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共喰い
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共喰いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全192件 81~100 5/10ページ
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この人の作品には安定感があります。 特別異質なストーリーではないにしろ、 非現実的と思える物語を違和感無く読めるというのは作者の技量がすばらしいということだと思います。 レビューを見ていると「新しさ」が見当たらない、というおっしゃってる方がちらほら見受けられましたが、この人の作品の良さはいわゆる「古さ」のような気がします。それでいて決して読みにくい文体でもないので純文学が苦手な方でも割りと抵抗無く読めるのではないかと思います。 | ||||
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情熱大陸での田中さんを見て、非常に人間的に興味を持ったので、初めて読んだ現代純文学でしたが、純文学って読みにくいなと実感。 | ||||
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深い問題を淡々と進めている気がします。 私のような文学的ではないものにもわかりやすい文章なのに平易な感じがせず、心に残る作品でした。 | ||||
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登場人物は子供以外皆影があって、全体的に鬱々としていて、 曇天で晴れなくて、狂気が今にも溢れ出しそうな不安がある。 父の暴力性と自分の中に流れるその血。制御できない衝動。 そういったものが汚い川、潮、雨の流れと、 時間の流れの中でドロドロと混ざり合いながら、 全編を通して流れていて、圧倒的ですごいなと思った。 昔からある正統な文学作品という印象がしたのは、 現代的なテクニックを使わずに、川を中心にして、 執念深く様々な対比の構造で、 起承転結まで力でしっかり描かれているからかと思った。 おもしろかった。 | ||||
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文章表現はすばらしいと思いましたが、内容に深みが感じられませんでした。 | ||||
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表題作の『共喰い』だけ。 ページ数が少ないのであれば、テーマをもっと絞って欲しい。 今のままでは、長編の骨組みだけ見せられているようで、とても浅くて中途半端。 深く切り込んでいくなら、たとえば琴子さんとも深く交じり合い共に喰って、 父の姿と自分の姿を重ね合わせて悶え、落ちるか別の道へ行くか。 心の葛藤を読ませて欲しいと思いました。 短編は、作家の力量が出ると言われますが、現時点では無いのでしょう。 蓼喰う虫も好き好き。 おいしくない蓼でした。 | ||||
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読んでいて、情景がうまく浮かんでこない(電波障害で時折映像が乱れるような感覚で、色も白黒しかも濃淡のない、線だけの世界) 野と、読点の位置に違和感を感じました。 でもあえて、デビュー作も読んでみようと思います。 この本にはもう一つ「第三紀層の魚」という作品が掲載されていますが、こちらは読点の違和感もなく、素直に面白かったです。 (第三紀層と地下鉄=過去と未来(現代)のつなぎ、面白いなぁ〜と) …でも、「第三紀層の魚」ような大衆受けするタイプというか、わかりやすいものだと芥川賞もらえないのかな…なんて思うのでした。 。 | ||||
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芥川賞の作品はいかなるものかと思い読んでみました。 性の描写を通じて人間の本質に迫ろうとしているような印象を受けました。 そういった意味で好き嫌いの別れる作品かと思います。 私の感想としてはあまり好きな作品ではないです。 朝の通勤電車の中で読むんじゃなかったと後悔しています。 朝から気分が悪くなりました。 | ||||
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芥川賞ということとメディアでの田中氏のインパクトもあって読んでみましたが、後味が悪いなと感じました。何か梅雨に感じる汗ばんだ肌のようでした。唯一方言が味わい深かったかな*** | ||||
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受賞会見が印象深く、どんな話を書いた人なのか著者に興味を持って読んでみました。 「共喰い」について、性と暴力についての作品ということで、ただただ暗い作品だろうと覚悟して読んでみたものの、そこまで暗くなかったのが意外でした。 もやもや〜っとした感じで終わるのかな?と思っていましたが、ラストの展開は驚きです。面白く読ませていただきました。 ただし、性の直接的な表現があるので、満員電車の中で読むのはちょっと躊躇しました。読書は主に電車の中でという人は注意してください。 「第三紀層の魚」については、 主人公の少年の心の動きのみならず、主人公の母親や祖母のそれぞれの心情がとても伝わってきます。 あまり小説では泣かないのですが、思わずこちらも泣いてしまいそうになってしまいました。 電車の中で泣くのも周りの視線が気になるため、こちらも電車の中で読むときは要注意です。 両方とも舞台が海沿いの地方の町なので、使われている方言がより一層いい味を出していると思います。 逆に都会で育った人には読みにくい部分かもしれません。 著者はとても心が繊細な方でそれをうまく文章化できる人なんだなと思いました。 昔から著者の作品を知っている人はあの会見でがっかりした人も多いみたいですが、わかる気がします。 受賞会見でいい印象を持たなかった人もぜひ一読を。 文庫版は瀬戸内寂聴さんとの対話収録のおまけ付です。 | ||||
