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カラフル
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カラフルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全392件 301~320 16/20ページ
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コチコチの心が柔らかく解きほぐされる感覚をこの本に貰いました。 どうしても許せない事、人、気持ちが「許せる」時ってこんな感覚なんじゃないかな? 死んだ少年の体にホームステイする事になった、ある魂の物語。 他人の人生でもう一度やり直しをする事になった魂は、少年の自殺の原因を知るうちに 投げやりな気持ちから、どうにかしてやりたいという気持ちに変わっていく。 生きる事って難しいよね。 | ||||
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このページ数にしては内容が薄いかなという感じ。 正直、名作っていうほどのものではないと思う。 まあ、主人公の年齢からすれば、社会だとか、生きるとかいうことにそれほど深い意味は必要ないのかもしれないが、できればもっと深く描いてほしかったかな。 まあ、とびきり悪くもないと思うので星三つ。 | ||||
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不朽の名作と帯に書かれていたが、ほんまかいな?と思わせる出だしに戸惑ったものの、中盤以降はぐっと心を惹きつけ、ラストまで一気に読んでしまった。 題名のカラフルは、決してきれいな明るい色だけを指しているのではなかった。 「・・・いろんな絵の具を持っているんだ、きれいな色も、汚い色も。この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷っている。どれがほんとの色だかわからなくて。どれが自分の色だかわからなくて。」 と主人公が心情を吐露した時から、ストーリーも色をつけ始める。 そして、自分がうけてきた傷にとらわれすぎていて、ほかのみんなの傷に無頓着すぎたことを恥たり、この大変な世界では、きっとだれもが同等に、傷ものだと気づく。 結局はみんな自分の世界を少なからず持っているのであって、そしてその世界は極彩色なのである。主人公が自らの意思で、みんなと色まみれになって再び生きていこうと決意する姿に感動した。 天使からのアドバイス「ホームステイだと思えばいいのです。せいぜい数十年の人生。少し長めのホームステイがまたはじまるのだと気楽に考えればいい。」 人生を絵に例えるなら、構図は宿命かもしれない。しかし、色をのせていくのは自分である。どんな辛い宿命にも好きな色をつけられる。辛いからといって暗い色使いにする必要はないのだ。自分で自分を縛らず、自由に、大胆に描いていけるのだ。そう思うと年齢を重ねていくことに楽しみが持てそうな気がしました。 | ||||
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主人公は、生前の罪により輪廻のサイクルから外された。しかし天使の抽選にあたり、下界の人の体を借りて決まった期間のうちに、自分の罪を思い出すという修行を行うことに・・・。最悪に思える家庭環境と学校での苛め、次から次えと主人公に襲い掛かる。いったい自分はどんな罪を犯したのか? 主人公は最後はサイクルに戻れるのか? 絶妙な展開で、気がつくと夢中になっている。森絵都の名作の文庫化です。 | ||||
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この本の世界に吸い込まれ、一気に読み上げてしまいました。 主人公が自殺をする前には知ることのなかった現実や気づきを経験していく・・・そして再びカラフルなこの世で生きていく。 生きていくには不安もあるけれど、生きていかなければ知ることのなかった現実もあるということを伝えてくれたような気がします。 | ||||
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人生は白黒だけじゃない、カラフルなんだ。 色んな人が色んな色を持ってる。 みんなそれぞれ傷ついて、悩んで、苦しんでるんだ。 そんなお話です。 魂から話が始まって、天使が出てきたりして、 現実離れしている設定なのに、何だかすごくリアル。 読み終わった後は、気持ちが軽くなる。 読み出したら止まらない、大好きな作品です。 | ||||
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私がこの作品を知ったのは、文庫化されてからでした。新聞に広告が載っていて、面白そうだったので買ってみました。 読み出したら止まらずに一気に読んでしまい、最後の方は涙を流しながら読みました。とても感動できる作品です。 いろいろなこと(人間関係など)で悩んでいた時期で、この本を読んで何か具体的に解決策が見付かったわけではないのですが、前に進もうと思うことが出来ました。 私に対するガイド、プラプラの様な存在です。肝心なことは自分で…ということでしょうか。 | ||||
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「アーモンド入りチョコレートのワルツ」のときにも思ったのだが,こういう小説はなんと言うジャンルに属するんだろうか?青春小説と言ってしまうのもどこかすっきりしない. 様々なモチーフ(魂,天使,学校家庭問題)を持ち込んでいてそれ一つ一つは別に目新しくも無く,使い古されたものだ.話の構成もいたって普通で,驚かされるようなことはほとんど無い.それでいて,これだけ爽やかな読後感を得られるんだから. 今後の作品も楽しみにしたい. | ||||
