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カラフル
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カラフルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全392件 261~280 14/20ページ
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アニメを見に行く前に読んでみました。 もっと短く、小話や落語のような形式で 誰でも知っている話になればよいのにと感じました。 「邯鄲の夢」のように。 | ||||
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劇場版のアニメを見て、その帰りに本屋で購入。 その日に読了。 はじめにアニメ版を見たため、先入観があるかもしれないが、作品としての深みという点では、アニメ版のほうが優れているように感じた。 原作については、それぞれの登場人物が背負っている問題が、援助交際、不倫、会社の不正等、「重い」ものに思われるが、その掘り下げ方が浅いために、心に引っかかることなく、軽く読み流せる程度のものとなっている。 主人公の真の言動にしても、その背負っているものからすれば、幼稚なものに感じられた。 ただ、作品のメッセージの部分は、確かに世代を超えて共有しうるものだと思う。 読後感は、爽やかである。 劇場版を見ていて、途中で最後のオチが分かってしまった。 (原作から読んでも、多分、結論は見えてしまっただろうと思われる。) その意味で、驚きの新展開を期待できるものではない。 日常の描写や、その年代に特有の心の機微、繊細な感受性の部分で、感じるものがあるかが、作品としての評価の分かれ目だろう。 現在27歳の私には、十代の頃の自分を内省し、それなりに感じるものがあったけれども、現代の十代にとっては、どうだろうか? 感じるものはあるだろうか? 原作よりも、劇場版アニメのほうに、深く感じるものがあると思われる。 (少なくとも、私はそうだった。) | ||||
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児童小説ですが、大人が読んでもわりと楽しく読めるのではないでしょうか。 中高生ぐらいの思考回路ってこうだったなぁとか懐かしい気持ちになりながら読みました。 もっと若く多感な時期(10代)に読んでいたら色々考えさせられただろうなと思います。 心の持ちようというか、物事の捉え方・考え方みたいなもの、ある角度からだけ見て色んなことを決め付けないで、もっと色んな角度から見てみると世界は変わって見えるんだということを教えてくれます。 中高生だけに限らず、大人でも視野が狭くなってしまっている人も多いと思うので、そういう人に心にゆとりを持たせてくれる作品だと思います。 文章も平易で読みやすく、1〜2時間で読めてしまうので、本離れした子供たちに是非読んで欲しいです。 そういう評価で★4つにしました。大人が楽しめるかどうかという視点で言えば★3つぐらいかな。 読書感想文とかに書きやすそうな題材ですね。 今度映画化されるようですが、そちらも楽しみです。 | ||||
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好きな女子の援交だったり親の不倫だったり、 吐き気がしそうな状況もサラリと展開され、 諸々嘘くさいと思いつつも「まぁいいか」と読了。 読後感は決して悪くない。 素直にそう言える。 ただ、もし中学生の時にこれを読んでたら、 「中学生ナメんな」って思ったと思う。 今の中学生にはこれを読んで、 「バカらしい」って笑っててほしい。 | ||||
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浅いとおっしゃる方もいるかもしれませんが、これを浅いの一言でかたづけてしまうのはちょっと残念です。 自分はだからこそストレートに伝わってくるいい本だと思いました。 内容は、人にはいろんな色があって、社会にもいろんな色がある。だからその一色だけを見て、判断してはいけないよ こんなことを教えてくれる本だと思います。 児童小説として書いたみたいですが、高校生から20代くらいの人にも読んでもらいたいです。 | ||||
