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共喰い



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【この小説が収録されている参考書籍】
共喰い
共喰い (集英社文庫)

共喰いの評価: 3.19/5点 レビュー 192件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.19pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 1~20 1/3ページ
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No.42:
(3pt)

商品内容

本自体が思っていたものと少し違っていましたが、不満ではありません。機会がありましたらまた宜しくお願いします。
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No.41:
(3pt)

う~ん…

芥川賞受賞作と知り、遅ればせながら購入し読了。
…何とも言えず。

併録の作品の方が、私にはハマった(ちょっと背伸びした児童文学みたいで良かった)。
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No.40:
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会見と印象が違う!堅実な文学作品

芥川賞受賞時に「もらっといてやる」、と何か逆切れ気味だった会見ばかりが印象にあった作家さん。当時私は文学とか読書とは縁遠い生活で、仕事と家庭で精一杯の時期でした。

 さて、先日図書館に出向いたところ、在庫処分?なのか無人販売所で30円で本作が販売されておりました。手に取って作者名をみて会見のシーンを思い出し、手に取りました。

 本作は表題作の「共喰い」と「第三世紀の魚」の二本立て。以下に簡単なあらすじと感想を。

『共喰い』
 エッチを覚えてしまった高校生の遠馬、その彼女の千種、女性に対してはだらしない父親(しかも最中に暴力を振るうことで興奮するらしい)、父と遠馬と共に暮らす琴子さん、遠馬の実の母で隻腕の仁子さん。こうした面々が田舎の狭い共同体で生活するさまを描いています。

 若い性の横溢。そしてその親にも未だに漲る性。繰り返される暴力。これがテーマでしょうかい。

 個人的には暴力よりも、性へのオープンな様子に関心を引いてしまいました。
 性の目覚めを経た後に、父親と継母の性生活を知ってしまうというのは、複雑な心境になります。また少年自らの性の営みを父親や母親に悟られるのも、これまた恥ずかしい。性の話は最も根源的なトピックですが、なかなか正視しづらいものです。我が家も長男がもうじき高校生になろうとしていますが、その手の話をなかなかできずにいます(教育的な観点ですよ)。

 その点で本作は、なんというか下衆、醜悪な部分があるかもしれません。性という人間の本質、見たいけど正視したくないものを、あからさまに見せてくる。
 笑いにおいて下ネタは反則、などと言ったりもしますが、小説でも同じような気がします。良くも悪くも性への印象しか残らない。
 そういえば、若者の溢れんばかりの性、という点でいうと、かつて読んだ『青春の門』を思い出しました。

『第三紀層の魚』
 はじめに『共喰い』を読んだので、こっちの作品は非常に静的に感じました。戦争を経験し今は死ぬ間際である曾祖父、警察官だった自殺した祖父、そして急な病気で亡くなった父。このような過程で母と二人で暮らす小学生の主人公。

 バックグラウンドが暗い感じの家ですが、描写には暗さはあまりありません。調子の悪い曾祖父と主人公が共通の話題である「釣り」や「魚」を通じてコミュニケーションをとる様子など、題名にもある通り「魚」がテーマとなっています。

 これと言って印象は強くないのですが、内容に起伏があるわけでもないのに、文章が丁寧でとても読みやすく感じました。

・・・

 とてもしっかりとした堅実な、でも読者にやさしい読みやすい文章を書く作家さんだと感じました。ただ一般的な娯楽小説とは趣を異にするので、大売れしなさそうに感じました。機会があたら他の作品も読んでみたいです。
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No.39:
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good

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No.38:
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濃厚に水が粘る世界

さっぱりとした小説じゃないです、といって極端に読後が悪くもない 町の描写がなぜか人物のようだ 洪水や海、川、人間が液体になって流れていくような感覚になった 血と性というより川と海の話に見えた 文章や表現よりも構成に重きを置いているのかなと思った 本格的な純文学が好きな人にはいい 面白い小説を読みたいという人にはイマイチかも
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割と良い

