切れた鎖
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田中慎弥さんの本です。 「不意の償い」「蛹」「切れた鎖」の三編がおさめられている短編集です。 いかにも純文学って感じで、一人称視点から、その心の動きをよく描いていると思います。 また、すこしキレてるっぽい感じといいますか、わだかまりのある感情を、長文でよく表現している感じがします。 また、親との桎梏というか、血縁の桎梏というか、そういうものを描いているのですが、 ただ、あまり大きな事件がおこることも、特段なく、純文学してんなぁ、というところでした。 あまり深く考えず読んだのですが、何度も読むといいのかもしれませんが、まあ、二度と読むことはないかなぁ…。 | ||||
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軽いようでねばねばするこの文章は何だろう、理解しやすいのか頭がおかしくなりそうなのか分からない話は何だろう 明るく胸躍る作品じゃない でも人間を裏切るような諦観さが魅力的に思える 罪の償いの描写が狂ってて良かった 数年後にもう一度読みたい本 | ||||
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三編の内 蛹は良かった。田中氏の作品は入り込むには少々時間がかかる また理解するには二度は読みたい!読み進めるたびに抜け出せなく世界感がる。沢山の方々が記載されているようなので、ネタばれは白紙にします。想像絶する作品です。読むたびに 色々考えさせられました。 | ||||
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彼の記者会見を見て興味をもったものです(笑) 一気に読ませるだけの筆力がある。やはり賞をもらうだけの力がある人なんだと納得した。 読後トリイの赤が印象的だった。 | ||||
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全編に漂うのは最初は緩い不快感だと思ったが、今にして思えば緩慢な死臭だったとわかる。 「意の償い(『新潮』2007年4月号)」 子供を持つのが怖い、より正確には親になるのが怖い、裕福ではない家庭の夫の目視点の出産直前に至るまでのお話。両親が家事で焼け死んでいる最中に妻と初セックスをしていて表題になる。普通はそんな程度でトラウマになるとも思えないが、語り手の妄想がそれを納得させる辺りが巧み。客観と主観を混乱させる手法で書かれているので時々描写の主体がわからなくなって読み辛いが、それも味。 「蛹(『新潮』2007年8月号)」 成虫に成れなかったかぶと虫の幼虫の寓話。角だけが立派に伸びて土の上に出ている。ちゃねらーの妄想を文学的に昇華させると。こうなるかも…… 遡ればカフカの変身に辿り着くのだろうが、類例が思いつけない辺りが凄いんだろうな。 「切れた鎖(『新潮』2007年12月号)」 作家出身の山口の寂れたコンクリートの海浜の町が舞台。絡むのは没落した資産家の三代の妻(出奔など、いずれも夫に恵まれない)と在日朝鮮人のカトリック教会に住む謎の男。腹に鎖を巻いてその先をコンクリートの道に垂らしてじゃらじゃらいわせているので帯電体質かと思って笑ったのは、わたしだけか…… 女の側の描写を縦走させて最後に父の不在を垣間見させる辺りが上手い。 | ||||
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