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“クレヨンしんちゃん”の『オトナ帝国』や『戦国大合戦』(『BALLAD 名もなき恋のうた』として実写リメイク)、そして『河童のクゥと夏休み』などの原恵一監督による長編アニメーションとして映画化され、全国公開が決定している(映画化は2度め)。 かつての角川映画のキャッチコピーではないが「読んでから観るか、観てから読むか」で、オレはちょっと悩んだ。でも、『カラフル』という今度の映画の輪郭がまだハッキリしていないこと、そして原監督がこの『カラフル』をなぜ選んだのかがどうも気になって、まずは思い切って読んでみることにした。 そして思った。 確かにこれは、原監督が挑んでみたくなるようなタイプの小説だ。 どちらかといえば宮崎駿監督というより、高畑勲監督に近い感じで歩みを進めつつある原監督なだけに、この『カラフル』も軽い印象では「別に実写でもいいんじゃないの?」と思われることも多そうだが、実際読んでみると、逆に実写での映像化が難しそうな場面がいくつもある。 それはまさに、映像化しようとする監督の力量が試されるような。 さらに、原監督の作品でいうと『河童のクゥ』の中にあったような、思春期の繊細な心の動きなどが、この『カラフル』では全面的に展開されている。 主な登場人物たちに注がれる、著者の森さんの、冷静でやさしいまなざし。 極端にドラマチックな出来事だとか、激しく心をゆさぶる感動だとか、そういった類のものがあるかというと、それとは微妙に違うかもしれないが、読んでいるうちにおだやかな気持ちになって、読み終えた時の満足感も、かなりのものだった。 読むのが先でも、観るのが先でも、この小説『カラフル』は、あなたにとってきっと忘れられない一冊になることと思う。 そして、今度の映画『カラフル』への期待もまた、内心ひそかにふくらんでいる、今日この頃のオレではある。 | ||||
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うん。 まぁいろいろあるわな、中学生。 なんかそれほど感動するわけでもないけど 特に腹もたたないような、そんな感じです。 | ||||
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「カラフル」な社会に居場所を失い自殺した真と、抽選によって真の身体に入り再修業することで輪廻の道に戻れることになったぼくの物語です。 作者は、思い詰めてどんどん辛い状況に自らを追い込んでしまう中学三年生の少年の心を丁寧に、しかも軽やかに描いてゆきます。 この考えてみれば非常に重い問題が森絵都の筆にかかると、何でもないちょっとしたお遊びのように思えてきます。 更に、ストーリー・テラーの本領発揮で、読む者をぐいぐいと真のぼくの世界に引き込んでゆきます。 そして、この「カラフル」な現実の社会は、ちょっと見方を変えれば全く違う色の社会になるんだよと、少年たちに語りかけているようです。 青少年向けの小説ではありますが、完成度の高い素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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産経児童出版文化賞受賞作だそうですが、児童というより大人向け。 前世で大きな過ちを犯した魂が再チャレンジの機会を得て、自殺を図った少年の体にホームステイして修行するというストーリー。修行の結果、「僕」の生前に犯した罪が最後に解き明かされます。ホームステイ先の家族、特に母親のキャラが際立って面白い。結末は読み進めるうちに想像できますが、そこが逆に安心感を与えていいのかも。 | ||||
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この本の読者は若い人が多いと思いますが、私のように子どもに薦められて読んだ年配の男性でもまずまず楽しめました。 多くのレビュアーさんが書いておられるように、結末は少し読むとわかる本ですが、筆者の筆の運びが軽快なので最後まで飽きずにサクサク読めます。 この本に書かれているように、人間は、「自分がどんな気持ちで生きようとしているか」、「自分が周りの人にどう接するか」、また「周りの人たちが自分にどう接してくれるか」という、そのほんのちょっとしたことで大きく変わり、人生そのものも違ってくるのですね。 そういう意味では、「本当に死んでやりなおさなくても自分自身や自分の人生は変えられる。前向きに生きよう。」と思えてきます。 びっくりするような深いことが書いてある本ではないけれど、ちょっと考えさせられます。 特に若い人にとっては良い本だと思います。 | ||||