学生で空き時間などに読んでいます。普段本はあまり読まないが面白い。
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話題性で売れたと思います。

あの性格ならこの作品が生まれてもおかしくはないと感じました。
話題性で売れたと思います。
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戸惑う性表現

直接的な性表現に戸惑い、読み終えるのに時間を要してしまいました。
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No.34:
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時代を感じる

共食いは、出だしから昭和の時代を色濃く感じますね。
描写で綴っているのでリアリティがあります。

2話あるうち、やはりタイトルになった「共食い」がすばらしいと思います。

この本が描く昭和60年前後は、貧しく差別的な部落も残っていた時代で、
自分が小学の頃、町の片隅で、ふと目にした貧しい集落を思い出しました。

都営住宅でなく、もっとトタン屋根と木の板でできたボロボロの一軒家。
道はジャリで常に下水で濡れていたました。

今この本を読んで思い起こすと、何故か懐かしく思えてしまいます。
共食いの終盤は、非常に残忍な終わり方をしますが、この地では
そういう終わり方しか選べない、というのも途中から感じます。
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No.33:
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読みやすくはあったが、短編向きではないのでは

芥川賞で話題の作。何作か出ているのだけど、受賞して話題になるまで知らなかった人である。こんな作家がゴロゴロいるのかと思うとプロの作家も大変だなーと、勝手に想像。雰囲気はどんよりと暴力と血縁と性が絡み付く、あまり楽しい作品ではないが、わりと読みやすい。たしかに、短編よりも長編のほうが冴える作家かも。そういう意味ではもっと長編の壮大なテーマの作品が読みたい気がする。
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No.32:
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異次元感

独特の世界に引き込まれていくような作品でした。何か異様な後味の残る作品。
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No.31:
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苦手です

じっとりとして重苦しい。光のみえない作風。でもきちんと作り込まれているからなんでしょうね。
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No.30:
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共喰い

描写がとてもきれいだということで、購入しました。
宮部派の私としては、ドキドキ感に、乏しいような・・・
まだ、全文読んでいませんので、これから、読みます。
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No.29:
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陰鬱な世界観

共喰い、第三紀層の魚、対談という構成になっています。正直言うと、今時流行らないだろうな、という印象です。本人は芥川龍之介があまり好きではないと対談では語っていますが、まるで芥川の作品を読んでいるようでした。とても陰鬱な世界観です。もちろん芥川賞受賞作品ですから評価されている作品なのですが、世間一般ではあまり評価されないように思えます。ただ、僕は嫌いではないです。
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No.28:
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純文学らしい作品

田中慎弥さんによる作品。
共食いによって第146回芥川龍之介賞(平成23年下半期)を受賞。
本書には第三紀層の魚も収録されている。

読み進めてまず著者の地元である山口県が舞台で(両作品ともかな)
方言の多さに気がつく。
小説で標準語ばかりに慣れていたので少々面食らった。

セックスやオナニーの描写も多く、その辺は人によって評価がわかれる所だろう。
ただ芥川賞(純文学)の作品らしく隠喩やその他の表現による
人間心理や描写をうまく表現していると思えた。

第三紀層の魚では曽祖父の死を中心に死ぬことをテーマにした作品。
前半の共食いと対照的である。敢えてこの作品とセットにしたのだろうか。
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No.27:
(3pt)

ドブ川に生きる親子。。。

芥川賞を獲った話題の一冊なので読んでみました。

臭い(におい)がある小説だと思いました。

本書は好き嫌いが分かれそうですが、とても文学的で面白いと思いました。
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No.26:
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予想通り

作家さんをテレビで見て持った印象とピッタリの作品でした。
子供にはだめですね。
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No.25:
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画竜点睛を欠く

