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カラフル
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カラフルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全392件 281~300 15/20ページ
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結構シビアで、ずしっと心に圧し掛かっちゃうような複雑な人間模様を 「ぼく」という、人間らしい主観的でせまい視点から描いた話。 そこにファンタジーという大きな要素が混ざり、 どこか可愛らしくも少し泥臭い人間関係を中心に、物語が進んでいきます。 このファンタジーがなかなか良い土台を作り、人間の辛い心情描写に潰されず、 どこかさわやかな気持ちで読み切れる作品です。 号泣、とまでいかずとも、じわり涙がにじむ、いい話でした。 | ||||
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人生の意義を問うている。 「人生は1度しかない、やり直しはきかない」と伝えている。 | ||||
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「世界はたくさんの色に満ちている」 その人それぞれの感じ方・見方によって、 全然違った色彩が広がっているんだよ、 世界は単純なものではないんだよ、っていう メッセージが込められています。 主人公は死んだはずの魂。 前世で罪を犯し、 輪廻のサイクルから外れる運命にあったのですが、 「抽選」に当たってしまい、 見知らぬ人間のカラダに「ホームステイ」して 「再挑戦」をすることに・・・。 「生きる」っていう一見重々しいテーマが、 ソフトタッチで明るく描かれていて、 自殺した中学生「真」のカラダに宿った主人公は、 家族・友達・自分自身のことや、 学校生活・恋のことなどを見つめ直していく中で、 「なんで自分だけが!!」 「苦しいだけの人生に意味なんてあるのか!?」って悩むことは ちっともおかしくないし、むしろ普通なんだってこと。 ひとりひとりが思ってることを言葉にして伝えていく中で、 自分のまわりには 不器用で頼りないけれど一生懸命に支えてくれる人たちがいること。 ゆっくりとマイペースに、いろんな気付きを得ていきます。 とっても読みやすくて、大事なことを教えてくれる本です。 | ||||
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人生何でつまづくのかわからない。 主人公の真は、親の不倫現場、片思いの女の子の援助交際現場を見て人生を歩き出せなくなってしまった少年である。彼はなんとも人間らしく、頼りないやつなのだが、またそれが肩入れしたくなる要因でもある。 人は歩き続ける存在である。しかしどうしても、歩けないときがある。 歩いているときに歩けない自分を想像することはない。だから歩けない自分を見て愕然する。どうしてこうなってしまったのか、わからない。 私はそんなときにこの本と出合いました。 「魂のホームステイだ」そう思って少し気楽に人生を生きるということ、 人生は色で満ち、カラフルなんだということを面白く、やさしく教えてくれる本です。 今の自分に不安なひと、歩き出す前の踏み出しの一歩にふんぎりがつかないひとに、オススメします。 森絵都さんの書く会話はとてもポップ、そして人間に忠実です。私はそこがとても好きです。 | ||||
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──なんというか、そんなに「大感動! すごくお勧め!!」というのでもないが、「わりと、悪くなかったな……」と、つぶやくような感じで勧めたい一冊。 直木賞作家だけあって、文章は読み易い。 登場人物たちも、意外と奥行きがあって、それぞれの人物像がきちんと描かれている。 分かりやすい、素朴な物語ではあるのだが、テーマとしては、けっこう大切なことを訴えようとしている。 自殺未遂や援助交際など、重いはずの題材も含まれながら、総じてユーモラスな文体で、あくまでもカラリと、サラリと綴られている。 するすると読めるのだが、決して軽さに墮してはいない。 悪くない、と思う。 時々、「で、それが何?」と突っ込みたくなる小説に出会うことがある。 自分の心の中の、小さな小さな葛藤を、ああでもない、こうでもない、と、さも深刻そうに、一生懸命に一編の小説に仕立て上げたような、眉間に縦皺を寄せて作家ぶっているような、作品。 そういうものに出会うたび、日本の文学は、ここまで行き場を失っているのだろうか、と、暗澹とした気持ちにさせられる。 その一方で、決して大上段に振りかざすことなく、気軽な文体で、さりげなく、大切なことを伝えようとする小説もある。 そう、この『カラフル』のように。 大感動ではなく、「悪くない」というレベル、と書いたが、実のところ、私にしてみると、「悪くない」は、けっこうなほめ言葉でもある。 電車の中など、ちょっとした時間に、たぶん1〜2時間程度でサラッと読めてしまうと思う。 そんなに力まずに、お勧めするともなく、さりげなく勧めてみたい。 | ||||
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大きな罪を犯し死んだ少年の魂は、 輪廻の輪から外れ消滅するはずだったが、神様が行った抽選に当たった。 そして天使のガイドを受けながら、死にかけている少年の身体を借りて もう一度期限付きで人生を再挑戦するという話。 ファンタジーだけど話に入り込みやすく、 思春期の少年の繊細な感情を描いていたのがとても良かった。 最後の“しぶとく生きろ”って言葉がなんだか心に残りました。 読んだあと前向きな気持ちになれる作品です。 | ||||