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この本にたどり着いたのは香山リカの「スピリチュアルにハマる人、ハマらない人」から。 昨今の子供たちは、死んでもまた生き返ると本当に思ってるらしく、命を大事に思えてるのかどうかという問題定義からこの本が紹介されていた。 この本が書かれたのは、スピリチュアルブームの前だから作者は先見の目があると思う。 今、また見直しされてるようだ。 もし自分の今の人生に嫌気をさして自殺しても、あの世で天使によって抽選が当たれば、自分の人生をリトライできる。 しかもリセットすることで、うまい方向に流れるのなら死んでもいいなって思わせる。 構成としては面白くドラマ化されたようだが、書きっぷりからしてマンガを読んでる感じだった。 とりあえず、「人間、たかだか数十年、仮の姿でこの世にホームステイするだけ」という言葉には気が楽になった。 魂の輪廻という大きな旅の中の一部分と思うと、せっかく生まれてきたんだから何か成し遂げないとと非凡を求めたり、長い人生に絶望感を持つことからはこの本から救われた気がする。 | ||||
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あなたは死にました、なんてところから始まるへんな小説だと思っていた。 でも、途中から、たのしく、うれしくなる展開だった。 生きることのよろこびを気付かせてくれる本だった。それが何なのかは、読んでのお楽しみ。 あかるく、うれしい。 | ||||
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『カラフル』です。 映画化もされた作品で、巻末解説はその映画にお母さん役で出演した阿川佐和子さんです。 冒頭部分が、いかにも安物ライトノベルにありそうなトンデモ設定の始まり方で、大丈夫のかと思いましたが、心配する必要はありませんでした。 オーソドックスながらも山あり谷ありのストーリー展開、読みやすくも引き込まれる文章、それぞれ過不足無く書き込まれた活き活きしたキャラ、そしてメッセージ性、と読み応えのある内容でした。読者対象は中学生前後。大人が読んでももちろん楽しむことはできますが、「子供の頃の気持ちを忘れかけた大人に読んでほしい」というような作者デビュー作の『リズム』タイプとはちょっと違うと感じました。設定がラノベ系ということもあり、急な展開もいくつかありますし。 結末については、読めてしまうという向きも多いと思います。ただ、結末が分かっていてもそこに至るまでの過程で充分に楽しむことができます。 死んだ人が生き返る、という最初の展開については、読者対象が中学生くらい、ということを考慮するならできれば避けてほしかったところです。途中で、それによって兄が、といった展開にもつながっていますし、そういう設定だからこその展開ということで不要ではないのですが。 評価は、上記を含めた細々とした問題点を差し引いて★4です。 | ||||
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一人の人間の死とそれにどうしても付随する人生の価値。 生きる事、他人と関わりあう事、死ぬ事。 それらが家族愛、友情、恋愛などに複雑に絡まりあっていき、苦悩するラッキーソウル。 文中によく出てくる"極彩色"という言葉こそが森さんがこの本を使って伝えたかった人生観及び哲学なのでしょう。 オチは途中で気づいてしまったのが残念でしたが、合間合間に出てくる森さんの表す色や、主人公小林真の心理変化の描写、天使のキャラは素敵です。 ただ、桑原ひろかがどうなったのかが気になるのが心残りです。 | ||||
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家族の関係。学校での友人関係。気になる女の子。 まさに思春期の物語。 NHKの朝の連ドラほどにうんざりするほど単純でクサイけれど、 きっと主人公、真と同じ、中3のさるきちが読んでいたら 違う印象を受けたに違いない。 いや、むしろその頃の自分に読ませたかった。 「どうして勉強なんかしなくちゃいけないのか」 もっといえば、「何のために生きているのか」 きっと誰もが疑問に思うこと。 それに対し、物語のコメディー&ミステリータッチの展開の中で、 脆く繊細な思春期をやり過ごすための 指針がきちんと明示されている。 さらに劇的な展開を見せ、感動的なクライマックスを迎える。 身内が自殺して、 生き残った家族の感情が描かれているのも、 若者の自殺者が増加している現在において 森氏が伝えたいメッセージが盛り込まれているのかもしれません。 黄色のカバーに小さな文字でかわいく 「カラフル」と題された本書。 その中身は、容易であり、かつ深い。 是非若いヒトに読んでもらいたい一冊です。 | ||||