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狙って取った芥川賞ということで、まさに計算された素材、描写、文体でした。ただ、観念小説です。その意味では三島の系譜ですが、田中さんには、三島の古典への造詣と論理性に裏打ちされた絢爛たる人工美はありません。例えば、芥川賞向きに、三島なら忌避したような肉感的な描写も取り入れていますが、空々しい印象は否めません。社会経験の引き出しが無いだけに、恐らく早晩小説家としては行き詰まらざる得ないと感じます。もちろん、感覚の鋭い方なので、批評や詩歌などに活路はある気はしますが・・・ | ||||
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数年前の芥川賞作「土の中の子供」を髣髴とさせる父と息子の話である。 確かな現実感に基づいて書かれているはずなのに、どこか作り物のような印象が残ってあまり心に響かない。起承転結を確実にふまえているためか、布石がきっちりしすぎているからか。どうしても拵えた話にしか感じられない。 ラストもうまいと思うし書きなれているとは思うが、作者の才能やスケールが感じられ無いのはどういうわけであろうか。 | ||||
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もう少し感動するものを期待したのですが、ちょっと期待はずれでした。 | ||||
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この人のコラムを読んだんだけど、すごく文章がうまかった。 これは期待できる!と思ってこの本読んだら、なんか普通だった。 コラムは数ページだから無駄のない完璧な文章がかけたんだね。 この文章で、このプロットだったら読む価値はないかなあ。 | ||||
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テレビで話題をまいていたので興味があり購入したが、期待どおりであった。 | ||||
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千草の凌辱事件を呼び水に遠馬の意志が表出されるまで、快楽が暴力に勝っていた。被害者であるはずの琴子さんも、 「うちの体がすごいええんて、殴ったら、もっとようなるんて」と笑うようにどこか浮ついていて、三十五歳の女の 色気に、父円のみならず遠馬さえも惹かれていくような含みを持たせながら、間違っても三つ巴云々などいうありが ちな展開に陥ることなく、その代わりといってはなんだが、この息子、父ご用達の街娼の肉体を勝手に拝借し、秘め たる嗜虐を披露する。 描写の生々しさが目に余るが、十七歳の日本男児の頭をかち割ってみたらこんな具合になるのだと無理強いするより も前に、中上健次や村上龍、金原ひとみらが表現した世界を再現したに過ぎず、天を仰ぎたくなる、というほどでは ない。そう割り切ってしまえば新しさが失われてしまい、芸術性は高いが古臭い短編ドラマを見ているような退屈な 時間を解消してくれた大雨に感謝したい。おかげで、泥の中から生まれる鰻のアリストテレス以来の摩訶不思議に迫 ることが出来、海水や淡水や汚水の一緒くたになった道に浮遊する泥・石・植物・ゴミ・植木鉢・鼠・虫・カエル・ 魚などを見ることが出来た。当事者以外立入禁止の意味を水質の異なる二つの奔流を通して書いた辺り、さながら文 学版『北斗の拳』である。(決してドラゴンボールではない) 死体となった円に突き刺さる義手が光る。仁子さんを始め逞しい田舎の女達を印象的に書ききれるのは、中上か俺ぐ らいなものだろうとほくそ笑んでいるかもしれない作者へ一言。赤犬、助けてやれよ。――。 拘置所にいる母親に要らぬ心配をするより、ひとかけらの優しさを持ったほうが読者獲得に繋がるだろうと思ったと ころで、頭をよぎった街娼の髪の色。失敬。実力作家を甞めてはいけない。 | ||||
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芥川賞系の作品が苦手な私ですが、 これは素直に読む事ができました。 なんと言っても読んだことのない文体にビックリして ちょっと笑ってしまいましたが、凄く好感が持てました。 気持ちいい文章というか、可愛い文章というか。 ストーリーは好みが分かれるかもしれませんが 分かりやすくて良かったです。 他の作品も読んでみたいと思える良い読書でした。 | ||||
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この小説を読んで気分が晴れやかになる人はいないだろうと思う。 芥川賞?・・・どの部分を評価したのか納得できない。 よくある暴力と性の物語。 表現方法が生臭いところが他と一線を画する唯一の点だろうか。 とはいえ、この手の小説にはよく使われる表現である事も否めない。 期待していただけにとんでもなくつまらなかったので非常に残念。。。 | ||||
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会見等から知的な毒のある作品かと期待していましたが、30分程度で読んでしまえるライトノベル?と言った印象でした。 情景描写は丁寧な分、主人公の心情などはさらっとながされているような… 登場人物の闇にもっと触れてほしかった。 | ||||
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最初からこの古く泥臭い、時間が止まったような川の町の風景に引き込まれます。終始グレーのこの世界には、ここに登場する全ての登場人物は必須です。そして、この性と暴力の世界も自然に敷かれています。グロテスクだけれども最初から最後まで温度差がなく、読み進めることができる作品です。テーマは重いのに、なぜか読了後はふんわりとした気持ちが残る作品です。 | ||||
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