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死んだ魂である「ぼく」が抽選にあたり、 自殺した少年・真として生活し、 修行することで輪廻の輪に戻れますよ、と天使にいわれる。 断ることはできないため、しぶしぶ真として生活をはじめる「ぼく」。 真の家庭は、一見幸せな家族に見えるものの 中に入ればいろいろある、というある意味しごく平凡な家庭。 真自身、どこにでもいそうな平凡な少年で、 それでいて中学生で自殺するという真の選択が ごくありうる選択として、描かれています。 真の周囲の人間も、きわめて平凡な人間の集まりで、 それらを死んだ魂として客観的に見ていた「ぼく」は 真が見ることがなかった、彼の人生の続きをひきつぐことで ひとつの結論に達します。 天使や生まれ変わりといったファンタジックな要素を持ちながらも 現実的な生活がしっかりかかれた作品です。 重いテーマですが、さわやかに描かれています。 秀作。 | ||||
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生前の罪により死んだ主人公は、あの世で抽選に当選して下界で再挑戦することになったが…!?★第46回産経児童出版文化賞受賞作。★先が気になって一気読みしてしまうほど面白かったです。★ただ、面白いだけではなく読了後に「う〜ん」と思うような一冊です。★皆と同じ色に染まっていないと居心地が悪かったり変わっていると思われてしまうことってあるけれども…。★様々なカラーがあってもいいのよね。★そして、ちょっと視点を変えてみればいい方向に向うことだってある。★勇気付けられる一冊でした。 | ||||
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『ぼく』の魂は生前に犯した罪のせいで輪廻のサイクルから外されるところが、天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得る。 自殺を図った中学3年の真の体にホームステイしたぼくの魂は1年の猶予期間のうちに生前に犯した罪を思い出さなければならなかった。 真は父、母、兄の4人家族。不倫をしている母親、自己中心的な考えの父親、嫌味ばかり言う兄。 最悪の家庭にホームステイしてしまったぼくの魂。おまけに学校ではいじめられ、初恋相手の後輩は中年男と援助交際していたり・・・。 生前の罪の大きさでホームステイ先は決められるため、どんな悪事を犯したのか不安になるぼくの魂。 結末は途中で読めてしまいますが、読後感はとてもいいです。ページ数も少なくあっという間に読めてしまいます。 生まれ変わった真はこれからはしぶとく生きていってほしいです。 特に中学生の読んでもらいたい作品です。 | ||||
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読んだのが3年前くらいなので正直内容とかはっきり憶えてないんですけど とにかく良い話だったっていうことが印象に残ってます。 自分的に主人公とお兄さんのやり取りのシーンが一番感動しました。 泣けました。 | ||||
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これから森さんがどんなにすばらしい作品を世に送り出されようとも、代表作の一冊として永遠に輝き続けるに違いない『カラフル』。 死んだ「ぼく」の魂が、自殺した中学生・「真」の体にホームステイして修行をつむ。ファンタジックというより突拍子もない設定。だがぐいぐい引き込まれる。人のよさそうな「真」の家族に安心したのもつかの間、失望、絶望、降りかかる災難。しかしホームステイの気安さから、本当の「真」はつまずいたらしい学校生活にも何とか適応し、ともだちもでき、さらには家族の意外な面も見えてきて・・・「ぼく」は、「真」が自殺によってかけがえのないものをふいにしてしまったことに思い至る。 重いテーマを軽やかに、心に染みる物語として、森さんは読者の前に差し出してみせた。ストーリーテリングの力、生き生きとした会話、丁寧な心理描写、じーんとくるエピソード。何よりも読者が、限られた情報を頼りに「真」として生きる「ぼく」と一緒に、少しずつ「真」自身を、周りの人を理解していくしかけが効いている。いろいろなことを知った「ぼく」がとりかえしのつかない「真」の人生を思って涙するのと一緒に、読者も同じ痛みを味わうことになるのだ。終盤、「自殺」を「殺人」と置き換えた「ぼく」の言葉が、説教くさくも空疎にも軽はずみにも響かず、すとんと心に収まるほどに。さて「ぼく」の再挑戦の結果は、失われた「真」の人生は・・・ さまざまな色合いを秘めた人たちで構成されるカラフルな世界。その魅力的で複雑な世界を生き抜くヒントがぎっしり詰まった名作だ。 | ||||
