々と物語は進んでいきます。山場や恐ろしい描写は殆どありません。しかし、「じわ〜っと怖い」のです。

文体も短く簡潔で読みやすい。淡々とした文章ですが、その中に恐怖が潜んでいます。

オススメの一冊です。加門七海の作品は初めて読みましたが、ファンになりました。他の作品も読もうと思わせてくれました。
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No.77:
(4pt)

人を選ぶけど

加門先生の文体には慣れているので主人公のクセあるキャラもスルーして楽しめました(というか途中までエッセイと思って読んでいた)
エッセイというか個人ブログと思えばあの人悪い人じゃないんだけど~なんか合わなくて~とだらだら愚痴るところとか中だるみする部分もまあこんなもんかなと
そしてそのだるい、どこにでもある日常にすっと差し込まれる怪異が怖い
怪異の正体ははっきりとはわからないけど、それを上回る「あかんやん」を登場キャラたちがやらかすので
「あ、コイツら駄目なんだ」だけははっきり解るのが面白かった
クセがあるので万人にはお勧めできませんが私は面白かったです
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No.76:
(5pt)

山こわ

結局、元凶の正体ってなんだったんだろ。それが疑問ではあるが、そこがまた良い。やっぱホラーと山は相性いいな〜
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No.75:
(5pt)

山の情景が浮かんでくる

自分もこの本の主人公のように、心霊スポットと呼ばれる事故物件だの事故現場だのにわざわざ行って面白がってる連中には辟易しているので共感できました。
主人公は度々、関わる人に辛辣な感想を持ち、心で悪態ついたりするので性格がいいとは言い難いですが、
得体のしれないものに果敢に挑んでみては玉砕したり、感情のブレがあるのもある意味人間味溢れてるなと思いました。

ラストの山でのシーンは暑い夏の鬱蒼と茂る山道の情景が浮かんできて没入感がありました。
山は雄大で綺麗ですがどこか畏怖の念を覚える。そんな場所だと再認識できます。
怖いお化けがでたりはしないですが、山の由来や呪われちゃってる人達の変容ぶりだったり末路が恐ろしいです。
夏に是非読みたい1冊です。
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No.74:
(5pt)

淡々と進んでいきます。

怪異の本体的な化け物は現れず、霊現象や障りが強くなっていくことを淡々と進めるタイプです。
読みやすくて一気にいけます。
祝山の由来についての部分が好きです。
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No.73:
(5pt)

薄ら寒い、何とも言えない感覚が読み終わるまで続く

オススメにあがっていたのでサンプルを読んでから購入しました。読み始めから何故かグッと惹かれました。日常の中の「形容し難い恐怖の感覚」を共有しているような、別に読者がそこで体験したわけじゃないのにその感覚が分かるような気持ちになる不思議な作品でした。ゾワッとする場面が多く、ふとした暗がりから、半開きの暗がりのドアの向こうから来るようなじわじわくる怖さがあり楽しめました。
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No.72:
(4pt)

好きなタイプのホラーだった

じわじわ怖く、リアリティもあり、期間をあけて3回くらい読んだ。
ひとつ、主人公の心の声やつぶやきがけっこう強めで、クセの強さを感じた。
登場人物の中の、比較的いい関係の女性に対して「(この女もいい加減だよな)」と思ったり、肝試しに行った友人たちに「(てめえらみたいのが、ウロウロするから、こっちが迷惑するんだよ)」と心の中で罵ったり、ちょっと怖…って思った。
でもそれも作者の持ち味?なのか、そういう性格の主人公なのかな?
個人的に気になる文章や言い回しがあったり、独特さやクセの強さは感じた。
祝山 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:祝山 (光文社文庫)より
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No.71:
(5pt)

昼間にやっと読めた

ページ数でこれは軽く読めるから夜眠れない時に見ようと買って、なかなか眠れない時に読んだのですが数ページしか読んでないのにこれは夜中に読むものじゃないなと感じお昼に読みました。
思い切り怖がらせるような描写はないのにじわじわと背筋が強ばりました。まさにジャパニーズホラーというか、私が一番苦手な類のホラーです。怖がらせてくるのに何がこわいのかがよく分からない少し分かってもどんどん謎が増えていって輪郭がぼやけるようなそんな感じです。
文章も読みやすかったのでまた暇な時に他の作品も読みたいです。
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No.70:
(5pt)

面白かった

文章から山の冷たくて重い空気が伝わってくるみたいな怖さがあった。
派手な場面は無いが、最初から最後までずっと不安みたいなものがあってドキドキしながら読んだ。日本のホラーが好きならきっと記憶に残る面白い本になると思う。
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No.69:
(4pt)

相変わらず怖い

今日はかなりの怖い感じにたえれる!!と言うときに読むのが加門七海さんの本。
大体のホラーを読んでも、自分の生活には侵食してこない気がしますが、加門さんの小説はなんだか
じわりときますよね。
今回も読み終わった後、ちょっとぞっとしたままでした。
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No.68:
(5pt)

面白かった!