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死んで魂だけとなった僕。大罪を犯して死んだ僕の魂は、輪廻の輪にははいれず、消滅させられる規則。ところが、天使から、「幸運にも抽選であたった!」という理由で、下界でもう一度生き直すチャンスが与えられる。前世の記憶を一切消された僕は、真という中三の少年の体を借りて、下界で暮らすこととなる。 家族は、ごくありふれた平凡な4人家族。明るく世話好きの母。善人を絵にかいたような父。無口な兄。ところが、実際生活してみると、学校ではいじめられ、明るく世話好きに見えた母親は、不倫をしているし、父親は、実は自己中。兄は真のコンプレックスをからかってばかりの嫌味な奴。内実はとんでもない奴らの集合体だった。さらに、学校で思いをよせるひろかは、中年オヤジと援助交際。 もともと、生きることを投げている魂の真。しかも、与えられた命の修行期間は1年間。他人だからこそ擬似家族はじめ、回りにいる友人らの抱える矛盾に我慢がならず、するどく指摘。 ところが、意外にも、そのときもたらされた相手の反応は、それまでの自分の、一方的・表層的な見方(つまり、白か黒かというような二者択一的思考)を覆すものであった。 次第に、人間は、もっと複雑で、白、黒簡単に判断できるものではなく、見方によって、また、受けて側の成長によって、いろんな色にみえる(つまりカラフルになっていく)ということに気づいていく。 重いテーマを扱っていますが、作者のファンタジックな構成と筆力で、あっという間に読め、読後はさわやか。森絵都作品ははじめてでしたが、是非他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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そうだ、これだ。自分で自分の枠を作ってはみ出さないようにしたり、作ってしまった枠から出ようともがいたり、周りに勝手に枠に入れられたり、馬鹿にされたり、美化されたり。人間生活の全てが凝縮されたような描写に終始共感しまくりでした。だけど「自分の人生を他人ごとだと思えばいい」「期間限定だと思えばいい」みたいなまとめには共感できません。そんな人、いやだ。 | ||||
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「自分の人生というのは、見方ひとつで変わってしまう」、 ということを教えられた。 自分が絶望に襲われて、人生を投げ出したくなったとしても、 考え方を変えれば乗り切れるのではないか、と思うようになった。 自分を含めて、悲観的な考えに陥りやすい人におすすめの 爽やかな一冊。 | ||||
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自殺という視座から生命や人生を考える。 高校受験を間近にした14歳の少年を生き返らせ、生き直させる魂の修行。 軽快な文体で、いかにも普通に語られるので、設定の奇抜さを途中から忘れていた。 もしかしたら、大人には少し物足りないほど、あまりにも普通の少年らしかった。 平凡でいいじゃん。悪いことは続かないんだよ、というメッセージが、健全でいい。 死について考えてしまう10代に勧めたい。 | ||||
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残念な事に、4分の1も読まないうちに、最後が予想できてしまいました。 お願いだから、そんな簡単に予想通りにならないで!!!と祈りながら最後まで読み進めて ....予想通りの結末でした。 話の感じは嫌いじゃないし、いい話、考えさせられる話だと思うけれど、 こんな私でも予想できてしまったというところがマイナスです。 もうちょっとハラハラ・ドキドキ感、どうなっちゃうんだろうっていうワクワクを感じたかったです。 嫌いではないですけどね.... | ||||
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あまり心に響くものがなかった。主人公がどうしても好きになれなかった。 誤解があって悪く思っていたことも、勘違いしていたことも、それなりに、問題はクリアーされてはいくけれど。先入観なしにものごとをとらえるときの、主人公の感じ方が、私にはあまり好ましいとは思えなかった。正直、不愉快だった。 それと、ところどころ、筆者の日本語がへん。「食べほす」なんて言い回しは、日本語として、いかがなものか。ふつうは使わない。他にも引っかかる表現があって、この作者の日本語の語彙について、少し違和感を感じた。なので、あまり子供に読ませたいとは思わなかった。 同じタイプのテーマで読むなら、「幽霊人命救助隊」という本が(他の作者の本であるが)、だんぜん、そちらのほうが深いと思う。 | ||||
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設定からして抜群に面白かった。魂だけの姿となって目覚めた主人公【ぼく】。 すると突然、奇妙な天使プラプラが目の前に現れ告げる。「おめでとうございます! あなたの魂は再挑戦の権利を得ました」と。再挑戦?。 再挑戦試験とは、こっそり別人の肉体に入り込み、別人の人生を過ごして魂を磨く 【魂のホームステイ】なのだが。それなのに【ぼく】のダメっぷり、やる気のない感じが笑える。 まるで冴えない中学生・真くんがステイ先な事や、彼の家族に対して内心文句ばかり。 天使プラプラ相手に部屋で花札三昧。学校に復帰してからも、 真が以前どんな奴だったかなんて全然配慮せずに振る舞うから、周囲はもちろん戸惑う。 でも真の肉体に魂が馴染んで来た辺りから、色々とカラフルに状況が動く。 美術部活躍と2人の女の子。初めての友だちが出来たり、 身勝手なだけだと感じられていた真の家族とも付き合う内に、 本音の交換が出来るようになったり。そして・・・。死ぬ事、生きる事について。 ふとした瞬間イキナリ死にたくなったりする思春期だけに、 森さんの最終的に人生を肯定する描き方に大いに共感した。読後感の清々しい作品です。 | ||||