確かに、青山真治監督の映画だと、本レビュー欄のどなたかも指摘されていたように、「ギリシア悲劇」を思わせる。しかし、現実生活ではあり得ないような状況、展開を見せられて、そのあまりのどぎつさに、すぐに「ギリシア悲劇」に逃げてしまうのはどうだろう? なるほど本作には、地方都市を舞台に方言が使われていて、それでリアリティがあるような錯覚にとらわれるが、果たして、日常的に父親とその愛人の性行為を見てそれにとらわれ自らもそうしてしまうのではないかと考える17歳の高校生には、どれほどの「現実性」があるだろうか?
 本作は、作家、いな、「文豪」たらんとする田中慎弥が、数々の日本名作を読んだり、日課として身の回りのものを文章でスケッチする描写の修練(だがこの「成果」は容易に、汚らしい川の描写にも見てとれる)を経て培った筆力で、巧みに巧んだ創作である。だが、なにか足りないものがある。それは、むしろ、「自分自身」である。ここには、田中本人はまったく顔を出していない。むしろそれが本作の欠いているものとなっている。そのくせ、篠垣遠馬は、などと三人称で書きながら、視点は完全に一人称のものである。
 50年以上前に、20前半で芥川賞を取った「閣下」こと石原慎太郎の「太陽の季節」と、2012年に40歳近くで取った本作を、一概には比べられないが、どーなんでせう? ……両者、いい勝負だとは思いますが。むしろ、「閣下」の田中作品についての言及、「田中氏の資質は長編にまとめた方が重みがますと思われる」という言葉はあながち間違っていないと思われる。
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No.24:
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オイディプス

『共喰い』についてです。
この作品は、ギリシャ神話中のオイディプス伝をベースにしたものと、
言われています。オイディプス伝にある共喰い(近親相姦)の構造を
裏焼きしたような構成要素がそれと見受けられます。
加えて筆致豊かな地方色の描写に、遠き過日に消えゆく辺縁域の生が
切り出されています。

作中、魅力的に読めたのは、性描写です。現実において、最早オイディプスでは
あり得ぬ主人公の屈折が、同じくした父のそれと相まって実に効果的でした。
汚穢が臭い立ちます。

話しは狭い河を挟み、その両岸に渡って展開するのですが、ここで残念なのは、
空間位相の感覚のズレです。父と共有することになった娼婦の居るアパートの
位置関係が、どうしてもしっくり来ません。河幅も些か狭すぎます。
クライマックスの際の様々空間位もまた、等閑な感じがします。
この作品は映画化されたということですが、この辺りの修正はどうでしょう。

拙い読書経験による限りですが、優れた(現代)作家は皆この空間位相の感覚に
長けていると思います。作者にはこうした巧みも究めてくれるならと思います。

また鳥居の意味合いについては複雑かと思いますが、神社の禊祓(ミソギハライ)の
機能と性的構造、またユダヤ聖典、出エジプト記などに了解できる要点を
見ることが出来るかも知れません。汝、姦淫するなかれ。汝、殺すなかれです。
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No.23:
(3pt)

本好きには必読だった!

個人的な好みですが、
『共喰い』☆☆
『第三紀層の魚』☆☆☆☆☆
嫌いという感情は不毛であるという小林秀雄に倣い『共喰い』の感想はスルーとします。

小学4年生の主人公にすぅーっと感情移入してしまいます。
子供の頃の、自分でも何がどう悲しいのか、嬉しいのかも掴めないグルグルした気持ち…
グルグルもあもあの感情からも、突然こぼれるハッキリとした自分の感情の断片。
どう感じたかも輪郭がはっきりしない、けれど良くも悪くも鮮やかな子供の頃の感情を久しぶり思い出しました。

ドラマ化、映画化ありきの本も多くうんざりするこの頃ですが、
文字を追いかける楽しみを味わえる素晴らしい作品でした。
共喰い (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:共喰い (集英社文庫)より
4087450236

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