口コミを先に読んだので、あまり怖くないのかなと思いつつもタイトルと表紙の雰囲気にこれは恐らく当たりだと直感して購入。はたして派手な心霊現象は確かに起こりませんが、土着的な要素のあるじっとり系ジャパニーズホラーが好きな私にとっては期待通りドンピシャなストーリーでした。目新しさを感じる設定はないものの主人公の性格があまり見ないものだったせいか新鮮味もあり、最後までとても楽しく読みました。オススメの一冊です。
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No.67:
(5pt)

日常の崩壊

肝だめしをおこなったけ結果、徐々に怪異に巻き込まれる描写や、それまで平凡だった日常が徐々に崩壊に向かう流れがとても恐怖を感じさせます。
また、山に隠された真実は恐怖でした。 山が好きな私にとって、この本に興味があり購入しましたが、改めて山が怖く感じますね。
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No.66:
(5pt)

怪談好きにはオススメの一冊

著者の実体験を基に書かれた、ある山にまつわる祟りの話。

描写がリアルで細かく、読むのも怖く感じる話でした。
胆試しに行った人々が祟りに侵されていく感じが怖かった。

私同様に怪談好きで、オカルト系のホラー小説を探している方は是非!
祝山 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:祝山 (光文社文庫)より
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No.65:
(5pt)

私にとっては大傑作

レビューでは評価が分かれていますが、私にとっては大傑作。世の中、なかなか面白い作品がないですが久々に出会った貴重な作品です。まず、ホラーとしての怖さ。ホラー小説も結構読んでいますが、映画のシーンをただ文字にしただけような作品が多い中、これは「小説」として、どうすれば効果的に読者に恐怖が伝わるかについて研究を重ね、それを完成度高く作品として仕上げたという印象。心底震え上がるシーンが多かったと思います。次に文章のうまさ。洗練された文章に何度も感動し、唸らされました。そして、ミステリとしての面白さ。呪いの正体を推理し、突き詰めていく過程はまさにミステリ。最後にラストについて。唐突に終わってしまうという否定的な意見がありますが、これ以上、独創的で効果的かつ素敵なラストがあるでしょうか? 主人公が批判的で愚痴ばかりという感じは確かにありますが、オセロで黒がすべて白に変わるように、このラストですべてそれも解消され昇華されるのではないでしょうか? これは、その意味で、思わず笑みを浮かべてしまうラストです。こういう作品に出会えるから読書はやめられない。これを駄作と評価する人もいるということで、やはり小説の受け止め方は読む人それぞれであり、絶対的な傑作などないのだろうなと改めて感じました。人はみな好みも考え方も感覚も違うのだから、それはそれで仕方なく、またそれでいいのだろうと思います。「祝山」は、「私にとっては」大傑作です。
祝山 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:祝山 (光文社文庫)より
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No.64:
(5pt)

読み手にそう思わせる力

フィクションと書いてあるけど私にとって主人公がどうしても作者の加門さんだと思えてならず、「これフィクションて書いてあるけどほんとは霊感のある加門さんの実体験なんじゃない?」と思えてしまう。そこがすごい。
映画だったら怖くないかもしれないけど実話だったらものすごく怖い。そして、そこはかとなく実体験ぽい。
関係ないのに話を聞いただけで主人公にも影響が出てしまう。そこも加門さんらしいんだよな〜
本当のところはわかりません。でもそう思わせる作者さんの力量はすごいです。

サクッと読めて面白いです。
祝山 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:祝山 (光文社文庫)より
4334743056
No.63:
(4pt)

【祝山視点】『急募!強力な御霊になれる方』(一部ネタバレ有り)

分かってる人は少ないが、禁足地の山の多くは水源である。
私もそうだ。周囲の高い山に降った分の雨もお裾分けいただいて、しっかり森林で守っている。
『木一本草一本持ち出すな』は禿げ山にされて保水力0、田畑を潤す水もなくなり、挙げ句は土石流で山自体なくなる事への、蟻の一穴防止である。
なのに、氏子すらそれを忘れ『事故物件ならバレないうちに高く売ろう』とか……もうお前ら、水はぺっとぼとるとやらに入ったもん買って全部賄え!と言いたくなる。
山神の私は、夏は田の神になって稲の生育も担当せねばならぬのに。

そして、神なので多少の先見は出来る。
その先見では、私と同じ里山の多くが木を全て切られ、テカテカしたモノを貼られている。そして、そのテカテカは、壊れたら恐ろしい鉱毒が流れ出るらしい。
山だけでなく、流域の米から竜宮の魚まで全て毒になって氏子は誰も口に出来なくなるらしい。何と恐ろしい事であるか。

なら私には、神通力が無くならないうちにやらねばならぬ事が有る。
山仕事をする人間は、まだ信仰心が強いという。上の言う通りにやらされているとは言え、現場が曰く付きの事故物件と判断されたら、合法的に工事を中断するらしい。それに賭けるしか無い。
その為には、私だけでは力不足だ。
私と一緒に、工事中断させる位現場で祟ってくれる御霊怨霊を多数スカウトし、世にも恐ろしいいわくを作らねばならないのだ……。

以上、全部自分の妄想です。
中にこんな事は一切書いてありませんw

願わくば、今、祝山のモデルの山が、考え無しの開発をされてない事を祈ります。そしたらあの人も、年取らずにそのまま返って来そうな気がします。
祝山 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:祝山 (光文社文庫)より
4334743056

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