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自殺した中学3年の少年の人生を生きなおすことで、みずからの魂を救おうとする僕の物語。 少年が自殺をした訳は、母親の不倫、尊敬していた父の裏切り、いじわるな兄、初恋の相手の売春、いじめからきた人間不信、背が低く・外見もまずいことへのコンプレックス。 少年の過酷な状況にうんざりしながらも、何も言えずに死んでしまった少年に代わり、僕はやりたいことをやり、言いたいことを相手にぶつける。 すると、最低だった周りの人間の別の顔がみえてきて・・・・ 面白いです。 兄にどなられるシーンは、とくに秀逸。泣けました。 人間は、自分で自分の枠をかってに作ってしまって、でもそのことに気がついていないのかもしれないなと思いました。 その枠をはずすことが出来たら、もっと自由に、ほんとはもっといろんなことが出来るんだろうなとも。 | ||||
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生前犯罪を犯した為に輪廻のサイクルに入れない筈の僕の魂。 そんな僕のところに突然天使がやってきて 神様の気まぐれで抽選に当ったという。 下界に戻り、だれか少年の体に入って生前の罪を思い出せれば 罪は消え、生まれ変われる。失敗したら消失。 そして僕の再挑戦が始まった。中学3年の小林真として・・・ 中学時代は世間の色々な事が分り始め、思い通りに進まない物事に苛立ち、 ほんの少し自分を知って落胆する。 輝いていた世界が急に色あせて見える。 本当の世界は輝いているわけでもなく、色あせているわけでもない。 ただ色が氾濫しているだけ。どう見るかは自分の心の目次第。 子供の時みたいに目につく色だけを見るでもなく、 少し大人になって、暗い色を見分けられるようになって それを必要以上に見てしまうでもなく、 色は微妙にミックスしているのだと知る事が大事。 それをどうやって選んで自分に彩りを添えるのかが大事なんだと この本は言っているように思う。 多くの人と混ざり合って自分の色を複雑に、深みをつけていくのが中学時代なのかも。 | ||||
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DIVE!を読んで、森絵都さんの小説タッチに すごく心地よいものを感じてしまい、 評判の良さも聞いて、遅ればせながらページをめくってみた。 カラフル このシンプルなタイトルが 一冊の本となるどんな物語を成してるのだろう? いろんな好奇心も手伝い、一気に読んでしまった。 ボクは何についても、 「本来」という言葉の意味をすごく大事にしています。 森絵都さんのカラフルは、 見えてなかった、忘れてしまってたシンプルな「本来」を そっと優しくそして強く思い起こさせてくれる物語だと思います。 この本に感動した… そういう人がたくさんいるということを聞いたボクは、 やっぱり世の中、捨てたモンじゃないな… そんな気がしてきました。 とっても素直に…いい本ですね。と、 人にも薦めたくなる。 読めば…世界が違って見えてくるかも。。。 | ||||
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この本が出た10年前私は中学生でした その時読めたらよかったのに…そう思いました 自分もきっとたくさんの事を間違ったふうに決めつけているのだろうと思いました そういう事に気付かせてくれる本です 難しい表現などが少なく読みやすいです とても爽やかな気持ちになれました | ||||
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名作と聞いて読んでみたのですが、微妙でした。 ストーリーが浅すぎでした。 複雑な問題が二言三言で解決するし、 ページが少ないためか、会話量が少なく登場人物が何を考えてるのか分かりません。 そこら辺の漫画家の方がもっとマシで深い話を書くよと思いました。 この作品が森絵都さんの最高傑作みたいに語られていますが、 「つきのふね」の方が名作だと思います。 あちらの方が登場人物の心理状態などを深く表現できていました。 | ||||
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軽快な語り口でコミック調に描かれている。 かといって軽薄ではなく、テーマがぶれない、 骨格も筋肉もしっかりとしている小説です。 切り口がおもしろく、早く先が知りたくて 自分なりに想像を膨らませながら早足で読み進めると、 そこにはガーンと頭を殴られたような、 主人公と一緒にショックを受ける結末が待っていました。 重いテーマに重さを感じさせない文章がスゴイ! そして、自分の中学生の子どもにも読んでもらいたいと思いました。 中学生に親が勧めるにはどうかな?と思うギリギリの表現もあったので、 母目線で星4つ。本当は5つつけたいくらいです。 | ||||
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中学生の頃に読んで、文庫化してもう一度読んだ本です。 生と死にという重いテーマでありながら、軽くファンタジー要素いっぱいで書かれた森絵都さん要素いっぱいの本。 憂鬱で、軽く本でも読んでみるかと言った時にお勧めな本です。 | ||||
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