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森さんの代表作の一冊として、永遠に輝き続けるに違いない『カラフル』。 死んだ「ぼく」の魂は、生前の罪により輪廻のサイクルから外されるはずだったが、再挑戦の機会を得た。下界で「真」という自殺した中学生の体を借りて修行をつみ(ホームステイと呼ぶ)、なくした生前の記憶を取り戻し、犯した罪を自覚すれば成功だという。ガイド役は天使。ファンタジックというより突拍子もない設定。だがぐいぐい引き込まれる。 人のよさそうな「真」の家族に安心したのもつかの間、失望、絶望、降りかかる災難。しかしホームステイの気安さから、本当の「真」はつまずいたらしい学校生活にも何とか適応し、ともだちもでき、さらには家族の意外な面も見えてきて・・・「ぼく」は「真」がかけがえのないものをふいにしてしまったことに思い至る。 重いテーマを軽やかに、心に染みる物語として、森さんは読者の前に差し出してみせた。ストーリーテリングの力、生き生きとした会話、丁寧な心理描写、じーんとくるエピソード。何よりも読者が、限られた情報を頼りに「真」として生きる「ぼく」と一緒に、少しずつ「真」自身を、周りの人を理解していくしかけが効いている。いろいろなことを知った「ぼく」がとりかえしのつかない「真」の人生を思って涙するのと一緒に、読者も同じ痛みを味わうことになるのだ。終盤、「自殺」を「殺人」と置き換えた「ぼく」の言葉が、説教くさくも空疎にも軽はずみにも響かず、すとんと心に収まるほどに。さて「ぼく」の再挑戦は、失われた「真」の人生は・・・ さまざまな色合いを秘めた人たちで構成されるカラフルな世界。その魅力的で複雑な世界を生き抜くヒントがぎっしり詰まった名作だ。 | ||||
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これは人が<新しい生>を見つけて歩みだす「回心」の物語。今まで一つの色にしか見えなかった個人がいくつもの色をもっていたことがわかる。今までいた世界も実は色々な色をもっていたことがわかる。 映画『マトリクス』や『プレザントヒル』みたい!「回心」とは、ものの見方・考え方が誰かとの出会いによって変わること。(罪の悔い改めなんてケチなもんじゃない!)「この世界は美しい」(ファウストより)と思った時、主人公は回心をするのである。 最後のページに「ぼくはぎゅっと目をとじた。とたん、そこからつつっと生あたたかい滴がこぼれた。」は、キリスト教が「回心」のしるしとして行う洗礼(バプテスマ)の所作です。 「なんとも美しい」と心で叫んでみました。 | ||||
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結末はかなり早くから読めちゃうし、ベタではあるけれど、一つの現実にいろいろな側面があるということを心の底から感じさせてくれます。若い頃にこんな小説に出会えたらいいなぁと思う。 | ||||
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人生に絶望した中学3年生の男の子の再生の物語。死んだ人の魂が人の肉体に「ホームステイ」するという、少女マンガにありそうなコメディタッチ。ストーリーは重くなりすぎずに進む。「悲惨」という言葉がぴったりくる主人公を取り巻く人間模様。シリアスに描いたらとても全部読み切ることはできそうにない。ところが、森絵都にかかると、一気に読まずにいられなくなる。たぶん、この作品の正当な読者層でもそうなのだろう。煎じ詰めれば「人生いろいろ、人間もいろいろ。一面だけを見て絶望せずに、いろんな見方をして見れば、人生は灰色じゃなくて、カラフルなんだよ」という教訓になるのだが、説教臭さも見事に消し去っている。みごとに。 それにしても、今時の中学生は、こんなに悟りきったような目で人生をみないと生きられないのかと思うと、ほんとうにたいへんだ。おじさんたちが少年のころは、ほんとに脳天気に生きていたよなあ、とも思った。 | ||||
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柔らかく、あたたかい女性的な文章というのが本書を読んでの感想ですが、だからといって決して男性の共感を得られないような作品ではないと思います。そのような文体によって編まれる本書ですから、産経児童出版文化賞に輝いたこともあり、性別や年齢を問わずに読める作品であると言えます。 結末はよめないでもありませんが、若者らしい感性や欲、将来への不安と葛藤、大人(親)の子どもには見せづらい醜い部分など、それらをうまく織り交ぜながら直接的にしかもソフトに書き上げる森氏の筆力は素晴らしいものでありました。 1、2時間もあれば十分に読める作品です。一読の価値はあります。自分のもつ色と、世の中の色鮮やかさ―カラフル―を一度考え、比較できるいい機会となるのではないでしょうか。 | ||||
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大変、俗っぽいストーリ、登場人物ながら、大変暖かい物語です。 生きていくのがつらいと感じるのは、 自分に本当のことが見えていないだけだったり、 自分の振る舞いがそうさせているだけなのかもしれません。 主人公は、この先、後悔のない、すばらしい人生を送るんだろうなぁ。 ビジネス書や新書ばかり読まれている方ぁ〜。読んでみてぇ。 | ||||
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あの世とこの世の境目で、「おめでとうございます。抽選に当たりました。もう一度下界にホームステイして生き直し、魂のグレードアップを図りましょう。」と奇妙な天使にいわれ、この世に戻って、死んだはずの人間の代わりに生き直す。そして、この世の景色を眺めわたしたら、カラフルな彩りが見えてきたーーーと要約すればこうなる。 しゃれた軽快な筆運びについついのせられて、主人公といっしょに驚いたり納得したりしてしまう。でも、読了後、カラフルというタイトルの意味がズッシンと心の奥底に投げ込まれた気がする。そして、つらく見える人生を歩み続けるための大きな励ましと勇気をもらったことに気付く。 印象深い一冊。 | ||||
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