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ホームステイって、うまいこというなぁ… 最初の数ページの時点で感心し、読み終わった後しみじみ思います。 生前の大きなあやまちにより、輪廻のサイクルからはずされたぼくの魂。 けれども、天使業界の抽選にめでたく当選!再挑戦のチャンスを得る。 自殺した小林真という少年の体を借りて(のっとって?)下界で過ごし、 見事自分の犯した罪を自覚できれば、また輪廻のサイクルに復帰できるというものだ。 天使プラプラをガイドに、ぼくは下界でしぶしぶ生活をはじめるが… プラプラと「ぼく」のかけあいがとてもすきです。 この二人に限らず、登場人物同士の会話がこの物語ではいきいきと描かれています。 最初、「ぼく」は言葉を受け取るばかりで、自分から伝えることに消極的です。 でもだんだんと思っていることを言葉にして、誰かにそれを話すことをはじめます。 素直な言葉を交わすことのすばらしさが、読んでいて実感できました。 | ||||
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1998年に理論社から出版された小説を文庫化したものである. 生前に罪を犯した魂が,家庭内や学校の悩みで自殺した中学生の肉体に憑依して,魂の再生と家族や友人関係の再構築を図るストーリーである.援交や不倫など当時の世相を取り入れ,軽快なタッチの文章で描かれている.児童文学者として世に出た作家らしく,思春期の少年,少女へのシンパシーが感じられる優しい仕上がりである.しかし少年少女を無垢の存在として描くのではなく打算や刹那性に満ちた不安定で矛盾だらけの存在として冷徹に観察している点も見逃せない.子殺し,親殺し,兄弟間の殺人など,家族関係の破綻も深刻である.家庭内は愛情と憎悪が膜一枚を隔てて対峙する危うい世界でもある.解消できない不安や葛藤を抱えた状態で,家族とどう折り合いをつけ大人として成長していくのか?この小説が問いかけるもうひとつの重いテーマでもある. 巧みな物語の展開や構成は秀逸で,評判に違わない作品であった.絵都文学のマイルストーンとも評価されよう.カラフルという表題は,死後の世界からの蘇りのガイド役を務めるプラプラの瞳孔の色調変化に象徴されているようにも思える.輪廻転生できる機会が与えられ,人生をリセットできるならどの時点からリスタートするのが理想的であろうか? | ||||
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人生はやり直しがきかない。でも、見方を変えることで全然違う世界になる。 そんなピュアであり、王道ともいえるメッセージを、とても豊かな表現力で描いている。 最初の何行かで作品の世界に引き込まれてしまうのは、さすが児童文学賞作家というところでしょうか。 中学生にも読みやすいし大人でも退屈しない物語です。 とはいえ、見方を変える事なんて、生まれ変わる位のきっかけがないとなかなかできることじゃない。 相手を受け止めることの大切さを、読んだ若者に感じてもらえれば良いなぁと思いました。 | ||||
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世界はカラフルな素敵な場所なのに、灰色に見えるのは本人の心の持ちようが悪いというメッセージ性は素晴しいのだが、厨房が主人公で、ライノベティストがおっさんにはキツイ。何の特技も無くて悩んでいる平凡な中学生に読ませるのなら有効だが、直木賞作家でも読むかと読んだおっさんは違和感感じるだろうな。ここ数年の直木賞作家ってライノベ寄りの女性作家が多いのは何故だろう?いつから直木賞はライノベの賞になっ、うわ、やめろ何する、くぁwせdrftgyふじこlp! | ||||
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素晴らしいです。 カラフルというタイトルが秀逸。このタイトルでなくちゃ!と思います。 中学生って暗黒を抱え始めますよね。自分の中にも、誰かの心にもどす黒いところを見つけてしまう。 そのことで悩み、苛まれ、疑い...若くて楽しくて素敵な年頃のはずなのに、自分の体がひきちぎれるような思いをした経験がある人も多いでしょう。 カラフルを読んで、苦しかったり困ったり、どうにもならない何かを感じて凍り付いていた心が溶けていくように感じました。 元気をもらえる本です。 | ||||
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